なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

子宮留膿腫

2023年11月16日 | 産婦人科疾患

 11月14日(火)の午前の救急当番(発熱外来を兼ねる)に、施設入所中の87歳女性が前日からの発熱(37℃半ば)で受診した。

 内科の別の先生の外来に通院していて、8月に尿路感染症で入院していた。外来では1か月おきくらいに診ている。家族は当地にはいない、受診の時は東京から来ているそうだ。

 施設入中で、発熱だけの症状で呼吸器症状はないので、コロナやインフルエンザではないが、検査から入ることになっている。(両者陰性)

 一番は尿路感染症と思われたが、茶色の帯下や性器出血があった。尿カテーテルが留置されているので、尿検査では細菌尿・膿尿になる(除外診断しないと尿路感染症とはいえない)。

 婦人科の感染症が疑われていたが、子宮は前回より腫大して、内腔に液体貯留があった。肺炎はなく、腎臓周囲の炎症像(あっても有意な所見ではないが)もなかった。

 当院は産婦人科の常勤医は昨年中に辞めていなくなった。現在は主に健診の二次検査を見てもらうために、非常勤で来てもらっている。その日や来ていたので、診察をお願いした。

 処置中に出血と黒茶色の帯下と膿が出てきた。ただし膿の量は少ない。培養と細胞診が提出された。外来で抗菌薬の点滴を行って、内服薬で次の婦人科外来まで経過をみてもらうことになった。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 術前血糖コントロール | トップ | 癌性リンパ管症? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

産婦人科疾患」カテゴリの最新記事