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福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです
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福岡のハングル検定準2級建築士『ちゃん』です。ハンドルネームの由来は、自身の本名の韓国語読みです。
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まちウオッチング富山・松本・長野【4】バブル組特急で長野・湯田中へ
■旅と鉄道
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2014年08月27日
旅の4日目・8月18日は、松本で朝を迎えました。朝7時、宿のチャリンコを借りて、まちなかサイクリングに出発!
通学路は、学校へ急ぐ小中学生がいっぱい。登校日でしょうか?それにしては、ずいぶん時間が早い気が…
信州大学を抜けて約15分、郊外の温泉地・浅間温泉に到着。
まちなかから自転車で行ける距離にありながら、坂道のある、風情ある温泉街です。
共同湯が点在しているのが嬉しく、「玉の湯」で朝風呂。250円という安さが嬉しいです。
お湯は無色透明ですが、ざばざばかけ流される湯には、小さな湯の花が無数に浮いています。なかなかの熱い湯で、目覚めの湯にはぴったりでした。
市内へバック。近代建築が点在する街中ですが、中でも代表的なものといえるのが、旧開智学校。国の重文にもなっている学校建築物です。
月曜日のこの日は休館日で、残念でした!
お隣の松本市旧司祭館は、開館時間の9時より前だったのに、自由に入ることができました。
2階に上がると、大きく窓が取られた一角が。その内側にも窓があり、密閉型のテラスのようなものなのかも。寒い地域ならではとも言えそうです。
改めて、国宝・松本城へ。朝9時を過ぎたばかりですが、観光客で賑わっていました。
急な階段を上り、天守へたどり着きました。格子から外をのぞけば、夏の陽がまぶしい松本の街と山々が。
天候不順な8月ですが、ようやく天気に恵まれました。
まちなかを走っていたら、道に迷ってしまいました。
迷い道から抜け出そうと、適当に走っていてぶち当たったのが、この洋館。見学自由の文字につられて入ってみると…
そこは「かわかみ建築設計室」なる設計事務所。医院だった建物ですが、ほぼ医院時代そのままに設計事務所として活用されています。
お仕事中の事務所なのに、ふらりと訪れる来訪者に開放されているのは嬉しいこと。忙しい中で、なかなかできることではありません。
打合せ室には、古風な照明が下がります。照明吊元まわりの漆喰装飾も見事です。
洋風建築ではありますが、大工の棟梁の持てる技術で作られた、いわゆる「擬洋風建築」の一つ。次代に残したい遺産のひとつです。
宿に自転車を返して、チェックアウト。チャリダーの2人組さんも、旅立っていくところでした。暑いですが、お気を付けて!
僕はバスで松本駅へ。松本駅から延びる上高地へのアクセスライン、アルピコ交通・上高地線の電車に乗り込みます。グループのバス、タクシーと共通した、派手な塗装が特徴です。
元京王井の頭線の電車は冷房もよく効いていますが、天井には風鈴が下がり、涼を演出していました。
午前中の時間、車内にはハイカーの姿が目に付きます。夏休み中とはいえ沿線の松本大学の学生の姿もあり、逆方向の松本方面の電車は買い物客が多く、双方向での需要がある路線です。郊外に出れば、上高地の山々が車窓を飾ります。
約30分で終点、新島々着。駅前には屋根続きでバス乗り場があり、乗継ぎがスムーズなのはグループ会社ならでは。
僕は時間の都合もあって、次の電車で折り返し。上高地へ向かう人を、うらやましく眺めるのみでした。
駅前には旧駅舎が保存され、直売所として活用されていました。
松本駅に戻り、普通電車で長野へ向かいます。東北地方を席巻する701系の親戚、E127系100番台。1両に4つだけクロスシートがあるのが救いで、駅弁を開けます。
帰省ラッシュの時期でもあり、電車は混雑。しかし僕の他にもお弁当を広げる姿が見られ、リラックスした雰囲気です。
特急「しなの」ではなく普通電車を選んだのは、特急券の節約だけではなく、日本三大車窓の姨捨の景色をじっくり眺めたかったから。
スイッチバック式の姨捨駅にも入線。夏空の下に輝く善光寺平の風景を、ゆっくりと楽しめました。
長野駅で下車、大急ぎで長野電鉄の駅に走ります。湯田中行きの特急「ゆけむり」は、もと小田急のHi-SEです。
