Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです





 旅は、4日目の火曜日。「いつもの」朝ご飯をいただきます!乳製品はもちろん、マーガリンも口当たりが柔らかくておいしいです。朝から食が進みます。




 今日から3日間は、スイストラベルパスを使ったスイス観光列車の旅。頼りになるエリー&マヌやんを離れての3日間、さてどんな道中になることやら。大きな荷物は家に置かせてもらえたので、バックパックに3日分の荷物だけを背負って、身軽になって出発です。
 スイス国内のほとんどの鉄道、バスが載り放題になるスイストラベルパスは、チューリッヒに到着した時に駅で購入しておきました。日本国内の代理店でも扱っていますが、手数料がかからない分、到着してから買うのがお得です。


 ケンプラーテン駅から、まずはSバーンに乗ってチューリッヒへ。パスは1等車用にしたので、昨日までは指をくわえて眺めるだけだった1等に、大手を振って乗ることができます。
 ゆったりした席はもちろん、空いているので、途中駅からでも座れる安心感があります。


 チューリッヒでは例によって地下から地上に大移動して、インターシティのブリーク行きに乗り換え。外観はSバーンと共通の塗装、2階建てなのも同じなのであまり車内にも期待していなかったのですが…


 さすがはインターシティの1等車、3列の座席は、一段とゆったりしています。リクライニングはありませんが、乗り心地は快適そのものです。
 スイス・ドイツの列車は、有料で席を指定することもできますが、指定を取らずに乗るのが一般的。指定として売られた席には席番に赤い印が入っているので、それ以外の席に座ればいいというシステムです。常磐線の「ひたち」「ときわ」に近いやり方ですね。


 1等、2等とも車内にはこんなソファのスペースも備えています。席番は割り振られているので、混雑時には座席、空いている時はくつろぎの場として使えそうです。
 「かもめ」のデッキ周りにあるコモンスペースも同じ発想で、ここでも“水戸岡デザイン“のプロトタイプを発見したような気分になりました。


 模型のような列車群を眺めながら、大都市・チューリッヒを離れていきます。途中ベルンまでは、2日目にICEで来た道を戻る格好です。


 1等はゆとりがありましたが、2等はソファスペースまで埋まる混雑。とはいえ、向かい合わせ席の相席をえり好みしなければ座れるレベルで、「スイスでは基本的に指定不要」という考えは間違ってないと思います。
 同じく混みあっていた食堂車も、飲み物だけで座席代わりに使っていた人がベルンでどさっと降りたのでがらがらになったので、早めのランチにしてみました。ベルンの人口は約13万人とはいえ、スイスでは4番目の都市。主要駅なのですね。




 ドイツと同様、食堂車の文化を大事にしているスイス。2階建て食堂車だったのは、嬉しい想定外です。十数年前に消えた100系新幹線以来で、なんだか懐かしくなりました。
 僕はボロネーゼパスタ(17.9フラン=2,140円)、ヨメさんはフェタチーズパスタ(16.9フラン=2,020円)をオーダー。高めに感じますが、スイスの一般的な外食の費用と比べれば「ちょっと高め」のレベルだと思います。


 「パスタ」と言って、「スパゲティ」が来ないのはさすがにヨーロッパですね(笑)。2階からの景色を眺めながらのブランチにアフターコーヒー(4.6フラン=549円)、最高の味でした。


 同じ車両の1階にはビストロコーナーもあります。食堂車より、もう少し気軽に立ち寄れる雰囲気です。


 内陸に入り標高が上がるにつれて、雪を頂いた山との距離も近くなっていきます。静かな湖、のどかな田舎町の風景、すべて目の前に広がる現実です。


 フィスプ駅で、ツェルマット行のレギオ(普通列車)に乗り換え。


 普通列車とはいっても、一等車にはパノラマ型も連結されていて嬉しくなります。


 パノラマ車の「こだわり」が見えるのは、車端部にあるクロークコーナー。窓際にかけられた服が、車窓を邪魔しないための配慮ですね。荷物は座席間の隙間や、座席の下に入れることができます。
 外の空気を吸いたくなったら、二等車の自転車コーナーに行けば遠慮なく窓を開けられるのもいいところです。


 ツエルマットまでの道のりは、1時間少々。この間になんと、標高670mから1604mまで、一気に上がっていきます。
 急こう配に対応すべく、レールの間にギザギザの3本目のレールを敷き、車両の歯車とかみ合わせて上るアプト式を採用。日本国内だと、大井川鐡道井川線でしか見られない方式です。


 スイス入国以来、予想外の暖かさに拍子抜けでしたが、道中も半ばからは雪景色になってきました。標高の差を、如実に語る車窓です。


 ツェルマットの1駅手前、ティッシュは大きな駅。街の規模は小さいのですが、ツェルマットは排気ガスを出す乗り物が禁止されているので、マイカーで来た人はここでパーク&ライドするのです。1駅間にはシャトル電車が頻発しているので、レギオに乗ってくる人はいません。
 コース終盤の上り勾配を超えると、三角屋根に雪を頂いた家々が見えてきました。


 スイスでも有数の山岳リゾート地、ツェルマット着。赤い電気機関車、お疲れ様でした。


 ホテルのチェックインの時間まで間があったので、まずはツェルマットの街を散策。目抜き通りには店やレストランが並び、歩く人も多く、あれだけの険しい道を超えてきた街だとはにわかに思えません。
 後方から音もなく近づいてくる電気自動車だけが、ちょっと違う街であることを知らせてくれます。


 名峰・マッターホルンがよく見え、日本人がよく訪れることから「日本人橋」とも呼ばれる橋へ。残念ながらマッターホルンは、雪雲の中です。まだ始まったばかりの1泊の滞在、あきらめません。


 本日の宿・バジェットルームへ。チェックイン手続きはベストウエスタン・アルペンリゾートホテルへと案内されていたので、まずはそちらを目指しました。実は予約表をよく読んでおらず、バジェットルームが見つからないと焦っていたのはここだけの話…。
 アルペンリゾートホテルそのものは、山小屋風で山岳リゾートにふさわしい雰囲気です。


 フロント、ロビーもクラシック調で、フロントの女性も笑顔が素敵です。高いんだろうけど、できればここに泊まりたかったなあと思っていたら、部屋は同じ建物の2階とのこと。
 それはそれはと思いながら、部屋に入ってみたところ…


 あれまあ、なんともいい雰囲気のお部屋。広々したベッドに、リビングスペースもゆったり。2人じゃもったいないほどです。


 謎のシングルベッドルームまで(笑)。


 「眺望なし」の条件通り、マッターホルンこそ見える方角ではなかったものの、テラスも広々としています。ホテル、ペンションが並ぶ雪景色も、悪くありません。これで「眺望なし」とは、さすが名だたる景勝地です。
 これで1部屋180フラン=21,480円。場所を考えればお値打ちでしょう。つづく。


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