Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 試乗会を終え、わずか51分という時間で到着した博多駅。駅ビルオープンを来週に控え、工事も終盤です。


 筑紫口みどりの窓口上には、前日、さくらをモチーフにしたからくり時計が設けられました。ローカルニュースでずいぶん話題になっていましたが、思っていたより小さかったです。


 在来線駅舎では、下りの試乗会の受付も行われていました。


 みどりの窓口の横には「つばめカフェ」が開店準備中。なつかしの「つばめビュッフェ」の再現メニューなんか登場しないかなあ…。


 駅前の工事は続いていますが、駅ビルそのものは完成。


 大時計も、時を刻み始めています。


 熊本の観光キャラバンも繰り出していました。


 これといった「たまり場」のなかった博多駅前ですが、洒落た公園的空間がしつらえらています。天気の良い日の待ち合わせ場所には良さそう。

 
 JRの駅ビルに掲げられた、阪急と東急の商号。九州人としては何も感じないけど、関東・関西の人には違和感ある風景かも!?


 JR、阪急、東急とも、会員カードの受付に行列ができていました。




 内部の各テナントの看板も、しっかり照明が入っています。


 2フロア分ながら、大きく広く、シンボリックな吹き抜け空間。西鉄福岡の、ソラリア広場のようなスポットになるかも。


 隣接する博多バスターミナルも大掛かりな改装中で、博多駅とは2階レベルのペデストリアンデッキで直結することになりました。今の駅とバスターミナル間の移動は、狭い横断歩道を渡らねばならず、ちょっとしたストレス。かなりスムーズになり、乗換え時間も短縮されそうです。

 博多駅ビルは3月3日オープン。3月1日の内覧会に行けるかも…?というチャンスを得ており、今から楽しみです。


 博多駅見物を終え、地下街で久留米までの4枚きっぷのばら売り・780円を購入。普通運賃との差は60円にしかならず、わずかな金額で特急の乗り心地を楽しめます。こんな楽しみも、3月11日限りです。


 リレーつばめ自由席の乗り心地を楽しみ26分、久留米に舞い戻りました。

 車窓に見えた筑後船小屋駅の様子が気になり、船小屋へ車を走らせてみました。開業初日は筑後船小屋発の一番列車に乗る予定なので、下見も兼ねてのドライブです。40分ほどかかりましたが、朝方なら30分もかからない道のりと思います。


 筑後船小屋駅に行く前に、船小屋駅に寄り道。新幹線新駅への発展的解消とはいえ、あと2週間で消える駅です。写真を撮りに来ている人も、2組いました。




 駅舎には筑後船小屋駅の開業を祝うのぼりはありましたが、具体的な「お知らせ」の類は一切見当たらず。言わずもがな、皆さんご存知のニュースでしょう?といったところでしょうか。


 無人で普通のみ停車の、のどかな駅です。新幹線、それも大阪直通列車も停車するのですから、3階級特進といえる発展を遂げることになる、前夜の姿です。


 駅の真横の高架橋を、新たな時代の主役が駆けて行きます。


 数百メートル南に下った場所にあるのが、新駅・筑後船小屋。1年前には工事に手をつけた様子もなかった在来線駅舎も、ようやく姿を現していました。


 右、在来線。左、新幹線。新在併設駅とされている筑後船小屋ですが、乗換えにはかなりの余裕を見た方が良さそうです。


 駅付近の公園用地は、まだまだ工事中。あと2週間で完成するとは思えず、「公園の中の駅」が実現するまでには、しばらくかかりそうです。






 在来線「リレーつばめ」が、最後の力走を見せます。最大11両もの編成を連ね、20分ごとに駆けていった迫力ある姿も、忘れずに記憶に留めておきたいものです。


 広域公園を見下ろしながら走る800系新幹線。

 というわけで、試乗会の長い1日が終わりました。来週末は忙しいため、在来線が華やぐ姿を見られるのも、これが最後になりそうです。九州のメインルートとして、長い間、お疲れ様でした。

