Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

春場所が終わり

2014-03-24 00:02:00 | ノンジャンル
春場所が終わりました、
鶴竜の優勝で横綱昇進という予定調和ですが、そもそも鶴竜が横綱の地位にふさわしい「強さ」があるかというとどうでしょうね。本人がまだ取り口に悩んでいるような状態では、「たまたまの」強さという疑念が払拭できません。まあ歴代の横綱でもワンチャンスをものにした人は何人もいますから、仕方がないですが。

日馬富士はこんなもん、白鵬も緊張の糸が切れた状態で、野心に燃える鶴竜の台頭を許しました。まあ大関陣の中では内に秘めたる野心を持っていたということでしょうか。互助会に染まる前に脱出できましたし。

緊張の糸という意味では、大関を陥落した琴欧洲があっさり引退したことが象徴的です。
帰化して協会に残る目途がついて安心した、という様子がありありです。外国人力士には日本力士にないハングリー精神がある、という評価がありますが、ハングリー精神が失われた瞬間に日本人力士でもないような引き際に驚かされました。

横綱陣の実力も微妙な時期にさしかかっていますが、大関陣が輪をかけてひどいです。
日本人大関、横綱期待論が絶えませんが、肝心な日本人大関の体たらくを見ると期待していいのか、という話になります。
ただ、琴奨菊がわかりませんね。片袖の上着を着ているようなサメ[ター姿で痛々しいのに、相撲自体はアグレッシブで怪我を感じさせません。
先場所の遠藤戦は圧巻でしたが、今場所も2横綱を撃破と、怪我はどこへ行ったのか。

そして三役以下も微妙です。豪栄道が今度こそ大関取りへ、という機運が高まっていますが、先場所のような「ャJ」が封印できるかどうか。その他は栃煌山を除いて家賃が高い、という状態で、来場所の予想を見ても嘉風の小結昇進は「頑張ったね」で終わるレベルですし。

若手の状況も妙義龍が完全に埋もれ、興味は遠藤に移った格好。今場所は冴えませんでしたが、隠岐の海、松鳳山あたりがどのくらいまでいくかでしょうか。
その遠藤は6番で終わりましたが、稀勢の里を破った1番は良いとして、内容的には不満です。善戦の6番か、実力差の6番かと言われると後者であり、来場所は然程番付を下げないにしても、もう一回負け越しそうです。

大砂嵐も頑張りましたが、怪我が気になります。1番勝てば勝ち越すので再出場しましたが、ああいう無理が後々祟ります。
そのほかでは千代大龍、千代鳳の九重勢が注目ですが、三役定着、さらに上かというとこれも微妙。そういう意味では三役、さらに上を狙える存在が見当たりませんが、その実力差を示している今の上位陣が去ったあと、トコロテン式に小粒な上位陣となるのでしょうね。

さて、十両では八百長の濡れ衣を晴らした蒼国来が大勝ちし、幕内の定員の考え方次第では帰り入幕の芽も出ています。
そして十両優勝は豊真将ですが、先場所虫垂炎の手術明けで全休して十両陥落、そして今場所はあわや全勝優勝という状況は格の違いを見せ付けたといえますが、三役定着は出来ていないだけに、微妙な実力者です。

先場所も豊真将について言及しましたが、公傷制度がなく(まあ今回は虫垂炎ですから制度があっても適用無し)、落ちるときは一気に落ちるとして、落ちた先では本来の地位ではないだけにV字回復、というのもどうなのか。

実力があれば休場しても大丈夫、ということも言えますが、本来の地位でないところで活躍されてもしらけるだけですし、本来そこで研鑽を積むべき力士が落とさなくてもいい星を落とす結果になっては、互いに評価が歪みます。
急性疾患のような一過性の理由による休場については番付を下げないといった制度があれば、と思いますし、公傷制度についても運用面を注意して復活させるべきでしょう。


次点は白票

2014-03-24 00:01:00 | 時事
大阪市長選挙は出直した現職の圧勝でした、というか、圧勝しないとおかしい選挙ですが、4人に1人がこんな茶番でも投票所に足を運んだわけです。
そこまでして信任票を投じた人がその程度、という判断と、約50万人の投票者のうち13%程度が白票もしくは無関係の記載という積極的不信任を表明したことの意味を考えたいです。

「対立候補」よりも多い白票・無関係票という異常事態を考えると、もっと積極的に「不信任票」を投じてもよかったのかもしれません。泡沫候補が勝つことはないが、「信任票」よりも多い「不信任票」という現実を突きつけることで、民意を示すという奇策ですから。