東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
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錦鯉の世界市場

2012-11-29 | 雑談
日本経済の失速を裏付ける話を先日聞かせてもらった。しかも驚いたのは、その話を紹介してくださった方は、錦鯉の養魚場の経営者である。その方曰く、「日本では錦鯉は売れなくなった。富裕層の趣味として楽しまれていた錦鯉だが、そのゆとりが日本に無くなって、日本人からはあまり買っていただけない」

「いまは海外のファンが増えている。ヨーロッパは最近元気がないが、特に中国は元気だ。アメリカやインドネシアなど、とにかく海外と商売をしないといけないから、英語の語学力は必須。サラブレットを持つという馬主への憧れ的なものが、錦鯉にもある。彼らは、購入しても、我々に預けたままだ。とにかく品評会に優勝させることが夢なんだ」

盆栽がヨーロッパではやっているという話は聞いていたが、錦鯉も同様の傾向があるらしい。とにかく、錦鯉は、世界でも別格のブランド力を持つという日本。ものづくりの力が弱まったと言われる日本だが、日本文化やその周辺は、まだまだ底力を秘めている。

(写真は、錦鯉の養魚場の事務所の壁に飾られていた油絵。この方の作品は、鯉1匹当たり100万円というから、この画は1,100万円ということか)