Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 九州ではJRの子会社が運営しているスーパー銭湯・極楽湯ですが、3月末をもって全店…佐賀・小倉・香椎・南福岡・長崎の5店舗…が撤退することになったとのこと。JR九州の余剰の鉄道用地や、社宅跡などの有効活用を狙って始まったスーパー銭湯事業ですが、ここに来てターニングポイントを迎えたようです。

 ちゃんとした温泉が好きとはいえ、営業時間が長くのんびりできる極楽湯も愛用していた風呂屋の一つ。地元にいた頃は佐賀店に行っていたし、福岡に住んでいた頃は、香椎と南福岡へ交互に通ってました。
 競合他店の増加で、赤字続きだったのが理由とのことですが、いつ行ってもお客さんは多かったように思います。常連さんにとっては、貴重なリフレッシュの場所を無くすことになりそうです。

 願わくば、どこか引受け先が現れてくれないかなと思ってます。

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 3月13日の4ICカード共通化を記念し、各社から発売される記念カード。今日(2月23日)、西鉄交通局JR九州JR東日本の各社から、記念カード発売の詳細が発表されました。
 発売時刻は交通局各駅が6時、JR九州各駅が7時、西鉄各駅が8時、JR東日本が9時になっています。見事に1時間ずつずれており、各社の駅が近接している場所ならば、渡り歩いて各社のカードを集めることも可能です(東日本は無理でしょうけれど)。

 今回注目は、在福3社のカードを1枚の台紙に納めた3枚セットが発売になること。1,000セット限定で、1人3セット限定。地下鉄博多駅で6時からの販売開始です。全員3セットずつ買ったとすれば334人で売り切れる計算になり、早期売り切れは必至。当日、最も熱気に溢れた発売会場になることが予想されます。

 なおJR九州については、2月28日には1周年記念カード、3月13日には筑肥線エリア拡大記念カードが発売されます。コレクターにとっては、出費多々の春になりそうです。

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 2月1日に始まった、JR九州「SUGOCA」のポイントサービス。通常、列車の運賃の1%が付くポイントですが、ポイントサービスのスタート記念として、5月5日までポイント3倍キャンペーンを実施中です。
 さらに電子マネー利用時も「SUGOCA1周年記念」として、5倍のポイントキャンペーンが決まりました。こちらは3月1日から14日までの2週間限定とはいえ、すべてのポイント加盟店で5倍サービスというから、かなりの大盤振る舞い。SUGOCAを使わなきゃ損!損!と呼びかけているようです。

 一方の西鉄nimocaでも、「nimoca限定乗って買ってポイントアップキャンペーン」と銘打ち、3月13日~6月12日までのポイントキャンペーン実施がリリースされました。電車・バスの利用時には、一律1%のポイント上乗せ。電子マネー利用時もポイント1.5倍と、こちらもなかなか高率のキャンペーンとなっています。
 なおnimocaのキャンペーンには「nimoca・SUGOCA・はやかけん・Suica 相互利用開始記念」のサブタイトルも付いていますが、もちろんポイントは、nimocaエリアでのnimoca利用時限定。サブタイトルとは裏腹に、西鉄を使う時はnimocaがお得!とアピールしているようにも見えます。

 複雑な3者併存となった福岡のICカードですが、共通化を前後に、早くもライバル競争が始まった格好。利用者にメリットのある競争ならば歓迎で、これからもより良いサービスを競い合ってほしいものと思います。

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 2月11日(祝)に開催された、城島町の「第16回城島酒蔵びらき」へ行ってきました。
 日本でも有数の酒どころ・城島町の各酒蔵を開放、そしてメイン会場では飲み比べもできるという、左党にはたまらないイベントです。


 この日は午前中は三潴の体育館で運動をして、メンバーの車に乗り城島へ。メイン会場から少し離れた駐車場しか確保できず、タイミングよくやってきた無料シャトルバスに乗り込み、城島町の中心部へ。
 駅から会場行きにバスなのに酒臭いのは、逆方向のバスの匂いが残っているということか!?運転士さんにとっては、たまらん乗務でしょうなぁ。


 まずは花の露会場へ。すごい人出。
 運動後の空腹のまま飲んじゃ大変なことになりそうなので、出店の焼きソバをかっ食らいました。待ちに待った最初の一杯は、竹から注がれる かっぽ酒100円也。竹の香りが漂い、ウマイ。


