Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです





 長年に渡って工事が進められてきた、西鉄天神大牟田線連続立体交差事業・雑餉隈~下大利間が、2022年8月28日、ついに開業しました。
 工事期間中に続いた2分延の徐行ダイヤ、春日原駅で発見された旧駅基礎の撤去のため工期2年延伸など、生みの苦しみも続いた難工事。雑餉隈周辺に住んでいたこともあるので、喜びもひとしおです。
 開業日にさっそく初乗りして、各駅の様子を眺めてきました。



 今は久留米市民なので、花畑駅から高架化の区間に駆けつけます。前日は終電繰り上げ、今日も始発は8時頃に繰り下がる特別ダイヤでしたが、無事に切替は完了した模様です。
 新ダイヤも今日からスタート。徐行解消による2分のスピードアップと、残念ながら世相を反映した本数の見直しが、主な内容です。
 ダイヤパターンも刷新され、緩急接続の時間が短縮されたのは改正点。週1で乗っている8時32分発の急行は、花畑駅で甘木行と顔を合わせるようになりました。


 空いているのでゆったり座っていましたが、久留米駅では多くの人が待っていたので、念のため先頭に移動しました。
 予想通り、高架を前から眺めたい人が数人集まってきました。その後の各駅からも、空席があるにも関わらず「立席かぶりつき」の人がチラホラ。


 しかし二日市で乗務員さんが2名乗り込んできて、視界はほとんど遮られてしまいました。ぶっつけ本番の高架化、この後乗務する運転士さんの「線見」なのかな。


 都府楼前駅を通過、橋を渡れば高架切替地点です。多くの作業員に見守られながら、最徐行で通過。深夜から続く作業、お疲れ様です!
 真新しい高架橋を走る気分は爽快。各駅にはギャラリーが集まり、特別な日であることを感じます。普通の利用者さんも平静を装いつつ(?)、車窓から目を離しません。


 ひとまず高架区間を乗り通し、大橋で下車。西鉄天神大牟田線の新たな歴史が始まったことを実感しました。めでたい!
 切符を買い直し、折り返しの普通電車に乗車しました。北側の切替地点でも最徐行。各列車とも、5分程度の遅れが発生していました。数分の遅れは1週間が過ぎても続いており、スピードアップのダイヤ改正は1ヶ月後くらいでもよかったのでは…?


 この後は行ったり来たりしながら各駅の様子を眺めましたが、ブログでは北から順に紹介していきます。まずは「元」最寄り駅の雑餉隈から。
 昭和の香り漂てった(そこが好きだった)橋上駅舎は、ホームが向き合うシンプルな高架駅に劇的変化を遂げました。ホーム屋根には天井材が張られていて、仕上げのグレードは高いです。


 最新型の発着案内装置も完備。平成ジャンプして、一気に令和の駅になりました。
 天井のモニタは今のところ調整中で、列車の接近案内のみ稼働しています。


 大橋の方向を望みます。ダイヤが乱れているため、列車が団子状になる様子も見られました。


 各駅とも、空調完備の待合室が整備されました。特に平日は10分以上電車の間隔が開くこともあるので、快適に待てる環境はありがたいです。
 窓が全部固定されていて、既存の駅のように、換気ができない構造なのは気になりました。換気扇の能力向上でカバーされているのかな?


 今回高架になった駅のうち、下大利以外は、既存駅の真上に高架駅が設置されました。というわけで高架下の駅舎部分の工事は、これからになります。
 雑餉隈は引き続き、上下線別の仮駅舎を使用。仮ホームを歩いて新ホームに上がるため、改札からの距離は伸びました。生みの苦しみは、当面続きます。


 駅舎の外観も見えてきているものの、仮駅を飲み込んだような姿です。どんな駅になっていくのか、楽しみ。


 12時間前は生きていた、地上の線路と駅。一夜にして切り替わったので、線路はまだ輝きを失っていません。踏切跡から旧駅へカメラを向ける人も、多く見られました。
 「便利になるけど、なんだか寂しい」といった街の声は、地元ニュースでもずいぶん聞かれたものです。


 駅北の筑紫通は、もともと西鉄の上を陸橋で超えていました。高架化工事に伴い臨時の踏切を設置、期間限定の渋滞名所に。工期が伸びたのを最もうらめしく思っていたのは、筑紫通ユーザーかもしれません。
 現段階では、ひとまず仮道のまま踏切が撤去された状態です。まっすぐ道路が引き直されれば、陸橋の頃よりスムーズになるはず。


 こちらは駅南の踏切跡。線路の構造物の撤去はこれからなので、段差はしばらくそのままです。「段差注意」の警告を一夜で描き切るあたり、迅速な仕事ぶりを感じます。


 高架下では、地元主催の開業記念イベントの準備が進んでいました。


 踏切を背景にアーケードが続く、下町風情たっぷりのアーケード商店街は、それほど表情を変えていないように見えました。
 線路が撤去され、スマートな高架駅の全容が姿を現した時には、またイメージが変わるのかな。その程度では変わらない「地力」のある街という気もしますが。
 銀天町は通常、平日の方が人通りが多いのですが、今日は平日をしのぐ人通り。まさにお祭り騒ぎといったところです。


 アーケードが切れているところに、やや、何やらインスタ映えしそうな仕掛けが。がんばっているなぁ。


 でも「せんべろ雑餉隈!」こそ、この街らしい頑張り方なような気もします。12時から、協賛店各店で開催するとか。せんべろでハシゴさせるとは、さすが ざっしょです。
 花畑駅まで自転車で来たことを、激しく後悔しました。


 高架から眺める銀天町、新鮮です。


 さて雑餉隈から南へわずか500mの西鉄バス雑餉隈営業所では、新駅「桜並木」の工事が進んでいます。
 南福岡の駅ビルマンションに住んでいた頃は、結婚前のヨメさん家までのバスに乗るのに、ずいぶんお世話になったバス停です。まさかここに駅ができるとは、当時夢にも思いませんでした。


 駅前になることを見越して、周辺ではマンションの建設ラッシュ。バス営業所も移転して、跡地には西鉄が再開発した新しい街区が生まれます。
 JR南福岡駅へも徒歩数分で、便利な立地。新たな賑わいが生まれていく過程にあります。


 駅の開業は2024年の春が予定されており、すでに駅施設は完成しています。駅名の入っていない駅名版が新鮮。


 駅名の由来ともなっている桜並木は、新駅から南へ200m。高架から眺める桜が、今から楽しみです。


 続く春日原は、今回高架化した4駅の中で唯一の緩急接続ができる駅。2面・4線で、大橋や久留米と見まごう立派な駅になりました。
 「春」のイメージなのか柱が淡いピンク色に塗られ、他の高架駅とはちょっと違う雰囲気に仕上がっています。


 緩急接続は大橋がメインなので、春日原での接続は平日の朝ラッシュ時が中心です。
 待避線に入る列車は休日は少なく、上りホームには午前中にして夜10時の列車が表示されています。


 下りホームに至っては、表示ナシ!


