Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 毎年、予約が困難なほどの人気を集めている福岡空港のビアガーデン「ビアエア」。僕もほぼ毎年のように行ってて、空港の夜景を肴にビールというたまらない時間を過ごしてきました。
 しかし福岡空港は、大改良の真っ最中。工事のため、今の形でのビアエアは今年が最後になります。「ラスト・フライト」と銘打たれた今年のビアエアに8月29日(月)、搭乗してきました。


 今の福岡空港国内線ターミナルは、工事で来る度に何かしら変わっています。完成後は一体どうなるのか、まだ想像もできない段階です。


 建物内の動線もガラっと変わってしまうこともあって、戸惑うこともしばしば。乗り慣れた人ほど、早めに来た方がいいかもしれません。




 ビアエアも例年より営業期間が短いせいか、広告の量が控えめ。展望デッキへの動線が分からず、迷いながらどうにかたどり着きました。
 LAST FLIGHTなんて言われると、ちょっと寂しくなってしまいます。


 「搭乗」の時間は18時30分。平日だというのに、ゲート前は待つ人でいっぱいでした。
 猛暑が続いた今年の夏、8月末になって急に涼しくなってます。今日だけは猛暑日歓迎だったんだけど…。


 夕暮れの時刻、滑走路の風景は刻々と変化していきます。




 ビールもその他酒類も、種類が豊富。おつまみも空港のレストラン街から運んでくるので、できたてで なかなかおいしいです。
 4,500円という値段はちょっと高めではあるけど、もともと高めの空港の「物価」を考えれば、まあ許容範囲かなと思ってます。


 箸袋やコースターなど、細かい所の演出も憎いです。


 今年初登場、ガリガリ君食べ放題!猛暑日だったら、手を出してたかもしれません。


 飛行機を見ながらカンパイ!
 夕方のラッシュを迎えた福岡空港。ひっきりなしに行き交う飛行機の中には国際線も多く、あそこは楽しかった、今度はどこそこに行きたいと、毎度ながら旅好き同士で盛り上がります。


 夜の帳もすっかり降りれば、滑走路の夜景が輝き始めます。




 21時、着陸。今夏の営業は9月16日まで続きますが、僕にとってはさよならビアエアです。
 新しくて大きくなる空港ターミナルビルは、2019年春に完成予定とのこと。その年の夏には、大型新機材に生まれ変わったビアエアに搭乗できることを期待しています!

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 せっかくの温泉泊まりなので、朝イチに露天大温泉へ。韓国の温泉ホテルは大浴場の日帰り利用歓迎の一方、宿泊客でも半額程度のお金がかかるのが一般的です。
 山を見渡す露天風呂が自慢の温泉ですが、なぜか湯温が激熱。温度計は50度を指していて、韓国ナンバーワンの源泉温度そのままです。唯一のお客さんだったおじちゃんも、
 「水安堡はいい湯なんだが、これじゃあいかん」
 と困り顔でした。


 せっかくリゾートホテルに泊まったんだからレストランで朝食を、と思っていたらオープンは7時半からとのこと。予定していたバスに間に合わなくなるので、そのままチェックアウトしました。
 タクシーを呼んでもよかったのだけど、山の空気が気持ちいいので、麓までの道を15分、カートをごろごろ転がしながら下りました。


 温泉街は、どこかさびれた雰囲気。昔ながらのホテルは改修費もままならない状態で、廃墟になってしまったホテルもあります。日本のさびれてしまった温泉街と、似たような光景です。
 ただ昨夜見たような、家族湯併設の温泉は新しいものが多く、嗜好の変化も大きそう。中国からの観光客の取り込みだとか、いろいろ活性化の方策もあるように感じるのですが。


 川のせせらぎが清らか。韓国の温泉地は市街地型で「風情」に欠ける所が多い中、水安堡は環境に恵まれています。


 14年前、水安堡には立派なバスターミナルがありました。発車間際のバスを追いかけていたらアイスバーンで転倒、全治半年以上の重症を負った、痛い思い出の地でもあります。
 現在、ターミナルは廃墟となり、市外バスも路上の停留所に発着するようになりました。バスの切符は商店で買えます。ちょっと寂しい気もするけど、14年前からこの形態だったらケガすることもなかったのにとも思います。


 今日も市外バスの時間が合わず、市内バスで忠州市内へ。市外バス停留所に停車する市内バスはわずかなので、50mほど離れた市内バスの水安堡バス停を利用しましょう。
 今日は月曜日。市内へ出勤する人で、車内はぎっしり満員になっていきました。


 市内とバスターミナルで半々くらいの乗客が降りて、駅まで乗ったのは僕ら2人だけ。21万都市の忠州にあって、鉄道は本数も少なく、脇役の存在です。
 きれいな駅前広場が完成、バスやタクシーの乗降場も整備されましたが、市内バスは入ってきません。余計な施設は、旅人を惑わします。


 列車までの時間が30分あり、駅前にCUができていたのは幸い。コンビニ飯で朝ごはんにしました。
 缶詰のレトルト粥が2,600ウォンで、2個買えば1個進呈(2+1と表記されます)だったので3個購入。1個は自分用のお土産にしました。韓国では日本よりもお粥をよく食べ、街にはチェーン店もあります。日本に入ってきてほしい韓国文化の一つです。

 そういえば14年前、韓国のコンビニには必ずあるイートインスペースに対しても、同じことを思っていました。いつの間にか、日本でも当たり前の設備になりましたね。


 ソウル行きの特急「ヌリロ」に乗車。ソウル行きの列車は、1日でこれ1本きりです。それでも高速バスが苦手な人が集まるのか、平日にも関わらず満席近い盛況でした。


 忠州の次の駅は、大学最寄りの達川(タルチョン)駅でしたが、今は廃駅になっています。韓国の鉄道は、近距離輸送をバスに任せ各駅停車の本数はごく少なかったのですが、近年はその傾向により拍車がかかってきました。
 ついに各駅停車が全廃になる路線が続出、小駅は廃止になるケースが増えてきており、達川もその一つです。留学から日本に戻る時、仲間たちに見送ってもらったホームは朽ち果てていっていました。駅舎も、すでに姿がありません。


