Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

7月・8月 2月連続で長崎に通う

2015年08月09日 | ■旅と鉄道
 やんごとなき事情により、7月と8月に2月連続で、長崎へと通うことに。
 それぞれの用事は2時間もかからなかったので、ついでに街ぶらする余裕も。僕が日本で一番好きな街、長崎を深める時間になりました。


7月6日 かもめ往復・白で行き、銀で帰る


 まずは7月6日、平日に休みを頂いての長崎往復です。
 白いかもめ号に乗れば、長崎まではあっという間の1時間50分。


 折りしも前日、近代日本の産業革命遺産が世界遺産登録決定したばかり。
 駅のドーム屋根広場には、はやくも決定を祝う横断幕が掲げられていました。仕事が早い! きっと、事前に準備してあったのでしょう。


 路面電車で公会堂まで出て用事を済ませれば、お昼時。中島川を越えて、商店街へと歩きました。
 観光通のアーケードの先に続く商店街は、アーケードもなく道幅も狭いのですが、いつ行っても人が多いように感じます。


 商店街の年季が入った食堂で、皿うどんを昼食に。細麺の、素朴な味わいのする皿うどんでした。


 観光通まで歩いて、再び路面電車に乗車。


 富山のような新時代の路面電車も好きだけど、年季の入った古い路面電車には、不思議な安心感があります。
 長年続いた100円運賃は120円に値上がりましたが、それでも安い長崎の電車。主要観光地を結び、土地勘のない観光客にとっては強い味方です。


 折りしも、天気は雨模様。天候に関係なく楽しめる場所ということで、出島の長崎県美術館を訪ねてみました。


 隈研吾氏設計の建物は、9年前の2005年のもの。水路をまたいだ2棟が、一体的に構成されています。




 空中に固定されたようなサインがしゃれてます。






 水路の上には、カフェが。ガラスのテーブルからは水面が見通せて、浮いているような感覚です。


 屋上は緑化されており、地上からも自由に出入りできて、まるで公園のよう。
 長崎港の眺めも一望できて、巨大ホテルのようなクルーズ船を望むこともできました。


 帰路の「かもめ」は、銀色の787系。平日夕方とあって、諫早までは通勤客で混雑していました。
 かつてビュッフェ区画だったゆったりシートや、コンパートメントがある4号車も、通勤対応で自由席になっています。


 諫早から先はガラガラになったので、ボックスシートに駅弁を広げました。
 テーブルは広く、ビールまで置いても余裕たっぷり。鳥栖まで、食堂車気分で過ごすことができました。


8月9日 高速バスで往復

 2回目の8月9日は、節約のために高速バスで往復することに。4枚回数券で8,020円と、JRよりも2割安い値段になっています。


 乗車は、天神高速バスターミナルから。予約していたバス座席の「確保券」は、高性能な自動券売機で受け取ることができます。
 ターミナルはリニューアルされたばかりで、シックな雰囲気は、併設されているスターバックスの雰囲気に近いように感じます。


 高速バスは、ゆったり3列シート。トイレも付いており、安心・快適です。
 JRの車窓から見る有明海もきれいだけど、高速バスからの視点は高くてまた新鮮です。有明海とは反対側の、大村湾の車窓もまた違った美しさがあります。


 出島道路経由で、長崎駅前のバスセンターに到着。路面電車で、公会堂へと移動しました。
 電車を降りて歩いていたところ、街にサイレンが鳴り響きました。11時2分、原爆投下の時刻です。街中の歩道ではあったけど、その場で黙祷を捧げました。


 所用を終え、近所の中華料理屋さんへ。今回は、ちょっといい構えの店を選んでみました。


 大衆食堂でも名店でも、皿うどんはどれもおいしい!


 公会堂では、被爆70年の集会がちょうど終わるところでした。バスで乗り付ける団体も多いのですが、駅方面の路面電車もぎっしり満員です。


 長崎駅前をスルーして、銭座町で路面電車を降りました。訪ねたのは、みらい長崎ココウォーク。6階建の、都市型ショッピングセンターです。


 1階には、長崎バスのバスセンターが入っていることからも分かるとおり、ココウォークは長崎バスが開発したバス会社のショッピングセンター。高速バスは夜行便のみで、福岡行きなどは入ってきません。
 路線バスは各方面から乗り入れており、路面電車ばかり乗っていては分からない、長崎のもう一つの公共交通ネットワークが見えてきます。


 プレイランドには、こんなコーナーも。さすがはバス会社が開発主体だけあって、外部、内部ともリアルな造りでした。




 6階には観覧車もあって、屋上に上ると、視線の真横に観覧車がある不思議な光景を見られます。


 観覧車に乗ってみれば、山の中腹にまでびっしりと住宅が並ぶ、長崎の特徴的な市街地を実感できます。稲佐山から俯瞰するより、迫力があるかも。
 ただ冷房はなく、渡されたうちわで扇いでみても熱風をかきまわすばかり。降りてくる頃には、すっかり汗びっしょりでした。


 茂里町から松山町へ、再び電車で移動。また何度も長崎に来るだろうと、ICカードの「長崎スマートカード」を求めたので、運賃の支払いはスムーズです。


 平和公園に設けられた、平和祈念式典の会場へ。式典そのものは満員で、会場に入られなかった人も多かったようですが、午後3時をまわっていたので中に入ることはできました。
 うだるような暑さは午前中も大差なかったはずで、特に高齢の参列者には堪えたことだろうと思います。


 小学校の修学旅行で訪れた時と変わらぬ表情の祈念像に、手を合わせました。


 とにかく、今日1日は暑かった!ビールが欲しくなるところですが、体にも気を使って、長崎駅AMUの喫茶店で名物・ミルクセーキでクールダウンしました。


 夕方前の高速バスで、福岡へ。往路と同じく満席で、8月9日の流動はさすがに大きいようです。
 長崎駅前のターミナルは、天神と対照的にぐっとレトロな雰囲気。92年に広島行き高速バスに乗るため利用したことがあるターミナルですが、あの時と変わってはいないようです。地下道で外人さんにトイレの場所を聞かれ、しどろもどろになった小6の頃を思い出しました。


 渋滞にはまりながらも、20分程度の遅れで天神着。ちょうど新宿行きの最長距離高速バス「はかた号」が出発するところで、個室席でくつろぐ人の姿が。
 高速バスターミナルだけど旅心をくすぐられ、次はどこへ行こうかと思案したのでした。

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