 春日原駅も高架下駅舎の建設はこれからで、エスカレーターも当面使用できません。こんなにきちっと作られた「工事中」の掲示、はじめてみました。


 4箇所に設置されている時刻表が、デジタルサイネージになっているのにビックリ! 関係のない平日ダイヤは表示されず、今の時間帯が拡大表示されているので、分かりやすいです。
 西鉄でも駅張り時刻表が減る中での、意欲的な取り組みに好感。もっとも高架化4駅の中で、設置されているのは春日原のみではありましたが。


 高架下の仮駅舎は通路を組み換え、引き続き使用中。改札からの距離は微妙に伸びており、雑餉隈ほどではないけど不便が続きます。


 仮通路から旧ホームを見下ろしたら、自販機が稼働しててビックリ。誰も買う人おらへんで!
 発着案内も稼働中しており、いずれ どこかの駅に移設されるのかな。大善寺あたりに、どうでしょ?


 駅舎の外壁もピンク色で、美しいです。


 高架駅のグランドオープンは、なんと2年以上も後の令和6年11月を予定しているとか。大変な工事です。
 工事前には西鉄ストアを併設していた駅でもあり、西鉄の稼ぎ頭としてバッチリ整備してほしいもの。「レイリア春日原」と呼べるレベルのものになってほしいな。


 地上線の真上に高架線を組み上げる、直上高架方式が採用された今回の高架区間。用地取得が最小限で済む代わり、地上に列車を通すため、高く幅の広いオーバースペックな高架橋になるのが欠点です。
 消費意欲旺盛な地域だけに、駐車場に留まらず、幅広い活用がなされてほしいです。


 普通電車で下ります。時間はお昼過ぎで、電車も空いている時間帯。先頭車両だけは、親子連れでいっぱいです。


 白木原駅で下車。白亜の高架橋とアーチを描く架線柱が、都会的な風景を演出します。


 敷地に余裕がなかったのか、柱がせり出す部分のホームはかなり狭めです。
 屋根に天井版は張られておらず、波板スレートがむき出し。雑餉隈駅は福岡市、その他の駅は福岡県の施工で、考え方に違いがあるのかもしれません。


 決して安っぽい駅というわけではなく、階段の壁は上品な灰色のタイル。壁のライティングも工夫されており、分譲マンションのような高級感があります。
 駅舎部分は工事中のため、階段は途中から仮設に変わります。


 駅前では子ども向けの開業記念イベントが開催中。家でお留守番させている、我が子の顔がちらりと浮かびました。


 プラレールのイベントも屋外。秋めいてきたとはいえ陽射しの強かったこの日、レールの組立ては汗だくだったんじゃないかな。
 さすが子どもたちは、もろともせずに集中していましたが。


 我が子への罪滅ぼしに、西鉄バスのTシャツを買って帰りました。2,500円也。西〇屋の価格に慣れていると、ないはずの清水の舞台が見えてきます。


 高架の外壁部分はほぼ完成。緑地のモザイクタイルを組み合わせたような、独特で上品なデザインです。


 東側からは全容を見渡せました。普通電車しか止まらない駅にしては、力が入っています。


 仮駅舎は上下線で分かれており、下り線の駅舎が天神側、上り線の駅舎は二日市側に大きくずれています。
 当面は仮駅の状態が続き、乗車の際は時間に余裕が必要。JR大野城駅との徒歩連絡は、下り線駅舎だと少し距離が伸びます。


 さらに1駅下り、下大利駅へ。2面2線の相対式ホームの、急行停車駅です。天井が張られており、白木原駅より少しグレードを上げています。


 駅前ロータリーを見下ろせるようになり、窓から下をのぞく人が多く見られました。


 下大利駅周辺は従来の線路・駅から西へずらして建設されたので、高架下まで含めほぼ完成しています。


 高架下のコンコースも、ほぼ完成形。天井には板が張られ、都会の高架駅ながらぬくもりある雰囲気です。
 沿線の中高生の「書」が、いい味出しています。


 トイレ施設もできあがっており、これから工事の行われる3駅の完成形も うらなうことができそう。


 トイレ内部の内装グレードも高くて、ショッピングセンターのようです。
 多目的トイレは2ブース。それぞれにベビーベッドも付いていて、子連れのお出かけでも安心。フィッティングボードがあれば完璧なんだけど。


 男性用トイレの個室にも、ベビーチェアがあるのはありがたい! 抱っこ紐の時にこれがないと、パパが便意をもよおした時に「詰む」ですたい。


 高架下には、早くも西鉄系スーパーの看板が上がっていました。地元の期待も高そうです。
 従業員募集のサイトによれば、9月上旬にはオープン予定だとか。


 カフェも10月下旬にはオープンだそうです。また遊びに来ねばなりません。


 下大利駅では10時より、開業記念式典が開催されました。時節柄、SPさんの姿があちこちに。


 県知事に福岡市長、沿線各市の市長も集まり、開業を祝いました。
 規模の大きな春日原の方が式典会場として相応しい気もしたけど、あちらの駅前はほぼ工事中の状態。テントを置くスペースもなく、下大利の方が適するという判断に至ったようです。


 式典のテントはその後、イベント会場に早変わり。鉄道模型のレールが組まれ、白木原より やや対象年齢高めのイベントでした。


 9月10日には「まどかマルシェ」と銘打ち、廃線ウォークなどのイベントが予定されています。
 下大利~白木原~春日原間では無料乗車券が配られるとかで、今日のような賑わいがまた見られそうです。


 昨日まで「仮駅」というには、あまりに立派な橋上駅舎が使用されていました。しばらく駅機能が残る他3駅と違い、昨日の終電をもって完全閉鎖になっています。


 駅北には、おそらく今の基準では不適合となるであろう、線路と道路の角度が鋭角な踏切がありました。
 高架化で、自転車や車いすにとっても、ぐっと安全性が増したはず!


