Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




冬のグルメと言えば牡蠣!
この季節になると、糸島や多良といった名産地ではいわゆる「牡蠣小屋」が立ち並び、炭火で直焼きの牡蠣を味わうことができます。

牡蠣小屋っておいしいだけじゃなくって、ワイワイ仲間たちとBBQ気分で楽しめるのも魅力。
海岸沿いにあるので、ドライブがてら出かけるのも楽しいものです。

ただハンドルキーパーは必要だし、往復の時間もかかるので、休日のレジャーのひとつ…
そんな常識を覆す牡蠣小屋が今シーズン、天神のど真ん中で営業してます。


場所は、夏場の「しばふビアガーデン」でお馴染み、福岡ビルの屋上。
牡蠣小屋としてはちょっと立派だけど、寒い中で炭火を囲む雰囲気は海辺の牡蠣小屋を彷彿とさせます。


メニューはこんな感じ。
夜の部では入場料として1,500円かかりますが、アルコールの飲み放題が付くので問題なし!


牡蠣は産地別に3種類。1kgで広島産は1,200円、糸島産は1,480円です。
現地の牡蠣小屋に比べれば1.2~1.5倍といったところですが、場所を考えれば妥当なところでしょう。


ぷりっぷりの牡蠣を、やけどに注意しながら頬張ります。うまい!
天神にいることを忘れてしまいそうです。


アルコールはセルフサービス。しばふビアガーデンと同じ方式です。
夏場以外は遊んでいる場所と機械を有効活用しているわけで、うまいなあと思いました。

「磯貝めんちゃんこのかきごや」、詳しくは西鉄のニュースリリースにて。


帰路には、警固公園のイルミネーションを見物。年も押し迫ってきました。
年末年始は台湾に出かける予定なので、ブログ更新は、今年最後になると思います。皆様も、よいお年をお迎えください。

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 今日は、石橋美術館で1月16日まで開催中の「からくり儀右衛門展」に行ってきました。

 「からくり儀右衛門」とは、久留米市出身で今の東芝の創始者の一人でもある、田中久重氏のこと。
 9歳にして発明品を生み出し、精巧なからくり人形で磨かれていった技術はやがて、文明開化と共に人々の生活を変えて行く…
 ざっと知ってはいましたが、久留米の技術者が日本を支えて行った歴史が分かり、とてもためになる展示でした!

 そして今日限定で、九大大学院生によるサイエンスワークショップも開催。身近な電化製品を分解して、ハイテクの「からくり」を紐解いていくという子ども向けの企画です。
 実は縁あって、分解のネタであるプリンターを提供していたので、どう分解されたか気になってました。


 おお、既に子どもの手によってバラバラに…


 インクで手を汚しちゃったみたい。抜いておけばよかったかな…。

 キーボードやパソコンを分解する子ども達の目は、真剣そのもの。
 「お昼ごはんはいいから、ずっとやる!」
 と言いながらデジタルビデオに向き合う頑張る男の子もいました。

 こんな体験が、未来の儀右衛門を生んでいくんだろうな~!

「からくり儀右衛門展」(外部リンク)

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 一つの旅が、次の旅のきっかけになることもある。

 10月始めに、長崎・軍艦島上陸ツアーに参加した際、ガイドをつとめて頂いたのが長崎・池島出身の女性でした。池島も同じ炭鉱の島で、軍艦島とちがって炭鉱の中も見ることができる。機会があればぜひ訪ねてみてほしい…との説明に興味を持った私。
 調べてみると、「軍艦島より面白い!」と評する人もいるほどで、これは行ってみなければ! というわけで職場の同期に声を掛け、11月30日(土)に再び長崎の海を目指しました。


 いつまでも寝ていたい土曜日の朝だけど、眠気を我慢して7時半に久留米を出発。
 長崎自動車道から、佐賀平野に無数に浮かぶ熱気球を眺めつつ、西へ西へ。


 西九州道を経由し、西海パールラインに乗ると、佐世保海上保安部・針尾送信所跡の3本タワーが見えてきました。
 大正時代に建設された軍事施設で、これも一つの歴史遺産です。


 パールラインからは、名橋・西海橋を俯瞰できます。


 約2時間強で西海市・大瀬戸町へ。市営駐車場に車を止めて、瀬戸港に到着しました。
 こじんまりしていますが、デザインされたターミナルです。


 池島までは2等、430円。「2等」の字がありますが、1等があるわけじゃありません。さらに乗船券、上陸券に分かれていますが、いずれも乗船時に回収されてしまいます(笑)。
 島の航路は、郷に入れば郷に従えです。


 テキパキと準備は済み、定刻に出航。渡し船のような船で、天気も良かったのですが、外海に出るとピッチング(縦揺れ)が感じられました。


 航海時間によって定員が変わるとは、これいかに??
 ちなみに船の乗客数は、6.0時間航海の定員にも満たないものでした。


 約20分ほどで、池島の姿が見えてきました。
 軍艦島のような「すごみ」はありませんが、人口は200人という予備知識を持ってみると、それにしては多い集合住宅と工場施設に「ただものでない」感を感じられます。


