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福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです
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福岡のハングル検定準2級建築士『ちゃん』です。ハンドルネームの由来は、自身の本名の韓国語読みです。
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熱い大分、温い別府を巡る旅【2】砂湯でぬくぬく
■旅と鉄道
/
2015年12月13日
2日目の朝は、日の出とともに早起き。大分と別府の街が、朝陽のオレンジ色に染まっていきました。
西側に移り住んだ者として、海から日の出を迎えられる東向きの地域の朝は、ふるさとの風景です。
屋上階の「シティスパてんくう」へ、朝風呂に出かけました。通常1,500円の入場料がかかる施設ですが、ブラッサム大分の宿泊者は、何度でも無料で入れます。
特に朝風呂は一般利用者シャットアウトで、宿泊者のみの特権。ゆったり楽しめます。
もちろん浴室内は撮影禁止なので、写真はここまで。街に向かってお湯が落ちていくような、屋上の露天風呂が心地よかった!
温泉は循環湯で、湯の質でいえば別府の方が圧倒的に良いのですが、街を見下ろしながらの温泉はまた別の楽しみ方。これまで「観光地」としては弱かった大分市も、十分目的地になりうる街になりました。
カフェバーは、残念ながら朝の営業はなし。昨晩は夜景と列車を見下ろしながら、24時の閉店ぎりぎりまでくつろがせて貰いました。
ビールと、じゃこ天などから選べるおつまみ2種が付いたセット・千円也がお得です。
てんくうから見た、上野の森口。先行して整備が完了した かつての「南口」も、また見違えました。ホールには市立図書館も移転してきていて、公共施設の駅近への集積が進みつつあります。
人口の減少が続く大分県にあって、駅前の魅力アップは若年層の流出防止にも効果があるはず。最近注目を浴びる別府の移住促進策にしても、「電車で3駅行けば大都会」はポイントになるのではないでしょうか。
ホテルでの朝ごはんは付けていなかったので、駅ビルへ行こうと屋上ひろばへ。10時から営業のくろちゃんカフェがちょうど店を開けたところだったので、入ってみました。
もともとカフェメニュー中心なのでモーニングメニューなどはありませんでしたが、スープとパンセットで軽く一息。
カフェの隣には、子ども用のプレイコーナーもありました。
SUGOCAをかざして、豊肥本線に乗ります。赤い200系列の気動車も今やすっかりお馴染みの存在ですが、2001年に大分地区にデビューした時には、鮮烈な印象を与えたものでした。
大分駅から1駅の滝尾で7分停車というので、何が来るのかと思えばななつ星。博多駅で見ても目立つ存在ですが、小さなローカル駅で見ると、また別の迫力が感じられます。
大分大学前駅で下車。当たり前のように多くの人が降りていきましたが、ここも2002年に開設された、僕にとっては新駅です。
改札までの長いスロープは、大学のギャラリーになっていたはずですが、展示品が何も無くなってしまっていたのは残念でした。
駅西側の「旦野原ハイツ」は、主に学生向けアパートが並ぶ住宅街。韓国留学から戻った後、卒業までの半年間を過ごした街です。
2年前の夏に来た時
には住んでいたアパートを発見できなかったので、今回はしっかり地図を確認して再訪。しかしフロ・トイレ共同の昔ながらのアパートは姿を消し、真新しいファミリー向け賃貸になっていました。まだ完了検査前で、改築されたばかりのようです。自分の足跡が消えていくようで、残念…。
近年校舎のリニューアルが進んだ大学自体も、まだ変化を続けています。学食の裏には、何やら木造の大きな建物が。厚生施設が建て替わるのかな?