 続いてメイン会場・町民の森へ。こちらは500円で、6種類の酒を飲める「飲みくらべ」が目玉です。
 一気に6杯飲んだところ、「日本酒」とひとくくりにしてしまうのが失礼なほど、個性際立つそれぞれの酒。大吟醸のフルーティーな香りもいいけど、純米酒のうすにごり新酒もほのかな甘みがGood。どれもうまかった。

 会場を埋めたのは おっちゃんばかりではなく、老若男女幅広い層。これだけの人数にアピールできるのですから、広報効果は計り知れないものがありそうです。
 ちなみにこの日は雨で、足元の悪さには閉口。それでもこれだけの人数が集まるのだからすごいなあと思っていましたが、去年の人出はこんなものじゃなかったとか。人気イベントなんですね。


 会場には僕らだけでなく、他のグループで訪れた職場の同期連中の姿もちらほら。総勢66人のうち、半分近くが来ていたんじゃないでしょうか? 同期連中の郷土愛も感じた、1日でした。

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 同期旅行会2月編の行き先は、列車で宮崎。富山編の如く、鉄っちゃん2人旅を覚悟していましたが、男3人、女4人の総勢7名が集まり、賑やかなツアーとなりました。


★「リレーつばめ」と「九州横断特急」を乗り継ぎ、まずは人吉に出て、
(人身事故の影響で、鹿児島線に遅れが出てヒヤヒヤ!横断特急ではみんなで弁当を食べ比べました)


★観光列車「いさぶろう」で矢岳峠を超え、
(天気が良くて、各駅の下車観光では空気がうまかった)


★黒い観光列車「はやとの風」で隼人に出て、
(僕は大隈横川駅ではしゃいでましたが、女性陣はそろそろお疲れモード)



★霧島神宮駅55分の待ち時間を利用し、タクシーを飛ばして霧島神宮を参拝して、
(やたらメンバーの一人が行きたがると思ったら、寺社仏閣好きでした。でも凛とした境内がよかったし、遠く噴煙上げる桜島も見えて満足)


★「きりしま」で宮崎へ出て、夜の宮崎を散策、
(県庁や県庁前並木のライトアップは、なかなかきれいでした)


★友人おすすめの「ぐんけい」で地鶏コースを堪能しました。
(鶏づくし。うまかった~!)


 健康に明けて2日目は、


★JRとのタイアップ観光バス、白い「にちなん号」に乗って日南海岸観光に出発!
(レトロ調で純白の車体は、注目の的!座席は路線バスみたいでした)


★巨人キャンプ地の喧騒を横に、青島へ上陸して、
(鬼の洗濯岩ではしゃぎすぎたため、青島神社参拝は駆け足に。1時間の見物時間はあっという間でした)


★道の駅フェニックスからは爽快な景色を楽しみ、
(えびソフト、一口目が衝撃。2口目からは耐えられたけど、マンゴーソフトの方が美味しそうだった…)


★岩壁の洞窟に立つ鵜戸神宮も参拝して、
(男メンバーが、運玉投げに成功!どんないいことがあるのか、これから楽しみです)


★終点・南郷町では、ヅケとお刺身のランチを堪能
(行列に並んだので水中観光船に乗る時間はなくなっちゃったけど、待った甲斐がある美味しさ。地の焼酎は、サラサラと飲みやすくて泥酔)



★僕にとって今回最大の目的・特急「海幸山幸」で宮崎へバックして、
(木の香りが漂う、明るい観光特急。20代女性の感性もがっちり掴む列車のようです)


★「きりしま」と「つばめ」と「リレーつばめ」を乗り継ぎ、
(「つばめ」は、妻壁が金箔貼りのニューバージョン!ゴージャス、そして「和」の雰囲気にも磨きがかかりました)

 久留米に到着。全員無事に、帰ってきました。いやあ、楽しかった!

 メンバーの一人からはその後、
 「列車の旅は贅沢で、たまにはいいものですね」
 とのメールが。なるほど、列車の旅は贅沢か…確かに、車よりはお金も時間もかかるけれども、その分で得られる体験は「贅沢」なのかもしれないと納得。違う感性に触れられる分、やっぱりグループ旅行って楽しいものだなと思いました。

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 こんな時間から、列車で福岡へ帰れるのも新幹線の威力。まずは帰路の第一走者、鹿児島中央行き「きりしま13号」は、深緑色の編成だった。一旦は消滅しながら、九州新幹線の開業ダイヤ改定でカムバックを果たした、奇蹟の列車…なのはいいが、3両編成なのは想定外。僕が先に乗り込み、なんとか2ボックスを確保したが、あぶないところだった。やはりグループ旅行には、多少お金がかかっても指定席を確保すべし。