ハイデッカー構造が災いし、交通バリアフリー法に耐えられないということで小田急を追われた車両ですが、新天地での活躍を続けています。
外観は今もって新鮮なHi-SEですが、車内にはどことなく時代を感じる場所も。喫茶店の扉のような自動ドア、最近の車両ではあまり見かけないデザインです。先頭車両の前には、魅惑の展望席が待っています。
ちなみに長野電鉄の特急券は、わずか100円。これでHi-SEに乗れるのはお得にも感じますが、長野電鉄の運賃はお高め(湯田中まで33.2kmで1,160円。同距離をJR本州3社なら、580円)なので、激安というわけではありません。
展望席は家族連れが占めていましたが、荷物をどかしてもらって席にありつきました。神奈川県からの旅行のようで、湯田中泊まりながら、長野までの電車往復を組み込んだご様子。小田急沿線住まいなのかもしれません。
「りんご畑の中を走る電車」は伊達じゃなく、展望席の窓の両側には、りんごの木々が並びます。
1時間の旅を終え、温泉の玄関口・湯田中着。
湯田中の温泉街には結構な密度で共同湯が並び、生活にも密接した温泉であることが分かります。町内会で管理し、鍵を持った近所の人しか入れない温泉もありました。
観光客でも気軽に入れる、駅裏の「楓の湯」で一浴び。外国人観光客も、異国の露天風呂を楽しんでいました。長野~湯田中間の電車と「楓の湯」入浴券をセットにしたクーポンもあり、通常の電車往復より安いのだから驚きです。
ちなみに今回僕は、長野周辺のJR、長電、しなの鉄道やバスが乗り放題の「信州北回廊パス」を利用しました。二日間有効なので、長野周辺をあちこち乗り歩くならお得です。
長野までは特急「スノーモンキー」で。前身はJRの「成田エクスプレス」で、バブル世代の特急電車の一つです。側面の塗装は少し変わっていますが、その他はほぼ原形を留めており、懐かしく感じる人も多いのでは?
長野では全車普通車になっていますが、グリーン個室の1室は残されており、1,000円で貸切り利用が可能です。
長野寄りの2両は、「集団見合い型」と呼ばれる固定座席。リクライニングもなく、登場当初はボックスになっていました。ただ適度に傾斜がついた座席は座り心地がよく、1時間程度の乗車であれば悪くありません。
湯田中方の1両は後年、グリーン車から普通車に改造された車両。一般的なリクライニングシートなので、あえて避けました。
上下2段になったLED案内装置も健在。上の段は日本語、下の段は英語で案内できる、空港アクセス特急らしい装備です。
温泉で外国人は見かけたので、長電でもけっして無駄な装置ではありません。
デッキまわりのラゲッジスペースも、空港特急ならでは。
夕方に長野の街に出る需要も多いようで、半分以上の乗車率で長野市内に入りました。
長野駅からは、普通電車で来た道を戻ります。元東急の車両で、車内のLED案内装置や放送のチャイムも健在。地下を走る電車とあいまって、東京にいるのが長野にいるのか分からなくなります。
善光寺下駅で下車。この駅も地下駅で、地方都市としてはかなり珍しいのでは?
1981年の地下化以来、リニューアルなどは行われていないようで、ホームはどこか懐かしい雰囲気。余分な装飾のない実用一点張りの内装です。自販機などは置かれていませんが、水飲み場はあります。
改札の前には、なんとMDの広告が残っています。たぶん期限切れなんだろうけど…
古びたベンチに、有人改札。大都市圏の地下鉄では見られなくなった風景が、残っています。
善光寺下駅から、住宅街を歩いて10分少々。善光寺の参道に至ります。
本堂の拝観時間は終わっていました。残念!
今夜は、善光寺からほど近い1166ゲストハウスに投宿。
1階ラウンジは、リニューアルというほど手を入れられていないのですが、なんだか心地よい空間です。
ラウンジ、ゲストルームともに冷房はなく、扇風機のみ。それでも過ごせるのがうらやましい、長野の気候です。
長野のまちなか滞在も、今夜の一泊のみ。さっそく徒歩で、街歩きに出発です。せっかくなので本格的な信州蕎麦を食べようと、まちなかの蕎麦屋さんへ。
蕎麦もうまかったけど、合わせて頂いた小布施の生酒もまたうまくて、幸せな気分です。
お囃子の音に導かれてみれば、セブンイレブンに獅子舞が入店していました(笑)。まちなかの店を巡り歩いているようです。
権藤周辺が長野でも一番の繁華街のようです。アーケードは、昔は商店がひしめいていた雰囲気が残りますが、今は飲食店の方が目立っています。
商店街の真ん中には映画館が!十年前なら、中規模の都市にはどこにでもあった「街の映画館」の雰囲気がただよっていました。
いいなあ~!