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 2月26日、27日の2日間に渡って開催される、九州新幹線試乗会。約1万人もの枠が用意されたにも関わらず、はるかに越える26万人余りもの応募があり、狭き門となりました。
 僕ももちろん応募したものの、十数倍という倍率に阻まれあえなく落選。しかし日頃から鉄道好きをアピールしておけば縁に恵まれるもので、26日の上り列車4人分の乗車「権」を当てた同期のご家族に“随行”させて頂けることになりました。

 同期の実家は熊本なので、試乗会も熊本発。10時17分発と早めで、熊本の街を見る時間がないのは残念だけど、新幹線に一足早く乗れる喜びに比べたら、小さなことです。


 というわけでまずは、久留米発8時41分のリレーつばめで熊本へ。


 リレーつばめのロゴはすでになく、3月からの転属に備え汎用性のあるロゴに切り替わっています。




 残り2週間となったリレーつばめの「お名残乗車」でもあるので、今回はグリーン個室をおごってみました。とはいえ100km以内での追加料金は、2000円。JR他社より圧倒的に安く「プチ贅沢」の範疇です。

 ちなにみ同期は熊本人で、リレーつばめも出張や所用で何度も乗ったそうですが、個室の存在は知らなかったとのこと。
 「上司を乗せる時なんかには、良かったのに」
 と悔しがっていました。確かにリレーつばめになってからは、個室の積極的なアピールがされておらず、少し「宝の持ち腐れ」になっていた感があります。


 大牟田を出ると、車内放送でリレーつばめとしての走行はあと2週間であることや、787系電車の歩みなどが紹介されました。
 記念撮影ボードは「リレーつばめラストラン」のバージョンになっており、記念にピンバッジを買い求めたところ、おまけにさよならステッカーも。新幹線の開業という華やかな話題の影で、子ども心に胸躍らせたリレーつばめ号が引退することが、急に寂しくなってきました。

 ただ、さすがはJRの中でも上質な接客を誇る、JR九州の客室乗務員。

 「3月からは、長崎行きの『かもめ』に入りますよ。つばめの頃も個室は海と逆側でしたが、長崎本線だと窓からの有明海がきれいだと思います。是非ご利用下さい」

 と、また乗りたくなるようなおすすめ情報をくれました。そうだ、グループで家族で、個室に乗って長崎に行こう!

 熊本まで50分の道のりも、ゆったり個室でくつろげば、あっという間。工事たけなわの熊本駅に到着です。






 熊本駅は、新幹線口の駅舎はできたものの、在来線側の建て替えはしばらく先。
 それでも駅前にはタワーマンションが立ち、ハイセンスな歩道橋が完成間近です。市電の線路もぐっと駅舎側に寄せられて乗り継ぎが便利になり、芝生軌道も導入。面目を一新しました。

 「街はずれ」と揶揄される熊本駅ですが、数年のうちにぐっと再開発が進行する…かもしれません。


 新幹線口の駅前には、しゃれた上屋と水のモニュメントが設けられていました。


 プラレールの展示も。


 新幹線熊本駅は白木の内装が美しく、新築の家のような香りが漂います。久留米も頑張っていますが、さすがは政令市熊本、気合の入り方が違うようです。


 改札をくぐり、ホームの上へ。


 上り、新玉名。下り、新八代。新幹線の駅名が並びます。


 ガラス張りの明るいホーム。駅前広場を見下ろせます。
 待つ間に、回送列車が一本、上っていきました。




 いよいよ、試乗する列車が入線。大阪直通ができる、青磁色のN700系です。一斉にシャッターが切られます。
 入線からドアが閉まるまでは5分、さらに発車まで5分。走行中は景色を楽しみたいので、早足で車両の内外を見て周ります。


 角度によっては、愛嬌を感じる前面スタイル。


 「試乗会」の表示も貴重品です。


 手を携える九州と西日本の証。


 指定席車とは思えないグレードを誇る、4列座席。「ひかりレールスター」よりもよりふんわりとフィットする座席で、これなら鹿児島から大阪までの4時間でも苦になることはなさそうです。