 丁寧に、遮断棒もすべて撤去されていました。長い間、お疲れさまでした。


 下大利駅前は、高度経済成長期に公団住まいの通勤客をターゲットに進出した店(たぶん)が並んでいます。
 駅前広場の工事で多くは立ち退きになりましたが、駅前北側には昔ながらの区画が残っています。


 「昭和レトロ」なミニ商店街の背景に令和の高架駅が映る今は、貴重なひとときかもしれません。
 というわけで駆け足で巡った高架化区間。ダイヤの乱れも2週間ほどで落ち着き、天神大牟田線が本領発揮しはじめました。コロナ禍の影響はまだまだ続きそうだけど、立派な施設を活かした攻めの一手に進めるよう期待しています。

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 コロナ禍の需要喚起策として、2020年から何度か発売されている「みんなの九州きっぷ」。今季の発売は2022年3月までとされていましたが、5月までの延長が決定しました。
 週末の2日間、新幹線・特急も含め乗り放題で、指定席も6回まで利用可能。JR九州ご自慢の観光列車群も楽しめる、優れもののきっぷです。これまで3度使ってみて、僕なりに気づいた注意点やポイントをまとめてみました。


安い、子ども用はもっと安い!
 現在の発売価格は、全九州版が15,000円、北部九州版が8,000円。子ども用がそれぞれ2,000円、1,000円と割安なのもポイントです。
 膝上なら無賃の3歳児連れですが、ゆったり過ごしたいので、子ども用も購入しています。


割増料金の指定席にも乗車OK
 一般的な指定席はもちろん、割高になる特急「あそぼーい!」のパノラマシート・白いくろちゃんシートや、SL人吉号(熊本~鳥栖間を臨時運行)の指定席にも、追加料金なしで乗車可能です。
 特にSL人吉号の指定席は1,680円と割高で、割引きっぷの設定もない分、かなりお得感がありました。


ボックスシートでゆったり水入らずの旅
 子どもを含め3人以上のグループになると、4人用のボックスシートを利用可能。787系(かもめ、にちりんの一部列車)、ゆふいんの森、あそぼーい!、A列車で行こうに装備されており、大きなテーブルを囲んで水いらずの旅ができます。
 ネット早得だと予約できない席なので、「みんなの九州きっぷ」は割安にボックス席を使える貴重なチャンス!

ネット予約販売限定、なのに指定席はネット予約できない
 「みんなの九州きっぷ」は利用3日前までに、ネットでの予約購入が必須。なのに購入できるのは切符そのもの「まで」で、指定券は予約できないという謎仕様です。
 指定券券売機か窓口で切符に引き換えた後、同じく券売機か窓口で指定券を発行してもらうことになり、人手を省きたいのか省きたくないのか、理解に苦しみます。券売機での指定券発行も、なかなかの手間。旅行前に指定券を入手しておくことをおすすめします。

 残念ながら「第7波」の襲来で、今後も気軽に旅立てる環境なのか微妙なのは残念なところです。
 これまで北部九州版を3度(延べ6日間)利用してきた際の旅日記を、公開しています。もし事態が好転した際には、お出かけの参考にされてみて下さい。

満席のゆふいんの森に乗って、秋晴れの豊後森機関庫で憩う【みんなの九州きっぷで鉄旅再開!その5の1】 (耶馬溪・中津・玖珠) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

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耶馬溪・中津・玖珠でのちゃんさんの旅行記です。

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遊び足りないアミュプラザくまもと&幹線でも楽しいSL人吉の旅【みんなの九州きっぷで鉄旅再開!その6】 (熊本市) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

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熊本市でのちゃんさんの旅行記です。

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かわせみ やませみ いさぶろう しんぺいで行く、門司港ダブル父子旅【みんなの九州きっぷで鉄旅再開!その3の1】 (門司・関門海峡) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

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門司・関門海峡でのちゃんさんの旅行記です。

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トリプル父子で巡る熊本城の回廊&サクラマチの屋上庭園【みんなの九州きっぷで鉄旅再開!その4】 (熊本市) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

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熊本市でのちゃんさんの旅行記です。

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サクラマチクマモトで遊びまくれ!~1歳最後の日に父子旅デビュー~【みんなの九州きっぷで鉄旅再開!1】 (熊本市) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

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熊本市でのちゃんさんの旅行記です。

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オレンジのハウステンボス号で千綿の駅カフェへ【みんなの九州きっぷで鉄旅再開!2-1】 (ハウステンボス周辺) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

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ハウステンボス周辺でのちゃんさんの旅行記です。

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※2021年当時の旅行記では、切符の価格が異なります。

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 西鉄大善寺駅前のバス転回場で、バスが転回する様子を西鉄電車から収めてみました。
 48系統のバスは終点で折り返しのため転回しますが、15系統にとっては途中のバス停なので、乗客を乗せたまま折り返す面白い体験ができますよ。

 現在、西口の駅前広場整備の計画があり、完成の暁にはロータリーも新設されます。
 この転回も、いずれ見られなくなる風景です。

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 今年1月、我が子に療育手帳B種が発行された際、電車・バスの割引はないか調べてみました。普通乗車券・回数券では西鉄・JRとも介護人の割引はなく、本人のみ。定期券は割引になるものの、毎日のように通う施設はありません。我が子は3歳でもともと無賃なので、就学までは実質割引なしか…と諦めてましたが、来週の東京行きに備え調べてみたら、東京では介護人が割引になるバス会社もかなりあるんですね!

 もしかして九州でも会社によっては割引があるのではないかと何社か調べてみたら、結構あるでないの。まとめたサイトがあれば助かるなぁと思ったけどけど、見つかりません。ないものを嘆くより…と頭の中の326と19が歌うので、九州内の鉄道会社と主要バス会社について、調べてみました。
 なお割引のある会社も県内の路線が対象で、県をまたぐ高速バスなどは対象外です。


【福岡県】
× 西鉄電車・バス
× 福岡市地下鉄
× JR西日本
× 筑豊電鉄
× 北九州モノレール
× 平成筑豊鉄道
× 甘木鉄道
× 北九州市バス
× 堀川バス
〇 JR九州バス


【佐賀県】
〇 昭和バス
〇 祐徳バス
〇 佐賀市バス


【長崎県】
× 松浦鉄道
× 島原鉄道(列車・バス)
〇 長崎電気軌道
× 長崎バス
× 長崎県営バス
× 西肥バス
長崎市のコミバスも割引なしで、県内で概ね一貫した扱いです。それだけに唯一割引がある、路面電車が光る!