アーケードに面する権藤駅前には、イトーヨーカドーが。ビルそのものは長電の所有で、地下駅とも直結したターミナル・スーパーです。
長野は今も、「電車生活」ができる地方都市だなと感じました。
宿でおすすめの飲み屋さんに入れば、カウンターの名古屋のサラリーマンさんと10秒で意気投合。そば焼酎の蕎麦湯割りを、何杯も頂いてしまいました。ちなみにずらりと並ぶキープの蕎麦焼酎は、宮崎の「雲海」ばかりでした(笑)。
名古屋のサラリーマンさんが夜の街に消えた後も、北海道出身の飲み屋の主人と名刺を交わしつつ、話はつきません。旅の最後の夜は、深酒で更けて行きました。
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まちウオッチング富山・松本・長野【3】アルペンルートを超えて松本へ
■旅と鉄道
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2014年08月23日
旅の3日目。「本体」は金沢を見物して久留米に戻りますが、僕は1人離脱、アルペンルートを経由して松本を目指します。
昨日、一旦回復した天気でしたが、今朝は再び悪化。富山、石川の県境付近では大雨で、帰省ラッシュの最中というのに北陸本線はストップしてしまいました。幸いほどなく再開したようで、「本体」も金沢を楽しむことはできたそうです。
富山地方鉄道は通常運行で、ほっと安心。観光列車「ダブルデッカーエキスプレス」で、立山を目指します。京阪から移籍してきた車両で、塗装や、描かれた時代祭行列の絵がそのままなのは、「あえて」なのでしょう。
京阪時代は特別料金不要で乗れる自由席車でしたが、地鉄では特急料金+指定料金がかかります。とはいえ合わせて420円なので、大きな負担ではありません。
室内の調度はデラックスな雰囲気で、京阪時代は料金不要だったとは驚きです。2階建の眺望を確保するため、座席の背もたれは低く抑えられています。
なお座席は集団離反型…室内中央を境に前後に向いた形に固定されており、向きを変えることはできません。やはり評判はよくなかったようで、京阪の後継車両では改良されています。
指定券は1ヶ月前の発売日に抑えており、整理番号は1番。おかげで前向き、窓に柱なし、立山側という、まさに「立山あおぐ特等席」が充てられていました。しかし残念ながら雨模様。立山連峰は雲の中です。
これからアルペンルートを越えるのに、途中の車窓はあまり期待しない方がいいかも。客室乗務員さんは、晴れた日の写真を見せて慰めてくれました。案内自体は不慣れな感じですが、精いっぱいさは伝わってきて悪い気はしません。
立山到着。手持ちのICカード「Passca」の残高が不足していたので、窓口にチャージを申し出たところ、10分近く待たされました。富山から遠く、回線の速度が遅いのだとか。独自のシステムであり、全国共通ICカードへの加盟は難しそうだなとも感じました。
窓口で長野県側・扇沢までの通し切符を買いましたが、第一走者の立山ケーブルカーは落雷のため運休状態。美女平からの高原バスが麓まで降りてきて、代行輸送を行うことになりました。バスの放送は代行輸送前提のものになっており、よくあることなのかも。
美女平を過ぎ、森の中を走っていたバスも、「高原バス」らしく次第に視界が広がってきました。高山植物揺れる草原の向こう側に、広大な富山の平野と日本海が広がります。
室堂駅着。外に出れば、澄んだ高原の空気に、雄大な立山が目の前にドーン! 気温は10度台前半、思わず持っていたカッパを着込みました。
標高2450m、この高さまでスニーカーで来られるのですから、公共交通機関とはすごいものです。
室堂から大観峰までは、再び「鉄道」の出番。架線から集電して走る「トロリーバス」も、無軌条電車に分類される鉄道の一つです。
見た目はまったくのバスなのに、走り出せば電車のようなモーター音がします。
バス1台がやっと通れるだけの幅しかないトンネルが、このバスの路線のすべて。専用道を走るバスということで、元祖BRTとも言えるのかもしれません。
対向車とのすれ違いは、トンネル中央の待避所で行います。数珠つなぎのバスがすれ違う様子も、鉄道的といえば鉄道的です。
立山の直下を抜け、大観峰へ。乗り継ぎを一休みして、屋上の展望台から黒部ダムを見下ろしました。雲の間を、ロープウェイが突き抜けて行きます。
ロープウェイの乗車待ちの間には、立山黒部貫光の社員さんらによる観光ガイドが。写真を手にギャグを交えながら説明してくれたのですが、そのまま自然な流れで写真集の販売に移り、なかなか商売上手な一面も見せてくれました。
黒部平から黒部湖へは、再びケーブルカーが登場。さまざまな乗り物を楽しめるのも、アルペンルートの面白さです。
黒部ケーブルカーは全線がトンネルの中で、地下鉄のようでした。
せっかく黒部ダムまで来たので、黒部湖を巡る遊覧船に乗ってみました。30分の航海で1,080円はなかなかの値段ですが、この場所まで燃料を運んでくる手間だけでも相当なもののはずなので、安易に高いと言ってはいけません。
屋根まで天窓が回り込んだ、眺めのいい船です。
ダム湖の周りには、国立公園の原生林が茂ります。
大観峰のロープウェイ乗り場は、はるか天空の彼方に。ラクラクと山を越えられることは、当たり前のようであり、驚異でもあります。
遊覧船を降り、黒部ダムを渡り展望台へ。相当な高さのはずなのにもはや恐怖を感じないのは、飛行機に乗った時に高所とは感じないことと同じなのかも。それほどのスケール感でした。
