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福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです
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東京もやもや街あるき【4】広島アフターツアー・新白島駅と可部線めぐり
■旅と鉄道
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2016年07月18日
サンライズ瀬戸・琴平行きは、順調に西へ。朝起きれば東京のビル街はどこへやら、中国地方の田園風景が広がっていました。
基本的に夜を過ごすことが前提の車内ですが、シングルツインだけは上段のベッドを折り畳み、下段のテーブルを出して昼間モードにできます。
間もなく、岡山に着いてしまいましたが。
岡山では、分割シーンに人だかり。時間はまだ6時半前だけど、趣味のためならみんな早起きです。
終点の琴平までお付き合いしたい雑念を払い、新幹線ホームへと上がりました。
大阪から九州へ下る朝イチの新幹線、みずほ601号に乗り継ぎです。博多で「つばめ」に乗り継げば、久留米には9時ジャストに到着。おかげで11時出勤の嫁さんも、ライブを最後までゆっくり楽しめたわけです。
一方の僕は、今日までお休み。広島駅で降りて、西へ急ぐ嫁さんを見送りました。ゴメンネ!
広島駅は大改良の真っ最中。在来線口には、仮設の新幹線発着案内が置かれてたけど、アレ、これ普通の液晶テレビに案内板を生中継で映してる!?背景に何か映ってます…。
山陽本線の黄色い電車に乗り換え、下ること1駅、新白島駅で下車しました。昨年3月にできたばかりの新駅で、背後には戦後広島の復興のシンボルともいえる、基町アパートが並びます。
JR駅を出ると、木の屋根がかかる歩道橋が直結。道路の「中州」に渡れば…
市内北部と中心部を結ぶ新交通システム、アストラムラインの新白島駅があります。1994年の開業から21年、ようやくできた山陽本線との接続駅です。
乗り換え通路は短いとはいえないものの、後から追加された新駅としては頑張ったアクセスだと思います。
アストラムラインがちょうど地下から高架に上がる場所に駅があり、地上のコンコースから半地下のホームへ降りていく形になります。
楕円形の屋根に円形の穴が空き、差し込む朝日がいくつもの模様を浮かび上がらせていました。
「ICOCA」で改札を抜け、アストラムラインの電車に揺られて郊外へ。日曜の8時台、それも郊外へ向かう路線なのに、高校生を中心に満席状態でした。部活の練習試合か何かかな。
開業時から設けられているJR可部線との連絡駅、大町で下車。路線バスやコミュニティバスも発着、大規模な駐輪場もあって、交通結節点になっています。
京阪神カラーの113系で、可部方面へと下ります。中国地方では列車の単色カラー化が進む中、貴重な生き残りです。車内は最新鋭の電車と同等レベルにまでリニューアルされていて、快適。
可部線の沿線は、2年前の8月に甚大な土砂災害に見舞われた地域。車窓に映る街は、久留米にもあるようなごく普通の住宅街で、大規模な土砂崩れが起きるようなイメージはなかっただろうと思います。
今も山肌には災害の爪痕が残り、災害復旧工事が進められていました。
終点・可部着。かつてはこの先、三段峡駅まで伸びていましたが、2003年には廃線になっています。
可部駅前は、屋根付きのバスターミナルに。新白島駅しかり、路面電車とJRの乗り換え駅しかり、異なる交通機関同士の結節点の再整備は、広島のお家芸ともいえます。
さて三段峡までは途絶えてしまった可部線の鉄路ですが、途中の旧河戸駅までの2kmを、電化の上で復活させる工事が進んでいます。車止めの先では、線路の建設工事をやっていました。
真新しい線路と架線柱。柵も新品になっています。
実際、河戸駅までは「休止」ではなく「廃止」の手続きが取られたため、この区間の復活は新線の扱いなのだそうです。
復活区間の中には3カ所の踏切があり、新線建設では踏切を設けないという大原則がある故、許認可権者とはモメにモメたと聞きます。おかげで、開業も当初の予定から3年も伸びてしまったのだとか。
廃止ではなく休止扱いにしておけば、スムーズだった…のかな?