 背面テーブルの車内案内には、「鹿児島中央方面・新大阪方面」の文字が。両都市が直通になる証です。


 グリーン車には試乗会の招待客を割り当てず、見学自由とされていましたが…


 すっかりくつろいでいる、6号車の招待客の皆様(^^;;) おかげで、座り試しはまったくできませんでした。ルールはルールとして定めたのですから、守ってもらうような呼びかけはして欲しかったなぁと思います。


 そしてこちらは自由席。2×3列の座席は東海道・山陽新幹線と同じで、これまでの800系に比べるとやっぱり窮屈な印象。自由席なら、800系編成が狙い目です。
 それでも照明や配色に気を配ってあり、優しい印象を受けました。


 デッキまわりの通路はカーブを描いた木目調で、これまたシックなイメージ。JR西日本と九州のデザイン思想の、双方が取り入れられているように感じました。


 洗面所に並んで、パウダールームまで設けられています。


 そうこうしているうちに発車時刻を迎え、試乗会列車はスルスルと熊本駅を離れました。高架橋からタワーマンションやオフィスビルが立ち並ぶ景色を見ていると、岡山か広島にでもいる気分になります。


 右手に熊本城が見えます。福岡方面からの列車だと、熊本市内に入った目印になりそうです。

 市街地を抜けるとトンネルへ。車内はまったくといっていいほど揺れず、音も風を切る音くらいしか聞こえません。スピード感を感じないほどで、260kmといわず300kmを出す余力はあるんじゃないかと感じるほどでした。


 田園地帯に出たかと思うと、10分で新玉名着。試運転列車は、各駅停車の「つばめ」ダイヤでの運行です。
 新玉名といえば、駅前に菜の花畑を作っておもてなしをする取り組みがありますが、まだ春は先。ダイヤ改定の頃には、黄色い絨毯に囲まれた駅を見られることでしょう。


 再びトンネル地帯を通り、新大牟田。早い。往路の特急に比べれば、まさに「あっという間」です。スピード感は感じませんが、確かに今までと比べ物にならない早さで移動してきています。


 トンネルから平地に抜ければ、筑後船小屋。駅から見渡す限り広がる公園予定地は、まだ工事中の様子です。新幹線に「肯定的」な人が多いと思う試乗会ですが、車内から駅前の様子を見た参加者からは、少々辛辣な意見も聞かれました。


 平野を走っていると、右手には成田山の観音像の姿が。え、もう久留米!?
 久留米市内の防音壁は高く、時々切れる壁の隙間から現在地を推測する他ありません。荒木だ、試験場前だと思っていたら、あっという間に自宅マンション横を通過しました。
 駅前タワーマンションと市役所のツインタワーに迎えられ、久留米着です。


 2面2線の久留米駅、かなり小さな駅という印象です。いつも下から見ている分には、そうも感じないのですが…


 久留米駅出発。タワーマンションがあるだけで、「都会感」が増すようです。


 ブリヂストンとアサヒの工場群に見送られます。


 筑後川の流れも、いつもより高い位置から見ると新鮮。宝満川との合流地点も、手に取るように分かります。


 平野部を新鳥栖に向かいます。新鳥栖までは、わずか7.1km。スピードはさほど上げられず、徐行といった速度です。新鳥栖、久留米双方に停車する列車は半分以上あり、この間もどかしい走りをする列車は多くなりそう。


 新鳥栖駅は、2面4線で久留米駅よりもはるかに大きな規模。本営業時には、一部列車で追い抜きも行われる予定です。


 高架から地上になり、県道川久保線をくぐれば筑紫トンネル。車内放送では、九州新幹線で一番長いが、わずか4分で通過―との案内も。


 筑紫トンネルに限ってケータイも使えます。が、さすがにWillcomはダメでした!