 車窓には、交通大も映ります。次の訪問は、いつになることでしょうか。


 ヌリロは、日本の日立製の特急電車。デザインは日本の特急電車そのものです。車内のモニタはKORAILのロゴが表示されるだけで、前面が見通せる運転席もスモークガラス化されるなど、車両の持ち味が生かされていないのは残念です。
 忠北線の列車のうち3往復はヌリロになっていて、グレードアップが図られているのは嬉しいこと。ただ列車の総本数は11往復とむしろ減っており、使いやすいダイヤとはとても言えません。本気を出せば、需要は掘り起こせそうな路線なのにと、毎度毎度思ってしまいます。


 小駅廃止の中で、清州空港駅は健在。ほとんど乗降客を見かけない無人駅でしたが、今日はカートを引いた旅行者が5人降りていきました。
 駅の懸垂幕には「空港利用者のための駅なので、駐車場はありません」と大書きされていましたが、駅前には違法駐車の車がひしめき合っていました。


 忠州から1時間、五松(オソン)駅で下車。運賃5,000ウォンなのだから、鉄道運賃もまた割安です。
 14年前は全列車通過の事実上休止状態だった駅も、今やKTX2路線と忠北線の乗り換え駅に躍進。ヌリロの乗降客も多かったです。


 とはいえ下り釜山方面のKTXまでは、1時間以上の待ちぼうけ。1時間に5本停車するような時間帯もあるのに、間隔にムラがあります。
 行政都市の世宗(セジョン)市の玄関口でもあり、通勤重視のダイヤ構成になっているようです。


 駅裏は化学工業団地になっていて、マンションも立ち並び市街化が進行しています。そういえば14年前、清州バイオエキスポなんて博覧会に行ったけど、この辺りだったのかも。
 お土産の買い物でもできればと思っていましたが、雑居ビルのスーパーは撤退した後でした。


 五松駅そのものは乗客も増えてきているようで、前に来た3年前よりも店舗が増えていました。
 一番の変化は、コンコースにウエディングホールができていたこと。3方面からのKTXが集うジャンクションだけに、全国どこからでも出席しやすいのはウリになりそうですね。


 五松駅のKTXホーム。湖南高速線の開業でKTXの分岐駅となり、駅施設の規模も倍になりました。
 せっかく相互の乗り継ぎも便利になったので、湖南~釜山方面の乗り継ぎにももう少し配慮されたダイヤだったらと思います。


 軽食屋で早めの昼ごはんを食べて、11時33分の下りKTXで釜山方面へ。左には、湖南高速線の線路が分岐していきました。


 2時間ばかりうつらうつらしていれば釜山なのだから、ラクなものです。新しい国際ターミナルの威容は、KTXの車内からも見えました。


 釜山駅の構内には、明日からKTX乗車時に荷物検査実施の予告が! 五松駅に何か空港のような機械が置いてあったのですが、このためだったのですね。
 当面はソウル、釜山、五松、益山駅で行うとのこと。検査なしの気軽な乗車は鉄道の持ち味と思ってきたけど、時代が許さなくなってきたということでしょうか。


 釜山でも船の出発まで2時間の余裕があったので、ロッカーに荷物を預けて身軽に。指紋認証式のロッカーで、ハイテクな機器にちょっとびっくりしました。


 駅右手の飲食街で、最後の食事として「鴨ポッサム定食」(9,000ウォン)を頂きました。鴨の甘味がじわっと広がる、いいお味。内容を見れば、なかなかお手頃な値段です。


 4日ぶりに、韓国の玄関口へ戻ってきました。


 帰路にゆっくり見ようと思っていたターミナルだけど、ゆっくり飯を食っていたら、手続き締め切りの出発45分前が迫っていました。広々したターミナルを、駆け足で見て回ります!


 スナックコーナー程度しかなかった旧ターミナルに比べ、飲食店がかなり充実しました。値段はちょっと高めかな? 時間の調整には良さそうですね。


 デッキに出れば、釜山港大橋が一望。1組のカップルがデートしてました。ここからなら、夜景もきれいなんじゃないでしょうか。
 ただフロアには撤退した店舗もあり、移転1年で、思ったほど集客はできていない様子。周辺の再開発も緒に就いたばかりで、建て込んでくれば商業的な価値が上がってくるかもしれません。


 3階の出国フロア。各方面の船会社のカウンターが並び、空港のようです。カウンターにはまだ空きもあり、新規参入、増便にも備えられています。
 仁川空港も当初の需要の数倍規模で作られていますが、おかげで増便にも余裕を持って対応できています。釜山港も、「これでも手狭!」という時代が来てきれればいいな。


 出国審査場をクリアした後のゾーンも充実。免税店は、倍か3倍かとも言える規模になっていました。僕は「頼まれモノ」の煙草を買うくらいなんで小さくてもいいけど、買い物好きにはたまりませんね。


 早めに出国した時には便利だったであろうコーヒー店は、残念ながら休業中。釜山金海空港のようにセブンでも入ってくれればと思いますが、現状では小さな売店があるのみです。


 帰国便は、月曜にも関わらず満席でビックリ。LCCに対して惨敗だと思ってたけど、まだまだ根強い需要はあるようです。
 荷物棚のない中央席だったので、船内後方のラゲッジスペースへ。ここには各種雑誌や新聞もあるので、荷物がない時も出港前に立ち寄っておくといいです。目立たないのか、満席でも新聞は余っていました。


 博多までの3時間は毎回、明日からの日常に備えて休息しておこうと思うのですが、前方モニタの映画が面白くてついつい見入ってしまうのがパターンです。おかげで寝不足は解消しないまま、博多港到着。
 高層ビルのような豪華客船が停泊する姿も、もはや日常となりつつあるのでした。

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 留学時代の先輩がハレの日を迎えた翌日、僕は14年前に1年間を過ごした街・忠州を目指しました。
 帰国後の数年間こそ、軍隊から戻った友人たちが大勢在学していたので何度も訪ねた街ですが、みんな卒業してしまうと足が遠のいてしまうもの。大学は9年、忠州の街も8年間のご無沙汰でした。


 何かと変化の激しい韓国、忠州はどう変わっているんだろう…なんて思いつつ、朝の明洞を散歩。
 そういえば、韓国ではどちらかと言うと忌み嫌われていた動物である猫の立場も、ずいぶん変わりました。栄養ドリンクのCMでは学生さんが街の野良猫を可愛がってるし、明洞にはついに猫カフェまでオープンしたそうな。