福祉環境工学科棟横の「名建築実物大レプリカシリーズ」には、新たに住吉の長屋がラインナップ。
「家の中の移動に傘が必要」と言われる平面計画、よく分かりました(笑)。
工学部のメタセコイヤの並木は少し短くなってしまったけど、木々の色づき方は変わりません。母校でも一番好きな場所です。
大学駅ができるまでは、大学最寄り駅だった敷戸駅まで歩くと、20分以上かかりました。当時の通学生は、大変だったんです。
敷戸駅の、どこかレトロな青い看板は健在でした。
大分駅に戻り「豊後酒場」で、りゅうきゅう丼としらす丼のランチ。味には定評のある、大分本社の回転ずしチェーン・すし名人のグループだけに、なかなかおいしかったです。
おおいたシティの商業ゾーンも、ちょっとだけ偵察。大分のまちなか映画館は、ミニシアターをのぞけば久々の復活です。バスしか交通手段がない、郊外の映画館に行きにくい中高生も、便利になりました。
博多シティになくて おおいたシティにあるものといえば、フードコートもその一つ。「くうてん」よりぐっとお手頃で、家族連れやジャージ姿の学生さんでも安心です。
子ども服売り場も充実しており、博多シティに比べると おおいたシティは、より幅広い世代をターゲットにしています。「ミニ博多駅」という先入観を抱いていましたが、実際行ってみれば似て非なる駅ビルでした。
今回のパックは別府で途中下車ができるルールなので、普通電車で別府へ。いい天気の別大間の車窓は、車で行っても電車から見ても気分がいいものです。
ルール通りに別府駅の自動改札機を抜けようとすると、ゲートが閉じてしまいました。途中下車OKのプログラムを組み込むくらい、そう難しいものでもなさそうですが。
別府温泉の宝、竹瓦温泉へ。もう何度も入った温泉だけど、今回はじめて1,030円なりの砂湯を試してみました。普通湯もレトロですが、砂湯も戦前の湯治場の雰囲気を残しています。今風のスパに比べ設備は劣るものの、雰囲気を楽しめれば差し引いて余りある温泉です。
湯上りはお向かいのカフェTAKEYAで、湯上りコーヒーとマッサージでリラックスしました。
変わりゆくものに未来を感じ、変わらない落ち着きにほっこり。英気を養い、夕方のソニックで別府を後にしました。
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熱い大分、温い別府を巡る旅【1】激変!大分市
■旅と鉄道
/
2015年12月12日
今年は大分市が熱い! 東九州自動車道の「ほぼ全通」と時を同じくして、大分県立美術館の市内移転オープン、そして大分駅ビルの全面開業と、大型施設の開業が相次ぎました。
テレビで見ていると、大分で生まれ、大学時代も大分で過ごした身には隔世の感も。そこで12月の週末、激変の大分と変わらない大分を訪ね歩きました。
今回利用したのは、JR往復とホテルが付いたパッケージプラン。JRのソニックは、好みの時間を選べます。
往路の885系「白いソニック」では、革張りのシートに枕カバーが付くという変化が。いろんな「ご意見」が寄せられたのでしょうか。
デッキまわりの空間のゆとりが特長の、885系。MINI SHOPは本来の用途を果たすことなく、車内販売すら廃止になってしまいました。
自販機の飲み物以外は手に入らなくなり、夢の跡が一層さみしさを感じさせます。
博多から2時間で、大分駅着。宮崎空港方面の「にちりん」に、同一ホームで接続します。
大分駅の高架化自体は2012年の完成で、もう何度か利用しているのですが、いまだに別の駅に来たような感覚にとらわれます。
大分駅のトイレには、「くろちゃん」がいっぱい。観光列車あそぼーい!の公式キャラクター「あそ くろえもん」だったはずですが、最近ではあちこちで展開されています。
そのうち、JR九州そのもののイメージキャラクターになっちゃうかも。
府内中央口側に構えるのが、この春大きな話題を呼んだ駅ビル「JRおおいたシティ」です。ごちゃごちゃとしていた駅前広場も合わせて、面目を一新。40万都市の玄関口としては、かなり立派なものに生まれ変わりました。
今日の泊まりは、駅ビルの高層部分に入っている「JR九州ホテル ブラッサム大分」です。
チェックインが14時からなのはラクで、さっそく荷物を置きに中へ。エレベーターで8階のロビーに上がると、どこかで見慣れた家具や、ななつ星のイラストが。
JR九州ファンなら一目で分かる通り、数多くの列車を手掛けた水戸岡鋭治氏のデザインによるホテルです。
今回は、13階の部屋がリザーブされていました。
内装は、フロアごとに違います。部屋番号の案内は、どことなくSLのナンバープレートを連想させました。
そして、こちらがお部屋。テレビで見る「ななつ星」の部屋を、ぐっとカジュアルにしたような雰囲気です。
障子戸や、寝間着の作務衣からはちょっぴり和のテイストも。お年寄りにもくつろげそうだし、外国人にもおすすめできそう。
部屋の窓からは、高架の日豊本線と高崎山、別府湾越しには別府の風景も。大分には長く住んでいたけど、新鮮なカットの眺めでした。
8階のロビーからは、直接屋上ひろばに出ることができます。JR博多シティに続く、JR九州の駅ビル屋上解放の第2弾です。
鉄道神社は、博多駅を思い出すしつらえ。少し規模は小さいながら、仲見世通りもあります。
ミニSL、くろちゃん号も快走!
