Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです





 鹿児島・下甑島の西側の集落、瀬々野浦で8月2日の朝を迎えました。
 豪華な夕食も嬉しいけど、朝ごはんがしみじみ旨いと、また嬉しくなります。昨夜の残りのアルコールを交えつつ、宿のおかみさんのお話を聞きながら、朝の時間をゆっくりと過ごしました。


 瀬々野浦発、9時20分の150円バスに乗って、長浜に戻ります。乗客は僕ら6人だけです。
 途中、内川内の集落に立ち寄ると、路上には町内清掃に汗を流す地元の人が集まっていました。バスに乗り込んでくる人は、ゼロです。


 東シナ海に浮かぶ甑島は、国防上では重要な拠点。立派な自衛隊の施設があります。
 自衛隊前のバス停からは自衛隊員さんなのか、若者が数人乗ってきて、マイクロバスはほぼ満席に。本数は少ないマイクロバスも、必要とされている公共交通です。


 長浜港で約30分待ち合わせて、島の南の集落・手打行きのバスに乗り換えました。
 山の上にかがやく白堊のドームは、自衛隊のレーダー基地。地元の方曰く、全国でも2ヶ所しかない高性能レーダーだとか。のどかな島の風景の中にも、厳しい空気が感じられます。


 左手に続く、真っ青な海。乗客はみな観光客で、車窓にくぎ付けになっていました。
 なお島にはレンタカーもあるのですが、台数は限られる上、週末には休業する店舗もあります。観光客にとっても、島をくまなく巡るコミバスは強い味方です。


 大きな集落を直結する幹線の島内道路に対して、コミバスは小さな集落にも小まめに立ち寄ります。
 田んぼの中の狭い道も、マイクロバスならなんのそのです。


 手打は、市役所の支所もある大きな集落。その家並みを抜け、終点の手打港でバスを降りました。


 手打港には以前、フェリーが立ち寄っていたのですが、今は経由しなくなっています。
 立派なRC造の待合所も、人影がありませんでした。


 港の南側は、透き通った海。はるばる遠くへ来た気分が、いっそう盛り上がってきました。
 浜まで遊歩道が続いていた痕跡はありましたが、崩れたまま通行止めになっていたのは残念。


 日曜休漁らしく、手打港では漁船が日向ぼっこ。




 手打にも武家屋敷通りがあります。カラー舗装やしゃれた照明が施され、雰囲気づくりにつとめていました。


 武家屋敷通りの半ばにあるのが、「おふくろさん」の歌碑。なんでも手打は歌手・森進一の母のゆかりの地なのだとか。
 碑に近付くとセンサーが作動して、「おふくろさん」をフルコーラスで聞けます。あまりに暑くて、1番だけで退散してしまいましたが。


 武家屋敷通りからも、ところどころで青い海を望めます。


 武家屋敷沿いの、下甑郷土館へ。入館無料です。
 正直なところ入った理由は冷気を求めていたからで、期待通り効いていた冷房にほっと一安心。


 ところが、展示品もなかなかおもしろい。下甑ならではのものに限らず、時代も問わずにいろんな家の骨董品を集めた感じで、そのごった煮感がむしろ楽しめました。


 今回、海で泳ぐ予定はなかったのですが、白い浜と青い海を眺めてたらたまらなくなり、下着姿で飛び込んでしまいました!
 日差しは焼けるように暑くとも、海の水は冷くて気持ちよかった~


 日本の絶景バス停100選、なんてあれば選ばれるのでは?


 下甑で一番の本数がある手打線とはいえ、1日7往復。時刻表とにらめっこしながら、瀬尾バス停で下車しました。
 バス停から、山道を登って10分の場所にあるのが…


 瀬尾観音三滝!その名の通り、1段、2段、3段と落ちてくる滝です。水量を見ている限り、離島の滝とは思えません。
 滝の周囲は、天然クーラーの冷気に包まれていました。


 昨日は暑くてダウンしてしまったので、暑さがピークになる2~3時台、滝のまわりで涼んで過ごしました。
 飲み物も、手打の全日食チェーンで仕入れてきたので、事欠きません(笑)。


 帰路のバスは港の一つ手前で降りて、長浜の商店街へ。歩行者専用道には寒冷紗がかかり、猫がごろごろしていました。
 日曜とあって、開いている商店は一軒。それでも気軽に食糧や飲み物が手に入るのは、離島としては恵まれている方だと思います。


 商店街には、こんな店も。島の魚のイタリアン、おいしいそうです。


 楽しく過ごした島も、名残惜しく16時25分の高速船で離れます。テーブル席を陣れば、気分はおれんじ食堂?


 ただ宿のおばさん曰く、新造船は席がリクライニングしないのが不評だとか。観光客を呼び込むため、ある程度デザイン重視になるのは仕方ないにしても、九州新幹線の座席のようにリクライニングを仕込むことは、難しくはなかったのでは?
 地元の方には、桟敷席が人気です。


 飲みきらなければければお土産にしようかと思っていた、上甑の焼酎。結局、川内港までに全部飲み切ってしまいました。恐るべし、島旅メンバー…。


 バスに乗り継ぎ、川内駅へ。バスから新幹線への乗り換え時間はわずか6分で、良好すぎるくらい良好な接続です。
 下甑~博多間は、わずか3時間半。大阪までそのまま行くことだってできるし、その気になれば福岡から日帰りだってできちゃいます。


 博多駅では、ちょうど向かい側のホームに「ドリカム新幹線」が。
 今年の夏も島旅に行くぞ!という夢がかなった、週末旅行でした。

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