50~60年代にこれだけの建造物を完成させた技術と英知は、驚愕であり、見るものを圧倒します。
黒部ダムの賑わいは別格で、長野県側から黒部ダムまでを往復観光する人も多いようです。扇沢までの関西電力のトロリーバスの乗客も、バス5台でさばくほどの人数でした。
1996年に「電化」された立山トンネルと異なり、こちらは1964年の開業当初からトロリーバス。運転席の横には、通常のバスではありえない電圧計が並んでいます。
こちらも、トンネルのど真ん中で隊列になってすれ違い。
扇沢に到着、アルペンルートもここで終点です。ずらりと並んだバスは、大量輸送機関の風格を漂わせていました。
ほとんどの人がクルマで扇沢まで乗りつけてきたようで、トロリーバスの満員ぶりに比べれば、信濃大町行きのバスはガラガラでした。
信濃大町駅まで来れば電車も走り、下界に降りてきた気になりますが、ここもまだ標高700m超。吹く風は、爽やかな高原のものです。
信濃大町から松本へは、リゾートビューふるさと号の指定券を抑えていました。
ハイブリッドで動く最新鋭のリゾート気動車ですが、快速なので普通乗車券+520円の指定席券で乗ることができます。
リゾート気動車のウリは、ゆったりした座席に大きな窓、そして前後の展望席です。
車窓左手には、3000mを越える穂高の山並みが続きます。それでいて松本の通勤圏でもあり、沿線には住宅が張り付いていました。住むには素晴らしい環境だろうな~!
1時間の大名旅行を終え、松本駅着。東京方面へ雁行する特急列車を待つ、大勢の乗客。発車メロディ。Suica対応の自動改札機。きれいな自由通路を抜ければ、駅前では路上パフォーマンス。
一気に「首都圏」にまで来た錯覚に陥りました。
松本駅前から延びる、公園通り。フラッグが並ぶ並木道はおしゃれな雰囲気で、歩く人も多く見られます。とても「人口24万人の地方都市」とは思えません。
四柱神社の前には、門前町的な路地も。
街中には古い建築物が多く残り、しかもそれらが現役なのにも驚きます。何かの資料館かと思ったこの洋館、耳鼻咽喉科です。
旧第一銀行の建物は、増築してホテルに。
今日泊まるのも、味噌屋さんを改装した「カンデラゲストハウス」さん。味噌屋時代の看板も掲げられています。
談話室のテーブルも、味噌樽のフタを活かしたもの。自然と語らいの生まれる、いい雰囲気です。
短い松本での滞在。荷物を置いて、夜の街の探検に出かけました。水の豊かな土地で、あちこちに井戸があり、ざあざあと水の流れる音が聞こえてきます。昨年訪れた郡上八幡の人口が24万人になれば、こんな街になるのかなと思いました。
国宝・松本城も、お堀の水に逆さの姿を映し出していました。
城からもほど近い塩井の湯は、街中にありながら鉱泉を沸かした湯を使った銭湯です。こちらもレトロな雰囲気! 木のロッカーが並ぶ脱衣所は、ザ・銭湯といった趣です。
浴室は改装されていましたが、それでも湯船は昔ながらのモザイクタイルで残されていました。
湯上りは「想雲堂」へ。古本屋でありながら、本を読みながらコーヒーも飲めるブックカフェでもあります。
「和風スリランカカレー」を夕ご飯に。食後の一杯には、「よなよなビール」ブランドの「リアルエール」を頂きました。「よなよな」は全国区ですが、リアルエールは賞味期限1ヶ月の地域限定版。1ヶ月の間に刻々と味が変化していくのだそうです。
ゆっくりとビールを傾けつつ、日頃読まないようなちょっとアカデミックな本を手に取り、旅先での夜のひとときを過ごしました。
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まちウオッチング富山・松本・長野【2】富山を楽しむ
■旅と鉄道
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2014年08月23日
8月16日、富山2日目。残念ながら天候はぐずついたままです。来春の新幹線開業を控え、富山駅の新幹線駅舎はほぼ完成していました。
同時に路面電車は駅へ乗り入れるようになりますが、工事はこれからとのことです。駅からまっすぐ延びる線路が合流し、当面はスイッチバック方式になります。在来線の高架化が終わった5年後には、駅北のLRTと直通化される予定です。
入場券を買って、JR富山駅もちょこっと覗き見。新幹線開業に伴って、北陸本線は第三セクター「あいの風とやま鉄道」への転換が決まっており、JRとしては今年が最後の夏です。
長年親しまれてきた青一色の急行型電車も、来春にはどうなることやら…
さて今日は、現地コーディネーターなしの自由散策。見どころを教えて貰っていたので、じっくり自分たちの足で巡ってみます。まずは駅北のLRT「ポートラム」に乗って24分、岩瀬浜を目指しました。
沿線の富山競輪開催日ということもあり、10時過ぎの郊外方面の電車にも関わらず、LRTは盛況です。
ポートラム、セントラムとも、季節やイベント毎に電車をラッピングしているのも楽しいところ。今は「富山のお魚電車」が走っています。
白エビやホタルイカがポップにデザインされていて、夏らしいさわやかさも感じられます。
終点、岩瀬浜は古い街並みで知られます。メインストリートには電柱が見当たりませんが、地中化だけではなく、民家側へ電線を「迂回」させてもいるのだとか。
地元の協力で実現できた景観なのですね。
重要文化財「森家」は二度目の訪問。館長のかなり詳しい解説は健在でした!
