なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

前立腺炎

2020年04月11日 | Weblog

 金曜日に68歳男性が前日からの高熱で受診した。発熱以外の症状はないというが、尿が出にくい感じがするというのが、量の問題なのか、炎症の問題なのか。

 血液・尿検査をすると、白血球23300・CRP19.7と炎症反応が高値だった。尿検査はなかなか排尿がなく、結局導尿での提出になった。RBC>100/HPF、WBC>100/HPF、細菌(+)で尿路感染症の所見があった。

 CTで前立腺腫大があり、内部濃度がもやもやしている?様にも見える。血清PSAを追加すると、93.4ng/mlと上昇していた。前立腺肥大症による排尿困難からの尿路感染症の可能性もあるが、前立腺炎ではないか(癌+感染症の可能性もあるが)。

 抗菌薬治療後に血清PSA値が低下すれば炎症による上昇と判断される。悪寒はあるが、悪寒戦慄というほどではないそうだ。血液培養・尿培養提出後に、抗菌薬を開始とした。

 県の指示で、今年4月から自治医大卒の若い先生に来てもらっている(義務年限の自治体病院勤務)。担当してもらって、来週泌尿器科医(当院は非常勤医のみ)と相談することにした。

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
その後の経過 (小池)
2023-06-08 10:00:55
この患者さんのその後の経過はいかがだったのでしょうか?
私は 59 歳のなのですが、症状が似ているのでとても興味があります。
CRP は一般的に測定するものなのでしょうか?
返信する
前立腺炎・前立腺癌 (so-wat)
2023-06-14 08:24:28
 2023年6月14日の記事に経過を記載しました。
返信する

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