【熊本県】
〇 南阿蘇鉄道
× くま川鉄道
× 肥薩おれんじ鉄道
〇 熊本市電※
〇 熊本電鉄(電車・バス)※
〇 九州産交バス※
〇 熊本バス※
〇 熊本都市バス※
幅広く割引が適用されますが、※の各社は身障者2種の介護人は割引にならないそうです。
また南阿蘇鉄道については、12歳未満に限られます。


【大分県】
× 大分バス
× 亀の井バス
× 大分交通
× 日田バス


【宮崎県】
× 宮崎交通
ただし要介護認定があれば、介護人も割引になるとのこと。


【鹿児島県】
〇 鹿児島市電・市バス
〇 鹿児島交通
× 南国交通
身障者2種は12歳未満の介護に限られます。
鹿児島市内では3社の競合区間もあり、会社によって割引の有無が分かれますね。


【沖縄県】
〇 ゆいレール
〇 琉球バス交通
〇 那覇バス
〇 沖縄バス
〇 東陽バス
離島のバス会社でも、割引になる会社が多数派です。

いずれも公式HPで分かる範囲の情報を、2022年2月23日現在でまとめたものです。会社によっては「会社が必要と認めた場合」と注釈がある場合もあるので、実際にご利用の場合は直接ご確認をお願いしますね。

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 東京の病院での定期外来のため、2歳の我が子を連れ、6週間に一度 上京しています。小さい子どもがいると、和室がなにかと安心。そこで2021年に宿泊したホテルの中から、楽しく過ごすことができたホテルを7つ選りすぐってみました。
 いずれも和室でセパレートタイプの風呂場がある、子連れでもゆったりできる宿です。



① MONday Apart Premium 上野御徒町
東上野のアパートメントホテルでラクラク東京暮らし【親子で東京往復記2021年6月編その1】 (上野・御徒町) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

東上野のアパートメントホテルでラクラク東京暮らし【親子で東京往復記2021年6月編その1】 (上野・御徒町) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

上野・御徒町でのちゃんさんの旅行記です。

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② ラ・ジェント・ホテル東京ベイ
子連れには神!な、ラ・ジェント・ホテル東京ベイに安心滞在【親子で東京往復記2021年4月編その1】 (浦安) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

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浦安でのちゃんさんの旅行記です。

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③ アジュール竹芝
アジュール竹芝から竹芝桟橋の離島航路ウオッチング【親子で東京往復記2021年8月編その1】 (浜松町・竹芝) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

アジュール竹芝から竹芝桟橋の離島航路ウオッチング【親子で東京往復記2021年8月編その1】 (浜松町・竹芝) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

浜松町・竹芝でのちゃんさんの旅行記です。

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④ ほてる汐彩
畳敷きの「ほてる」で江ノ島のんびりステイ&海鮮丼に舌鼓【親子で東京往復記2021年1月編その1】 (藤沢・江ノ島) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

畳敷きの「ほてる」で江ノ島のんびりステイ&海鮮丼に舌鼓【親子で東京往復記2021年1月編その1】 (藤沢・江ノ島) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

藤沢・江ノ島でのちゃんさんの旅行記です。

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⑤ ONSEN RYOKAN YUEN SHINJUKU
新宿の「onsen」でのんびり家族水入らず【親子で東京往復記2021年5月編その1】 (新宿) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

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新宿でのちゃんさんの旅行記です。

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⑥ 星野リゾートBEB5土浦
都心の温泉旅館から駅ビル星野リゾートへ【親子で東京往復記・2021年5月編その2】 (土浦) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

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土浦でのちゃんさんの旅行記です。

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⑦ RESIDENTIAL HOTEL IKIDANE Machiya
町屋のマンションでおばあちゃんの洋食を食べる【親子で東京往復記2021年12月編その1】 (日暮里・西日暮里) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル

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日暮里・西日暮里でのちゃんさんの旅行記です。

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 2021年3月13日の西鉄天神大牟田線ダイヤ改定に合わせ、ダイヤグラムの時刻表が「発売」されると聞いてビックリ!
 この春はコロナの影響を受け、いずこの交通事業者も減便、終電繰り上げ、サービス縮小の一辺倒。西鉄も例外ではなく、平日昼間の特急の急行格下げ、一部区間の運賃値上げ、nimocaの乗車ポイント廃止など、衝撃的な改定が続きました。コロナ禍でなければ、有料指定席列車が華々しくデビューする「ダイヤ改正」だったはずなのに…

 前々回のダイヤ改定で終刊となった冊子型の有料時刻表に続き、各駅で配布されていた紙の時刻表の発行も取りやめが決定。アプリの利用や、Webからの印刷を促されています。
 そんな中、西鉄の「謎」な伝統だったダイヤグラムの配布など、当然取りやめだろう…と思っていた矢先、有料化の上で配布が決まりました。有料になってもファンは買ってくれる=収益源になるとの判断があったのかな?

 早速購入したダイヤグラムは、従来の無料版の倍の厚さに。天神大牟田線に土曜ダイヤが加わって3パターンになったのに加え、甘木線のダイヤも新たに掲載され、立派な体裁になりました。
 久留米地区では、従来にない発想のバス路線も新設。苦境のコロナ禍にあって、西鉄が「攻め」の姿勢を放棄したわけではないことが分かり、気持ちが救われました。どうかどうか、少しでも西鉄にとってプラスにつながりますように。

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2017年9月以降の旅行記については、フォートラベルにて公開中です。
本ブログともども、ご覧いただければ幸いです。

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 地方住まいで子どもが難病にかかると、治療のため上京することを余儀なくされることがあります。小児がんが見つかった我が子も、築地の国立がん研究センターでの治療を受けることになりました。
 幼い子どもを連れて、しかも感染症を絶対に避けねばならぬ上京。大いに頭を悩ませましたが、いろんな方のご協力を得てこれまで4往復しています。
 同じ境遇の方々へのヒントにもなると思いますので、ひとつの体験談として記録しました。多目的室の予約可否は個別の判断になるようですので、利用を検討される場合は、早めに乗車駅へご相談下さい。


■ 障害者手帳所持者以外の多目的室予約は要相談

 昨年(2018年)12月に、長男が小児の希少がんであることが判明。今後、東京・築地の国立がん研究センターでの治療が必要になるとの説明を受けました。


 福岡の病院で抗がん剤治療が始まり、東京行きの頃には抵抗力が下がっていることは明白。しかし飛行機で行けば、搭乗手続きや機内で多くの人と接触することになります。まして冬は、インフルエンザの流行期。予約でいっぱいの国がんでは、万一感染症にかかれば治療スケージュルが1ヶ月遅れになってしまいます。

