Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 本日3月24日、西鉄の新ダイヤがスタートしました。三国が丘駅の急行停車と、甘木線中韓駅の昼間無人化が主な変更点。さっそく午前中に、新ダイヤの様子を見に行ってきました。

●三国が丘、今日から急行停車駅に
 三国が丘は1992年開業で、天神大牟田線では2番目に新しい駅。周辺に造成された宅地は、西鉄沿線最後の大型宅地開発とも呼ばれ、「平日は電車生活、休日はクルマ生活」できる便利な住宅地が広がっています。
 全体で見ればジリ貧の天神大牟田線にあって堅調な利用があり、昨年実績で1日約4,400人と、二日市以南の急行非停車駅では最多となっていました。

 今回の急行停車で、三国が丘から福岡、久留米へスピードアップされる他、小郡高校への通学にも便利になります。一方で春日原付近での高架化工事の影響もあり、福岡~久留米間の急行の所要時間は、2分程度伸びることになりました。


 花畑駅の案内板。停車駅に、三国が丘の字がしっかりと入ってます。電車内の路線図や車内放送ももれなく変わっており、三国が丘駅の到着時には「九州歴史資料館最寄り駅」の案内も流れました。


 10:18、急行電車は三国が丘到着。福岡方面へのお出かけに便利な時間帯ということもあり、30人近くの乗客が乗って行きました。下車は、僕1人。
 急行到着時にはホームに駅員が立ち、今日から急行停車駅になったことと、乗り間違いに注意を促す放送を繰り返していました。昇格を祝うような飾りつけは、特にありませんでした。


 三国が丘駅前。ペデストリアンデッキでつながれた西鉄の駅前ビルは、空きテナントが目立ちます。


 一方の駅前スーパーは、クルマで来る人が多いながらに大賑わい。
 駅では見られなかった「祝急行停車」の文字を、ようやく見ることができました。


 下り10時35分の急行電車。下車約15人に加え、乗車が30人近くあったのは意外でした。久留米方面への流動も大きいようです。

●甘木線中間駅、昼間は無人に
 一方で、後ろ向きな改変も。
 これまで甘木線ではワンマン運行を行う代わりに、末端の上浦、馬田駅を除いて各駅に駅員を配置、集改札は駅で行ういわゆる「都市型ワンマン」方式で運行されてきました。おばちゃん駅員が30分に1回の電車を出迎える光景は、甘木線の名物ともいえるものだと思います。
 ところが今回のダイヤ改定に合わせて、拠点駅である宮ノ陣、北野、甘木を除いて、利用者が少ない昼間の11時~16時が無人化されることになりました。甘木線の利用は天神大牟田線以上に芳しくなく、ここ10年で3割ほど落ち込んでおり、電車の本数を減らすことなく経費を削減する、苦肉の策と思われます。


 三国が丘から乗った急行を宮ノ陣で降り、甘木線へ乗換え。いつもはワンマンの電車ですが、今日は車掌が乗り、今日から変わった乗り降りの仕方を地声でアナウンスしていました。
 内容は、中間駅では前の車両の前の扉から降りること、切符は運転士に渡すこと…等々で、ICカードの案内はなし。乗客の何人かは声を掛けていました。

 1駅目の五郎丸で下車。運賃箱は車内に設置されず、なんと運転士の「手持ち」。案内のおかげもあって迷う人もなく、切符の回収はスムーズに終わったようです。


 片面ホームの、こじんまりした五郎丸駅。甘木線中間駅の、標準的なスタイルです。


 上浦、馬田ではお馴染みだった乗車駅証明書がお目見え。ただ、置いてある場所がちょっと目立たない気も…


 無人化の時間は10時半~16時の間ですが、たまたま勤務を終えた駅員さんがおり、これまた近所の方から質問攻めにあっていました。電車内での降り方の案内も大事だけど、乗り方が大きく変わってしまう各駅では、無人の時間にも1週間くらいは案内員を付ける配慮が必要だったかもしれません。

 駅員さんはおばちゃま方から「奥さん」と呼ばれており、周辺にも馴染んだ存在だったようです。それだけに昼間シャッターが降りた駅の光景は、いっそうさみしいものに映ることでしょう。


