Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 2019年3月16日、平成最後のJR全国ダイヤ改定。九州は昨年、徹底した減便・減車が中心で「ダイヤ見直し」と称するほどでしたが、今春は「改正」に戻りました。
 福岡都市圏も小粒ながら、新車導入や新駅開業などの明るい話題が豊富。そこでこれらのポイントを、1日で巡ってみました。

 前編では、
・原田線(筑豊本線・原田~桂川間)復旧
・折尾駅の筑豊本線ホーム高架化
・JR香椎駅駅前広場オープン
・香椎線の全列車を819系蓄電池車に置き換え

 後編では、
・糸島高校前駅ついに開業
・821系電車デビュー
 の様子を記録します。

筑肥線・糸島高校駅開業~成長新都の期待の星~


 西戸崎駅から、折り返しの香椎線「DENCHA」で戻ってもいいけど、気分を変えたくて市営渡船に乗ることにしました。対岸の博多港までを、わずか15分で結ぶ「海のバイパス」です。


 ラン帰りの人で、こちらも満員。運動後のアルコールでのどをうるおす人も多くて、船旅ならでは。満員の香椎線のロングシートでは、こうはいきません。


 こちらもイベントで大賑わいの、ベイサイドプレイス博多埠頭に到着。


 博多、天神へは西鉄バスが接続しますが、満員になるのは目に見えていたので、シェアサイクル「メルチャリ」に転向。10円/4分で利用できて格安のモビリティです。
 地下鉄の中洲川端駅までは10分もかからず、おかげで予定の1本前の列車に乗れました。


 JR筑肥線・筑前前原直通の電車は、福岡市営地下鉄の車両でした。
 姪浜で地上に出れば、昔ながらの住宅街から松原、海岸、そしてニュータウンへと景色が目まぐるしく変わります。「地下鉄の車窓」としては、国内でも屈指の良さじゃないかな。


 約35分で、糸島高校前駅に到着。昨日に開業したばかりの新駅です。
 電車からは十数人が降り立ち、すでに日常利用が定着しているのが印象深いシーンでした。


 白を基調にした、こざっぱりした橋上駅舎。駅名の文字のフォントが独特で、かわいいです。
 糸島市側が要望した駅なので、建設費は全額、市の負担。市の期待感が感じられます。


 駅舎内のデザインも、今風でなかなかしゃれてます。自動改札が3台、みどりの窓口も設置。省力化が進むJR九州では、かなりの「好待遇」と言っていいでしょう。


 書道部もお祝い。
 ちなみに、駅名にもなっている糸島高校は直線距離でも400m以上離れていて、駅周辺は「高校前」って感じではありません。


 駅南は、大規模住宅団地「伊都の杜」が広がります。もちろん新駅開業は織り込み済みの区画地。駅前は公園になってます。
 筑前新宮も駅前が公園で気持ちいい景色なんだけど、こちらは調整池を兼ねているので地盤が低く、駅から緑が見えないのが惜しいところ。


 駅北は国道202号線、いわゆる唐津街道です。古くからの幹線道路で、道沿いには商業施設、その裏には住宅が建て込んでいます。お隣の周船寺や筑前前原から、一体でつながる市街地です。
 近年、福岡都市圏のJR九州の新駅といえば、新宮中央、千早、九大学研都市など、区画整理に合わせて開設される駅が多かったです。対して糸島高校前は既成市街地にも近く、待望の新駅だったと思われます。


 ホテルAZの福岡前原店は、一夜にして駅前ホテルに“昇格”。郊外型のホテルチェーンなので、駅前立地の店は珍しいです。
 福岡市内から直結なので、ドームでのイベントで市内に宿が取れない時は、こちらまで逃げて来るのもテ。


 スーパーのサニーもあり、なかなか便利な駅前。スーパーの駐車場は有料で、ゲートもフラップもなく、ナンバープレートをカメラで判別するという最新仕様です。24時間500円なので、駅利用時の駐車場にも使えそう。


 北口の駅前は、これまでの「国道裏」。駅前が2つのパチンコ屋の駐車場で埋まってしまっているのは、ちょっともったいないなと思いました。


新型通勤電車821系デビュー~インパクト大の外観、上質な内装~


 博多駅に戻り、在来線ホームへ。今日最後のチェックポイントは、鹿児島本線に導入された新型通勤電車・821系です。
 前面は真っ黒。LEDライトで縁取られ、インパクトは抜群です。いいデザインかは判断つきませんが、夜間の視認性は良さそう。


 乗降口の足元にもライトが灯ってます。


 博多駅以外では、LEDが消されてました。基本的に、昼間は消すものらしいです。乗客の多い博多駅でのデモンストレーションだったのか、ビルに囲まれ影になっていたから点灯させていたのか。


 側面の細長い窓も、今までに見たことがない外観。台湾の通勤電車を見た時の違和感を思い出しました。
 819系と同様、ロングシートの背もたれが高いので、その分窓を狭めてしまったもの。もちろんガラス代の節約や、軽量化にも寄与しそうではあります。


 議論を起こしそうなのが、側面の表示。日→英→中→韓の4ヶ国語が、交互に表示されます。英・中はまだしも、韓国語の時に出くわしたら分からない…なんて苦情は来ないかしら。
 個人的にはハングル読めるので支障はないけど(^^;;


 ちなみに、筑肥線の305系電車の側面表示はこんな感じ。二段になっていて、日本語は常時表示されています。地下鉄~筑肥線は狭い駅が多いので、文字が小さくても支障なしという判断があるのかな。


 819系と同様、スマートドアの設備も設置。今のところ運用されていないけど、鹿児島本線は特急・快速の通過待ちで長時間停車することも多く、いずれ稼働するかもしれません。


 外観はインパクトがあるとはいえ、1999年デビューの815系の流れを受け継ぐデザインではあります。赤に塗られたドアは1994年製の813系から続くもので、先祖帰りにも感じられました。
 それだけに、車内の変わりっぷりは想定外。先代の817系3000番台に比べ、ぐっと落ち着いた雰囲気になりました。天井のダウンライトで、こんなにも変わるんですね。


 1号車の青に対し、3号車は緑色の座席が展開。窓の小ささは、車内からだとほとんど気になりません。


 2号車の座席は、赤、青、緑のミックス。優先座席の色分けはありません。
 座席は817系3000番台とは比較にならないほど、弾力が増しました。これなら長時間の乗車でも快適で、ロングシートながら「当たり」と思える電車です。


 車いすスペースは、従来からの先頭車トイレ向かい側に加え、中間車にも設置。ベビーカーのマークもついたので、親子連れでも気兼ねなく使えます。
 介助者用補助いすは、2両とも装備されています。


 案内モニタも、鹿児島本線初登場の「東京でよく見るヤツ」。広告需要は首都圏ほどではなく、1画面です。列車によって所要時間はまちまちなので、駅間時間の表示は省略されてます。
 821系の数はまだまだ少なく、休日は4往復の運行のみ。今後、国鉄形電車を置き換えていくため増備が進むとのことで、期待しています。

 というわけで、超駆け足で巡った1日が終了。前向きな内容が多かっただけに、巡ってて楽しかったです。来春も「改正」と思えるような新ダイヤであることを願っています。

コメント ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


« 2019年3月ダイ... 記事一覧画像一覧読者一覧フォトチャンネル一覧 アイランドシ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。