 そこで考えたのが、新幹線の多目的室を利用できないかということ。東京まで5時間かかるものの、乗ってしまえば他の人との接触なく移動できます。障害者手帳を持っていれば予約できるという条件ですが、それ以外の事情も汲んでもらえないか?
 そこでJR西日本のお問合せ・ご意見ご要望のページから、詳しい状況を記載して問い合わせたところ、2日後に電話で連絡があり、OKの返事がもらえました。


 2度目以降の利用では博多駅(092-472-8424)に直接、電話を入れて申し込んでいます。単なる入院のための移動ではなく、「抗がん剤治療中で抵抗力が落ちている」「感染症にかかっては困る」ため隔離が必要という点を強調して伝えるのがポイントです。
 なお多目的室の予約が可能なのは東海道・山陽・九州新幹線のみで、東北・北海道・上越・北陸新幹線では、乗車後に車掌と交渉する決まりです。他の利用者がいれば使えないわけで、これじゃ身障者の方も含め困るんじゃないかな。あらゆる人にやさしい新幹線であってほしいです。


■ 多目的室でも割引きっぷを利用OK

 多目的室でも、各種割引きっぷを利用可能スマートEX会員限定の早得が、3日前までの購入で博多~東京間が片道17,400円(週末なら17,000円)と割安です。しかも飛行機と違って、3日前までならば手数料なしで変更OK。直前キャンセルの手数料も310円と割安なので、刻々と変わる治療計画にも対応しやすいです。
 クレカと交通系ICをインターネットで登録すれば、年会費無料で入会できるので、早めに入会しておきましょう。


 早得利用の際、切符の予約・購入は以下のような手順になります。
【1】アプリで希望する列車が空いているか確認
【2】乗車駅に電話をかけ、希望する列車を伝える(第3希望まで聞かれます)
【3】数時間後に折り返し、予約できた列車の連絡がある
【4】アプリで取れた列車を予約(多目的室の予約はできないので、適当な席を抑える)
【5】駅に行ってEX早得の切符を受け取り、窓口で多目的室の切符に交換
(乗車当日でも交換できますが、10~20分ほどかかるので、事前受取りがベターです)


■ 多目的室での移動はこんな感じ

 乗車駅では、11号車のデッキに案内の駅員さんが待っていてくれています。予約の際に申し込んでおけば、改札から列車までも誘導してもらえますので、普段新幹線の移動に慣れていない方は、頼んでおくと安心です。




 東京駅では、発車までの待ち時間、身障者用待合室に案内してもらえました。空調が効いていて、人も少ないので安心。時間に余裕を持って駅に行くことができます。


 11号車東京方のデッキにある、丸い扉の中にあるのが多目的室です。向かいの多目的トイレとよく似た扉なので、間違えられることもしばしば。内側からの施錠をお忘れなく。


 2人掛けの座席と、折りたたみの椅子が備えられているのがデフォルトの状態です。しかし座席を引き出すと…


 シングルサイズのベッドに早変わり! まだ首が座っていない我が子にとって、ありがたい仕掛けです。ベッドへの転換は乗車時に乗務員さんにお願いできますし、自分で変えるのもそんなに難しくはありません。
 多目的室ではこまめな温度調整はできないので、毛布や薄めの肌着など、暑さ、寒さへの対策はお忘れなく。


 グリーン個室とは異なり、ハンディキャップのある利用者に向けた開かれた設備である多目的室。シンプルであっさりした内装です。コンセントが備えらえていて、長旅でも安心。


 テーブルの類がないのは、ちょっと不便。窓框くらいしか、物を載せる場所がありません。お弁当を食べる時はもちろん、服薬の際にも苦労しました。


 向かい側の多目的トイレには、使用済みおむつのごみ箱があり、赤ちゃん連れには助かります。


■ 赤ちゃん連れとしての雑感あれこれ…

 この多目的室は予約が入っていない際は、一般の親子連れも車掌に申し出て授乳室として使うことができます。おむつ交換ができるトイレも隣にあることから、赤ちゃん連れの利用者は11号車を予約するケースが多いようです。
 しかし僕らのように予約した人がいれば使えず、乳児を連れた旅行者という立場は同じだけに、申し訳ない気持ちになります。多目的室とは別に、専用の授乳室があれば、親子連れの旅行者にとってどれだけ安心かと思います。


 2003年に廃止された「グリーン個室」があれば、赤ちゃん連れには助かるのになぁ。20年前、横浜に嫁いだ隣の家のお姉さんが、6時間以上かけて「ひかり」の個室で帰省していたことを思い出しました。
 「のぞみ」にだって、授乳室や個室を設けるスペースが、ないわけではないです。新幹線にはファミリー層も多いねんから、1編成に4箇所もある喫煙室はキッズ対応の部屋にした方がええんちゃうか?…霜降り明星なら、きっとそう言うと思います。


■ 東京での滞在先は、アフラックペアレンツハウス

 東京駅に到着。エレベーターは11号車からは遠い上、インバウンドの大荷物の乗客も多くて、2回待ちました。空調の効かないホームでは、子どもの体調が心配になります。


 エレベータが降りた先は、八重洲中央南口。改札を出れば正面にタクシー乗り場があり、人ごみの中を歩かなくて済むのは安心です。ただ行列ができていることが多く、悪天候だと雨が降りこむような場所なのは困りもの。


 あまりに行列が長い場合は、改札から左手に徒歩数分の日本橋口にまわるのも一考。タクシー乗り場ではないので待機している車両はないですが、降車場になっているので、やってきたタクシーを捕まえることができます。
 ただ雨が避けられないのは、こちらも同じです。博多駅みたいに、地下のタクシー乗り場があればいいのに…。


 10分少々、タクシー代1,500円前後で、浅草橋の「アフラックペアレンツハウス」に到着。小児がん患者と、その家族のための支援施設です。患者本人は無料で、付き添いも1泊1人1,000円(+リネン代500円)で利用できます。


