なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

今日は日直、膵癌のお看取り

2014年04月06日 | Weblog

 今日は日直で病院に来ていた。日曜日に日直は小児の受診が多いので、小児科医にお願いしていた。しかし内科の患者さんを診るのはつらいらしく、2年前からは小児だけなら休日でも診療しますと希望されていた。小児科医が日直の時は、内科の患者さんの入院や救急対応があるため、当番の内科医が午前中から病院に来ることが多かった。

 この3月で小児科医が二人とも定年を迎えた。昨年、大学小児科医局は新任の小児科医を赴任させる余裕がないため、今のメンバーで診療を継続するようにと伝えてきた。病院の要望もあり、小児科は3年間勤務継続となった。もともとこの病院で20年以上小児診療をしている男性医師は、まだまだやる気十分だった。女性医師は、できれば定年後は週3回くらいの外来診療だけにしたいという希望だったが、3年間通常診療でやりますと(しぶしぶ?)引き受けた。

 今月から日曜日の日直を小児科医と内科医と二人置くことにした。いずれは小児科医が抜けて、全部内科で診るようになるので、一時的な二人体制だ。もっとも人数に余裕がない時や日曜日が5回ある時は内科だけ置くことにはなる。小児を診ないし、インフルエンザも下火になっているので、割と楽だった。嘔吐が続いて外来で点滴をしていたが、帰ろうとして動いてまた嘔吐した高齢男性が短期入院になった。

 消化器科に入院していた膵頭部癌の90歳女性が午後3時過ぎに心肺停止となり、私が病棟で看取った(DNRになっていた)。この方は施設に入所していた(認知症で全介助だった)。黄疸と食欲不振で受診して、CTで診断された。治療は姑息的なものも含めて困難だった。子供たち(といってもそれなりに高齢だろう)が首都圏に住んでいる。入院した時に来たが、方針を聞いて帰っていた。今日病棟の看護師が連絡すると、今日は行けないと言われた。明日来るとも言っていないという。家族がいつ来るかわからないとなると、そのまま病室にはおけない。めったに使用しない霊安室に移動して家族を待つことになった。

 明日は、糖尿病で通院しているメタボ男性の教育入院がある。また、基幹病院の呼吸器科に肺炎で入院して人工呼吸器管理で軽快した80歳男性(ステロイド依存喘息)が、筋力低下のリハビリ目的で転院してくる。金曜日から内科学会に行くので、病棟が落ち着いてくれるといいが、どうなるか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 糖尿病の講演会ー選択的SGLT... | トップ | 自分の風邪が治せない »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事