 祝!福岡の雄、西鉄のソラリアホテル明洞進出!
 お値段はシティホテル水準で、手が出ませんでした。


 韓国銀行本店、韓国スタンダードチャータード銀行、新世界百貨店が取り囲む交差点。それぞれ朝鮮銀行、第一銀行、三越百貨店として竣工した、日本統治下時代の建物です。来るたびに、不思議な気分に陥る一角です。


 セブンが埋まってる(笑)。


 一般の乗車券もIC化された、ソウルの地下鉄。磁気券を扱わないで済む分、改札機を小型化できるメリットがあり、既存駅の自動改札機の一部も新型に入れ替わっています。
 細身でスタイリッシュ。ラインカラーの照明も仕込まれ、分かりやすさも優れています。




 2号線の電車に乗ったところ、途中の聖水駅止まりの電車だったので、ついでに途中下車。靴の街として有名とかで、駅のコンコースはオブジェがディスプレイされていました。
 売店では愛用しているGalaxyS4のケースも3,000ウォンで買えて、実りある気まぐれ下車に。


 ホームドアに鹿児島県の広告が入っている、江辺駅で下車。ソウルの旧都心から20分ほどの駅で、主に韓国の東海岸方面のバスが発着する、東ソウルターミナルの最寄り駅です。
 長距離バスは都心に乗り入れず、郊外にターミナルを構えるのが韓国流。乗り換えの不便はあるものの、都心での渋滞に巻き込まれないのは合理的です。


 古びたターミナルビルは健在。


 飾りっ気のない緑のビニルシートの床も、変わりありません。自動券売機が入ったのは変化の一つで、駅と違って有人窓口よりもよく使われていました。
 100km以上、1時間半かかる忠州までの運賃は、7,800ウォン。14年前は6,000ウォンを切っていたので値上がりした実感はありますが、他の物価の上がり方に比べれば、だいぶ緩やかなものです。


 ずらりと同じ色のバスが並ぶ、発着場の雰囲気も変化なしです。
 韓国でも、どちらかというと発展から取り残されたイメージのある地方へのバスが発着する東ターミナル。懐かしくはあるけれど、均衡ある発展の象徴としても、他のターミナルのようにきれいになってほしいと、毎回のように思います。


 運賃が安い分、トイレもなく、素っ気ない内装のバスで一路忠州へと向かいます。留学時代はこのバスに乗って、月に何度もソウルに遊びに行っていたものです。


 2本の高速道路が平行する、中部高速道路を南下。1本は途中にICがあり、1本はノンストップという緩急分離型です。はじめて見た時は驚きました。
 ただ今日は、ノンストップ側の上り線で事故が発生。途中ICありの方はガラガラなのに、ノンストップ側は逃げ場もなく渋滞していました。


 忠州ICで一般道へ。忠州バスターミナルまでノンストップのところを、途中にある大学前で便宜下車させてくれるサービスは、今も健在でした。ソウル行きでは「便宜乗車」できず原則通りでしたが、これも変わっていないことでしょう。
 バスの乗客の半分以上は下車。僕らも続きます。


 留学先だった、国立忠州大学。2012年には鉄道大学と統合して、韓国交通大学という名前になりました。今回は統合後、初の訪問です。
 当時から今のような形だったら、たぶん鉄道系の学部がある義王 市の方に留学していただろうな。


 真冬でも暖房が弱くて、夜中になればお湯が出ない極寒の寄宿舎「国原生活館」は、全面リニューアルされていました。今の学生は、寒さに悩まされていることもないんでしょう…たぶん。




 大学本部は敷地の高低差を生かした、ガラス張りの超近代的な建物に。


 おしゃれなオープンカフェまでありますよ! 150ウォン(15円)の自販機コーヒーを愛飲していた僕らの時代とは、えらい違いです。自販機コーヒーも200ウォンに値上がりしつつ健在ですが。


 学食も、見晴らしのよい場所になりました。その分(?)、1,200ウォンだった昼食も倍以上の3,000ウォンになっています。
 学費が安いことから貧乏学生が多く、1,200ウォンになった時には反対運動が起きたなんて話も聞いたことがありますが、今はどうなんでしょう。


 学食の隣には、コンビニのCUまで! CUは、一般講義棟や図書館にまで進出しています。


 本部の屋上からは、大学構内と学生街を一望。郊外で田んぼも多く、のんびりした環境です。同じく郊外にあった大分大学から留学した身として、違和感がなかったことを思い出します。


 一方、学内でもっとも長い「居場所」だった学生会館は、学食や郵便局が抜けたくらいであまり変わっていませんでした。お世話になった日本語サークル「えがお」の部室も、そのままです。
 誰かいたらドアをノックしようかとも思っていましたが、夏休み中の日曜日とあって真っ暗でした。


 もう一つ変わっていなかったのは、旧忠州大学時代のモニュメント。大学概要やホームページなんかには必ず登場する、大学のシンボルでした。
 健在ではあるものの御用済みのものでもあり、草生している姿は、「忠州大学」出身者として寂しくもあります。


 車座になってマッコリを酌み交わした芝生広場は、整備されて屋外ステージに。きれいではあるんだけど、遊びの空間も大切だった気がするなあ…
 昨日の先輩も、僕が大学に行ってみると言うと、「いいなあ、芝生でマッコリだね」という言葉がついて出るほどの、思い出の場所でした。


 大学まで市内バスが入ってくるようになったのは、画期的な進歩。川を渡り、学生街を抜けていった先にあるバス停までは、大学の奥からだと徒歩20分近くかかり、雨の日なんかは大変だったんです。


 統合で学生も増えたのか、学生街も目に見えて賑やかに。ファミマ(現CU)1軒しかなかったコンビニは、セブン、GS25も進出して大手3社が揃いました。


 かと思えば、値段が安い個人商店も健在です。


 もっとも近いスーパーと言えた農協も建て替わり、生活用品一式から家電製品まで扱うようになりました。カフェやベーカリーまで入っています。大学の前で一通りの生活は完結できてしまいそうで、今の学生さんがうらやましいです。
 カフェに至っては、学生街にそれこそ「軒を連ねて」いる状態。まともなコーヒーを飲みたくて、ソウルのスタバまで行ってた日々は今や昔です。


 忠州の街中まで、市内バスで向かいます。時刻表などなく、いつ来るか分からなかったバスも、今やバスロケシステムでバスの現在地まで分かるようになりました。全国共通ICカードも、当たり前のように使えるようになっています。


