世界で初めて女性への性転換手術を受けたデンマークの画家リリーエルベの実話を
「英国王のスピーチ」ではアカデミー賞監督賞受賞「レ・ミゼラブル」などのトム・フーパーが映画化
名作を数本生み出してるけどまだ43歳。
原作は、デヴィッド・エバーショフの「世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語」
原題の「The Danish Girl」とはデンマークの女性。の意。
デンマーク人であるリリー・エルベ(アイナー・ヴェイナー)には、
「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞主演男優賞受賞!イギリス人である、エディ・レッドメイン。
トム・フーパー監督とは「エリザベス1世~愛と陰謀の王宮」、「レ・ミゼラブル」に続き三度目タッグ。
元々、妻より売れてる画家だったアイナー。
妻のモデルをしたことがきっかけで、目覚めてしまう。
左は実際の写真。
エディくんとにかく素晴らしかった
10年前だったら、キリアン・マーフィが演じたかも。
(参照 「プルートで朝食を」)
アリシア・ヴィカンダーは夫の変化に苦悩する画家の妻、ゲルダ・ヴェイナーを熱演。
こちらも本当に素晴らしかった。
スウェーデン生まれで「アンナ・カレーニナ」や「コードU.N.C.L.E」に出演。
ゴールデン・グローブ賞においてそれぞれ助演と主演でノミネート
先日のアカデミー賞ではアリシア・ヴィカンダーは見事、助演女優賞受賞。
顔は可愛いけど、気も信念も強く芯の強い、優しいだけじゃない女性を見事に体現。
他に、友人のバレリーナに ジョニー・デップ現役妻のアンバー・ハード。
この人、ほんと綺麗。
脇の男性陣も素晴らしく。
近年活躍目覚ましい、ベン・ウィショー。
実際も、同性愛者であります。
アイナーの幼なじみで、子供のころにあまりに可愛いアイナーにキスをしたところ
父親に見つかり、それ以来引き離されて会っていない独身貴族の画商、ハンス。
プーチンをハンサムにした風貌。ヴィトンのモデルを務めた過去を持つ
なかなか渋い男です、優しくて、見守ってくれる存在。いい感じ~。今後も注目。
今から80年以上も前のこと。世界で初めて性別適合手術を受けた、といっても簡単な話しではなく
今でこそ、おかまちゃん、ニューハーフ、おネエなんて言って存在自体珍しくもないし
自分が望めば、手術を受けられるし どんな格好で外を歩こうと(特に都会では)人それぞれ勝手であるし
個性として認められる時代になったと思う
が、当時は男が女性の格好などしようものなら、頭がおかしいと精神科行きにされたり、
どこか具合がおかしい、異常者であると見なされていた。
9/10(97点)
今のところ、今年No1
キャストも映像も音楽も全てが美しく、素晴らしかった
アイナーとリリーという二つの性を演じたエディ・レッドメインに魅了される
はじめは男性だけど段々と、女性としての何かが芽生えてからは、女性らしい所作はもちろんのこと
表情や仕草、目線に至るまでもが美しく、しなやかで
妻のためにアイナーでいたいという思いよりも、
女性でありたいという欲望が強くなっていき苦悩する姿にはどんどん切なくて、苦しくて、愛おしくなる。
二年連続のオスカー受賞にしてもいいんじゃない?(今回はレオがいたからね、、、)
ってくらい、素晴らしく。
ここで書いていた絵画は
この作品。
大人になってから気づくという例も少なくないようだけど、幼少期から何かしらの傾向がある場合が多いのかな。
アイナーの場合も、全くなかったのが突然というわけではなかったようで。
持って生まれた性は、作中では「神様が間違えたという意識」として解釈している。
ある日、女装してみたら思いのほか可愛くて 俺ってけっこうイケちゃうかも。
なーんて 自分に酔ってしまったり。ということにもなれば
誰でもなりえるのかも?少なくとも気持ちとしては。
「トランスジェンダー」は主に『心と体の性別に差がある人』のことを指しているという。
妻を演じたアリシアも、とても素晴らしい!
夫に頼るだけではない凛とした自分を持つ女性。強さがまた魅力的で。
自分の愛する夫アイナーの存在が消えかける悲しみ。
夫に対し、「自分のことばかり」といいながらも結局は受け入れ、側で支える強い妻。
少しはアイナーでいる努力をして。という気持ちもわかるけど、
心の底から愛しているからこそ、認めてあげることが出来るんだろう。
リリーを認める=最愛の夫を失うこと。 だから。
これは、二人のラブストーリーでもあるけれど、どこまで己を受け入れて愛することが出来るか
という物語でもある。
実話ベースであるけど作品としてはやはり結構脚色されているらしく、
ラストでは、手術をして間もなく死を迎えてしまうアイナーだったけど
実際では何と5回も手術を行なったそうであんな風に妻の側でぱたりとなくなってしまったわけではないのね。
映画らしさのある作風になっていて、この世界に魅入ってしまった。
アールデコの世界。
全てが素晴らしくて美しい。
ラストシーンに涙が止まらなかった。
1926年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私とも充実した日々を送っていた。ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時 間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するように。移住先のパリで問題解決の道を模索するふたり。やがてその前にひとりの婦人科医が現れる―。
映画『リリーのすべて』予告編
エディ・レッドメイン主演 映画『リリーのすべて』特別映像
THE DANISH GIRL 2015年 イギリス=ドイツ=アメリカ 120min
3月18日より、公開中~
プレミアにて
男装した妻を撮りにきたジョニーさん
エディ・レッドメイン主演「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」が11月23日に日本公開
そして、アリシア・ヴィカンダー主演のずっと気になってたSF「エクスマキナ」6月11日、日本公開決定
そちらも楽しみ
すごい高評価! タラのH8より上なんてうれしいな♪
ホントにいい映画でしたね。私も涙、涙でした。
TBさせてね。
アハハ、そうなんですよね。
何か、ダメと思うとこがほとんどなくて満足度高かったので勢いでついちゃいました☆
コメントありがとうです
それを男性であるエディ・レッドメインが演じるというのは、ある意味そういう男優が出てきたという証拠。
そう考えると、エディ・レッドメインって映画史に残る名優ってことですね。
ほんま、凄い俳優さんですわ。
自然と涙がこぼれてしまう映画。
とても良かったですね。
心が苦しくなりましたが、いい映画でしたね。
娘の同級生にも女性のトランスジェンダーの子がいるので
いろいろ考えさせられる映画でした。
この時代の差別ほど、今は緩やかに感じますが
それでも、まだまだ世間の目は厳しいと、娘の同級生を
取り巻く事情を見ていると感じます。
migさんの仰るように、どこまで受け入れるか?ですね。
一昔前だったらそうかもだけど、10年まえくらいなら本文にも書いたけどキリアンとかやっててもハマったかと。
今は歳だけど。
わたしは女性目線よりも、断然エディ演じた本人に感情移入しちゃいました。
>娘の同級生にも女性のトランスジェンダーの子がいるので
わたしも知人にそんな子がいます。
彼らの苦悩、わかるとはいえないけど、
苦しみも喜びも伝わる素晴らしい演出と演技力で素晴らしい作品になっていましたよね!