Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

乗り降り二の次への不満

2012-07-25 01:45:00 | 交通
先日、CX系の朝の情報番組を見ていたら、朝からガッツリめしという特集をしていました。
夏バテ防止ということもあっての特集ですが、そこに東京駅のエキナカの「グランスタダイニング」の各店が出ていました。

まあ各地の名店が並ぶ様は楽しいのですが、エキナカの賑わいばかり追求されても困ります。
山手線の某駅利用の知人の話ですが、その駅は設計ミスではないか、と言うレベルの構造でESと通路が追加されたため、コンコースとホームの間の移動に分単位で時間がかかり、朝夕はホーム上やコンコースに長蛇の列が出来、1列車、下手をしたら2列車分を空費します。

お急ぎの方は旧通路へ、という何のための新設か、と言う状況ながら、新旧通路間のエキナカだけはしっかり整備されており、肝心な乗降は不便極まると言う本末転唐ネ設備投資です。

その某駅、通路をなにやら囲って工事をしており、これも狭い乗り換え通路が広がるのか、と思っていたら、申し訳程度の拡幅と、残りは「駅のコンビニ」が出来たそうです。
毎度の混乱を経てようやくコンコースに上がると、コンビニ新規開店の呼び込みをしていたそうで、近くのビジネスマン2人連れが「そんなものを作る間があったら階段広げろよな」と吐き捨て、相方も大きく頷いていたそうですが、その気持ちは十分分かります。

日頃利用する津田沼駅もコンコースになにやら仮囲いが出来て工事をしていますが、まさかエキナカ関係の追加でコンコースが狭くなるのか、と言うのは被害妄想といわれそうですが、東京駅の地下1階通路が見事にエキナカ化され、混み合う地上通路のバイパスとして楽な移動が出来ていたのが一転して、右往左往する買い物客にまともに進めない状況となってしまったように、電車に乗る、降りる、改札を出る、といった基本動作を妨げてでもエキナカ優先という状況には、利用者の不満も高まっています。

このあたり、エキナカビジネスを賞賛する経済誌紙やバラエティ、経済番組をベースに鉄道会社の経営はかくあるべき、という「経済テツ」や社会派諸氏も多いですが、結局独占であるがゆえに本業である鉄道利用にストレスがたまるような構造が許される特殊な商売という背景があるわけで、その会社特有の事情を生かす経営は確かに大切ですが、客が不満を抱いても逃げられないと言う特殊環境でのビジネスモデルは、普遍的なものでは無いことを理解しているのでしょうか。

ちなみにエキナカの名誉のために申し上げれば、冒頭の番組に出てきた「グランスタダイニング」の各店舗、「ガッツリめし」の特集に出てきただけあって内容は良く、お値段も600円台から700円台と良心的です。
こうしてみると、ジャーナルの書評で批判した「北斗星」の和朝食の貧相さが余計に際立ちますね。

そして、早出の際には無理に家で食べずに、エキナカで食べてみても悪くは無いな、と思います。ただ、朝から混んでいるのが難点ですが...