 トンネルを抜ければ那珂川町。標高は高いらしく、福岡のビル街が見下ろせます。
 鳥栖から一気に山をくぐって那珂川とは、地元民にとって「そんなのアリ!?」という驚きのルートで、まさにこの間はワープといったところ。


 山陽新幹線の博多車両基地を横目に通過すれば、博多南線として既に営業されていた区間へ。博多南線は騒音抑制のため速度を落としていましたが、この列車も速度は抑え目に感じました。こちらも、ちょっともどかしい区間です。


 「ひかりレールスター」に出迎えられれば、博多着。なんだか不思議な感覚です。熊本から博多まで、わずか51分。しかもノンストップ列車ならば32分と、さらに早くなります。開業2日目には乗車予定で、こちらも楽しみ。

 折り返しの列車も試乗会列車になるようで、すでにホーム上には長打の列が出来上がっていました。

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 新幹線開業まで、残り15日。半月後に迫る記念すべき日に向け、久留米の駅前整備も最終段階に入っています。


 市内には、新幹線久留米開業を祝う垂れ幕が掲げられました。


 ゴムの街を象徴する、世界最大級タイヤのモニュメントもお披露目。夜にはライトアップされています。




 木ルーバーに覆われた駅ビルも、内装工事の段階に。


 駅の階段を降りて広がる風景も、すっかり様変わり。着々と工事が進む西口とともに、大きく姿を変える東口の姿も楽しみです。

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 九州新幹線の全通まで、20日を切りました。日常の中でも話題に上がることが多く、いよいよ開業間近という雰囲気になってきました。
 そんな身の回りの、新幹線に関する話題を3つ。



九州新幹線全通記念ラーメン登場!

 九州・山口のコンビニやスーパーにお目見えした、期間限定商品「九州新幹線ラーメンの旅」。博多、熊本、鹿児島に加え、久留米もしっかりとラインナップされているのは、久留米人として嬉しいところです。
 いずれも、生麺に近いしっかりした麺に豚骨スープがよく絡み、なかなかの味わい。九州限定なので、九州外から新幹線試乗旅行に来られた際には、お土産にされてもいいのではないでしょうか。

 定価は税抜き215円ですが、スーパーでは200円を切る値段で売られています。


久留米駅ビル「フレスタくるめ」は3月11日オープン

 自由通路右側に建設されていた2階建のビルが、久留米駅ビル「フレスタくるめ」として、新幹線開業前日の3月11日にオープンすることが明らかになりました。
 フレスタとは言っても、熊本や香椎のような立派なものではなく、2階建てのささやかなもの。最近のJR九州お得意の、木で覆われた外観になるようです(外観イメージ)。レンガ調の自由通路とは、ちょっとチグハグな感も…

 注目のテナントは、まず解体前の旧駅舎に入っていたKFC、JR九州系のファミリーマート(以前はam/pmでしたが、身売りに伴いファミマへ)とトランドールが復活。しばらく寂しい状態が続いていましたが、以前の便利さが戻ってきます。
 さらに焼き鳥や焼きそば、久留米ラーメンのチェーン店も入店し、B級グルメの街の面目躍如。時間のない人にとっては、これらのお店が即、久留米のイメージになるわけで、いずれの店舗にも久留米代表のプライドを持って、おいしい料理を提供してほしいものです。

 他にも、八女茶の和カフェや居酒屋も入店予定で、タワーマンション1階のタワーモールと合わせて、一気に駅前のお店が増えます。新幹線とともに安定した集客を図り、増築前提の設計になっている自由通路右側にも「2号館」が誕生することを願っています。


JQカードにSUGOCAに…JR九州のCM、バンバン放送中!