 池島炭鉱は2002年に閉山された、九州最後の炭鉱でした。
 今もその施設はほとんどが名残りを留め、貴重な存在になっています。


 瀬戸から30分で池島到着。炭鉱マン姿のガイドさんが待っていました。
 今回は、長崎さるくの1コース「池島炭鉱さるく」へ参加します。


 車には、炭鉱を運営していた松島炭鉱株式会社の字が残ります。
 ガイドさんも、かつては現役の炭鉱マンだった方。大人の社会科見学にふさわしいリアル感があります。


 最盛期は7,500人の人口を数えた島ですが、現在の人口は約200人。
 「商店街」と呼べる規模の中心部があった名残が見られますが、現在も開いている店はほんの数軒です。


 池島小中学校。併設校のため、立派な体育館が校庭を挟んで2つ、並んでいます。
 最盛期の児童生徒数は1,700人、さぞかし手狭だったことでしょう。現在は5人、あまりに広すぎます。


 丘の上に立つ炭鉱住宅跡。8階建ての高層アパートは、一般的な公団型住宅とは異なる、立体的な意匠です。
 2階レベルに設けられたパイプは、島内の発電所で出た蒸気を張り巡らせたもので、暖房や給湯に使われたとか。日本では珍しいコージェネレーションの地域暖房であり、エネルギーの島では省エネ化が図られていたのです。


 島の傾斜を利用して裏の出入口は5階にあり、棟同士をつなぐ連絡通路も見られます。3次元な棟構成です。
 ただ鉄骨の部分は特に劣化が進み、連絡通路はぼろぼろ。このまま放置されれば年を追うごとに、姿を変えていきそうです。


 人の気配はあまり感じられませんが、コミュニティバスの存在に、この周囲にも住む人がいることを知らされます。
 ちなみに池島の現在の行政区域は、市町村合併に伴い長崎市になっています。バスの運行も長崎市から、さいかい交通に委託されているものです。


 坑道の入口。つるべ井戸式のエレベーターは、約1分で海面下650mの海底坑道に到達できたとか。
 スカイツリーの高さを超える高低差であり、エレベーターの高速性能も高かったようです。


 公団住宅型の社宅も無数にあり、そのうち1戸は見学可能。「展望台」として屋上に上がる階段も設けられており、団地を見渡すことができます。
 職級によって住む場所も変わり、出世するほどに広い住宅に移れたのだとか。でも出世する頃には子どもは高校生になり島を出てしまうので、部屋が余ってしょうがなかったそうです。


 部屋の中はテレビやちゃぶ台が置かれ、昔の暮らしを再現していました。


 建物そのものはRC造ですが、建具は木造。後から設けられた、屋上への階段が映ります。




 玄関につけられた「安眠中」の札は、3交代勤務で昼に寝ている炭鉱マンが下げていたものです。


 お昼ごはんは、島の中心部の池島会館で。宿泊もできる施設で、1晩過ごしてみるのもいい経験になりそうです。
 もとは映画館だったこともあり、昔の映画ポスターが並べられていました。


 昼食には、オプション(750円)で炭鉱弁当を注文することもできます。金属製の弁当箱に、気分はちょっと炭鉱マン?


 午後はいよいよ、炭鉱の坑道跡へ入ります。
 炭鉱時代に使っていたホンモノのヘルメットと長靴を装着、いざ出勤です。ご安全に!


 坑道へは、炭鉱電車で向かいます。座高の高い僕は、頭がつかえてしまいました。


 急カーブを車輪きしませ走る姿は遊園地の豆汽車のようですが、資材を運ぶためのパワーは段違いでしょう。


 いよいよ坑内へ!


 坑内はいくつもの「支線」に分かれており、地下鉄のようです。


 海底の坑道まで行ければ貴重な経験になるのですが、排水ポンプを稼働させる財源もなく、現在は水中に没してしまっているとか。現在も見学できる坑道は、90kmに及んだ全体から比較すればわずかな範囲です。


 採掘に使われた道具の説明。採掘といえば、こんなツルハシで掘り出し一輪車で運び出すイメージだったのですが…


 池島ではこんなハイテクな採掘器を使い、効率よく行われていたそうです。採炭開始は1959年、閉山は2002年。最先端の技術は、安価な輸入炭へ対抗するための最後の挑戦だったのでしょう。
 一台に数億円を投じた最先端の機械の多くは、水中の坑道に遺されていったとのこと。


 ただ最先端の採掘技術は、炭鉱事故が続発する途上国にとっては必要な技術。そこでつい最近まで、技術の海外移転研修が行われており、採掘現場の再現もなされていました。
 テレビで見た、トンネルの建設現場を思い出すものでした。