博多駅との違いは、レールバイク「4ちゃん」も並行していること。
「赤い展望台」から見下ろした屋上ひろば。展望台には、ブランコやすべり台もあります。スケートリンクも作られており、博多駅よりぐっと子どもをターゲットに絞った屋上ひろばでした。
さて賑わう駅界隈を一旦離れ、大分バスに乗って県立図書館へ。学生時代にはずいぶん通った図書館ですが、貧乏学生にはもっぱら原付が足代わりだったので、バスで行くのは初めてです。
大分のバスもnimocaが使えるようになっており、少しずつ進化しています。
大分出身の建築家、磯崎新氏設計の図書館です。10年ぶりにやってきましたが、今もって新鮮さは失われていません。
エントランス部分には、車を乗り入れて気軽に本の返却ができるドライブスルーシステムが。便利だろうけど、プラスチックのチェーンは、デザインされたエントランスにはちょっと無粋に見えます。
大きなコンクリートの円の天井が、印象的なホワイエ。
奇をてらわない内装と、整然と並ぶコンクリート柱が、開放的ながらにも落ち着いた閲覧室。毎週のように通って、いろんな知識を吸収していたことを思い出します。
図書館大好きなヨメさんの評価も高く、なぜか僕は鼻高々でした。
バスで大分市内へバック。同じ県立図書館前からの再乗車だったので、nimocaの「乗り継ぎ割引」もしっかり適用になりました。
市内の複合施設、オアシス前で下車。市内方面のバス停だと、オアシス向かい側にできた大分県立美術館「OPAM」の目の前です。
カーテンウォールに囲まれた開放的なアトリウムに浮かぶ、オランダ人デザイナーのオブジェが印象的。
通り側に浮かぶオブジェは、日本人デザイナーによる「水分峠の水草」。
水分峠は何度か必死に原付で超えましたが、水草を見た覚えがありません(笑)。
本来の鑑賞法ではないのでしょうけど、下から覗き込んでも面白かったです。
花よりナンチャラ…というわけではないのですが、お腹が空いたので、まずは2階のカフェへ。
円を重ねたり、円柱を建てたりしたような壁の意匠は、家具にも展開されています。
さすがは美術館のカフェ。味だけでなく、目でも愉しませてくれました。
常設展示室のホワイエの天井は、木がウェーブしています。学生時代に見学した日田林工の体育館の天井を、より3次元的に組みなおした感じです。
ふんだんに使われている木材のほとんどは、大分の県産材だとか。有数の林業県だけに、県産材の広告塔としての施設でもあります。
オアシスから見た夜のOPAM。この建築物そのものが、街並みの中の美術品ですね。
さて、オアシスから大分駅前までは、ガレリア竹町とセントポルタ中央町という、2つのアーケード街が結んでいます。
ガレリアは駅から離れていることもあって、大学時代は空き店舗が多かったイメージがありました。しかし今は飲食店、それもちょっとしゃれた雰囲気の店が増えている感じです。
駅前から海へ伸びる中央通りは、1車線をつぶして歩行者空間を広げる社会実験を実施中。バス停も仮設歩道側に移設しており、なかなか大がかりでした。
結論を急ぐ向きもあるようだけど、活用方法を試行錯誤しながら、長く取り組んでもらいたい実験です。
変わらない大分も見たくて、お馴染みのこの居酒屋へ。生中380円(税込)をはじめ、お手頃価格が嬉しい大分の地場チェーン店です。
りゅうきゅうに関サバ、とり天に地酒まで、大分名物をどんどん頼んでみました。2人でお腹いっぱい食べて飲んでも、6千円強といったところ。おいしかった~
大分駅前に戻ると、イルミネーションがキラキラ。おおいたシティ独自のものではなく、市中心部全体で行われている「おおいた光のファンタジー」に協賛したものです。
大屋根の下では、クリスマスマーケットも開催中。暖かい飲み物を飲みながら、生演奏に耳を傾けました。
おしゃれなだけではないのが、おおいたシティ。高架下には、飲み屋街風の一角もあります。博多駅でいえば、筑紫口駅ビル内の飲み屋街のイメージです。
昼間は子ども達で賑わった屋上広場も、ライトアップされ大人の時間に。
最上階の温泉「てんくう」でのんびりくつろぎ、23時30分発・4方面同時発車の最終列車を見届けて、短かったようで長い1日は終わりました。つづく。
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