goo blog サービス終了のお知らせ 

なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

所見は腹部にあった

2021年02月22日 | Weblog

 81歳女性が前日からの発熱で外来を受診した。当院の呼吸器科外来(大学病院から非常勤)に気管支喘息で通院していた。

 発熱外来で新型コロナウイルス抗原定性検査とインフルエンザ迅速試験を行って、両者陰性だった(接触例はまったくない)。内科の新患(大学病院から非常勤)に回されていた。

 1週間前からの咳・痰もあるという。炎症反応上昇を認めたが、胸部X線で明らかな肺炎像は認めなかった。胸腹部CTが追加されたが、やはり肺炎像はなかった。

 肝臓内に多発性の腫瘤を認めて、膵尾部と結腸(脾彎曲部~横行結腸)が連続している。膵尾部癌の結腸浸潤か、結腸癌の膵尾部浸潤になる。新患担当の先生から連絡がきて、外来に診に行った。

 

 消化器科医は結腸の内腔が保たれているように見えることから、結腸癌の浸潤ではないかという。推定なので、膵尾部癌の結腸浸潤もひていはできない。腫瘍マーカーを追加すると、CEAが281.2、CA19-9が>12000.0と著明に上昇していた。

 付き添いは孫(男性)で、息子夫婦は仕事で来れなかったそうだ。CTの結果を説明した。年齢と病状から精査・治療は難しいと伝えた。

 専門医に診てもらいたいと希望されたので、明後日(明日は祝日)の基幹病院消化器内科の外来予約をとった。精査・治療を対象にならないすれば当院に戻されるだろう。

 

 腹部は平坦・軟で圧痛もない。昨年の農協の健診で水が溜まっているといわれたそうだ。そもそも腹部エコー健診なのだろうか。拡張した結腸のこと?。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そういう事情 | トップ | 気にするときりがない »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

Weblog」カテゴリの最新記事