岩瀬浜の街並みのもう一つの玄関、東岩瀬駅には、JR富山港線時代の木造駅舎とホームが残されています。もちろん乗降はできず、現在のホームは別の場所にあります。
ホームに立つと、電車の床面ははるか下に見下げる格好に。LRVの「床の低さ」を実感するのには、最適な場所でもあります。
午後1時、ちょっと遅めのお昼ごはんは、蕎麦「丹生庵」へ。旧家を改装した蕎麦処です。人気のようで、今日は予約分で品切れだとか。現地コーディネーターに予約してもらってて良かった!
お蕎麦は10割と8割を選べました。ちょっと硬めの蕎麦は、噛んで蕎麦の風味を味わいたい感じです。
お向かいの「満寿泉」の地酒は、セルフで1杯200円。味の違いを探求したくなり、ついつい杯が進みます。
落ち着いたところで店主のギター演奏も飛び出し、ほろ酔いでいい気分に。土間にはピアノやドラムもあり、ご主人は多才なようです。岩瀬の街のお話も聞けて、いい時間を過ごせました。
岩瀬浜駅に戻る頃には雨も上がり、ようやく立山連峰も姿を現してくれました。
富山市のキャッチフレーズは、「立山あおぐ特等席」。富山市民の立山連峰への愛着と、誇りを感じられます。
岩瀬から市内へは、富岩運河をすべる富岩水上ライン・運河クルーズに乗ります。1日2往復の運航で、片道1,500円(LRTの乗車券1回分付き)です。
電気で動く船なので、エンジン音や油の匂いとは無縁。モーター音を奏で、静かに出航しました。
岩瀬の住宅街を抜けると、港湾地帯へ。スクラップ工場や中古車置き場など、ちょっと荒々しい景色が続きます。
富岩運河に入ると、土手には桜の木々が続いていました。春の景色は、さぞかしきれいなことでしょう。水上ラインも、増便で対応します。
水上ラインのハイライトとも言える、重要文化財の中島閘門へ。高低差のある市街地まで運河を伸ばすため設けられた、「水のエレベータ」です。運河の建設費のうち、大半はこの閘門に投じられたのだとか。
閘門に入ると海側の扉が閉まり、扉と壁に「囲まれた」状態へ。ざばざばと水が入ってきて、水位とともに船は徐々に上昇していきます。
壁に阻まれ見えなかった景色が、次第に開けてきました。
やはり産業遺産は、動いてこそ理解が深まります。その「動き」の中に身を置けば、なおさらです。
閘門から上流は、河原に遊歩道や滝が整備されていて、運河沿いの散歩を楽しむ人の姿も見られます。運河に向かって大きく窓を取っている家も、目に付きました。
急激な水位の上昇や、濁流になることもない運河は、やさしい水辺空間の源です。
水上ラインは環水公園が終点ですが、ストレートに船着場に行かず、公園内をぐるりと一回りしてクライマックスになります。
狭い運河の両岸は、手入れが行き届いた芝生の広場。運河を挟んだ円形広場もあります。
世界一美しいとも言われるスタバ環水公園店では、ゆったりと週末を過ごす人々が。なんて豊かな風景!