 鹿児島中央までは、2時間の道のり。車窓も見えず、車内販売もなく、手持ちのお菓子をつまみながら、だらだら。787系転属時に、グリーン車やボックスシートが残るかは分からないけど、ふとあの楽しい車両だったら、2時間の感じ方もずいぶん変わっただろうなと思う。

 国分を過ぎて鹿児島都市圏に入ると、普通列車が少ないこともあって、すっかり都市近郊電車の趣になった。一旦は夜なりに郊外の街らしくなった車窓が、竜ヶ水駅前後では再び寂しくなるのは、日豊本線鹿児島口の面白さ。昼間なら錦江湾越しの桜島を望める区間でもあるのだが、鹿児島のシンボルは闇の中。再び賑やかになり、列車は鹿児島中央駅にすべりこんだ。

 7分接続のはずだったが、少し遅れていたのか、バタバタと新幹線に乗り継ぎ。九州新幹線に関しては席の心配をしておらず、案の定、6号車の席を確保できた。

 ラッキーなことにこの日の「つばめ64号」は、新幹線全通に備え昨年8月から運行開始した、ニューバージョンの800系新幹線だった。車内で目を引くのは、なんといっても金箔を貼った妻壁だろう。塗料ではない、本物の金の輝きを放った車内は、豪華というよりは品格を感じさせる。洗面所の簾にはイグサ、電話室の暖簾には我らが久留米の久留米絣も採用されていて、九州を貫く新幹線を材料から体言している。日本人としても珍しいけれど、和を感じる800系は、外国からの賓客に「のぞみ」よりも乗せたい新幹線だ。

 夕方以降の「つばめ」は全列車が各駅停車タイプで、新八代までは46分を要した。新八代では隣のホームに「リレーつばめ」が待ち、便利な乗り換えではあるが、来春にはこのまま新幹線に乗って、久留米まで行けることになる。その日が、今から待ち遠しい。

 「リレーつばめ」は旅の最後の列車ということで、グリーン車をおごってみた。夜間の列車にも関わらず客室乗務員が乗り、ドリンクのサービスも受けられる。最近の九州の列車は半室グリーン車がほとんどだが、リレーつばめは1両まるごとグリーン車。来春の他線転用時に個室やDXグリーンが残るとは思えず、「特別急行」の呼び名に相応しい、九州最後の豪華列車の記憶も留めておきたい。

 大牟田下車組の3人を降ろし、久留米へ向ってラストスパート。7人、ケガもなくケンカもなく、無事に帰れてなによりだ。今まで一人旅ばかりだったけど、一緒に感動を共有できる仲間に出会えたのは喜び。また面白そうなコースができたら誘うので、今回に懲りてなければ、またヨロシク!

 夜9時42分、久留米着。楽しい思い出と共に眠るまではよかったが、翌朝はさすがにキツかった。

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 南郷駅に着くと、宮崎行き特急「海幸山幸」号が待っていた。純白の車体だが、窓周りが県産材でデコレーションされた外観が画期的だ。車内に入っても、床や座席、壁まで、白木がこれでもかと主張してくる。昔の列車も内装は木が基本だったが、それとはテイストの違う、モダンな和のデザインだ。女性陣も、
 「わあ、すごい」
 と歓声を上げており、20代前半の女性の感性にも響く列車のようである。

 座席は3列と、グリーン車並みのゆったりした配置。列車が走り始めた当初は1号車指定席、2号車自由席になっていたが、指定券が取りづらいとの声が相次ぎ、その後自由席は2号車後部のわずか9席になっている。ちなみに今回のきっぷも、1ヶ月前の12時に電話をかけたのだが、その時点で残りはすでにバラバラの6席のみ。キャンセルも出ず、僕はどうせ動き回るからと自由席にした。にちなん号のガイドさんも、
 「よく指定席取れましたね!」
 と驚いており、大人気の列車なのだ。

 独特の発車メロディを奏で、南郷駅を出発。新幹線つばめの車内メロディでもおなじみ、向谷実氏作曲の作品とのことで、爽やかな中にも旅立ちの高揚感がある。客室乗務員は1人乗務で、改札から車内販売までこなすのだから、大変そうだ。