猛暑の中での作業、お疲れ様です!
帰路の電車は、227系「レッドウイング」でした。国鉄時代からの電車が幅を利かせていた広島都市圏にあって、普通電車への新車投入は32年ぶりのこと。広島期待の大型新人です。
外観で目を引くのが、先頭車に設けられた転落防止ホロ。車両同士を連結した際に、隙間に乗客が落ちるのを防ぐためのものです。
京阪神の新型車にも付いているものですが、デザイン上はお世辞にもスマートとはいえないもの。そこを227系ではあえて赤に塗ることで際立たせ、レッドウイングという愛称の由来にまでなりました。何事も、料理は やり方だと思います。
2015年のグッドデザイン賞にも輝きました。
車内も、京阪神の新型車と同等の仕様。国鉄形のリニューアル車も快適でしたが、やはり乗り心地は新型車の方が上です。
ドアには補助席が設けられ、昼間のみ利用できます。
快適な乗り心地を楽しみ、山陽本線との接続駅、横川で下車。このまま広島駅まで乗り通してもよかったのですが、久々に広電の路面電車に揺られたくなったのです。
十日市町電停で、横川線から本線へ乗り換え。5車体連接のドイツ車、グリーンムーバ―がやってきました。
本場ドイツに行って以来、初めての乗車ですが、遜色ない乗り心地です。ただ運賃の収受を一人一人から行う分、電停の停車時間が長くかかるのはもどかしい所。電停で切符を買えて、全ドアから乗り降りできる(その代わり抜き打ちの車内改札で、無札が発覚すれば罰金)ヨーロッパ式の信用乗車制度が導入されたらと、想像が巡ります。
広島駅に到着。駅そのものも工事たけなわですが、駅前も再開発ビルが完成間近でした。タワーマンションの低層部がビッグカメラになった、複合型のビルです。
在来線ホームに行くと、昨年土日のみながら復活した山陽線の快速電車が止まっていました。電車は新型のレッドウイング。
乗客減に伴い、列車本数や編成両数の削減は進んでいますが、体質改善も着実に続いています。
昼ごはんに「あなごめし」を食べながら、一気に久留米へ。時間は午後1時、家に帰って4日分の洗濯をしなければ!
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東京もやもや街あるき【3】町田・相模大野・玉川学園・相鉄沿線
■旅と鉄道
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2016年07月17日
嫁さん ゆかりの街を歩く旅、3日目は町田で迎えました。
小田急とJRの駅の間に連なる、中心市街地。ペデストリアンデッキが、商業施設を結びます。
ごく狭い中に高層ビルが密集した、高密度な市街地です。
左のダイエーの店舗は、なんと7月21日にオープンの予定なのだとか。九州では惜しまれつつ消え去ったダイエーブランド、本州では健在どころか、新店舗も出来ているんですね。
右の高層ビルは、ベストウェスタンホテルと図書館の複合施設です。
市街地から10分も歩けば、低層の住宅地に変わります。その境界線は、嫁さんが住んでいた頃から変わらないそうです。街は変わっても、メリハリの効いた都市計画は変わっていないんでしょう。
なにげない住宅地も旧街道筋で、レトロな看板建築も残っていました。
歩行者天国の商店街は、若者でいっぱい。密度の高い市街地といい、アーケードのない歩行者天国といい、韓国の衛星都市を見ているような気分にもなります。
脇道にそれれば、庶民的な古くからの商店街も。老舗ばかりではなく、若いオーナーの店もあるのが面白いところです。可能性のある場所には、どんどん進出してくる元気さを感じます。
JRの駅前では、月末に迫った都知事選の某候補が演説されてました。道行く人からは、
「あれ、なんで都知事選?」
「町田は東京だから」
「そうなの!?」
なんて会話も。神奈川県に飛び出した形の町田は、あまり東京と認識されていないとは聞いていましたが、生の声を聴くことができました。