港~閘門~公園へとステージを変えて行く運河クルーズは、しっかりと構成された1時間のドラマでした。
天門橋に登ると、次のクルーズが出航していくところでした。
今日は夏祭りいうことで、公園内には出店が出ていましたが、ただの出店じゃない。屋台ではない移動販売車ばかりで、間に置かれた緑のパラソルもおしゃれです。公園の雰囲気にマッチした景観を作っています。
祭りで生ビールと言ってしまえば日本的ですが、オープンカフェで週末の午後を楽しんでいるような、いい気分でした。
運河を臨むスターバックスは大人気で、ずっと満席状態。空いている日に、また来てみたいものです。
メンバー一同、美しさにテンションが上がりつつ、少し嫉妬してしまうほどの公園でした。
駅南に戻り、富山市役所の展望台へ。立山連峰まで続く広い平野は、どこまでも住宅が続いています。
面的に広がる市街地の様子が、この目で実感できました。
街なかのイタリアンでこの2日間を振り返り、路面電車で駅前へ。セントラムではない普通の路面電車で、重いモーター音を響かせ走る古豪の車両です。
同じ線路を走るのに、まったく違う乗り物のよう。ただ古い電車には、古い電車なりの魅力も感じられるのも、また事実です。
シメは、ご当地ラーメン「富山ブラック」。今回は、元祖と言われるお店に行ってみました。その味は…しょ、しょっぱい!うまいはうまいのですが、スープを飲むことはとてもできませんでした。
労働者のためのラーメンということで、塩分補給のため辛い味になったのだとか。衝撃の「文化体験」で、富山の2日間はフィナーレとなりました。
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まちウオッチング富山・松本・長野【1】富山に学ぶ
■旅と鉄道
/
2014年08月23日
公共交通を軸にした富山市のまちづくりについて、講演を聞く機会に恵まれた我が職場の面々。中でも興味を持った人が発起人となり、「実際に(自費で)富山に行って見てみよう!」と職場で呼びかけたところ、若手を中心に8人もの手が上がりました。
僕自身はLRTが走り始めて以来もう4度も富山には通っているけど、現地でのコーディネートがあればまた新たな発見がありそう。迷わず申込み、せっかく行くならとアルペンルートを越え長野を巡るオプションも計画。8月15日の出発の日を迎えました。
久留米の出発は、早朝6時台。50周年を迎えた新幹線に乗り、福岡から富山までを陸路で移動します。福岡~富山は空路がメインですが、お盆で航空券の価格も高騰する時期なので、比較的安い陸路にしました。
さらに福岡~富山は、全区間がJR西日本エリアであることに着目。金券屋でJ西の株主優待券を購入し、半額の優待割引で購入しました。往復割引や乗継割引との重複割引はないので、純粋に半額にはなりませんが、それでも5千円近くの節約です。
新大阪で特急「サンダーバード」に乗り継ぎ。京都発車後は福井まで1時間半止まらない、韋駄天列車です。帰省ラッシュの続きで、ほぼ満席の盛況でした。
富山に着いたらすぐにお勉強なので、昼食は新大阪で買ったお弁当を車内で。車内販売もありますが、9月15日の営業終了がアナウンスされています。所要時間の長さから、北陸特急の車販は売上げがいいと言われてきましたが…
僕は何度目かの湖西線ですが、九州に住んでいると普通の人にとっては、なかなか縁遠い路線。僕以外のメンバーは、湖西線から琵琶湖を眺めるのは初めてとのことでした。
車窓いっぱいに広がる広大な湖に、一同大興奮!
久留米から7時間強の午後1時前、ようやく富山駅に到着。北口に出ると、さっそく花いっぱいの街中を走るポートラムが出迎えてくれました。
駅前から延びる道もきれいで、みんなで写真をバシャバシャ。
駅北口の複合施設「オーバードホール」へ。案内された部屋は小劇場のようで、椅子の座り心地もソファみたい。
私的な訪問にも関わらず、快適な環境の中で富山市の路面電車の事業について詳しく説明して頂きました。
オーバードホール1階には、公共交通まちづくりインフォーメーションセンターも入っています。富山の都心部を再現した模型の中では、LRTが走り回っていました。
かなりの金額を投じていそうなセンターですが、ヨーロッパでは何か事業を起こす際、事業費の1割が広報に充てられると聞いたことがあります。LRTそのものだけではなく、事業の進め方もヨーロッパ式なのですね。
駅北から駅南へは、狭い地下道を経由してくぐります。5年後の富山駅高架化完成の暁には、往来もぐっとスムーズになることでしょう。
駅南からは「セントラム」で中心部へ。LRV初体験組からは、バスに比べて窓が大きくて明るく、清潔感があることを評価する声が聞かれました。
グランドプラザで降りて、総曲輪通り商店街にあるMAG.netへ。学生活動のまちなか拠点施設ですが、こちらの一角をお借りして今度は中心市街地のまちづくりについて説明頂きました。
路面電車とは別の事業で、担当者もまったく異なるはずなのに、説明して頂いた内容には共通する部分が多くありました。組織が一体で、同じ方向を向いているのを実感です。
パッケージがかわいい、とやま牛乳をご馳走になりました!