 さっそく列車は、日南海岸沿いへ飛び出した。窓は上下にワイドで、「にちなん号」よりも迫力ある車窓だ。景勝地では徐行運転もあり、またバスとは違った景色を楽しめる。ただ海幸山幸号、「いさぶろう」のように下車観光の時間はなく、乗ってしまえば下車駅まで乗り通すことになってしまう。バスとのセットでこそ楽しめる列車だと断言しておこう。

 落ち着いたところで、車内をひとめぐり。基本的には新幹線「つばめ」以降のデザイン路線に則っており、白をベースに、随所に素材の色を生かした、明るいながらも落ち着くインテリアになっている。照明に高照度ライトを使っているのは目新しい。暖簾で間仕切る手法や、ギャラリーコーナーなども、近年の「水戸岡デザイン」によく見られる路線である。それでも一味違うと感じさせる所以は、やはり宮崎杉の存在感だろう。デザイナーによって新たな命を吹き込まれた宮崎県産材の、「動くショールーム」とも言えるかもしれない。

 車両の形式はキハ125系で、九州各地のローカル線で走っている「イエローワンマン」と同じ系列の車両だが、元々は高千穂鉄道のトロッコ列車として親しまれていた車両だ。高千穂鉄道は台風災害という不遇で廃線に追い込まれ、以後は純民間の観光鉄道としての再生を模索していたが、今はどうなっているのか。車両そのものが召し上げられてしまっては、かなり苦しい状況であると察するが…

 飫肥から北郷にかけて一旦内陸に入った後は、再び海岸線へ出た。日南線の車窓からも楽しめる「鬼の洗濯岩」では、観光停車。ちなみに3月からは、下り列車並みに観光停車と徐行運転を拡大して、よりじっくりと車窓の旅を楽しめるようになるそうだ。もはや「特急」とは名ばかりの肩書きだが、まあ設備料金のようなものと考えれば、細かいことにこだわらなくても良いか。

 宮崎市内に入り、田吉駅では宮崎空港行きと交換。大きなキャリーバックを持った旅行者も降り立ち、飛行機との連携もスムーズなようだ。南宮崎から大淀川を渡り、5時20分、宮崎駅に舞い戻った。

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 道の駅を出発した白い2台のバスは、日南海岸とつかず離れずのコースを辿る。日南線からの車窓もよいけれど、丹念に海岸線をトレースするバスもいいものだ。

 ガイドさんの民謡に耳を傾けつつ、次の見学地は鵜戸神宮。階段を登り、人道トンネルをくぐって海岸線を出ると、剣道の防具を付けた小中学生でいっぱいだった。なんでも境内で剣道大会が開かれているらしく、参道もお弁当を広げる学生や父兄で埋まっている。
 「私もこんな状況は初めてです」
 と、ガイドさんも目を白黒させていた。

 気を取り直して、本殿へ。岩窟の中にあるという、世にも珍しい社だ。本殿の天井は、どこから見ても目が合うという龍が描かれており、みなガイドさんの説明に従い覗き込む。その様子をハタから見るのも、面白かった。

 岩壁にそそり立つ「亀石」のくぼみに、運玉を投げ入れられれば願いが叶うという、独特の慣わしも。男性は左手でというゲーム性もあり、さっそく僕ともう一人でチャレンジしてみたが、球技の苦手な僕が入れられるわけもない。もう一人は2投目で見事成功しており、さてこの先どんないいことがあるのか、見ものである。ちなみにこの運玉は近くの小学生が作っており、収益で教材を買っているのだと、後刻ガイドさんからの説明を聞いた。

 「みなさん、入らなくても、とってもいいことをなさっているんですよ」
 という善行感も、観光バスに乗ったからこそ得られたものの一つだ。

 神宮を出発したバスは、ここまで続行で走ってきた飫肥方面行きと別れ、それぞれの目的地へと走り始めた。3月6日からは、南郷ルートも飫肥経由になる予定で、やはり城下町飫肥の人気は高いようだ。その代わり青島と鵜戸の見学時間が削られるようで、少し駆け足になってしまいそう。我らが南郷ルートは日南線とからみつつ国道を下り、南郷町へ。ここまでガイド頂いたガイドさんを拍手でねぎらい、贅沢な貸切バス観光は南郷駅でフィナーレとなった。

