5月初めに他院から、26歳女性が当院呼吸器科外来(外部の病院から)に紹介された。そちらの病院の職員で、入職時の健診でT spot陽性となっての紹介だった。
喀痰塗抹検査は3日間陰性だった。胸部X線では見逃してしまいそうだ(CTを見てからだと左上肺野に陰影)。胸部CTでは左S1+2背側に複数の小結節と細気管支につながる粒状影(tree-in-bud appearance)を認めた。
担当した先生が自分の病院に入院させて、気管支鏡検査を行った。気管支肺胞洗浄液で抗酸菌(ガフキー2号)を認めて、結核菌PCR陽性と判明した。
抗結核薬4剤が開始されて、一時的に皮疹が出たりしたが対症的に対応できて、順調に予定通りの治療が継続されている。
そちらの病院は事情があり、入職時の結核検査をT spotにしたらしい。当院でも入職時の検査にT spotを導入したいと考えているが、予算の関係でまだしていない。
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