 炭鉱電車で地上に戻ったところで、見学終了。2,500円の見学料では申し訳ないほどの、充実したコースでした。
 坑道入口から港にかけても、公営住宅の住宅街になっており、「ショッピングセンター」と名のついた商店もありました。


 現在は長崎市の市営住宅となっている団地からは、比較的人の気配が感じられました。
 島というよりは、高度経済成長期に開発されたニュータウンを歩いている気分がします。


 港の集落には、猫の姿が多く見られました。


 帰路はパールラインではない、一般道経由で。


 佐賀市に立ち寄り、名物B級グルメの「シシリアンライス」を食べ…


 イルミネーション「佐賀ライトファンタジー」を車窓見物。


 久留米に戻って、近所の小学校で1日限定で行われた大銀杏のライトアップを見て、充実した土曜日を終えました。

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 硫黄島で迎えた朝は、6時20分にセットしたアラームに起こされました。
 眠い目をこすりつつ、カギを差しっぱなしの宿の車に乗り込んで、恋人岬に出発!


 宿の車には一応カーナビが付いていますが、あまり必要ないような…(笑)


 恋人岬に登ると、昨日と変わらず安定して噴煙を上げる硫黄岳が、夜明け前の海に浮かんでいました。


 朝6時55分、日の出。気象庁の日の出時刻より少し遅かったのは、島影から陽が上がってきたからです。
 ただ海を見ているだけでは分からない島影でしたが、太陽の後光のおかげでその存在に気付くことができました。種子島かな??


 青空には、空に溶け始めた月と、早起きの飛行機の機影。


 ご来光に感謝した後は、草をはむ牛たちを横目に、牧場を走り抜けて西海岸に向かいます。


 柵には、孔雀の優美な姿が!硫黄島をリゾート開発を行なおうとしたYAMAHAが持ち込み、野生化したものです。きれいな孔雀の姿は島のあちこちで見られますが、農作物を荒らすのであまり好かれた存在ではないみたい。
 珍しい白孔雀も2羽、見ることができました。


 島の裏側の港、大浦港へ。港と言っても岸壁は小さなもので、天然の避難港のようなものなのでしょう。


 硫黄の流れ込みがないようで、硫黄島では貴重な澄んだ海です。
 浜はないので海水浴とはいきませんが、シュノーケリングくらいは楽しめる…かも??


 8時に宿に戻り朝食を食べれば、島にいられる時間もあと1時間半ほど。最後に稲村岳への登山を試みてみました。
 登山道は最近、島のシルバー世代で整備したものだとか。あちこちで遊歩道整備を行っているそうで、おそるべし硫黄島のシルバーパワー!


 登山道自体は400m強と大した距離ではないのですが、この距離で200mの標高を稼ぐため、ご覧の通りの急傾斜!50m進む度に休憩をはさまないと、とても登れません。
 船の時間も迫っているので、200mを残して登山を断念。残念ですが、次回の楽しみにとっておきます。


 宿の犬に見送られ、チェックアウト。
 1泊2食で7,500円、生の小グラスが300円、他に焼酎代や車代を合わせても9,000円弱でした。1泊2日の充実した時間を想えば、満足、満足。




 帰りの船がやってきました。いつものように、ジャンベのリズムでお出迎えです。


 タラップの上げ下ろしをやっていた職員の方も、作業が終わればジャンベに加わり、お見送り。
 わずかな時間の滞在でしたが、また来るぞという気分になるのは、歓迎してくれる人々の存在が確信できるからなのでしょう。


 1泊2日でも充実した時間を過ごせる島ですが、次に来る時はもっと時間を取って訪ねてみたいな…
 週数便の船の航程に左右されますが、2泊の行程を組めれば最高です。


 昨日もいい天気でしたが、今日は昨日にも増して凪いだ海。内海のような穏やかさです。


 硫黄岳も、全容を見せてくれています。


 竹島でも見送りを受け、九州本土への船旅が始まりました。
 帰路も1週間ぶりの航海、しかも宗教団体の乗船もあって満員状態。結局、航海中はずっとデッキで過ごしました。少し肌寒かったですが、錦江湾に入った途端に風も止み、昨夜の飲み残しの焼酎も進みました(笑)。


 硫黄島航路の切符は懐かしの硬券で、ハサミも国鉄っぽいです。
 公営航路のため「監査に必要なので」記念に貰うことはできませんので、写真にパチリ。


 4時間の航海を終え、鹿児島港着。錦江湾から眺めていた時は穏やかだった桜島も、着眼の頃には爆発を起こしていました。
 派手な見送りと、歓迎でした(笑)。


 鹿児島中央駅前で、鳥料理を食べつつ3日間の週末旅を振り返り…




 「さくら」で一気に福岡方面へ。
 3連休でもないのに、自由席・指定席ともほぼ満員。熊本からは、100%超えの乗車率になりました。


 久留米通過の「さくら」だったので、新鳥栖駅で下車。ホームは人で溢れます。
 鳥栖経由で久留米に戻り、無事に週末の島旅を終えることができました。

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