小田急沿線の町田にも進出している109。驚いたのは、市の生涯学習センターとの複合施設になっていたことでした。
図書館も複合施設だし、JR町田駅前のビルには町田市文化交流センターも入居してます。利便性はもちろん、土地の高度活用を市自ら積極的に行っているようです。
次なる「街」は、小田急を1駅下った相模大野。たかが1駅で市街地も連なっていますが、県境を跨ぎ神奈川県に入ります。
小田原線と江ノ島線の分岐駅とあってホームは多く、多くの列車が分割・併合を行う駅としても知られますが、駅ビルもかなりの規模。近年新築されたようで、嫁さんやっぱり浦島太郎状態です。
さらに駅前には「ボーノ相模大野」なる高層ビルが、ペデストリアンデッキで直結。商業施設とタワーマンションからなる複合施設で、2013年に完成したばかりだとか。
ここまで変わってしまうと、以前何があったかを思い出すのも大変だと思います。
RC造の列柱が連なる駅前通りと、伊勢丹デパートは変わらないそうです。
お昼になったので、よく自転車で通ったという道沿いにあるラーメン屋へ。「横浜家系ラーメン」なる店に初挑戦してみました。
とはいえ関東に来てまで豚骨を食べる気もしないので、鶏がらスープのラーメンを頼んでみたら、豚骨に負けないこってりさ。水炊きを食べているような気分でした。
小さめの郊外型店舗が並ぶ県道51号線を歩いていると、いよいよ もやもや感が満点です。
特徴を見出すとすれば、県道と交差して緑道のネットワークがあったこと。安心して歩ける散歩道だと思います。
隣駅の小田急相模原駅まで歩いてきました。政令市・相模原を代表するような駅名だけど、実際は普通のみが停車する駅です。
それだけに小駅を想像していたのですが、こちらもタワーマンションを伍する駅前再開発が完成していました。嫁さんの知っている相模原はいずこへ…
ペデストリアンデッキを上れば、マンションの2階はオシャレな店舗が。あえて設けた高低差で、憩える雰囲気を作っています。
ちなみにこの駅、地元では「オダサガ」と略されます。駅前ビルに入居している公共施設にもオダサガの文字が見られ、「公認」の略称でした。
小田急の上り電車で折り返し、町田を飛び越えて玉川学園前で下車。こちらも普通電車オンリーの駅ですが、2階建ての小ぶりで洒落たテナント駅ビルができていました。
ドラッグストアやコーヒーショップが入り、毎日の電車使いに便利な駅です。
駅の東側は、小高い峰のような地形。閑静な高級住宅街になっていて、落ち着いたたたずまいです。薬科大や企業の研修所のおかげで、緑も豊か。
玉川学園駅周辺には「玉ちゃんバス」なるコミュニティバスがネットワークを作っており、席が埋まる乗り具合でした。1時間に2本程度走り、交通機関として充分な本数。地方だと、隔日で数本ずつなんて運行形態も珍しくありません。
狭い住宅街の中もぐんぐん突き進んでいき、路線はコミバスらしさを感じました。
町田に戻り、JRに乗り継いで新横浜へ。嫁さんは、友人と共に意気揚々とBUMP OF CHICKENの日産スタジアム公演へ出かけて行きました。
バンプは僕もファンなんだけど、チケットが取れずにお見送りすることに。今回の教訓、ライブの参戦は計画的に。
駅前地下のパブが、ライブ客を目当てにかガンガン バンプの曲をかけていたので、一人ビールを飲みながら聞き入りました。
気を取り直して、一人の時間は趣味に費やすべし。JR横浜線の快速で、まずは横浜へと出てきました。
横浜線は、全車両がE233系に取り換えられたばかり。側面には「YOKOHAMA LINE」のロゴも入り、他路線の同型とはちょっと違うセンスを感じます。
相鉄の横浜駅へ。最近話題が豊富な相鉄線に、全線乗ってみようという魂胆です。
改札機にICカードをタッチしかけたところで「もしかして」と思い券売機に戻ってみたら、「全線1日乗車券」の口座を見つけてニンマリ。イベントに合わせた、期間限定モノでした。
各駅停車に乗って、1駅目の平沼橋駅で下車。東海道本線が平行し、全速力の電車が頻繁に走っていきます。
