今日(4月14日)の内科外来に、高血圧症・高脂血症・COPDで通院している70歳男性が受診した。前日の12日日曜日に39℃の発熱があったそうだ。鼻汁・咽頭痛・咳・痰があり、息苦しい感じがするという。酸素飽和度は93%(室内気)だった。
COPDは自称無症状になっていて、COPD自体は治療の対象になっていなかった。禁煙を勧めていたが、その気はないままできていた。
発熱があるので、自動的に発熱外来に扱いになっていた。新型コロナとインフルエンザの迅速検査が行われて、陰性だと午前中は内科外来に回されて来る。
症状は鼻汁・咽頭痛・咳なので通常は上気道炎(感冒)ということになるが、肺炎が併発が疑われて、そのつもりで検査を行った。
胸部X線で右下肺野に淡い陰影があり、中肺野にもありそうだ。食欲もないというので、点滴と血液検査をしていた。白血球8600・CRP2.7と発症間がないせいか炎症反応は軽度上昇だった。
陰影の範囲を確定するために胸部CTも行った。右肺上葉から下葉の背側に淡い陰影が広がっている。痰が多少からんでいるが、この陰影ではあまり出ないと思された。実際唾液しかでなかった。
肺炎球菌尿中抗原は陰性だったが、非区域性の広がりでインフルエンザ桿菌よりは肺炎球菌が疑われる。入院にあっさり同意したところをみると、倦怠感・食欲不振でまいっているようだ。入院としてセフトリアキソンで治療を開始した。
今度こそタバコをやめます、とはいっていた。この方は元病院の職員(事務長さん)で、これまで感度か禁煙を勧めていた。胸部CTで明らかに肺気腫があることを見せてもやめなかった。
goo blogが11月で終了するので、引っ越しが必要になるそうだ。診療自体、辞め時を考えながら過ごしているが、blogも辞め時?。