 ホームには、かなり目立つ形で乗降口の案内が。


 11時02分発の宮ノ陣方面電車が到着。お出かけの時間帯とあって、電車は満員。特に無人駅でドア扱いが行われる1両目はぎっしりで、乗りにくかったです。休日はピークの時間も異なり、平日・休日で無人の時間帯を変える配慮があってもいいのかなと思いました。

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 今週末の土曜日に実施される西鉄新ダイヤの、時刻表とダイヤグラムを入手しました。
 時刻表は300円。ネットで気軽に時刻が調べられるようになった今、どれほど売れているのか気になるところです。
 一方、無料で配布されるダイヤグラムは、西鉄電車の名物ともいえる存在。ファン以外で実用的に使っている人はいるのか、こちらも大変気になります。

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 九州新幹線の1周年記念イベントは、開業日から初の週末を迎えた17日に準備されました。この日はダイヤ改定の日、多くの駅で新大阪直通が増便する「ハレの日」でもあり、各駅とも祝賀ムード…かと思いきや、日頃と変わらない表情を見せる駅も。
 17日から20日までの期間限定で発売された、1周年記念のフリーきっぷ(1万円!)を手に、お祝いの日を迎えた各駅に降りてきました。

●筑後船小屋駅 9:06~9:30

 筑後船小屋駅は、なんと唯一、何のイベントも準備しなかった駅です。めでたいのか、めでたくないのか…。
 それでも、スタンプラリー参加者に加え、この時間はお出かけで新幹線を使う人も多いようで、ホームは開業日以来の賑わいを見せていました。

●新鳥栖駅 9:42~10:40

 開業日には使われないまま撤収されていたテントたちが、今日は大活躍。西口では大規模な物産市が開かれていました。イベントの名前は大阪直通増便を祝うかのように、「元気増発!さくら祭り」。

 新たに大阪直通となった10:23の「さくら」に合わせて、記念出発式も開かれました。百日祝いでは姿を見せなかった県知事が臨席、一日駅長のミス・インターナショナル日本代表が出発合図を送り、華やかなものでした。

●博多駅 10:52~11:16

 博多駅の開業イベントはさすがに大規模なものでしたが、駅ビルが大きすぎて、あまり目だっていないような…
 駅ビル1階には、1周年記念の巨大ノボリがかかっていたはずなのですが、JQカードのキャンペーンに変わっていてがっかり。商魂たくましいのは結構だけど、節目は大切にしてほしいものです。

●久留米駅 11:35~13:07

 JRが公式に開いた出発式は、沿線各県を代表する博多・新鳥栖・熊本・鹿児島の4駅だったのですが、県南の雄都を自負する久留米でも独自に開催。12:06の上り「さくら」に合わせて行われました。
 1日駅長は、近隣の小学校3校からやってきた86人の小学生で、全員で小旗を振って出発合図。新鳥栖駅に比べて心温まる雰囲気で、列車から手を振る人も大勢いました。

 開業イベントの開会式には、某大物政治家も登場!新しい駅出口の愛称お披露目も開かれました。

●新大牟田駅 13:21~14:20

 去年は東口にステージを設けていましたが、その土地はすでに売りに出されていることもあってか、今回のイベントは西口広場にテントを並べたささやかな規模でした。

 それでも、コンコースでは本格的なお抹茶の振る舞いがあったり、ホームではスピードガンとストップウオッチを使った「通過する新幹線の速さを測ろう!」という知的な催しがあっていたりと、人の手が通った素朴さを感じるイベントでした。

●新玉名駅 14:28~15:12

 昨年の開業日には、唯一チャリティーイベントに舵を切って開業イベントを開催した新玉名ですが、今年もほぼ同じ規模で開催され、なんだか懐かしい気分に。午後2時過ぎとあって、玉名ラーメンやB級グルメブースなど、美味しそうなものはほとんど売り切れていました。
 「巨大くまモン」は今回初登場。子どもたちの人気を呼んでいました。

●熊本駅 15:21~16:22

 新幹線口、白川口、くまもと森都心前の3会場で開催されたイベントは、駅の規模を考えればかなりささやか。森都心での1日駅長「くまモン」ステージは大賑わいで、現地での人気も絶大なようです。
 全力かつ暴走気味のステージ終了後、くまモンは歩道橋を自力で渡り、白川口の物産展でお買物。多くの観客も引き連れて行き、経済効果も絶大!?