 街中のバス停で下車。昔は案内放送がなかったので、バス停の名前なんて意識したことがなかったのですが、よく使っていたバス停が「公設市場」だったことを初めて知りました。
 日本の地方都市だと、中心部が元気をなくしていることが多いのだけど、忠州の街中はそんなに変わっていないようです。ちょっと大きめのダイソーまで進出してました。


 アーケードがかかった公設市場。嫁さんを案内するものの、実は留学当時、一度も来たことがない場所ではあります。
 日曜の夕方だからか、ガランとした雰囲気。ほとんどの店は開いているんですけどね。




 一方、通りを挟んだ「若者の街」は人通りも多く、週末の雰囲気がありました。何度か映画を見に来た、街中のシネコンも健在です。
 市内の大型店はEマート、ロッテマートの2店舗から増えていないようで、中心部の賑わいは健在でした。


 今夜の宿泊先は、忠州市郊外の温泉地・水安堡(スアンボ)。バスターミナルから市外バスに乗ればノンストップで行けるけど、街中からなら市内バスに乗った方が乗り換えもなく便利です。
 バスロケのおかげで、バスの時間いっぱいまで街歩きできました。

 もっともバスロケは、ハングルを解さないとまず使えません。バス停名は上下線で分かれていて(同じ「国民銀行前」でも、「国民銀行前」「国民銀行前(反対側)」 になっている)、目指す方角とバス停の位置関係が分かっていないと使いづらいです。


 郊外へ向かうバスは思いの他、若者で混んでいました。建国大学前でもそんなに降りず、どこへ向かうのかと思っていたら、山の中の警察学校前でほとんど下車。短い休日を、街中で楽しんできたところだったんですね。


 バスは国道3号線を南下。自転車道路が整備されていて、スポーツサイクルでサイクリングする人が目立ちました。山の空気は涼しく、温泉もあるってことで人気なのかな? 自転車のメンテ店や、サイクリスト用のゲストハウスも見かけました。


 温泉街に到着! まずは夕食を食べようと、お客さんが何人かいた食堂に入ってみました。
 名物・キジ料理を食べてみたかったけど、1羽分6万ウォンと2人で食べるには高価です。井戸端会議に来ていた近所のおばちゃんが
 「半分で出してあげられない?」
 と助け船を出してくれたけど、
 「1匹絞めちゃうんだから無理よ」
 と至極まっとうな理由で却下。

 代わりに、同じく名物という自然産キノコ鍋にしてみました。肉や魚介は一切なしの、本当のキノコ鍋。だしがよく出て、おいしかったです。


 食堂を出ると、今夜の宿泊先のパークホテルへ行くタクシーを捕まえようとしている二人がいたので、便乗させてもらいました。温泉街からは距離があるので、助かります。
 しかも着いてから割り勘しようとしたら、
 「いいですよ、どうせ二人で乗るつもりだったので」
 と断られてしまいました。旅先で受ける親切、嬉しいものですね。


 さっそく水安堡 パークホテルにチェックイン。外観こそ「ひと昔前の観光ホテル」といった古びた雰囲気ですが、中は改装されていて居心地は良好です。


 しかも部屋ごとにテラスがあり…


 テラスからは、暮れ行く温泉街を見下ろすことができました。日曜日とはいえ、日本からのネット予約で10,307円はなかなかお値打ちだと思います。




 日が暮れてから、もう一度麓の街へ。人通りが少なくて寂しいですが、イルミネーションはきれいです。


 バス停周辺には「家族湯」の看板を掲げたホテルが多く、どんなものなのかと2軒で尋ねてみました。どちらも貸切り湯ではなく、風呂付きの客室を日帰り利用できるシステムなんだとか。3時間で3万ウォンくらいするらしく、宿泊でも7万ウォンくらいだそうなので、泊まってしまった方がよさそうですね。
 コンビニで買い出しして、タクシーでホテルへと戻りました。秋の夜風に吹かれながら、おやすみなさい。

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 8月20日(土)は、ついに迎えた先輩のハレの日です。
 僕らはホテルのお引越し。快適、リーズナブルだったホテルレックスをチェックアウトして、明洞へと向かいました。


 実は今日のホテル、事情あって昨夜急きょ抑えたものです。週末のソウルとあってなかなか空きがなく、ようやく見つけたのがこちら「K-POPレジデンス明洞」でした。


 こことて4人室のファミリールームしか空きがなく、2人だと10万ウォンオーバーとちょっと割高になりました。2段ベッドが並ぶ部屋は家族旅行より、気の合う仲間とのソウル買い物旅行向きかも。
 立地は明洞の繁華街ど真ん中で、門限もないので、寝に帰るだけなら最高でしょう。


 シャワーは、トイレの中に「ある」と言った感じ。快適に使うには、工夫を要します。


 地下鉄2号線で忠正路駅へ。ソウル駅の裏口からもほど近い複合ビルの中にあるのが、今日の会場・アベンティウムです。
 韓国のウエディングホールは、日本人の感覚だと「え、こんな所に!?」と思うような場所にあることもしばしば。電器屋の中だったこともあります。


 14時、開宴! 韓国の結婚式には宗教色がなく、新郎新婦入場~主礼(恩師からの言葉)~余興(今回は、プロ級の歌唱力のご友人から、お祝いの歌でした)~記念撮影と、流れるように進んでいきます。時間は1時間。これでも少し長い方で、早いと30分くらいでお開きになることもあります。
 ともあれ、どのような形の式であってもおめでたいものです。末永く、お幸せに!




 式の後は、受付で貰った「食券」を手に隣りのビュッフェへ。新郎新婦専用の会場ではなく、この日式を挙げるカップルたちのゲスト同士「相席」です。さすがは都会の式場だけあって、豪華な雰囲気。デザートも充実していました。
 めいめいでご飯を食べている間に、新郎新婦と家族は幣帛(ペベク)と呼ばれる挨拶を交わします。


 お、生ビールまで! ただ酒飲みが多いイメージの韓国にあっても、結婚式ではそうそう飛ばさないのがマナーだと感じてます。特にこの日は混み合っていて、次の式の人たちも待っていたので、早めに退席するよう促されるという具合。
 新郎新婦がまだ登場していなかったので、ちょっとだけ粘らせてもらいました。次の式のゲストが入ってくる頃になって、ようやく韓服に着替えた新郎新婦が入場。いや~めでたい!