 ピカピカで、快適なツインルーム。なのにすごく家庭的な雰囲気で、ほっと落ち着ける空間です。


 部屋の造りも広くて、ゆったり。ホテルでは得られない安らぎがあります。


 ウチの子も気に入ってくれたようで、ごきげん。
 ペアレントさんは「お帰りなさい」と迎えてくれるし、社会福祉士さんは親身になって相談に乗ってくれます。短期間なら新幹線+ホテルパックの方が安いかもしれませんが、ハウスの利用が何かと安心です。


 長期の時は、和室もゆっくりできてよかったです。


 最上階にはランドリーの設備があり、無料で使えます。病院だと洗濯機も乾燥機も100円くらいはかかり、長期になるほどじわじわ負担になってくるので、ありがたいです。


 同じフロアには、図書室も。希少がんの文献はなかなか当たることができないので、これも助かりました。


 3階には共用のリビングとプレイルームがあり、アフラックのキャラクターが出迎えてくれます。


 充実したキッチンでは、自炊もOK。


 ここにも寄贈を受けた調味料が揃っています。
 交通費や宿泊費が、とてつもない負担になる地方住まいの患者家族だけど、こうして支えてくれる人たちもいるんだ…その事実だけで、すごく力になります。


 共用リビングでは、ゆったりしたソファでDVDも見られます。うちの子にはまだ早いけど、じきにお世話になりそう。


 ハウスの真横にはミニイオン的な「まいばすけっと」の店舗があり、日用品を手ごろに入手できます。反対側にはお安めの精肉店スーパーもあり、自炊にも困りません。


 宿舎の真横は神田川。部屋の窓からは屋形船が見えて、非日常な風景にちょっとした旅気分にもなれました。


 おむつなんかはドラッグストアで買おうと思ってたけど、こちらでは扱かってない店も多いのは意外。ばかでかいドラッグストアばかりの地方とは、事情が違うみたいです。
 総武線で2駅移動した錦糸町駅前にはアカチャンホンポがあるので、買出しに使えます。


 ハウスから国がんまでは、タクシーで20分ほど。運賃は1,700円前後です。
 普通に配車を依頼すると、迎車料金がかかるのが地方住まいとしてはびっくり。配車アプリ「DiDi」を使えば迎車無料になるので、重宝しています。

 今後もしばらく定期的な上京が続く見込みなので、気付いたことがあれば随時、追記していきたいと思います。

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 2019年3月16日、平成最後のJR全国ダイヤ改定。九州は昨年、徹底した減便・減車が中心で「ダイヤ見直し」と称するほどでしたが、今春は「改正」に戻りました。
 福岡都市圏も小粒ながら、新車導入や新駅開業などの明るい話題が豊富。そこでこれらのポイントを、1日で巡ってみました。

 前編では、
・原田線(筑豊本線・原田~桂川間)復旧
・折尾駅の筑豊本線ホーム高架化
・JR香椎駅駅前広場オープン
・香椎線の全列車を819系蓄電池車に置き換え

 後編では、
・糸島高校前駅ついに開業
・821系電車デビュー
 の様子を記録します。

筑肥線・糸島高校駅開業~成長新都の期待の星~


 西戸崎駅から、折り返しの香椎線「DENCHA」で戻ってもいいけど、気分を変えたくて市営渡船に乗ることにしました。対岸の博多港までを、わずか15分で結ぶ「海のバイパス」です。


 ラン帰りの人で、こちらも満員。運動後のアルコールでのどをうるおす人も多くて、船旅ならでは。満員の香椎線のロングシートでは、こうはいきません。


 こちらもイベントで大賑わいの、ベイサイドプレイス博多埠頭に到着。


 博多、天神へは西鉄バスが接続しますが、満員になるのは目に見えていたので、シェアサイクル「メルチャリ」に転向。10円/4分で利用できて格安のモビリティです。
 地下鉄の中洲川端駅までは10分もかからず、おかげで予定の1本前の列車に乗れました。


 JR筑肥線・筑前前原直通の電車は、福岡市営地下鉄の車両でした。
 姪浜で地上に出れば、昔ながらの住宅街から松原、海岸、そしてニュータウンへと景色が目まぐるしく変わります。「地下鉄の車窓」としては、国内でも屈指の良さじゃないかな。


 約35分で、糸島高校前駅に到着。昨日に開業したばかりの新駅です。
 電車からは十数人が降り立ち、すでに日常利用が定着しているのが印象深いシーンでした。


 白を基調にした、こざっぱりした橋上駅舎。駅名の文字のフォントが独特で、かわいいです。
 糸島市側が要望した駅なので、建設費は全額、市の負担。市の期待感が感じられます。


 駅舎内のデザインも、今風でなかなかしゃれてます。自動改札が3台、みどりの窓口も設置。省力化が進むJR九州では、かなりの「好待遇」と言っていいでしょう。


 書道部もお祝い。
 ちなみに、駅名にもなっている糸島高校は直線距離でも400m以上離れていて、駅周辺は「高校前」って感じではありません。


 駅南は、大規模住宅団地「伊都の杜」が広がります。もちろん新駅開業は織り込み済みの区画地。駅前は公園になってます。
 筑前新宮も駅前が公園で気持ちいい景色なんだけど、こちらは調整池を兼ねているので地盤が低く、駅から緑が見えないのが惜しいところ。


 駅北は国道202号線、いわゆる唐津街道です。古くからの幹線道路で、道沿いには商業施設、その裏には住宅が建て込んでいます。お隣の周船寺や筑前前原から、一体でつながる市街地です。
 近年、福岡都市圏のJR九州の新駅といえば、新宮中央、千早、九大学研都市など、区画整理に合わせて開設される駅が多かったです。対して糸島高校前は既成市街地にも近く、待望の新駅だったと思われます。


 ホテルAZの福岡前原店は、一夜にして駅前ホテルに“昇格”。郊外型のホテルチェーンなので、駅前立地の店は珍しいです。
 福岡市内から直結なので、ドームでのイベントで市内に宿が取れない時は、こちらまで逃げて来るのもテ。


 スーパーのサニーもあり、なかなか便利な駅前。スーパーの駐車場は有料で、ゲートもフラップもなく、ナンバープレートをカメラで判別するという最新仕様です。24時間500円なので、駅利用時の駐車場にも使えそう。


 北口の駅前は、これまでの「国道裏」。駅前が2つのパチンコ屋の駐車場で埋まってしまっているのは、ちょっともったいないなと思いました。


新型通勤電車821系デビュー~インパクト大の外観、上質な内装~


 博多駅に戻り、在来線ホームへ。今日最後のチェックポイントは、鹿児島本線に導入された新型通勤電車・821系です。
 前面は真っ黒。LEDライトで縁取られ、インパクトは抜群です。いいデザインかは判断つきませんが、夜間の視認性は良さそう。