まちなかの賑わいの中心施設、グランドプラザ。大和デパートに隣接した公共空間で、雪の多い富山でも年中イベントを開催できます。
大型ビジョンではサッカーのパブリックビューイングも行われているそうで、W杯の際の盛り上がりは大変なものだったそうです。
旧大和デパートの跡地では、ガラス美術館の建設が進んでいます。手前を走るLRVとのコラボレーションは、どこか日本離れした風景です。まして地方都市においてをや。
隈研吾建築都市設計事務所による設計とのことで、内観も美しいものになるようです。完成が楽しみです。
夜は富山の海の幸を味わう! 「富山湾の宝石」の異名を持つ、白エビ。
お刺身も旨い!
泊まりは駅前なので、再びセントラムに乗って移動。夜まで動く公共交通機関の便利さを、享受するのも体験です。
しかし宿に戻っても大人しく収まらず、再びまちなかへ。富山の夜は、日付を越えても続いたのでした。
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1万人のそろばん総踊り2014
□久留米なう
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2014年08月06日
久留米の夏を彩る、水の祭典久留米まつり!8月3日から5日まで、毎年「日付固定」で盛り上がります。
久留米の中心街を1万人以上が踊りまくる「1万人のそろばん総踊り」は、8月4日の開催。夕方まで大雨が降っており、開催が危ぶまれましたが、直前にきれいに上がりました。
「台上がり」では、各団体とも熱演!
中止がアナウンスされていた「有馬火消し夜の梯子乗り」も、雨が上がったためか予定通り行われました。
ビルに映る影までいなせです。
ウォーターイルミネーションでファイナル。噴水でびしょ濡れになってこその、「水の祭典」です。
しかし久留米のメインストリートを封鎖し続けるわけにはいかず、9時が過ぎれば一気に撤収。その撤収作業の素早さも職人芸の一つで、見どころだと思うのは私だけでしょうか?
日本人らしい、潔ぎよさを感じられるフィナーレでした。
祭りをしめくくる5日の水天宮奉納花火大会は、雨天のため延期に。明日、7日の開催がアナウンスされています。
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大分津久見・保戸島でマグロ三昧【2】兜を食らう!
■旅と鉄道
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2014年08月06日
保戸島で迎えた朝。夜中も雨が降り続いていましたが、朝起きてみるとだいぶ弱まっていました。
旅先の朝ごはんって、なぜこんなにうまいんだろう。昨夜は満腹メーターを振り切ったのに、ご飯を2杯いただきました。
雨もほぼ上がったので、島内散策へ。RC住宅が特徴的な島ですが、ところどころには古い木造家屋も残ります。
ペンキ塗りの下見板がレトロなこちらの建物は、一時期商店を営んでいたとか。今は空き家状態で、朽ちるに任せる状態なのは惜しいことです。
石積みの擁壁も、立派で強固。
コンクリート擁壁に作り替えられた崖も多い中で、今も現役で島の暮らしを支えていました。
人口減少が進む島では、坂道を登るほどに空き家が増えて行きます。
島を出ずとも、空いた「平地」の住宅に引っ越す人も多いのかもしれません。
集落を抜けた展望スポットで1枚。対岸に見えるのは九州本土で、100mの海峡は泳いで渡れそうに見えますが、流れが速くまず無理なのだとか。
養殖イカダを背景に、高速船が入港してきました。
山を越えて、島の東側に出てきました。島唯一の「ビーチ」には岩場を越えて行くほかなく、島のガイドマップにも眺めるだけがよいと推奨されています。
特にこの日は波が高く、浜に近付くのは難しそうでした。
港の北側は、新たに埋め立てられた住宅街。ペンシルビルの住宅が整然と並び、また違った風景です。
タイル張りできれいに仕上げられた家が多く、豊かだった時代を伝えているようでした。
こんなに狭い間隔で、どうやって建てたんだろう。
ただこの「高級住宅街」にも人口減少の波は押し寄せ、ところどころが歯抜けになっています。
本来、表れるはずのなかった3面が露わになった住宅も。窓がなく素っ気ない外観は、逆にデザイナーズ住宅のようにも見えました。
島の住宅で特徴的なのが、この横向きマンホール。庭どころか犬走りすらない家では、地下に汚物を貯められないためだと推測しました。
人力で運ぶためLPガスタンクが小さかったり、必ず建物にくっつくように流し台が付いていたりと、島の家はいろいろな特徴を持っています。
島内は猫だらけ。軒先やテトラポットなど、思わぬ場所から出てきます。