 九州縦断ウェーブの告知も終わり、福岡のローカルテレビ局では今、JQカードとSUGOCAのCMがバンバン オンエアされています。
 JQカードは、本州方面へ安く行こうと思えば必須アイテム。SUGOCAもJR博多シティで使えるようになる上、ICOCA・TOICAとの相互利用開始で、「広島・岡山・大阪・名古屋にエリア拡大!」と、こちらもPRに熱が入っています。

 今週末には一般向け試乗会も開催され、日増しに全通ムードが高まっています。歴史的な今を、しっかり記録しておきたいものです。


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 新幹線の全線開業とともに、新八代接続で宮崎への最速ルートを確立することになった「B&Sみやざき号」。これまでの高速バス「フェニックス号」との激しい争いが予想される…と思っていましたが、さらに複雑な競合を繰り広げることになりました。

 まずはJR九州が、福岡~宮崎間に別ルートの高速バス「たいよう号」を、4月13日から新設することを発表。天神を経由せず博多駅と宮崎方面を直通し、フェニックス号との差別化を図ります。
 運行するバスも4列シート、3列シート、2階建バスの3車種と多彩。普通運賃はどれも4,500円ですが、前売りきっぷではクラスによって差がつきます。3列シートで3,000円、4列シートでは2,500円という激安価格で、しかも事前に予約・購入すれば適用されることから、この値段が実勢価格となりそうです。

 ライバルのフェニックス号は、片道普通運賃6,000円、特割で乗れる皆割フェニックス号でも3,300円で、たいよう号の安さが際立ちます。一見、社内で競合するように見える「B&S」とは運賃で差別化を図り、2ルートを合わせて博多駅への誘客も図ろうという作戦のようです。

 なお、現行のフェニックス号の共同運行グループにもJR九州バスは参入していますが、同日をもって撤退するとか…まさに、昨日の友は今日の敵。同じく共同運行を行っている鹿児島便でも、今後同じような動きにならないかが気になるところです。

 ではフェニックス号は手をこまねいてばかりかと言うと、こちらにも動きが。1年半前に廃止された夜行便が、半年間の期間限定の試行という形ながら、復活することになりました。
 面白いのは復活に至った経緯で、ニュースリリースにははっきりと「今春のJR九州在来線ダイヤ改正で深夜特急『ドリームにちりん』号が廃止されることとなり、再び高速バスの夜行便に対する需要が期待できると判断し、運行を再開いたします。」と書かれていることです。
 ライバル会社の動きが理由であるとはっきり示すのは、異例なことではないかなと思います。九州内のバス乗り放題きっぷ「SUNQ パス全九州」も利用できることから、格安旅行派にも支持されそうです。

 これら新路線で、全体的にはかなり供給量が増えると見込まれ、そうそう急に需要が増えるとは思えないので、1年後にはどうなっているか分かりません。高速1,000円と宮崎道無料化でますます厳しさを増す中で、航空機も合わせた4ルートの競合の行方が注目されます。


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 九州新幹線の開業初日から3日目にかけて、新幹線の初乗りや“平行在来線”の初日の様子、さらには新幹線に合わせて走り始める列車やバスの乗り歩きを計画しています(3日目が実現できるかは、仕事の進み具合によりますが)。


 まずは早朝、筑後船小屋までクルマを飛ばして、レアな筑後船小屋発の一番列車に乗ります。
 この列車のきっぷ、今日もまだ売れ残っており、恐らくはこのまま開業初日を迎えるのでは…。単に開業一番列車のきっぷを欲しいのであれば、狙い目の列車です。逆に6両のうち自由席は4両もあるので、乗るのが目的なら、自由席でも充分かもしれませんね。
 船小屋から博多まで2,790円というのはだいぶ高いという感覚があり、新幹線で行くとしても今後は自由席にすると思いますが、これも記念と思っての投資です。



 わずか27分(!)で早朝の博多駅に降り立ち、開業初日の始発駅の空気を吸った後には、下り「さくら」に乗って、新規開業区間を新八代へと下ります。さくら405号は、鹿児島中央方面の列車では珍しい800系による運行です。
 買った切符は、すでに入会受付を終了している若者限定会員カード「ナイスゴーイングカード」割引の適用を受けています。新幹線開業後の扱いについては検討中とのアナウンスが出ていたNGCですが、現行通り3割引が継続されることになり一安心。長い間お世話になったNGC最後の1年、せいぜい恩恵を受けておこうと思います。