●鹿児島中央駅 17:09~18:04

 全線開業で、まさに「独り勝ち」の様相を呈する鹿児島は、今日も盛り場のような賑わい。この勢いを2年目にどうつなげていくのか、1年目が成功「しすぎ」ただけに、現地ではさらに力を入れて行くようです。

 開業イベントの規模も大きく、5時を過ぎ焼酎の振る舞いが終わっていたのは心残りでしたが、ステージイベントは大盛況でした。

●川内駅 18:16~18:39

 開業9年、すっかり新幹線が日常の足として定着している地域だけに、イベントはささやかな規模だろうと思っていたら…東口にずらりと並んだテントに圧倒!これは行ってみたかったです。

●出水駅 18:51~19:24

 17時までイベントが開催されていたはずですが、痕跡はなし。駅前にこれといった店はなく、雨も降ってきて、行き場を失ってしまいました。

●新水俣駅 19:32~20:08

 駅舎デザインが壮大な駅。駅前にあるのはジョイフルくらい…という環境は、大きな変化を見せていません。
 唯一、開業イベントを明日に開催する駅ですが、特にテントやステージは建てられておらず、日常の姿でした。

●新八代駅 20:22~20:50

 昨年、大きく駅の役割を変えた駅。1周年は節目たと思いますが、イベントは14時までだったこともあり、すっかり日常の様子になっていました。
 到着した宮崎からの高速バス・B&Sみやざき号からは13人が降り立ち、昨年の各便数人という状況と比べれば、定着してきた…のかな?


 というわけで、めでたく全駅下車を完遂!
 駅ごとに賑わい方は違いましたが、1年前には見られなかった華やかな1日でした。13日には大きなトラブルを起こしてしまい、イベント中にもJRから平謝りするシーンが見られましたが、今後は安定輸送が続きますように。


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 1年目の一番列車で到着した博多駅。1周年の日なのに、このまま帰るのも惜しい気がして、引き続き九州新幹線各駅の「普段の1年目」を見に行くことにしました。
 新鳥栖や久留米は近所なのでよく見に行くのですが、新大牟田や新玉名といった駅は、開業日に行って以来ご無沙汰。ただ、こまごまと新幹線を乗り継いでいく財力はなく、1回分が残っていた「旅名人の九州満喫きっぷ」(九州全鉄道路線の普通列車乗り放題きっぷ)を使ってののんびり移動です。


【新大牟田駅】

 早朝、鹿児島本線に下り快速列車は運行されないので、地下鉄で天神に出て、西鉄特急で南下。
 JR在来線の特急が廃止になり、福岡~大牟田間ではJRより西鉄が便利になったシーンも多いと思うのですが、新幹線開業が西鉄大牟田線の利用動向に影響した…というような報道は、今のところありません。
 残念ながら4扉ロングシートの6000形電車で、眠気と寒気と戦いながら1時間、大牟田着。


 大牟田駅と新大牟田駅を結ぶのが、55番バス。新幹線アクセスバスになるのは既定事実だったのに、廃止申請が出されて物議を醸した路線です。
 大牟田駅前バス乗り場は、なぜかグリーンランド行きのバスを待つ学生で大混雑。必死でバス時刻表を探しても、経由地に「新大牟田駅」の字は見当たらず、往生しました。

 バスは駅から吉野周辺の住宅地、南関を結ぶのが目的であり、新駅アクセスは副次的な役割です。このバスの乗客は乗り降りを繰り返しつつ、5~6人程度。すれちがった市内方面バスは満席に近く、廃止対象だったとはいえ閑散路線というわけではありません。
 新大牟田駅で降りたのは、僕と赤ちゃん連れの母親の3人でした。


 1年ぶりの新大牟田駅前は、大きな変化はありませんでした。もともと駅周辺は住宅地でしたが、定住促進を狙って新たに造成された宅地は、空き地のまま。
 東口の民間駐車場、西口の市営駐車場ともに、1日料金が値下げされていました。駐車可能な台数は双方ともさほど多くなく、休日には満車になっていないか心配でもあります。