 式が終わればそのまま解散というパターンも多いのですが、今夜は披露宴を準備しているということで、式場からすぐ近くの「竹林工場PAB」へ。輸入モノのクラフトビールを揃えたビアパブです。
 竹林を作っているわけではなく、竹林という街のビール工場というニュアンスのようです。


 中も天井が高く、ビアホールのような雰囲気。17時かららしいけど、ぼちぼちといった感じで友人たちが集まってきました。先輩の下宿や地元で会った、十数年ぶりの懐かしい顔も。
 昨日のことのように思い出せる韓国留学から、もうそんなに時間が経ったのかと思うと、感慨深いものもあります。


 さすがはビールがメインの店とあって、飲み比べセットは4種類。どれが好みだと通ぶっていたら、着替えを終えた新郎新婦が登場しました。
 「披露宴」と銘打ってはいたけど、日本の感覚だと3次会のような雰囲気。いつしか言葉の壁も超えて、
時間を忘れて盛り上がっていました。


 締めは、お向かいのカラオケへ。部屋が広い広い。日韓織り交ぜての歌合戦は、日付が変わる頃まで続いたのでした。

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 8月、韓国留学時代の先輩がハレの日を迎えることになりました。僕の式にも遠路はるばる駆けつけてくれた先輩の晴れ舞台となれば、万難を排して行く他ないでしょう!
 2ヶ月前には切符を抑え、その日を心待ちにしました。


 出発日の8月19日(金)は5時台に早起き。平日で混雑している西鉄の急行電車で天神へと上り、バスで博多港へとやって来ました。
 最近の訪韓はLCCばかり利用していたけど、鉄っちゃんたるものこれじゃいかんとばかりに、久々にビートル&KTXの乗り継ぎでソウルまで上京です。2ヶ月前の早割を抑えていたおかげで、釜山までは往復7,900円という安さになりました。


 夏休みシーズンの真っ最中というのに、2階席はガラガラ。最近は福岡~釜山のLCC・エアプサンが1日4便にまで増えてきており、ビートルは減船、減便と価格破壊で「守り」に入っています。実際、一度飛行機のラクさを知ってしまうと、ビートルには戻れないという人の気持ちは分かるところ。
 ただ荷物検査もなく、ペットボトルのお茶を携えたまま乗れるビートルの気軽さは、捨てがたいものがあります。


 睡眠不足の解消と、船内テレビで流れるリオ五輪のハイライトを見ていれば、3時間の航海もあっという間(?)。釜山港大橋を渡り、釜山港へと接岸しました。
 1999年に初訪韓した頃から変わらなかった釜山港の国際ターミナルも、ついに昨年8月、移転オープン。移転後、初の釜山上陸です。


 まるで空港のような入国審査場を経て、ターミナルのコンコースへ。待合室は広くゆったり、テナントも増えて、ずいぶん快適なターミナルになりました。
 帰路に見学するとして、今日のところは先を急ぎましょう。


 移転で、繁華街の南浦からは離れてしまいましたが、鉄道旅行派にとっては釜山駅まで徒歩で行けるようになり便利。ターミナルを出れば、釜山駅の裏口は至近距離です。
 日本と同じく韓国も猛暑、徒歩10分も少々辛くはありましたが…


 切符売り場の行列に並んでいたら昼食の時間もなくなってしまったので、駅3階の「本ビビンバ」でお弁当を買って、ソウル行きの高速列車・KTXに乗り込みました。
 深い容器は、まぜまぜするのもスムーズ。本格的な味で、おいしかったです。隣の席のおばちゃんも、「どこで買ったの?中で買えるの?」と興味津々の様子でした。


 13年目を迎えたKTX、座席のモケットが張り替えられ、ちょっと雰囲気が変わりました。

 そして変化は車内サービスにも。従来の車内販売に加え、コーヒーとスイーツを載せたカフェのカートも回るようになっていました。味も市中のカフェと変わらないレベル、その代わりにコーヒーの値段も4,600ウォンとカフェ水準です。
 デビュー時はUCCの本格的なドリップコーヒーを3,000ウォン(在来線の3倍!)で出していましたが、当時は本格的なドリップコーヒーは受けず、薄い韓国式コーヒーに戻っていたKTX。ようやく時代が追いついてきたと言えそうです。


 韓国を縦断して2時間半、午後4時にソウルへ到着。久留米から9時間半の旅路でした。


 地下鉄4号線で1駅、会賢駅へ。地上に出ると、街には激しい夕立が降っていました。最近の福岡ではあまり見ない、夏らしい夕立です。




 本日の泊まり先は、ホテル・レックス。明洞にも近いということで、日本人観光客にも人気のホテルです。
 1万円を切る値段で予約できましたが、部屋割りの都合で無料アップグレード!定価なら3万円近くするデラックススイートになりました。広すぎて、どう使ったらいいのか分かりません。


 夕方6時をまわり、涼しくなったのを見計らって街歩きに出発。4号線と6号線、5号線を乗り継ぎ、漢江の中洲に当たる汝矣ナル駅にやって来ました。
 漢江の底を走る5号線。その川辺の駅とあって、ホームはかなりの深さにあります。駅にはあちこちに、図解入りの「深いですのでご理解をお願いします」との看板が。苦情が多かったのかな…。




 漢江公園までは、駅から歩いてすぐ。暑いこの時期、川辺の公園は夕涼みの人で大賑わいです。韓国でも今年は猛暑で、ソウルは35度を超える猛暑日続き。夕方でもそんなに涼しくはないけど、習慣なんでしょうか。
 レジャーシートを敷いて、ビールを飲んだりカップラーメンを食べたりしつつ、ただ過ごしている人が多かったです。


 漢江名物の遊覧船に乗船! 乗船場が汝矣ナル駅から近い、漢江アラ号です。昼は遊覧のみで15,000ウォン、夜は公演とビュッフェが付いて50,000ウォン以上となかなか高価。ただ今日は「特別な花火コースです」ということで、食事なしの35,000ウォンでした。
 花火?花火大会でもあるのかな? ワクワクしながら乗船しました。


 船はなかなか豪華な雰囲気で、クルーズ気分が味わえます。


 1階のホールでは女性シンガーの公演があっていましたが、やっぱり夜景を楽しみたいというわけで、屋上のデッキに上がってきました。
 スピーカーで聞こえてくる歌声を聞きながら、63ビルに見送られて上流へと上っていきます。