ただ島民全員から可愛がられている存在ではないようで、猫避けのペットボトルや「嶮山」を置いている家も多かったです。
島唯一の食事処、小料理「大川」でランチ。2千円のコースはまず、鉄板焼きと刺身が出てきました。
黒い切り身はマグロの心臓で、焼くと肉のような食感。刺身の近海物のマグロは冷凍しておらず、とろけるような味わいです。これでも夏場なのでマグロが痩せているらしく、秋口のマグロは絶品とのこと。
別料金1万円で頼めるのがこちら、かぶと焼! 魚でも肉でもない、「火山」と形容したい様相です。見た目のインパクトがとにかくすごく、一同大盛り上がりでした。
頭とはいえ食べる部分は思いの他多く、8人で格闘したもののだいぶ残してしまいました。定食とセットなら、10人でも充分な分量です。
さらに、ひゅうが丼まで。かぶとまで入れても1人当たり3千円ちょっとで、さすがは漁の島です。
24時間の滞在を満足のうちに終え、4時の船で帰路につきました。
マグロのシーズンの秋口に、また来たいものです。
帰路は「にちりん」と「ソニック」の乗り継ぎで帰福。大分県南の特急も、787系に代わり快適です。
天気がぐずつき気味だったのは残念でしたが、それでも充分に楽しめた夏の週末でした。
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大分津久見・保戸島でマグロ三昧【1】大雨の中をたどり着く
■旅と鉄道
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2014年08月06日
8月最初の週末は、1泊2日で大分県南の離島・保戸島(ほとじま)へ旅しました。
折しも台風が接近中。船が出るのか否か、分からないまま旅立ちます。
博多発9時57分発の「ソニック」でまずは大分へ。
博多駅ではちょうど、「ななつ星」の1泊2日コース出発のタイミングでした。
深夜に見ると閉ざされていることが多い客室も、出発前とあってオープンな状態。豪華な車内を、じっくりと観察できました。
うーん、乗ってみたい!
豪華列車を尻目に、僕らは庶民の特急「ソニック」で大分へ。途中で問い合わせたところ、船は出ることが分かりほっと安心です。しかし中山香付近では大雨の影響で徐行運転になり、大分には30分遅れで到着。接続の「にちりん」には間に合いませんでした。
後続の普通に乗るも、津久見直前でまたもや徐行。結局1時間近い遅れになりましたが、全体の行程に余裕を持っていたのでノーダメージです。
大雨の中、駅近くの「ミュージックカフェ・リヴァイブ」さんでランチ。ライブハウスのようですが昼も営業しており、ステージの楽器を見ながら、喉にピリっと辛みの走るカレーを食べました。
港前のマルショクで夜食&寝酒を買い込み、いざ島へ!
保戸島と九州本土はわずか100mしか離れていませんが、津久見からの距離があるため、高速船でも25分かかる道のりです。
海から見る津久見の街は、セメント工場の威容が目立ち、巨大な要塞のようです。
20分少々、保戸島が見えてきました。
この島を特徴づける風景の一つ、RC造の住宅群が出迎えます。
本日のお泊りは、保戸島に残る唯一の宿泊施設・山内旅館です。
船を降りて2分という場所ですが、折からの大雨でだいぶ濡れてしまいました。
部屋は2階・3階にあり、正しい日本の旅館といった雰囲気。
狭い敷地に立つビルのため、階段はかなり急。島の住宅群にも、このような階段があるのでしょう。
荷物を置いて、さっそく島内探検へ。平地は極めて少ない島で、海岸線から直角に進むとすぐに上り坂になります。
階段の路地に、RC造3~4階建ての個人住宅が密集する風景は、日本離れして見えます。
斜面では並行に立つ建物はほとんどなく、建物そのものも直方体ではありません。使える土地は、めいっぱい使う工夫が見えます。
マグロ漁で栄え、狭い土地で豊かな生活を求めた結果生まれた、ぎっしり並ぶ住宅群。圧巻のひとことです。
港から南側の貴重な平地には、島の生活基盤が揃います。海岸沿いの車道ではなく、人しか通れない路地がメインストリートになっているのも面白いです。
郵便局も、車が寄り付けない位置にあります。
床屋さんも、路地に。狭い路地は、傘がなくてもあまり困りません。
路地の三叉路にも、ギリギリまで立つRC造住宅。
左に曲がった路地は、県道612号線です。
宿に戻れば、晩御飯の時間です。まさに刺身づくし! 船に乗ったマグロは、1艙で一人分です。
さらに締めには、マグロをゴマだれで和えてご飯にぶっかける「ひゅうが丼」まで! 満腹で食べきれないほどのボリュームです。
これで1泊2食7千円なのだから、さすがはマグロ基地の島。マグロにたたられぬよう願いながら、1日目の夜は更けて行きました。
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