東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

医学と経営

2008-08-11 | 経営の気づき
名前は忘れましたが、大学教授でもあるアメリカの開業医が、著書「人は何故治るのか」の中で、興味深い意見を述べています。

それは、「民間医療であれ、正当な医学であれ、どんな治療法でも絶対に効く治療は存在しないし、絶対に効かない治療もない」というものです。
各生命体に個性があるように、同じ治療法を施しても、効き方にずれが生じてくるそうです。
さらに、患者に個性があるように、医者も個性があり、両者の絡み併せで効果も違ってくるとの解説もありました。
なるほど・・・、


この話は、経営コンサルティングにも通じる話です。
同じ課題を抱えた会社に経営改善策を試みる場合、風土の違い、歴史の違い、社員構成の違い、それら様々な個性の違いを見分けて、改善策そのものを変えていかなければなりません。

たまたま読んだ本で、自社の経営改善策を取り込んだとしても、その策が効くかどうかは確かではありません。
改善策においては、策そのものに、必ず個性を盛り込むことが必要です。