 乗降口の足元にもライトが灯ってます。


 博多駅以外では、LEDが消されてました。基本的に、昼間は消すものらしいです。乗客の多い博多駅でのデモンストレーションだったのか、ビルに囲まれ影になっていたから点灯させていたのか。


 側面の細長い窓も、今までに見たことがない外観。台湾の通勤電車を見た時の違和感を思い出しました。
 819系と同様、ロングシートの背もたれが高いので、その分窓を狭めてしまったもの。もちろんガラス代の節約や、軽量化にも寄与しそうではあります。


 議論を起こしそうなのが、側面の表示。日→英→中→韓の4ヶ国語が、交互に表示されます。英・中はまだしも、韓国語の時に出くわしたら分からない…なんて苦情は来ないかしら。
 個人的にはハングル読めるので支障はないけど(^^;;


 ちなみに、筑肥線の305系電車の側面表示はこんな感じ。二段になっていて、日本語は常時表示されています。地下鉄~筑肥線は狭い駅が多いので、文字が小さくても支障なしという判断があるのかな。


 819系と同様、スマートドアの設備も設置。今のところ運用されていないけど、鹿児島本線は特急・快速の通過待ちで長時間停車することも多く、いずれ稼働するかもしれません。


 外観はインパクトがあるとはいえ、1999年デビューの815系の流れを受け継ぐデザインではあります。赤に塗られたドアは1994年製の813系から続くもので、先祖帰りにも感じられました。
 それだけに、車内の変わりっぷりは想定外。先代の817系3000番台に比べ、ぐっと落ち着いた雰囲気になりました。天井のダウンライトで、こんなにも変わるんですね。


 1号車の青に対し、3号車は緑色の座席が展開。窓の小ささは、車内からだとほとんど気になりません。


 2号車の座席は、赤、青、緑のミックス。優先座席の色分けはありません。
 座席は817系3000番台とは比較にならないほど、弾力が増しました。これなら長時間の乗車でも快適で、ロングシートながら「当たり」と思える電車です。


 車いすスペースは、従来からの先頭車トイレ向かい側に加え、中間車にも設置。ベビーカーのマークもついたので、親子連れでも気兼ねなく使えます。
 介助者用補助いすは、2両とも装備されています。


 案内モニタも、鹿児島本線初登場の「東京でよく見るヤツ」。広告需要は首都圏ほどではなく、1画面です。列車によって所要時間はまちまちなので、駅間時間の表示は省略されてます。
 821系の数はまだまだ少なく、休日は4往復の運行のみ。今後、国鉄形電車を置き換えていくため増備が進むとのことで、期待しています。

 というわけで、超駆け足で巡った1日が終了。前向きな内容が多かっただけに、巡ってて楽しかったです。来春も「改正」と思えるような新ダイヤであることを願っています。

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 2019年3月16日、平成最後のJR全国ダイヤ改定。九州は昨年、徹底した減便・減車が中心で「ダイヤ見直し」と称するほどでしたが、今春は「改正」に戻りました。
 福岡都市圏も小粒ながら、新車導入や新駅開業などの明るい話題が豊富。そこでこれらのポイントを、1日で巡ってみました。

 前編では、
・原田線(筑豊本線・原田~桂川間)復旧
・折尾駅の筑豊本線ホーム高架化
・JR香椎駅駅前広場オープン
・香椎線の全列車を819系蓄電池車に置き換え

 後編では、
・糸島高校前駅ついに開業
・821系電車デビュー
 の様子を記録します。


“原田線”運行再開~不思議と進んだ「すんなり復旧」~


 地元の久留米駅から、まずは朝の快速電車で原田駅へ。前4両は、先週の門司港駅グランドオープンに合わせて走り始めた「わたせせいぞうラッピングトレイン」でした。
 海辺のレトロタウン・門司港へ、海なし都市の久留米市民を誘います。


 原田駅で下車、筑豊本線の発着する0番線へ渡ります。2001年に原田~桂川間には「原田線」の愛称が付けられましたが、跨線橋には昔の名前で出ています。


 0番線には、桂川行きのキハ140系ディーゼルカーが待っていました。1両きりの単行運転、もちろんワンマン列車です。
 原田線は昨年夏の西日本豪雨で被災。以後、地元貸切りバス会社による代行輸送が続いていましたが、ダイヤ改定に先立ち、先週3月9日に復旧しました。


 次第に目にする機会が減って来たボックスシート。暖房がよく効いていて、育児での寝不足もたたって、居眠りが出てきそうです。
 のんびりローカル線の雰囲気も悪くないですが、発車前にはすべてのボックスが埋まり、ロングシートに座る人もいるくらいの乗りにはなりました。ざっと20人といったところでしょうか。不思議とこの路線、ガラガラなことは少ないです。


 豪雨による被災箇所は冷水トンネルの前後に集中しており、復旧したばかりの築堤が何ヶ所も現れます。一部には、25kmの速度制限も。


 被害の程度は違えど、一昨年の九州北部豪雨で被災した日田彦山線の復旧が進まない中、よくぞこれだけの工事をJR単独で実行したものと思います。
 1日8往復(週末は9往復)、平均通過人員534人/日(2017年)という数字は福岡都市圏としては少ないだけで、それなりの実績なのかも。


 原田から28分で桂川着。博多方面の快速電車と接続します。3両編成に立ち客多数の電車は、どこか別世界のような感じでした。


 桂川駅名物、ホームから出らずに利用できるヤマザキショップ。コンビニ大手3社とちがって、さすが自由です。原田線が不通の間はお客さんも減ったはず(?)で、待望の復旧だったろうと思います。


折尾駅・筑豊本線ホーム高架化完成~乗り換え距離は伸びました~


 快速電車で直方まで出て、若松行きの電車に乗り換えました。非電化区間の折尾~若松間にも直通できる、蓄電池式電車819系「DENCHA」です。


 直方駅構内には、昨日の「DENCHA」導入で追われた、香椎線の気動車が集まっていました。老朽車を置き換えるべく、各地へ散っていくとのこと。


 筑豊本線は今回のダイヤ改定に合わせ、折尾駅の高架ホームが完成。鹿児島本線のホームとほぼ平行に並び、立体交差が解消されました。
 とはいえ鹿児島本線と筑豊本線はどこかで交差せねばならず、筑豊本線の線路は折尾駅の前後で大きく変わりました。旧線から離れ、真新しい線路へ。「あれ?トンネルなんてあったっけ?」と声を上げる女子大生2人組も。