この駅で降りたのは、相鉄の「デザインブランドアッププロジェクト」でリニューアルされた第1弾の駅を見たかったから。相鉄100年を記念したもので、数年後の東京都心直通も見越した、電車と駅の両面に渡る戦略的なデザインプロジェクトです。
外観は、シックな黒。夕暮れの中では、駅名版の明かりがくっきり目立ちます。
コンコースの照明は、温かみのある色合いです。
今後、駅の改修のタイミングに合わせて、全駅が同様のデザインコンセプトに変わっていくのだとか。
相鉄でいえば二世代前のデザインにあたる、7000系電車の各駅停車で二俣川へ。アルミ地にドアの赤がいいアクセントで、これはこれで完成された、古さを感じさせないデザインだと思います。
海老名への急行を待つ間に、湘南台行きの普通として、新デザインの9000系が入ってきました。まだ1編成しかない車両だけに、出会えてラッキー。停車時間の間に、じっくり観察してみました。
外観は、つややかな「ヨコハマネイビーブルー」。周囲の物を映すほどの光沢で、定評のある阪急電車にも負けないレベルです。
何層にも何層にも重ねられた、丁寧な塗装の仕事が見えてくるようでした。
車内は平沼橋駅と同じく暖色系の照明ですが、時間帯によって色みを変えているのだとか。
今回は見られませんでしたが、クロスシート車ではスコットランド製の本革シートを使っているそうです。
クリーム色が基調ながら、ポイントにグレーを使って落ち着きを演出。相互直通が始まれば他社車両に伍して走ることになりますが、「相鉄は上質」という印象を与えられるだけの車両だと感じました。
デザインだけで阪急のようなブランドイメージの構築はできないと思いますが、まずは駅と電車が「社風」までも牽引していくきっかけになればと思います。
本線の電車で、終点・海老名へ。ライブ終了まで時間もないので、駅前の様子をチラリとのぞいて、急ぎホームへと戻りました。
折り返し電車は特急。普通と急行のすっきりしたダイヤに「割って入る」形の特急ですが、速達性の高さから人気が集まっていました。2年前に登場したばかりで、相鉄の変わる意欲を感じます。
無彩色とライトブルーの塗装は、まだ10年少ししか経っていない今風のデザイン。新しさを感じられるものだけど、ネイビーブルーは時代に左右されないデザインを目指しています。
二俣川までは1駅しか停車せず、あっという間。いずみの線に乗り換え湘南台まで走れば、相鉄の2路線全線踏破です。総延長35.9km。大手私鉄の中でも最短の距離ですが、都心直通という大プロジェクトに挑む今後にも注目していきたいと思います。
相鉄の特徴の一つが、電動で開閉できる窓。冷房の時期なので遠慮したけど、試してみたかったな。
新横浜までは、地下鉄のブルーラインで一気にバック。地下鉄では珍しい、本格的な快速運転を行う路線ですが、昼間までの運行しかなく、各駅停車でひたすら1時間近い道中を過ごしました。
新横浜で、ライブの興奮さめやらぬ嫁さんと合流。地下鉄で横浜に出て、遅い夕食を食べてから、下りサンライズを捕まえました。
嫁さんは明日が出勤日。ライブを最後まで見て、翌朝11時の出勤に間に合わせるため、もっとも現実的だったのがサンライズ+新幹線の乗り継ぎでした。夜行列車の有用性は、今の時代にも生きています。
サンライズ瀬戸は、3連休で琴平まで延長運転。終点まで乗って、金毘羅参りしてみたかった…
帰路は、上段の補助ベッド利用で2人で使える「シングルツイン」を確保できました。
上段の寝台の乗り降りといえばハシゴが定番ですが、サンライズでは階段状。上り下りも足元がしっかりしていて、不安がありません。
嬉しいのは、上段にもフルサイズの窓が付いていること。ベッドに寝転がれば、真上に横浜の夜景が流れていきます。
暑い夏の夜、それも旅の帰路の人が多い連休中日とあって、共用シャワーのシャワーカードはあえなく「売り切れ」だったのは残念。汗を流して、すっきりしたかったな…
ウエットティッシュで体を拭いて、おやすみなさい。
