なんというか、どこから突っ込めばいいのやら、という感じです。
私のような素人のブログ記事と違い、商業誌の記者というプロの記事ですから、厳しくいきます。
3月2日付の東洋経済オンラインに掲載された「被災路線を突然移管、JR東が変心した理由 山田線を三陸鉄道に移管する方針転換」ですが、近年鉄道特集のヒットもあり、「経済テツ」なる社会派諸氏の評価も高い東洋経済ですが、これはいけません。
東洋経済本誌の2月22日号(2月17日発行)に掲載された記事のようですが、沿線自治体がJRでの復旧にこだわる理由は固定資産税という面が大きいことが明らかになっているのに、何ともぬるい分析です。
(陸中野田駅にて。列車は名物「こたつ列車」)
とにもかくにも頭を抱えるのが、震災時の「復興支援列車」を小本°{古間としていること。
それこそ「あまちゃん」にもエピソードとして挿入されている話ですが、震災5日後の3月16日に運転を再開したのは陸中野田°v慈間です。(それもあってドラマでも袖が浜*k三陸間で運転再開、としています)
だいたい、北リアス線南部は、まず3月20日に宮古%c老で復旧し、29日に小本まで復旧したのですが。
(ドラマで「復興支援列車」に地元の人たちが並走していたシーンのロケ地)
これを間違うというのも相当厳しい話ですが、「三陸鉄道の南北リアス線は、生活路線として通勤、通学に便利なように運行スケジュールが組まれている。山田線もそれと連動するようなダイヤを組めば、利用客の利便性が高まるはず。ところが、東北新幹線との接続駅である盛岡との連絡も考慮する必要があるため、三陸鉄道のダイヤに配慮した運行スケジュールが組みにくい。「三陸鉄道さんのように地域密着型の『マイレール意識』がある会社になかなかなりきれなかった」(JR東日本復興企画部担当部長)。」というくだりはどうか。
そもそも前段も含めて担当部長のコメントかどうか。コメントはカッコ内のマイレール意識に関するくだりだけで、あとは一連の流れに見せかけているのではないか。
つまり、山田線のダイヤを盛岡基準で考えている、という前段の部分を本当にJR側が持ち出したのか、という話です。
(山田(山)線宮古駅の時刻表。盛岡行きは最大6時間21分空いた4本しかありません)
山田(山)線が新幹線連絡として機能することはほとんどなく、106急行がその任に当たっていることは周知の事実です。JRの旅行商品でも106急行利用になっていたくらいです。
震災前の山田(海)線のダイヤを見ると、宮古で山田(山)線との連絡を最優先にしているとはいえない訳ですし、そもそも宮古と釜石が拠点で、三陸鉄道も山田線、釜石線も宮古や釜石を通す需要がどれだけあるのか。特に南北リアス線と山田(海)線方向に。
(盛岡駅前に入る106急行宮古・船越行き)
前段は記者の作文でしょう。もし前段も担当部長の発言だとすると、逆に「盛岡連絡は106急行でしょ」と突っ込まないと鉄道、交通関係を担当する記者として取材力が問われます。
今回オンライン版に掲載されたということは、2月の本誌掲載から誰も突っ込まなかったのか。
経済誌の読者はこんなネタなど目を通さない、という厳しい現実であり、同時にデスクが誰もこの手の知識(震災復興&106急行)が無いという情けない現実です。
私のような素人のブログ記事と違い、商業誌の記者というプロの記事ですから、厳しくいきます。
3月2日付の東洋経済オンラインに掲載された「被災路線を突然移管、JR東が変心した理由 山田線を三陸鉄道に移管する方針転換」ですが、近年鉄道特集のヒットもあり、「経済テツ」なる社会派諸氏の評価も高い東洋経済ですが、これはいけません。
東洋経済本誌の2月22日号(2月17日発行)に掲載された記事のようですが、沿線自治体がJRでの復旧にこだわる理由は固定資産税という面が大きいことが明らかになっているのに、何ともぬるい分析です。
(陸中野田駅にて。列車は名物「こたつ列車」)
とにもかくにも頭を抱えるのが、震災時の「復興支援列車」を小本°{古間としていること。
それこそ「あまちゃん」にもエピソードとして挿入されている話ですが、震災5日後の3月16日に運転を再開したのは陸中野田°v慈間です。(それもあってドラマでも袖が浜*k三陸間で運転再開、としています)
だいたい、北リアス線南部は、まず3月20日に宮古%c老で復旧し、29日に小本まで復旧したのですが。
(ドラマで「復興支援列車」に地元の人たちが並走していたシーンのロケ地)
これを間違うというのも相当厳しい話ですが、「三陸鉄道の南北リアス線は、生活路線として通勤、通学に便利なように運行スケジュールが組まれている。山田線もそれと連動するようなダイヤを組めば、利用客の利便性が高まるはず。ところが、東北新幹線との接続駅である盛岡との連絡も考慮する必要があるため、三陸鉄道のダイヤに配慮した運行スケジュールが組みにくい。「三陸鉄道さんのように地域密着型の『マイレール意識』がある会社になかなかなりきれなかった」(JR東日本復興企画部担当部長)。」というくだりはどうか。
そもそも前段も含めて担当部長のコメントかどうか。コメントはカッコ内のマイレール意識に関するくだりだけで、あとは一連の流れに見せかけているのではないか。
つまり、山田線のダイヤを盛岡基準で考えている、という前段の部分を本当にJR側が持ち出したのか、という話です。
(山田(山)線宮古駅の時刻表。盛岡行きは最大6時間21分空いた4本しかありません)
山田(山)線が新幹線連絡として機能することはほとんどなく、106急行がその任に当たっていることは周知の事実です。JRの旅行商品でも106急行利用になっていたくらいです。
震災前の山田(海)線のダイヤを見ると、宮古で山田(山)線との連絡を最優先にしているとはいえない訳ですし、そもそも宮古と釜石が拠点で、三陸鉄道も山田線、釜石線も宮古や釜石を通す需要がどれだけあるのか。特に南北リアス線と山田(海)線方向に。
(盛岡駅前に入る106急行宮古・船越行き)
前段は記者の作文でしょう。もし前段も担当部長の発言だとすると、逆に「盛岡連絡は106急行でしょ」と突っ込まないと鉄道、交通関係を担当する記者として取材力が問われます。
今回オンライン版に掲載されたということは、2月の本誌掲載から誰も突っ込まなかったのか。
経済誌の読者はこんなネタなど目を通さない、という厳しい現実であり、同時にデスクが誰もこの手の知識(震災復興&106急行)が無いという情けない現実です。