 この旅のハイライト・海幸山幸の出発までは2時間半あり、地元南郷町が運行している周遊バスに乗ることにした。好みの観光地を2箇所巡れるダイヤとなっており、500円の観光地割引券+絵馬のセットを購入すると乗れるシステム。さっそく駅の特設販売場で買い込み、小さなマイクロバスに乗り込んだ。ちょうど下りの海幸山幸号が到着し、バスに乗り継ぐ人も多く、満員に。シーズンには運びきれなくなりそうで、この間遊んでいる「にちなん号」をバイトさせてもよい気がする。いずれにせよ、自動車天国の九州で、公共交通機関の旅が好評なのは喜ばしいことだ。

 僕らは、5分とかからない港の駅・めいつで下車。ここで昼食後、次のバスで海中観光船乗り場に行き、海中散歩を楽しんで駅に戻るというプランだ。ところが、めいつのレストランは大行列。昨日の宿では、5周年を迎えイベント開催中というニュースを見ており、どっと人が集まったようだ。好評なのはいいけど、こちらは時間も限られているので、海幸山幸のパンフレットに紹介されていた「鈴之家旅館」に転進。しかしこちらも混んでいて、水中観光船に乗れるかは微妙になってきた。

 腹ペコのまま40分ほど待ち、ようやく席へ。もう観光船は無理で、こうなったらゆっくり海の幸を堪能しようと気分を入れ替えた。1,100円なりの鈴之家定食は、ヅケにアラの味噌汁、刺身と魚尽くし。最近(年齢のせいか)肉より魚の僕にとっては、たまらないメニューだ。観光船は残念だったけど、宮崎の南にまで来て出会えたおいしさに満足、満足。

 JR利用者にはソフトドリンクか焼酎のサービスがあり、男性陣は焼酎のお湯割を頼んだところ、とっくりに並々と入れられて出てきてびっくり。飫肥杉という地元南郷の芋焼酎で、サラリとして飲みやすい。ぐいぐいいけて、昼間からかなり酔ってしまった。

 周回バスなので駅に戻るバスはなく、途中スーパーで買出しをしながらトボトボと、15分ほどの道のりを戻る。思えばこの歩ける距離片道だけのバスに500円を投じたことになるわけで、高い買い物だった。

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 まだ寝ていていたい気分を奮い立たせ、7時半起床。朝ごはんをしっかり食べて、今日も長い1日のスタートだ。

 宮崎駅からは、観光バス「にちなん号」に乗り込み、日南海岸の旅へ出発。「海幸山幸←→にちなん号」のロゴが入っていることからも分かる通り、観光特急「海幸山幸」とのタイアップで走っている観光バスである。レトロ調で真っ白な車体は、道路上でも目立つ存在だ。沿線へのアピール度も抜群で、当初の利用者はほとんどが地元の方だったそうである。乗った方にとっては地元を再発見する、いい機会にもなったのではないだろうか。

 「にちなん号」の利用は、バスと海幸山幸を片道ずつ利用できる「海幸山幸観光きっぷ」が便利で、これが2,800円と激安。僕らはゲキヤス土日きっぷを持っているので、ガイドさんから「バスだけプラン」を買ったが、これも2,000円と割安感がある。レンタカーを借りれば一人千円? 余計な事を言ってはいけない。

 南郷方面と飫肥方面の2コースのバスが同時発車するが、南郷コースは僕らのグループだけ。バス1台を貸し切りにして、専属ガイドまで付いている格好になり、これは贅沢なことになった。「にちなん号」、席の事前予約はできず、当日の先着順となっているので気を揉んでいたが、杞憂だったことになる。ただ不安に思う声は多かったのか、3月6日からは予約制になるようだ。

 今回のメンバーはほとんどが20代前半ということもあり、昨日のタクシーに続いてガイドさんから、
 「皆さん卒業旅行ですか?」
 と聞かれ、恐縮しきり。明らかに学生の風体ではない僕は、さてポスドクかなにかとでも思われているのかな。

 橘通りから大淀川を渡り、ワシントニアパームが並ぶ南国的雰囲気の道を、南に下っていく。サンマリンスタジアムには、まさに今、巨人軍のバスが到着するところで、鈴なりのファンからの出迎えを受けている様子を見ることができた。キャンプ効果、おそるべし。

 30分弱で青島着。まずはガイドさんに連れられて、海岸へ。お土産屋の連なる通りが海岸まで伸びていて、江ノ島を思い出す。奇勝・鬼の洗濯岩の、不思議な景観の成り立ちの説明を受け、最後は金運を呼び込むという、亀の形の貝がらのお話しで終了。あとは時間を見ながら、ご自由に見学を…ということになったのだが、こんなお話を聞くと、ついつい探したくなるのが人情。貝がら探しに夢中になり、いつしか時間は過ぎていた。