 周辺も住宅展示場やコンビニがある程度で、変化はなし。


 コンコースは、人影が見当たらずガランとしていました。


 新大牟田から新玉名までは、新幹線で移動。10時54分発の「つばめ341号」に乗り込んだのは、グループ客がいたにも関わらず、10人にも満たない数でした。
 駅の立地の悪さや、競合交通機関の多さから苦戦が伝えられる新大牟田駅ですが、数十分いただけでも厳しさがひしひしと伝わってくるようでした。


【新玉名駅】
 新玉名は、筑後船小屋、新大牟田と並んで、基本的には「つばめ」しか停車しない駅の一つです。博多から距離があり速達効果が高いからか、3駅の中では唯一、当初から想定水準以上の利用を確保してきました。


 341号からも、20人近い乗客が降り立ちました。


 ガラス張りと木材を生かした装飾が、不思議とマッチする駅舎。春の青空を映します。


 新玉名駅の特徴の一つが、大きな無料駐車場。無料としているのは新規開業区間でも新玉名駅だけで、満車になることも多いのか、一部で拡張が始まっていました。
 反面、駅の周囲の開発は進んでいない…というか、開発のための土地造成そのものが、ほとんど行われていないようです。もともと周囲は田園地帯で、空港のように「乗り継ぎ拠点」と割り切ってしまったことが、逆に功を奏しているようです。


 駅内は、常に訪れる人がいる状況。お土産屋さんや観光案内所も、充実しています。


 薬草ダイニングなる、こじゃれた飲食店もあり、薬草パスタをランチにしました。少し苦味があるものの、味のいいアクセントになっていて、なかなかの美味。タンポポの根を煮詰めた「たんぽぽコーヒー」も、ノンカフェインながらコーヒーらしさを感じる逸品でした。


 マイカーは便利ながら、バスのアクセスは少し不便な新玉名。本数は1時間に1本以上あるのですが、既存路線が複数乗り入れているため、確実にバス接続があるわけではないのが惜しいところです。この点では1時間に1本ながら、新幹線のダイヤに合わせている新大牟田駅の方に軍配が上がります。


 在来線の玉名駅へ。在来線特急は朝晩だけになり、旅行センターは引き揚げられ、少し寂しげです。


 駅前はもともと空き店舗が多かったのですが、1年を経てかなり増えたように感じます。新玉名駅そのものは、まずまずの成功を収めているのですが、「2つの拠点」の運用には難しさも垣間見えます。


【熊本駅】

 昨年の開業日に乗るつもりだった「くまもとライナー」。その後も機会に恵まれず、1年目にして初の乗車です。「くまもとライナー」の愛称は駅では見当たりませんでしたが、車内放送では頻繁に流れていました。


 熊本駅の新幹線口は、少しずつながら建物が建ち上がり始めており、数年後には玄関口らしい様相へと一変しそうです。さすがは政令市昇格間近な街だけあり、勢いが違います。


 ガラス越に新幹線の足元が見えるのも、熊本駅の特徴。近代的な風景を作ります。


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 11日に迎えた、あの日から1年の節目。
 改めて犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、月並みな言葉ではありますが、被災地の復旧・復興と、1日も早い原発災害の収束を願って止みません。
 そして僕自身が明日を生きていくために、子どもと孫の代の未来へと続くように、1年前に起きた数え切れない出来事を、決して忘れずにいたいと思います。

◆ ◆ ◆

 ところで東日本大震災の翌日、九州新幹線は予定通り全線開業しましたが、開業記念行事は全て中止され、静かなスタートとなりました。

 僕は、筑後船小屋発博多行きの一番列車「つばめ320号」の切符を取っていました。この列車を選んだのは、博多発の一番列車が取れなかったのも理由の一つでしたが、筑後平野に住む者として、筑後船小屋、久留米、新鳥栖にとっての一番列車こそ、待ちに待った開業を迎えるに相応しいと考えたのが一番の理由です。

 11日の早々に、開業記念行事は中止ということが決まり、それも当然のことと受け止めていたのですが、「祝いの言葉がない開業」も一つの時代の記録と思い、予定通り乗りに行ってきました。
 震災発生から15時間、被害の全容も見えず、原発も制御不能、さらには新潟県でも大地震が発生という、先の見えない不安を感じていた中での一番列車。数十年間待ちに待った気持ちも忘れ、高揚感も期待も感じない、ただの新幹線でした。