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東京もやもや街あるき【2】新宿新南口・吉祥寺・荻窪・用賀・二子玉川
■旅と鉄道
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2016年07月16日
嫁さんゆかりの街を、もやもや歩きの旅。東京駅で朝ごはんを食べて、まずは中央線快速で新宿へと向かいました。
新宿で見たかったのが、新南口のバスタ新宿。4月4日の開業したばかりの、新しいバスターミナルです。
JRの駅から直結したターミナルは、雨濡れることもなく便利。発着案内には、ずらり全国各地の地名が並んでいて、旅心をくすぐられます。
さすがは連休初日とあって、ベンチも足りないほどの乗客が集まっていました。
ただ規模は思っていたほど大きくはなく、内装もごく普通のバスターミナルといったところ。リニューアル後の天神バスターミナルの方が、雰囲気は良いように感じます。
バス乗り場は屋内直結ではなく、防風雨の日だと大変そう。
ただ新宿の高層ビル街を見上げることができて、東京から旅立つ実感は沸きそうです。
同じ区画には、行き交う電車を見下ろす「Suicaのペンギン広場」も完成。トレインビューのベンチもあって、鉄っちゃんには見ていて飽きない風景です。
実はこの広場、今日がオープン日。Suicaのペンギン像も、除幕式の準備が進んでいました。
さて、第一の目的地・吉祥寺へはJR中央線が便利だというのは重々分かっていますが、乗ったことがない路線に乗ってみたいので、京王の新宿駅へと足を運びました。
まずは明大前まで、「準特急」なる不思議な種別の電車で移動。もっとも福岡にも、「準快速」なるものが存在していますが。登場時は落ち着かなかったものの、沿線にいればいつの間にか慣れるものです。
明大前から吉祥寺までは、井の頭線で。編成ごとに色を変えた電車は、今でこそ富山ライトレールや筑豊電鉄でも見られますが、ここが元祖。
電車ごとに7色のレインボーカラーで塗り分けられ、乗る度に新鮮な感じがします。
吉祥寺駅の南口へ出てきました。通りにはみ出してくる看板群に圧倒されます。
安心して歩ける歩行者天国を南に下れば…
著名な場所とは知っていながらも、九州の人間は なかなか行く機会のない、井の頭公園です。
犬の散歩をする人、ジョギングをする人、語らう人が集い、いい雰囲気。10時前でしたが、準備をする路上パフォーマーさんの姿も見られました。
井の頭線が、園内を貫通。都内とは思えない、山の中のような風景です。
エレカシの「リッスントゥザミュージック」の歌詞を思い浮かべながら、スワンボートにも乗ってみました。大濠公園に行く時も湖畔から眺めているだけだったけど、たまにゃゆったりペダルを漕ぐのもいいものですね。
一方、北口に出ればアーケード商店街が続く繁華街。地方のアーケードとは違って空き店舗はないし、全国チェーンの店も揃っています。午前中というのに、人通りも多いです。
地方ではほとんど見られなくなった「街の映画館」も健在。久留米にも、昔は東映と松竹の2大映画館があり、夏休みには友達同士で見に行ったものです。
お兄さん、呼び込みに精を出していました。
駅ナカ商業施設「アトレ」側から駅に入って、中央線快速で新宿方面へ。平行する総武線を追い抜き、次なる目的地・荻窪に降り立ちました。
荻窪といえば「ラーメンの街」という印象がありますが、気軽に入れそうな飯屋や飲み屋も集まっています。普段着でフラフラ歩くのが楽しそうな街です。
駅から北に延びる教会通りは、ほどよい狭さが心地よい商店街。若い人が多く、新しい店も目立ち、新陳代謝がありそうな通りです。
入り口近くにあった新しい鉄板焼き屋さんで、東京らしく もんじゃと、暑気払いにビールを合わせてランチにしました。
と思ったら、こんなレトロな木造建築も。中はクリーニング屋さんでした。
この辺りでの演奏会やら公演ではお馴染みという、杉並公会堂。公共施設らしからぬ、ガラス張りの軽やかな建物に建て変わっていました。中のカフェもおしゃれな雰囲気です。