 新八代到着後は、“平行在来線”初日の様子や新幹線新駅へのアクセスを体験すべく、

 新八代(普通)熊本(快速くまもとライナー)玉名(九州産業交通バス)新玉名(新幹線つばめ)新大牟田(西鉄バス大牟田)大牟田(快速)筑後船小屋

 というルートで戻り、車を久留米に引き揚げ。久留米と新鳥栖の様子を見に行き、できれば車両が入れ替わる「かもめ」にも乗ってみたいと思います。



 明けて開業2日目は、鹿児島・宮崎を巡る旅に出発。使うきっぷは、
博多(新幹線)鹿児島中央(きりしま)宮崎(B&Sみやざき号)新八代(新幹線)博多
というルートで周遊(逆コースも可)できる新商品、宮崎・鹿児島のんびりきっぷです。途中下車は鹿児島中央と宮崎でしかできず、沿線の霧島や都城を訪れることはできません。鹿児島~宮崎間をフリー区間にでもするか、せめて途中下車自由にしてこその「のんびり」だと思うのですが…


 博多から鹿児島へは、「みずほ」で最速の79分を体感。地元の久留米も一気に通過の予定で、ワープした感覚を楽しめることと思います。


 鹿児島で一息ついてから、指宿枕崎線の新特急「指宿のたまて箱」で指宿へ抜けます。秋に「なのはなDX」で下ったばかりの道ですが、がらりと変わった新特急での旅路は、また一味違ったものになるでしょう。
 指宿で時間があれば、未訪の地である最南端の駅・西大山を訪ねてみたいと思います。

 新幹線開業で暫定復活…というか、指宿~根占間から鞍替えする南九船舶の山川~根占航路に乗って大隈半島に渡り、鹿屋の友人宅で1泊。
 翌日鹿児島市内へ出て、787系に衣替えして3日目の「きりしま」に乗り、ぐっと快適になった車内からの桜島展望を楽しみつつ宮崎へ。


 わずかな宮崎観光を楽しんだ後は、新八代接続で新幹線と結ぶ「陸路最速」ルートの、「B&Sみやざき号」に試乗します。JR九州バスと宮交、産交の3社共同運行ですが、「つばめ」カラーのJR便に乗れればいいな。

 新八代で新幹線に乗換え、自由席で博多へと戻ります。
 その後は、新幹線開業後、初の平日を迎えた博多駅にしばらく残り、「新幹線通勤」の様子を見ながら久留米に戻りたいと思います。

 かなりの欲張りコースですが、これだけの旅を3日間でできるのも、新幹線があればこそ。きっぷも宿も押さえたことだし、後は仕事が順調に進むよう、努力するばかりです。

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 カメラを載せた新幹線に、手を振る。
 それだけと言ってしまえばそれだけの企画なのに、オフィシャル会場の定員8千人はあっという間に満員御礼。特に鉄道好きじゃない人との会話でも、話題になっていた。
 その名も「九州縦断ウェーブ」。今日の昼をはさんで、鹿児島から博多を結んで開催されました。

 オフィシャル会場は申込者しか入れないけれど、沿道から手を振るのも参加方法の一つ。僕は昨日のロケハンの結果、筑後川にかかる長門石橋の上から手を振ろうと思っていましたが、ツイッターを見ていたら、誰が発信したのか分からないけれど、長門石橋と新幹線橋梁の間の土手で手を振ろうとの呼びかけを発見。イベントは大人数で盛り上がるのが好きなので、躊躇なく土手へ転進することにしました。

 とはいえ、あのあたりに駐車するスペースはないはずなので、対岸の梅林寺の河川敷にクルマを停めたのは13時15分。




 通過予定時刻まで35分もあるというのに、橋と土手にはすでに人だかりが。


 路上駐車はNGですよ~






 風船に旗にプラカード。皆さん、思い思いのアピールグッズを作ってきていました。




 程度の差こそあれ、皆さん、鉄道が好きなことに間違いはないので、合間合間に通過していく列車にも熱い視線が注がれます。筑後川を渡るリレーつばめも、あと20日間の姿です。


 時間が近付くにつれ、頭上には何機ものヘリコプターが現れ始めました。1機はレインボーカラーに彩られており、JRが飛ばしたんでしょうか?? さらには飛行船まで現れました。