 いかんいかんと、島の真ん中にある青島神社へ。境内には亜熱帯植物が並び、冬ながらにも南国ムードがあった。かの巨人軍の選手たちもここで必勝祈願をしたとかで、絵馬がアクリル箱に収められ、大切に「展示」されている。貝がらのせいで、参拝は駆け足になり、時間配分の大切さも教えられた。

 次なるスポットは、日南海岸の風景が素晴らしいという堀切峠。
 「最近、みなさん感動しましたか? 大歓声を上げる感動が、間もなくやってきます」
 と、ガイドさんが自らハードルを上げる。カーブを切って現れた水平線は、なるほど、言うだけのものはあった。視界いっぱいに広がる太平洋と、眼下に並ぶ「鬼の洗濯岩」は、文句なしの絶景である。

 堀切峠の道の駅で、しばしの休憩。絶景の後は、何か名物を食べたいというわけで、昨日宿に置いてあったフリーペーパーで知った「えびソフト」を試してみた。味は…想像にお任せします。一口もらったマンゴーソフトが、おいしかった。

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 特急「きりしま」に2駅だけ乗り、霧島神宮駅へ。この先宮崎へ向かおうにも、1時間列車がない。せかせかと霧島神宮まで足を伸ばすより、駅前の茶店でぜんざいでも食べて、足湯に浸かってのんびり列車を待つのもいいかなと思っていたが、メンバーの一人が、
 「ぜひ神宮、行きましょう」
 というので、そうかとタクシーを飛ばして神宮参拝へ出発した。後から知ったが彼、寺社仏閣が大好きなのだそうだ。片道2千円ほどかかったが、割り勘にすれば大した額にならないのは、グループ旅のメリット。しかもタクシー、メーターを倒さず待っていてくれるというので有難かったが、
 「駅でいつ来るか分からないお客さんを待っているより、ずっといい稼ぎになる」
 とのことだ。高速1000円の打撃を受けているのは、駅からのフィーダー交通も同様らしい。

 大枚を叩いてたどり着いた霧島神宮は、なるほど昔日から称えられてきただけあり、境内の燐としたたずまいが良かった。展望台からは、錦江湾越しに桜島の雄姿も。噴煙を上げる様子が手に取るように分かり、活発な活動が続いているようだ。

 充実した1時間の途中下車でリフレッシュして、再び「きりしま」の人に。古豪485系の活躍が続く都市間特急だが、来春の九州新幹線全通で、リレーつばめを追われた787系が転属してくることが内定している。ファンとしては、幼い頃から親しんだ485系の撤退も寂しい気がするが、「このドアは自動ではありません。手で開けてください」と書かれたデッキのドアが、九州北部との格差を物語っているのも事実。体質改善に期待したい。

 車内販売がなく、飲み物食べ物を手に入れられないのは、グループ旅行には辛いところ。車販廃止と前後して、洗面所に無理矢理自販機が押し込められて設置されたが、やはり人手を介したサービスがないのは寂しい。車両改善とともに、車販復活もなされればと思う。

 夕方6時半、ようやく宮崎到着。日豊本線の高架沿いにある、「列車の見えるホテル」に入った。視線の高さに「きりしま」や「サンシャイン」が行きかい、僕にとってはいい意味で落ち着かない部屋だ。メンバーの強い要望を受け、今回は和室を選んでいる。風呂に入って、布団を敷けば、気分は修学旅行。

 ちなみにもう一つの要望だった「温泉」も、宮崎ならば大淀川沿いに「たまゆら温泉」があるのだが、こちらは手ごろな部屋を押さえることができなかった。というのも、宮崎は今、プロ野球のキャンプシーズン真っ只中。市内のいい宿は、早くから満室状態だった。思わぬ時期に宿泊難になったものだが、キャンプ特需の威力は翌日も感じるところとなる。

 市内の人気店も予約が取り辛くなっており、お目当ての鶏料理屋「ぐんけい」も9時からしか予約が取れなかった。というわけで、部屋でゆっくりしてから、8時半に宿を出る。県庁や並木通りがライトアップされていて、夜は夜なりに観光できるものだ。ただ、もうお腹はペコペコ。

 お待ちかねの宮崎地鶏コースは、お通しからサラダまで鶏尽くし。一同大満足で、宮崎の夜は更けていった。

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