 そして迎えた一周年という節目。震災の翌日ということもあってか祝賀行事は一切なく、出発式や一周年記念イベントは、ダイヤ改定が行われる来週に持ち越しになっています。
 節目のはずの今日だけど、「普段着の新幹線」の1年目を見届けようと、あの日と同じ「つばめ320号」に乗りに行ってきました。

◆ ◆ ◆

 早朝5時20分、車に乗って久留米の自宅を出発。1年前と同じ、NHKラジオ第1を聞きながら、早朝の209号線を下ります。
 1年前は、冷静なNHK口調ながら混乱の最中にあったラジオでしたが、今年は落ち着いたトーン。それでも震災1年の話題が続き、「震収まり災収まらず」の今を伝えていました。


 昨年は記念行事は中止ながらも、コンコースには大勢のスタッフが予定通り配置され、見物人もちらほらいたものですが、今日はさすがにガランとしています。きっと普段通りの、早朝の筑後船小屋駅の姿でしょう。


 1周年記念の飾り付けはなく、各駅に飾られた ひな人形だけが、静かにお祝いの気持ちを伝えています。


 ホームにも、人っ子一人いません。僕と同じような考えで、1番列車を迎える人がちらほらいるかと思ったのですが、同じ思いを持っていたのは、僕に触発されてやって来た職場の先輩だけでした。


 自由席用2枚きっぷと同額の「ネットきっぷ」で予約した指定席は、無人。他の乗客は自由席に2人が姿を見せただけで、総勢4人が、1年目の1番列車を迎えた乗客でした。


 6時00分、筑後船小屋発。1年前、普段どおりの内容で終わった車内放送でしたが、今日も特別な言葉はありませんでした。
 白み始めた平野を走り、久留米に到着。意外にも、指定席に家族連れや出張の会社員が乗り込んできました。この先、博多駅で「のぞみ」に乗り継ぐ人たちのようです。


 数分走れば、あっという間に新鳥栖。乗客は合わせて約25人と寂しい数ですが、早朝の始発列車とあっては仕方ないのかもしれません。昨年の1番列車でも、空席の方がはるかに目立っていました。


 トンネルを抜けて下り坂を駆け下り始めれば、那珂川町。車両基地に並ぶ新幹線が迎えてくれます。
 博多駅到着前の車内放送は、1年前は津波警報によるソニックの運休を伝え、マイクの後ろ側では警報音が鳴り響くという穏やかではないものでした。今日は平穏に、いつも通りの放送でした。


 30分もかからず、あっという間に博多駅着。1年前、津波警報が発令される中でも通常通りのダイヤで走った新幹線は、今日も着実にダイヤ通りの運行でした。


 1年前は、青いJR西日本の看板が掲げられたホームに停車する800系に、相当な違和感を覚えたものでした。あれから1年、すっかり博多駅もホームグラウンドになったようです。


 しばらくして、隣のホームにやってきたのは「さくら401号」。下りの始発は「つばめ」なので、この列車が「さくら」としての1番列車だったのですが、1年前は空席を残して発車して行ったものです。
 今日は通勤客に加え、受験に行く高校生も乗せて3~4割程度の乗車率。新幹線のある日常は、だんだんと定着しつつあります。


 レールスター、つばめ320号、さくら401号のそろい踏み。レールスターは「こだま」としての運行で、山陽新幹線も車両の世代交代が着実に進みつつあります。


 博多駅筑紫口コンコースでは、今週末に控えた100系・300系の引退記念パネル展も開かれていました。


 一方の博多シティ側には、1周年を記念した巨大な垂れ幕が登場していました。開業時には「祝!九州」特設コーナーが設けられ、放送が中止になった「祝!九州」のCM映像を見られる唯一の場所でしたが、1周年記念の飾りつけも、今日はここだけでの展開でした。
 世相を反映してか「祝!九州」のような派手やかさはないけれど、この写真を元に作られるCMも、感動の作品になることを期待しています。


 使われることのなかったイベント会場の、撤収作業が行われていた1年前。今年は平日とあって、1年前よりも人通りは多いように感じました。


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