 広い漢江には、時代も構造も様々な橋がかかります。わりとさっぱりした構造のPC橋でも、ライトアップの仕方次第ではいい景観になるものです。


 京釜線は、長距離列車も通勤電車も走る大動脈。ひっきりなしに列車が行き交います。高さもあまりないので、頭の真上を列車が駆けて行き、なかなかの迫力でした。




 上流の蚕室(チャムシル)付近まで来ると、川幅も広がりぐっと涼しくなってきました。久留米では猛暑日続きで、夜も熱帯夜ばかり。ひさびさに感じる自然の風の涼しさに、ほっとします。


 せっかくなので、公演をやっているホールもチラリ。ホールに入ってしまうと、景色はまったく見えなくなってしまいます。
 蚕室までの往復コースなので、往路は公演、復路は夜景という楽しみ方をしている人が多かったです。


 川を下り、再び63ビルが姿を現しました。川辺では「K-POPフェスティバル」をやっていて、大音響で歌声が響いてきます。
 大都会の川辺は、お祭り騒ぎの場でもありました。


 ほとんど船着き場まで戻ってきました。花火はどうなったの…? と思っていたら、案内放送が。船着き場の真横で、打ち上げ花火が始まりました。このクルーズのための花火だったんですね!
 花火大会ほどの規模はないにしても、5分ほど続く花火の見ごたえはなかなか。船上の特等席から見られたので、贅沢な感じもありました。川辺で夕涼みする人たちにとっては、ラッキーな出来事ですね。


 花火の後は少しだけ下り、国会議事堂の夜景を望めました。川辺には屋台が並び、縁日のような雰囲気。時間は間もなく9時だけど、1000万都市・ソウルの夜は始まったばかりです。




 1時間半のクルーズを終え公園に戻ると、涼しくなってきたこともあって、ぐっと人出が増えてました。大道芸やミュージシャンのパフォーマンスを見たり、セグウェイやサイクリングを楽しんだりと、それぞれが夏の夜を満喫してます。
 これだけの人が家でエアコンを使わずに外で過ごしているんだから、省エネの効果もありそうです。


 僕らは地下鉄で明洞へ。チメク(チキン&メクチュ=ビール)を楽しめる店、チルチルにやって来ました。


 もはや新たな韓国料理と言ってもいいチメクですが、こちらの店はチキンにもアレンジを加えています。
 僕らが頼んだのは、クリームパスタと絡めたチキン。チキンだけで楽しんでもよし、パスタと合わせてもよし。カロリーはすごそうだけど、旅先では気にしてもいられません。




 ビールも、生だけで3種類を準備。飲み比べセットもあります。日本でも今年、クラフトビールがブームになりましたが、韓国では輸入モノのクラフトビールが市民権を得つつあるようです。


 夜11時。宵っ張りのソウルにあって、明洞は10時頃に店が閉まる比較的夜の早い街だったのに、昼間のような人通りです。
 大陸からの観光客が多く、街の空気も少し変わりつつあるように感じました。

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 福岡市では西鉄と協同で、都心循環BRT(バス高速輸送システム)の導入を計画しています。その目玉ともなる連接バスが、試験運行という形で昨日(2016年8月8日)から走り始めました。
 福岡の都心を走る、ヨーロッパスタイルのバスの乗り心地やいかに? 運行2日目の9日、試し乗りに行きました。


 というわけで、始発地の博多港国際ターミナルへ。9月中旬までの約1ヶ月間は、国際Tから博多駅と天神を結ぶ、2系統の路線として運行します。それぞれ1日6往復の、限られた本数です。
 バス停には、本格運行も見据えて「BRT」のロゴ入りバス停が立てられていました。車両だけではなく、信号やバスレーンなど地上での整備も合わせて高速運行を目指すシステムが「BRT」。それらが整わない現時点では、ちょっとフライングと言えるかも。


 僕の乗る天神方面行きの前に、博多駅行きが到着。流線形の車体と、これまでの西鉄バスのカラーとは違う白と黄色の塗装が、スマートな印象を与えます。
 バスはスウェーデン製。北欧スタイルの「外車」なのです。


 後部車両にもドアがあり、ICカードを持っていれば乗降可能。本格運行時にはワンマン運行を目指しているようですが、試験運行中は女性の案内員さんが付きます。
 海外研修帰りなのか、大荷物の若者が目立ちましたが、余裕を持って全員着席できました。これが130人乗りの威力か。


 続いて19分後に、天神行きが到着。国際Tのバス乗り場は、博多方面と天神方面で乗り場を分けていますが、長い連接バスは2方面の停車場をまたいで停まります。先発の博多行きが出るまで、しばし待機です。
 最後尾には「全長18m 追い越し注意」の注意書きも。


 天神行きは余裕があり、ゆったりと乗り込めました。後部車両から前方を見渡すと、ご覧の通り。まるで路面電車のようです。ヨーロッパで見てきた風景が、福岡に再現されました。
 前方車両の後ろ向き座席が、特に目新しい印象です。

 停車地はマリンメッセとサンパレスのみ。ただ所要時間は天神コアまでが20分、博多駅までは23分で、各停バスのそれぞれ18分より長くなっています。時刻表上では、各停に抜かれる便もあるほど。
 試験運行ということで、余裕を見た所要時間になっているのでしょう。となればBRTを名乗るのは、なおのこと時期尚早かも。


 連接部分をくねらせながら、福博の街を堂々行進。色とりどりのバスが走る街だけに注目度は高くないものの、10人に1人くらいは珍しそうな視線を向けています。


 バス車内のデザインも、他のバスとはだいぶ違う雰囲気。木目調の床と彩度を抑えた座席で、落ち着いたイメージになっています。
 前方車両は広々としていて、車いすでの乗り降りもスムーズにできそうです。


 後部車両は座席が多く、座れる確率は高まりそう。韓国に渡る際、博多港まではよく利用するので助かります。
 座席のひじ掛けは細く、とてもひじは載りません。通路との仕切りといった方が適当かも。


 見慣れないものの一つがこれ、窓ガラスを割るためのハンマー。事故の際、窓ガラスを割って脱出するためのもので、海外ではお馴染みの装備です。非常時以外に外すとブザーが鳴る仕掛けで、念が入ってます。
 その代わりに日本のバスでは一般的な、乗降口と反対側の非常口がありません。


