世界雑感☆新しい世界は日本から始まる☆

世界の激動を感じつつ、日本経済への応援メッセージを徒然に綴るページです。
ご訪問ありがとうございます。

【中国:真の危機は「水」】大切にしたい日本の「水」②

2013-08-19 00:01:46 | 日本

前回からの続き)

 すっかり世界的に有名になった中国の大気汚染ですが、それと同じくらい、いやもっと深刻といえるのが水質汚染でしょう。

 急速な経済発展のなか、キャッシュを生まず、コストのかかる環境対策をないがしろにした結果、いまや中国の大気、土壌、そして「」の汚染レベルは危機的です。

 すでに中国の河川や湖沼の水の3/4は垂れ流された汚物や化学物質などで汚染されているうえ、最近は大量の水の汲み上げや井戸への廃棄物投棄等の影響から、都市部の地下水の汚染度は90%に達しているとのこと。

 「中国の河川は、赤や緑、紫など、キレイな7色に染め上げられている」とか「川で死んだ人の死因を調べたら、溺死ではなく、汚水を飲んだことによる中毒死だった」などなど、ネットで検索してみるとヤバそうな話がゴロゴロしています。

 そんな環境だから、もちろん給水システムも劣悪です。中国の都市の給水管は劣化しやすい素材(鉄とかコンクリートなど)でできているうえ、維持管理もいいかげんなこともあって、水道水の(中国の!)安全基準を満たした配水エリアはわずか50%程度・・・。

 だからといって「ミネラルウォーター」なら大丈夫と安心してはいけません。水質基準が水道水よりも甘いものが出回っているからです。そのためなかには大腸菌が混じっているなど、日本ならば下水並みの品質のものも! いったい何を飲めばいいのか・・・。

 そんなことで、中国では毎日7億人もの人々が汚染された飲料水を飲んでいるとのことです・・・(中国駐在の日本人の皆さんの健康が本当に心配です)。

 最近は、輸出の減速からGDP成長率の伸びが落ちてきた、とか、「影の銀行問題」で金融システムが危機に陥るのでは、といったように、中国は経済面で不透明な局面を迎えつつあるという見方が目につきます。そして、戸籍差別に代表される圧倒的な貧富格差に対する民衆の不平不満が極限に達し、「歴史は繰り返す」の言葉のとおり、近いうちに政治・社会的な混乱が引き起こされるのではないか、といった憶測もあります。

 しかし、現代中国の真のリスクは、上記の水質汚染に象徴される環境問題なのではないか、と感じています。水、大気、土壌、さらには食品などの汚染は、生命体としての人間の存続を脅かすからです。だから、20XX年、中国はアメリカを抜いて世界一のGDP大国に、なんてあり得ない・・・。それどころか、近いうちに(いや、すでに現在)、もはや「手遅れ」と一部でいわれるほどの悲劇的な環境汚染によって、中国人は民族としての「いのち」の危機に直面するように思えてなりません(一部のお金持ちはそうなる前にアメリカなどに逃げ出すのでしょうが、そうなると今度はアメリカの「水質」が心配になりますね・・・)。

続く


金融・投資(全般) ブログランキングへ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【世界最高レベルの水道事業... | トップ | 【日本の森林を買う外資】大... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本」カテゴリの最新記事