駅から環八沿いを北上し、住宅街へ。九州人でもその名を知る環八、さすがに交通量は多いですが、一歩入れば閑静な住宅街でした。
嫁さんの元住まいにもほど近い、妙正寺公園。住宅街の中の公園にしては広々としていて、池に上がる噴水が涼やか。文庫本を片手に、日がな1日過ごすのも良さそうです。
井草の地域区民センター内のカフェで、ちょっと一休み。エアコンの効いた室内に入ったら、ちょっとクラっとしました。
7月にしては曇り空で涼しく、ついつい歩き過ぎていたのですが、体は熱を持っていた様子。休み休み歩かねば。
西武電車の井荻駅まで出てきました。スーパーや本屋が並び、荻窪とはまったく違う街です。
さらに西武線と平行に歩いて、下井草駅まで出てきました。いやあ、よく歩いた歩いた。
上りの西武電車で爆睡して、高田馬場で下車。山手線で渋谷まで動き、駅前から東急バスに乗りました。東京都心でバスに乗る機会は少なく、バス停での整列乗車や、前乗り後ろ降りの文化を新鮮に感じます。
三軒茶屋の賑やかな街を抜け、約30分。農大前のバス停でバスを降りました。行政単位で言うと、ここは世田谷区。ついに佐賀県の人口を逆転した、巨大な区です。
農大、きれいな校舎ですね。
五輪の馬事馬術会場でもある、馬事公苑。
公苑の前は、ケヤキの深い並木に覆われています。木陰が心地よく、近所の人の憩いの場になっていました。
ケヤキ並木を見ながらのコーヒーも、うまいだろうなぁ。
2階屋の1階にあるセブン・イレブン。周囲が激しく変わる中、嫁さんが子どもの頃から、まったく変わってないそうです。
初期のコンビニでは酒屋の業態転換として見られた形だけど、田舎だと駐車場を広く取るために建て変わったパターンが多くて、あまり見られなくなりました。駐車場がなく、店が小さめのコンビニでもペイするのは都会ならではです。
バスを捕まえ、東急田園都市線・用賀駅へ。地下駅だけど、駅の出入り口はサンクンガーデンになっていて、コンコースへ光が届きます。
東急で二子玉川へ。近年は大井町線の利便性向上で、乗り換えターミナルとしても賑わう駅です。
駅周辺は、再開発ですっかり新しい街へ。二子玉川ライズなる、複合商業施設になっていました。来慣れていたはずの嫁さんも、初めての街に来たかのような感覚だとか。
家電と書籍の販売を融合させたTSUTAYAのコンセプトストア、「蔦屋家電」も入居しています。最新家電と、それに関連した本を楽しみつつ、スタバのコーヒーを傾けました。
田園都市線で渋谷へ出て、東横線・副都心線のホームへ。安藤忠雄氏設計の、モノトーンな世界観が広がる独特の地下駅です。
駅の発車メロディは、思わず聞き耳を立ててしまうドラクエのテーマ。ドラクエ30周年を記念したもので、9月11日までの限定なのだとか。
新宿三丁目駅から、タイムズスクエアを通り抜けて、朝にやってきた新南口へ。ニュウマンに勤める妹の様子を見た後は、Suicaのペンギン広場でやっていたビールフェスタをのぞいてみました。
9時で店じまいということで、生ビールのサーバーは落とした後だったけど、瓶ビールをなんとかゲット。線路の上を渡る夜風を浴びながら、ドイツの香りを楽しみました。
ペンギン像も除幕を終え、ピッカピカの姿を現していました。待ち合わせのスポットになっていくのでしょうね。
今日の泊まりは町田なので、夜のラッシュを小田急で下ることになります。でもビールを傾けながらスマホでロマンスカーの指定席を抑えていたので、ゆったり移動が確約。ゆうゆうと、30000形ロマンスカー・EXEに乗り込みました。
ロマンスカーの中でも実用本位と言われるEXEですが、通勤電車に比べれば天国。ビールを開けるグループ客を眺めながら、西鉄にもこんな電車が走っていたらなあと思ったのでした。
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東京もやもや街あるき【1】健在!九州~東京間の夜間移動・サンライズ瀬戸