 13時44分、試験場前駅付近で見ていたという友達から、「通りましたよぉ!」というハイテンションな電話が入ってくる。いやおうなく、筑後川での雰囲気も高まってきます。


 13時50分過ぎ、ついに来たぁ!(写真は友人撮影)
 誰ともなく声を上げ、歓声の中、虹色の新幹線が姿を現しました。ゆっくり、ゆっくりと進んでいく虹色の新幹線。両手を振り、ボンボンを揺らし、旗を振って飛び跳ね、それぞれの形で迎えました。でも新幹線を迎えた高揚感は、きっと一つ。
 なるほど「九州が、ひとつになる」イベントだったわけです。


 やや博多側に上った鳥栖市の田んぼの真ん中でのユーチューブ動画。昨日のロケハンの時には、線路に向かってかかしが立っており、ここでもなにか企てている人がいるんだなと思ったものですが、こちらも大盛り上がりだったようです。
 鳥栖の旭山に登った友人家族からの報告からも、大賑わいの様子が伝わってきました。

 終わってしまえばあっという間だったけど、なんだか嬉しさと楽しさの余韻が入り混じったような気持ちです。


 2年前の寝台特急「はやぶさ」の最終列車が走った時には、沿道から多くの人が手を振り、機関士さんもその気持ちに応えて手を振っていました。またSL人吉号の運転開始の頃、熊本ではおもてなしの心の表現として、「手を振レール運動」なんて呼びかけがあったこともあります。

 しかし「列車に手を振る」ことに、会場を用意し、CMもバンバン流して、ここまでの規模のイベントに仕立てたというのは、おそらく前代未聞の出来事だと思うし、恐らく後に続くものもないんじゃないかと思います。


 話題性も充分で、さっそく今日のニュースでは全国放送にまでなっていました。九州新幹線の集客に、きっと弾みも付くものと思います。

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 3月12日、いよいよ九州新幹線の指定券が発売になりました。博多発下りの「さくら」1番列車は25秒、「みずほ」1番列車に至ってはわずか15秒で売り切れたとのこと。プラチナチケットに挑んだ皆さん、結果はいかがだったでしょうか。

 僕は久留米駅のみどりの窓口に行列するつもりでしたが、前日の城島酒蔵開きでの飲みすぎがたたり寝坊。駅に着いたのは9時20分と、発売開始40分前で、かなり出遅れてしまうことに。久留米駅ではあらかじめ注文を受けておいて、先着順に指定券を打ち込んでいく方法で受け付けていました。


 10時、一斉に予約作業がスタート。しかし下り1番の博多発「さくら」は、僕より前に受け付けた人も含めて、久留米駅では全滅という結果になってしまいました。残念!

 ところで、今回の開業に伴う「1番列車」はいくつかありますが、今の時間をもって空席多数のままの列車があります。それは、筑後船小屋6時発、博多行きの「つばめ320号」。中途半端な感のある区間ではありますが、当該区間をどの列車よりも早い時間で走る「1番列車」であることには間違いありません。
 実際、地域外の人にとっては周囲に「何もない」筑後船小屋駅から6時発の列車に乗るのは、至難の業。船小屋温泉にでも泊まって、タクシーを飛ばす他ないと思われ、なかなか売れないのも仕方がないのかもしれません。

 僕の家から筑後船小屋駅までは、早朝ならばクルマで20分もあれば充分。駐車場は整備されるはずなので、クルマを停めて乗りに行くのは簡単です。筑後平野を走る一番列車に乗るのも、筑後平野の民としては一興という気分になってきました。
 さらに今日になってサイバーステーションで空席を検索していたら、博多発7時51分発の開業6番列車「さくら405号」に空席を発見。すぐさま電話予約で押さえました。

 というわけで、開業当日は、
 筑後船小屋6:00(つばめ320号)6:27博多7:51(さくら405号)8:46新八代(在来線)筑後船小屋
 というルートで、初乗りを楽しみたいと思います。