 ワンマン運行に備えて、後部車両から運転士に通話できる、インターフォンの設備も。


 今の路線は約1ヶ月の暫定的なものなのに、きちんとデザインされた路線図が入っているのは立派です。
 運賃は博多方面が230円、天神方面が180円で、現行の一般路線バスと同額。市内を循環する本格運行時は別建ての運賃体系になるようですが、さていくらになることやら。


 博多港から約20分で、天神コア前着。サンパレスからの乗客もあって降車する人数は多かったものの、後部車両のドアからも降りられたので、スムーズに全員降りることができました。
 さすがにバスを待っている人には目立つ存在で、スマホを向ける人も多かったです。

 路面電車でもバスでも、定員の多い連接タイプでは乗降に時間がかかるのが難点。ヨーロッパの信用乗車方式(停留所で切符を買い、車内検札は抜き打ち)なら早いものの、日本では馴染みのない方式です。
 今は後部車両の乗務員も運賃収受を行っていますが、本格運行時にはICカード専用の出入り口になることが予告されています。運転士の目が届かない「半信用乗車」とも言えるシステムであり、この成否にも注目したいところです。

 来月の循環運行開始時には、また乗りに行ってみたいと思います。

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 玄界灘の離島・馬渡(まだら)島への旅。昨日の暑さの疲れから、ついつい8時まで惰眠をむさぼってしまいました。
 素朴ながらに おいしい朝ごはんをお腹いっぱいにため込んで、1日がスタート!…とエンジンだけはかけてみたのですが、オリンピックのバスケットボールの中継を見ていたら、ついつい出遅れてしまいました。


 右側の赤茶色の屋根の建物が、今回お世話になった山下旅館。お向かいには駐在所と商店が2軒、さらに上がると小中学校があり、島の中心部にあたります。
 もっとも店は日曜でお休み、学校も夏休み、駐在さんも滞在中1度も見かけませんでしたが…。


 馬渡神社。島の守り神です。あまりの急な階段に、ちょっと怖気づいてしまいました。


 神社のお向かいの酒屋さんは日曜日も開いていて、お酒だけではなく、アイスも売ってます。散策後にクールダウンできて、ずいぶん助かりました。


 猛暑ではあるものの、内陸の久留米に比べれば気温もいくぶん低く、海風がさわやかです。
 波止場に立って振り返れば、ブルーの海に浮かぶ島の姿がありました。


 えびす様が、航海の安全を見守ります。


 岸壁の道を、東へ。日差しを遮る場所がなく、しばらく歩いていたらフラフラしてきました。多少温度は低くとも、直射日光のパワー恐るべし。
 運動公園まで出ると、海の透明度が一層増してきました。きれいな海なのに、泳ぐのに適した海岸がないのは残念。側のプールでは、子どもたちの歓声が響いていました。


 眺めのいい場所まで上がって、山道を宿まで帰ったものの、体力的にはもう限界。夏の島旅は大好きだけど、今年の猛暑には勝てませんでした。


 数は少ない島の猫たちも、影でじーっと身を潜めています。


 港の近くでは、原子力災害対策施設の工事が。島の南東方向には、それそこ手に取るように原発の姿が見えます。
 ほとんど港と同じレベルにある「施設」、津波警報の中でも機能するんでしょうか…。


 午後1時出港の便まで、あと30分。まだまだ島内に見ていない場所はたくさんあるけど、猛暑に体は悲鳴を上げてます。たまりかねて停泊中の船の中に、いそいそと避難。またいい季節に再訪せねば。
 エンジンは切ってあったけど、僕らを見た船員さんが起動させてくれました。感謝!


 馬渡島航路の切符は、船内販売。出港後しばらくして販売に巡回して、到着10分ほど前に回収が来ます。
 なくしたり、捨ててしまったりしないように注意です。


 13時40分、呼子港に到着。バスに乗り継ぎ、唐津へと抜けます。
 海岸線経由のバスが15分前に出たばかりとあって、バスは僕らだけの貸切り状態。唐津まで、他の乗客は現れませんでした。


 山越え経由のバスは、早くも実った稲穂の中を走ります。よく効いた冷房に、ついつい船を漕いでしまいました。


 お昼営業していた居酒屋で、格安の豚丼と「ガソリン」を補給して、元気復活。おそ松スタンプラリーの、残り2ヶ所をクリアしに出かけました。
 1ヶ所目は、バスセンターからもほど近い旧唐津銀行本店です。


 外観はレンガ積み、内部は大工と左官の仕事が光る洋風建築。東京駅を始め各地に近代建築を残した辰野金吾博士が、故郷に遺した作品です。
 いつの間にやら地下にレストランがオープンして、活用が進んでいたのは嬉しいこと。およそ建築には興味がなさそう(?)な「おそ松女子」も、しばしたたずんでいました。


 螺旋階段の曲線美。


 おそ松さんスタンプラリーでは、虹ノ松原コースも効率的に回れるよう、90分毎に臨時バスまで走っています。城下町コースでも唐津城まで移動するのに使えるので、時間を合わせて乗ってみました。


 車内にも、おそ松さん達のポスターがゆらゆら。なんだか脱力してしまいます。


 唐津城は、一部が工事中。それでも来訪者が途切れないのは、おそ松効果か!?


 特設コーナーは、入館料がかからない場所に設けてありました。何かと経費がかかっているであろうイベントだけに、有料ゾーンにあっても、バチは当たらないと思うのですが…




 海と松浦川に挟まれた街や、虹の松原が広がる景色は見事。


 再び「おそ松バス」に乗って、唐津駅へ。18時前の最終便だったこともあり、観光案内所には「おそ松」スタンプラリーのゴールを目指す人で列ができました。
 僕らも城下町コースをクリアして、ポスターをゲット。ちょっとした達成感はありました。




 帰路も、本数の少ない快速電車に当たりました。車両も同じ305系です。


 唐津城に見送られ、短い夏の旅は幕を下ろしました。

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 島旅仲間と行く、恒例の夏の島旅。今年は、唐津沖に浮かぶ佐賀の7有人島の一つ、馬渡(まだら)島へとお誘い頂きました。毎年、企画ありがとうございます!朝10時前の西鉄電車で、まずは福岡天神へと上りました。
 天神からは電車で唐津へ。地下鉄各駅~唐津方面へは、格安運賃の高速バスに対抗して、普通列車用の「2枚きっぷ」が設定されています。ところが券売機に口座はなく、駅員さんに聞いてみればJRの駅でしか買えないとのこと。これは改善して頂きたいですね。


