Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

高速船とフェリーで雲仙往復

2015年08月14日 | ■旅と鉄道
 やんごとなき事情で、6月に続いて8月にも雲仙へ行くことに。毎回同じ行き方ではつまらないということで、今回は大牟田三池~島原の高速船ルートを使ってみることにしました。


 JRの快速で、大牟田駅へ。先週の長崎も、産業近代化遺産の世界遺産登録に沸いていましたが、ここ大牟田も石炭産業遺産を有する街として、横断幕でお祝いしていました。


 さすがは帰省ラッシュの時期だけあって、三池港行きの路線バスは2台運行でも満員状態。乗客のうち何人かは、世界遺産の構成要素である三池港の見学が目当てのようでした。
 高速船も、2隻の続行運航。以前GWに乗った時は満席でデッキ乗船になったことを思い出し、真夏の外は避けたいなと思っていましたが、おかげで余裕を持って客室に入ることができました。


 3度目になる三池~島原航路だけど、三池港の岸壁をまじまじ見たのは初めて。すすけてはいるけど、なるほど精巧な石積みです。同じく世界遺産の構成要素となった、熊本の三角西港を思い出しました。
 ところで三池~島原航路は以前の会社が撤退後、島原鉄道が運航を引き継いでいましたが、今年また別の会社へと移管されました。存続したのは嬉しいけど、西鉄電車とセットの企画商品でお得感の強かった「島原散策グルメきっぷ」や「島原半島フリーきっぷ」が発売中止のままなのは残念なところ。はやく再開にこぎつけてほしいものです。


 島原まではわずか70分。湖面のように凪いだ有明海を越えて、あっという間です。雲に隠れた雲仙・普賢岳が見えてきました。


 島原港からは、バスに乗り換え雲仙へ。雲仙までは、約3時間の道のりでした。
 JR+バスのルートと時間的には大差なく、運賃もちょっと高めだったけど、変化がついて楽しいコースです。




 「所用」を終え、周辺をぶらぶら散策。地獄は前回に巡ったので、今回は「旧八幡地獄」を歩いてみました。
 荒涼とはしているけど、活発な活動は50年前に収束しているとか。次第に植物が侵食していき普通の山になっていく、その過程が今なのでした。


 もう帰らねばならない時間です。ところが諫早市内の渋滞にはまったのか、島原港行きのバスは20分遅れで姿を現しました。
 島原までに遅れは縮めてくれたものの、島原港にバスが着く直前に船は出航していき、アウト! 船会社の係員さん、気の毒そうに往復券の片道分を払い戻してくれました。


 夜の直行高速バスも満席だし、島鉄+「かもめ」で帰るのも芸がないので、島鉄+有明フェリー+JRを乗り継いで行くことにしました。
 島原外港から、急行で多比良町へ。島原外港~加津佐間の廃止の際、ひきかえに大増発された諫早~外港間の急行列車も、今は1日5往復の運行です。


 多比良町駅から港までは、歩いて10分程。途中に練り物屋さんを見つけて入ってみたら、「アウトレット品」的な詰め合わせを108円という激安で売っていたので、迷わず買い求めました。
 「形が悪くてお嫁に行けないの。誰か、私を買って下さい!」というPOPが、泣かせます。


 有明フェリーに乗るのは、8年ぶり。多比良のフェリーターミナルは、吹き抜けのある新しい建物に建て変わっていました。
 有明海をショートカットするフェリーは、車の航送がメインで、徒歩客はわずか。切符は自動券売機で購入してそのまま乗船し、下船時に回収という、バスよりも簡単なシステムです。


 短距離航路なので桟敷席はないものの、ソファ席やマッサージチェアがあって、車の乗船客にとっては40分間のリフレッシュタイムになります。
 徒歩客は先に乗船できるので、早めに来れば席は選び放題です。


 船内売店でのお買い物は、高速船にはない楽しみ。航送メインの航路なのでアルコール類に期待はしていなかったのですが、「第3」からビールまで、各種取り揃えてありました。
 地元産の、チーズちくわもあります。


 デッキに出れば、普賢岳。


 そして出航すると、夕陽が追いかけてきました。ビールをプシュっと開ければ、島旅にでも出ているようです。
 行きの高速船とはがらりと違う気分。運賃も片道440円と安く、バスの遅れは結果オーライでした。


 楽しい船旅を終え、長洲港着。長洲側は駅まで遠く、バス路線も本数が限られるのは泣き所です。
 人家も少なく、暗い道をとぼとぼ20分以上歩いて、駅にたどり着きました。


 巨大金魚のライトアップが、ちょっと怖い長洲駅着から普通電車で大牟田へ。大牟田から快速の運行もない時間帯だったので、南福岡に着いたのは午後10時と、高速船利用より2時間遅れになりました。
 それでも結果オーライといえるのは、お盆休みの最中だから。翌日はぐうたら眠って、疲れを癒したのでした。

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