 ちなみに開業2日目は「みずほ」最速列車と、指宿方面の新特急「指宿のたまて箱」に乗る予定にしており、こちらは今朝、しっかり指定券を確保してきました。
 準備万端、今から楽しみです。

 久留米駅の工事も、いよいよ終盤。



 改札口の上には「九州新幹線乗り場」の看板がお目見え、自動券売機もスタンバイしています。


 東口のブリヂストン製 巨大タイヤも、シートをかぶせられてお披露目の時を待ちます。自由通路左の駅ビル?も、完成に近付いてきました。


 殺風景だった西口も、案内看板や街灯が設置され、だいぶ駅前らしい様相になってきています。


 在来線特急「リレーつばめ」の活躍も残り1ヶ月。最後の力走も、記憶に留めておきたいものです。

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 九州新幹線を商機と捉え、積極策に打って出ている西鉄ですが、ついにここまでやるかという新企画が発表されました。

小倉・佐賀・直方・久留米の各地区から博多駅地区を直結!
【期間限定】 臨時高速バスを運行いたします


 3月3日の新博多駅ビルグランドオープンに合わせて、博多駅行きの臨時高速バスを運行するとのことです。発地は、小倉、直方、佐賀、久留米。小倉・佐賀発は毎日運行で3~5往復、直方・久留米発は土日のみ3往復の運行になります。
 いずれの路線もJRと完全平行の形で、スピードでもJRの方が優位です。本数の少ないバスにあえて乗る理由といえば、途中のバス停から博多駅まで直行で利用できること、必ず座れて満員電車に巻き込まれなくて済むという点くらいでしょうか。

 ちなみに、フランクさがウリの西鉄バス公式ツイッターでも、「あ え て 高 速 バ ス で」という表現で告知されていました。


 2004年登場の天神~鳥栖間の高速バスが短命に終わったことを考えると、短距離でJRと競合する区間での高速バス運行には、厳しさもありそう。特に久留米線に至っては1,200円と、平行する鉄道に比べ高値なこともあり、集客には難しさもありそうです。

 ただJRの総本山ともいえる博多駅への直行バスという点に、西鉄の覚悟や挑戦心が垣間見えるようで、面白い施策ではあると感じます。選択肢が増えるのはいいことなので、今後の運行につながる集客を期待したいものです。

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 九州新幹線開業で、より激しさを増すであろうと予想される西鉄とJRの戦い。しかし西鉄にとっては福岡への入り込みが増える「商機」とも捉えているようで、新幹線新駅へのバス乗り入れや、福岡都心循環バスの急行新設など、矢継ぎ早の新サービスを打ち出しています。

 中でも、福岡へ来る観光客向けに新発売になる「Fukuoka 1day Pass」がすごい。福岡市全域から赤間方面、さらには杷木方面や飯塚エリア、久留米・佐賀エリアの西鉄バスに加え、西鉄電車の福岡~久留米・太宰府間まで、かなり広範囲な区間が乗り放題になっています。これで1,500円は安い!
 たとえば天神起点だと、赤間急行で赤間へ(片道940円)、電車バス乗り継ぎで久留米中心市街地(同760円)へ往復するだけでもモトが取れてしまいます。久留米でラーメンを食べ太宰府参拝なんて観光ルートが、モデルコースとして示されていますが、ビジネスや所用にも重宝しそうです。

 西鉄電車が使えることから、僕の住む久留米起点で考えても便利なきっぷ。西鉄久留米始発でも、ヤフードームや九州大学新キャンパスへ普通に往復するだけでもそれぞれ460円、1,220円のトク。さらに久留米のバスも乗り放題になることから、西鉄久留米までのバス運賃もまるまる浮く計算になります。こりゃいいや!
 と喜んでみたものの、あくまで対象は福岡に来た観光客ということで、発売場所が福岡市内に限定されているのが残念。今度福岡に行った時には、次回のために買い込んでおこうと思います。

 「Fukuoka 1day Pass」は2月10日から発売。ぜひご利用下さい。


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