■旅と鉄道
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2016年07月15日
両親も本人も転勤族だった嫁さん。東京だけでも、居住経験のある街は用賀、荻窪、町田と3つにもなるそうです。どんな街で育ったのか、気になります。
そこで7月17日(日)にある横浜のライブに参戦するついでに、3つの街とその周辺を巡ってみました。テレビ東京の某番組風に言えば「もやもや」な街めぐりです。
今回、往復とも新幹線+サンライズエクスプレスの乗り継ぎで移動しました。趣味的にも楽しいルートですが、久留米から東京まで岡山での乗り換え1回で夜間移動できるので、実用性も高いのです。
あ、私ごとではありますが、この7月に福岡から久留米に戻りました。
19時47分に久留米を出発した「さくら」は、22時ジャストに岡山着。金曜日夜の政令市の玄関駅は、ちょっとほろ酔いの人でごった返していました。
「サンライズ」発車までのインターバルは34分。夜食の調達には、丁度いいころ合いです。
大改良で、多方面に渡る乗り換えもすっきり案内されるようになった、在来線の岡山駅コンコース。その中でもサンライズの行き先「東京」は、はるかかなたの目的地です。
岡山では、高松からの「サンライズ瀬戸」と、出雲市からの「出雲」を併結。3連休前の金曜日とあって先着の「瀬戸」の乗客も多く、連結シーンには多くのギャラリーが集まります。
ホームの放送では、「写真撮影の方はお気を付けください」と繰り返し流されていました。
連結シーンを見守ってから、はやる気持ちを抑えて乗車。往路は、1階の「シングル」を2部屋抑えました。
小さな作りの部屋だけど、1人で占有できる窓は大きく、狭苦しさは感じません。ワイドな車窓を独占できる楽しさがあります。
1階からホームを眺めたら、こんな感じ。視線の高さを、ホームの床面が流れていきます。
車内はデビュー当時のデザインのままですが、1度リニューアルされたのだとか。個室寝台は熊本・多良木の「ブルートレインたらぎ」しか経験のない嫁さんも、想像以上の居住性にすっかり気に入った様子でした。
ただ、3連休前の金曜日という、上京にはベストなタイミングにも関わらず、3割くらいは空き室のままなのはちょっと不安です。
サンライズは、最後に残った定期夜行列車。ピーク時に席が埋まらないようでは、先が思いやられてしまいます。
岡山と兵庫の県境ではすっかり深夜の装いでしたが、姫路では電車を待つ多くの人を見かけ、神戸が近づくにつれ時間の針を巻き戻したようになっていきます。
三ノ宮では、平行する阪急電車のマルーンの車体が流れていきました。
淀川を渡れば、大阪・梅田。空は街の光を映し、光り輝いていました。
大阪駅、0時32分着。時間でいえば日付をまたいだところですが、さすがは大阪、不夜城です。サンライズの乗車口にも、列ができていました。
ざっと見たところ、大阪駅出発をもって車内は満室状態。さすがは夜行列車絶滅期を生き延びた人気列車、心配は杞憂でした。
途中、夜中に少し目覚めたものの、1週間分の疲れもあってぐっすり眠り朝を迎えました。車窓に映る列車は、東京エリアのもの。
目覚めたらはるか遠くの地に運ばれている感覚は、夜汽車の醍醐味です。
丸の内の2大歴史的建築物、東京駅と中央郵便局に迎えられれば、7時8分、東京駅に到着です。久留米から12時間弱、実用的な夜間移動でした。
到着した列車をバックに、記念写真を撮る人も多数。連休とあって、家族連れの姿も目立ちました。
1日は始まったばかり。東京駅は、早朝から旅立つ人でラッシュ時のような賑わいです。
僕らは駅ナカの飲食店街「グランスタ」にある、築地・寿司清を目指しました。
鯛の胡麻だれ茶漬けは、朝のサービス価格で税込み670円!半生のおいしい鯛をお腹に収め、さあ街巡りに出発です。
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