 唐津まで片道930円になるはずが、通常運賃の1,140円になってしまい、計算外の出費に。細かい不満を吹き飛ばすような、まばゆい白い電車がやって来ました。新型の305系電車です。


 305系電車はJR九州の最新型電車で、デザインには815系のロングシートタイプとの共通項も見い出せます。815系では「硬い」との評がある木の座席も、305系ではクッションが厚く、改善された点も。
 1号車だけは「観光仕様」で、床がフローリングの仕上げに。4扉、ロングシートの通勤電車ながら、通勤電車ばなれした雰囲気です。


 姪浜からJR線に入ると、液晶画面のインフォメーションでは、停車駅ごとに観光案内が流れていました。
 休日ダイヤでは下り5本、上り4本に限られる快速電車ですが、かなりの駅を飛ばす本格的な快速運行。天神~唐津は1時間と、普通電車より10分以上早く着けます。ライバルの高速バスとも、遜色ない所要時間です。


 でも高速バスなら、回数券で700円台。本数も1時間に2~3本と多いし、呼子方面への乗り継ぎも唐津のバスターミナルでできるので便利です。
 それでも筑肥線を選んだのは、この車窓があるから! 夏の玄界灘は、何度見ても美しいものです。地下鉄直通の電車は6両と長いので、海を見ながらガラガラの車内で足を伸ばし のんびりしました。


 筑前前原から先は、ドアは各自ボタンで開閉する方式になります。本州以北だとあちこちで見られるけど、九州では筑肥線が唯一。案内が、しつこく車内放送で繰り返されます。


 松原の中をノンストップで駆け抜ければ、唐津ももうすぐ。


 1時間のショートトリップを終え、唐津で下車。情報を手に入れようと観光案内所に行ってみたら、女子でたいそう賑わっていました。
 女子のお目当ては、アニメ「おそ松さん」のスタンプラリー。「おそ松くん」の大人になった姿を描いだギャグアニメで、意外と女性に受けた…という知識はありましたが、ここまでの人気とは。というわけで僕らも船の時間まで、「さが松り」に参加してみました。


 虹の松原コースと唐津城下町コースの2つがあり、城下町コースは駅チカのポイントが多くて気軽に参加できます。
 駅の観光案内所で1つ目のスタンプをゲットして、2つ目は観光物産館の「アルピノ」。開始5分で1/3を達成です。


 猛暑日にはありがたいアーケード街に入れば…


 3つ目の特設売店「さが松アート」。空き店舗を有効活用したスペースに、「おそ松女子」が集まっていました。
 コラボグッズも揃ってますが、Tシャツは追加生産中で、11日には入荷するとのこと。ただ「殺到」が予想されるので、整理券での入店になるそうです。午前中の整理券番号は、なんと1~600番。午後まで含めて、何人の来店を予想しているのか…聞きしに勝る人気っぷりです。


 バスセンターの前で、唐津牛のハンバーグ&ステーキを食らい、パワー回腹!


 公共施設との複合化で、美しく生まれ変わったバスセンターにて4つ目のスタンプゲット。「おそ松」からは離れて、呼子行きのバスに乗り込みます。
 さすがは夏場、あちこち遊びに行く人で、バスは満席になりました。


 30分ほどバスに揺られて、呼子着。スーパーで夜食の買い出しをして、港へと向かいます。


 呼子からは4島への航路が発着しますが、フェリーターミナルはありません。それぞれの航路の港があり、乗船券は船内で購入します。
 馬渡島行きは、加唐島行きと同じ桟橋からの発着です。


 馬渡島行き航路は、1日4往復。時刻は、事前にしっかり確認を。






 海に出ると、夏の旅に出た感を強くします。


 呼子発着の4航路で、馬渡島行きは唯一、名護屋港に寄港します。車で来るにはこちらが便利なようで、ガラガラだった船はずいぶん賑わいました。
 ここもやはり、釣り客の姿が目立ちます。


 呼子を出て約40分、馬渡島に入港。岸壁では、卒業制作で描かれた壁画が出迎えてくれました。離島ではよく見る風景です。
 描いた子どもたちは、今も島にいるのでしょうか。


 山下旅館さんの車で、まずはお宿へ。港から徒歩圏内の、古くからの旅館です。
 冷房の効いた部屋に入ると、しばらく身動きができなくなりました。潮風でいくぶん涼しいとはいえ、外は35度超えの猛暑日です。


 夕方、少し涼しくなってきたのを見計らい、一念発起して島内探検に出発!
 島には今もいくつかの集落がありますが、昔は集落だったのかなと思わせるような跡もいくつか。舗装路から、あまり使われていないような脇道がいくつも分かれています。


 島内では、イノシシ注意! しかし防御する術も逃げ場もないだけに、どう注意しようか最後まで答えは出ませんでした。
 野生のヤギも島の名物だったそうですが、イノシシにかなりやられてしまっているとのこと。


 島の案内図。


 宿から歩いて30分ほどで、馬渡島教会へ。小さな島にある、木造の立派な教会堂です。
 教会前の墓地に並ぶお墓も、日本式の墓石の上に十字架を載せた形。佐賀県にはなりますが馬渡島もまた、隠れキリシタンの島でした。


 牧師さんにお許しをもらって、教会堂の中へ。木で組まれた祈りの場には、歳月を重ねるほどに磨きこまれてきた美しさがありました。


 宿に戻る頃には、日暮れの時間。船の最終は18時に着いてしまっており、島の1日が終わろうとしています。


 島内に食堂はないものの、港の集落には何軒かの商店や酒屋があり、自販機もあるので助かりました。


 島旅の楽しみは、新鮮な魚介類。さすがは唐津で、魚とともにイカの刺身が食卓を飾りました。
 満腹になってしまえば、「やるべきこと」はありません。お酒をちびちび飲みながらオリンピック中継に見入り、のんびりした時間が流れていきました。

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6月終わりから8月始めにかけての土曜の夜は、毎週、久留米土曜夜市が開催されました。
久留米の中心市街地が、賑わいを取り戻すシーズンです。

今年はシティプラザのオープンで、六角堂広場も復活。ステージイベントも充実していました。










8月4日は、久留米水の祭典。
メインストリートの明治通りを封鎖、2時間にわたって1万人以上が踊り、踊り、踊りまくる夏の夜です。












そして8月5日は、第357回筑後川花火大会。
雨上がりの澄んだ空気に咲く、大輪の花を楽しめました。





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