 鹿児島本線の北側に回り込み、真新しい6・7番ホームに到着。最新鋭の819系電車がよく似合います。
 古びたホームに煉瓦造の地下通路、そこをディーゼルカーが行き交っていた折尾駅は、過去のものになりました。






 つい一昨日まで列車が行き交っていた地上の線路とホームも、仮設通路が渡され、しんと静かになりました。


 長い長い、仮設の乗り換え通路。筑豊本線と鹿児島本線の乗り換えには、今までより余裕が必要です。
 今後は、筑豊本線と鹿児島本線をショートカットする、通称「短絡線」の高架化工事に入ります。鹿児島本線のホームは、筑豊本線の隣に新設され、現在の鹿児島本線ホームは「短絡線」に転用の予定です。
 完成形では、筑豊本線と鹿児島本線の乗り換え距離はもう少し縮まりますが、今までよりは長くなりそう。


 折尾駅名物「かしわめし」の売店は、西口改札前でひっそり営業されていました。


 せかせかした行程でも旅気分を味わいたくなり、1つ購入。下り区間快速がクロスシートだったのは幸いだったけど、弁当を食べるには、肩身が狭い雰囲気ではありました。


香椎駅駅前広場完成~なにやら「和」のテイストに~


 JRのダイヤ改定とは直接関係はないけれど、3月12日、ほぼ時を同じくして香椎駅の駅前広場が完成しました。
 1996年完成の駅ビルは、従前はポップなイメージでしたが、今回の工事に合わせて朱塗りの大きな門がお目見え。なにやら和風のテイストにイメチェンしました。


 門は、駅ビルと駅前広場を結ぶ、階段とエスカレーターの屋根になっています。
 以前は駅と駅前広場がフラットだったのですが、駅前の土地が区画整理とともに地盤が切り下げられ、新たに生じた段差です。


 駅前の区画整理は佳境。ごちゃっとした雰囲気が魅力だった街も、ずいぶん様変わりしそうです。
 100m少ししか離れていない西鉄香椎駅にも昨年、大きな駅前広場が完成し、土地利用としてはちょっともったいない感じも。かといって一体の駅前広場にすれば無駄に広くなったろうし、悩ましいところです。


 JR香椎駅は駅員さんの腕がいいのか、掲示物が一工夫されていて面白いです。「暇そうな香椎駅」って(笑)。


 昨日デビューの香椎線新型車「DENCHA」のスマートドアについても、かなりウイットの効いた解説でした。一番右は、福岡人にしか分からないネタだろうな…


 引退したキハ40/47系「アクアライナー」への惜別も、忘れません。


香椎線に蓄電池車「DENCHA」全列車導入!~完全DEN化で電化同等~


 福岡都市圏でもっとも大きな話題は、コレでしょう。筑豊本線に続き、香椎線にも新型蓄電池車「DENCHA」登場! しかも全列車を一気に置き換え、福岡市内にありながらディーゼルカー天国だった香椎線が、一気に近代化しました。
 数分ながらスピードアップも達成。事実上、電化同等の改善であり、個人的には「DEN化」と呼んでいます(笑)。


 香椎駅に充電設備が設けられており、ものの10分で必要な電気を充電します。その技術、オレのスマホにもほしい。


 まずは宇美行きの電車に乗車。加速のよさ、車内の静かさはまさに「電車」のそれです。しかも車内は最新鋭の“水戸岡デザイン”。一昨日までのキハ47系から、一気にあか抜けました。
 座席のクッションは厚く、座り心地は上等です。ロングシートながら背もたれが高く、疲れにくいのもGood。ドア横の座席は、枕まで付いています。


 窓框よりも背もたれが高いので、背もたれと窓の間には空間が。ここにゴミを放置していく不届き者が、ときどきいます。せっかくの新車、お互いキレイに使いましょう。


 スマートドア、という名の半自動ドア。九州といえども、特に西戸崎方面は海風が強いので、車内保温に威力を発揮します。
 乗客としてもっとも戸惑う点でもあり、主要駅と車内には係員が付いて対応にあたっていました。事前の広報のおかげで分かっている人も多いですが、押すタイミングは難しそう。「ボタンが光ったら押す」の説明もほしいところです。


 香椎線は全線単線。反対方向の電車に遅れが出ていて、土井駅で5分遅れに。さらに上りへ遅れを波及させないよう、交換駅が新原から3つ手前の酒殿へ変わりました。遅れを一手に引き受けた我が電車は、14分遅れに。
 昨日から慢性的に遅れが出ていて、翌日からの平日も数分の遅れが常態化している模様。スマートドアに慣れれば解消…となればいいんですが。


 終点・宇美駅に到着。宇美町の中心で、バスとの乗り換え設備も整えられた、立派なターミナルです。


 それだけに、4年前の駅無人化は残念だったはず。窓口のシャッターは閉じ、自動改札機はICカードのみの対応になっています。切符はノーチェックで、キセルを助長していないか心配です。


 上り電車で香椎へ戻り、今度は西戸崎方面の列車に乗り継ぎ。ちょうど鹿児島本線の上り区間快速と同時発車になり、香椎線も電車同等の性能になったことを証明してみせてくれました。
 違うホームからの同時発車は、ギリギリで接続していない表れでもあるんだけどね…香椎線も昨春に減便され、昼間は30分毎。鹿児島本線の20分サイクルと、合わなくなってます。


 西戸崎方面は休日とあって、お出かけの家族連れで満員御礼。土休日くらい、20分間隔に戻せないものかとも思います。
 海の中道でほとんどの乗客が下車。この先、西戸崎までの1駅間は博多湾が車窓を飾ります。819系の超ワイドな窓いっぱいに広がる海、いい眺めだ。


 終着駅、西戸崎着。今日は海浜公園で「はるかぜマラソン」が開催されていたそうで、折り返し列車はランを終えた参加者で満員になりました。
 来週の別のイベントでは20分毎に増発されるらしく、今後もきめ細かな対応が望まれます。せっかくのDEN化、民営化直後の「アクアエクスプレス」のような博多直通の復活にも期待したいです。


 西戸崎駅は交通結節点。香椎線のライバルにもなる市内方面のバスと、香椎線の「その先」の足となる志賀島方面のバスが発着します。
 僕の旅(といえるのか?)も、まだまだ続きます。

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