Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 前編からの続きです。

■デザインされた駅を維持する努力・新水俣


 臨時「さくら」で新水俣へ。フリーきっぷの影響もあってか、ここまで乗った列車は「つばめ」でも4割程度の乗車がありましたが、臨時列車とあって目だって空いていました。
 新水俣駅は、大きなルーバーが覆うデザインされた駅舎が特徴。個人的には、九州新幹線の各駅の中でも最も好きな駅舎です。


 傍らでは、屋根の維持補修工事が行われていました。
 開業10年。駅もそろそろ、手を入れる時期に来ています。


 駅正面は国道沿いで、ファミレスがある程度。街外れ、郊外といった趣は変わりませんが、2年前にはなかった駅前コンビニができていました。
 GS跡には格安レンタカーもできており、新幹線としては小さな駅ながら、少しずつ便利になっていきます。


■ツル祭とツル博物館・出水


 出水駅には立派な新幹線の駅舎と共に、在来線時代の時代がかった駅舎も健在。
 駅舎として使われてはいませんが、うっすらと残る「JR」の文字に、在来線特急「つばめ」が行き交った時代を思い出します。


 出水の開業イベントは、駅からレンタサイクルで10分ほど走った出水市陸上競技場での開催。九州新幹線・肥薩おれんじ鉄道10周年と銘打っての、「ツルを送るまつり」でした。
 新幹線関係の催しは見られませんでしたが、おれんじ鉄道のブースはあり、グッズを販売していました。観光列車「おれんじ食堂」で起死回生を図るおれんじ鉄道、PRにも熱が入ります。


 ツルを送るシーズンの出水に来たものの、ツル越冬地は自転車で行くにはかなりの距離。せっかくなので手近な、ツル博物館「クレインパークいずみ」まで足を伸ばしてみました。菜の花が咲き、ひと足早い春のサイクリングです。
 出水=ツルというイメージは強いものですが、博物館では、そこに至るまでの長い歴史を学ぶことができました。


 日本一の大鈴なんてものも見物。12駅に全駅下車の旅とはいえ、ちょっと観光する余裕もあるのですから、やっぱり新幹線は早い!


■新幹線の功罪?・川内駅


 「みずほ」を除く全列車が停車する要衝、川内駅に到着。立派な橋上駅舎も、10周年を迎えました。駅前通りも幅が広く、合併前の人口7万人の街としては、かなり整備された街という印象を受けます。
 駅裏にはマンションが林立しており、鹿児島まで無理なく通勤できるエリアになって、定住促進に一定の効果があったようです。


 表口に立体駐車場、裏口には平面の駐車場があり、収容台数は豊富。しかしどちらも満車状態でした。
 今日は、ワンコインきっぷを使えば500円で鹿児島市内に出られるわけで、その影響で利用が多いのかもしれません。


 市街地には立派なアーケードが続きますが、シャッターが閉まったままの店が多く、人通りもまばら。デパートもありましたが、店内は決して賑わっているとは言えない状況でした。
 9万都市ながら充実した市街地に、周辺の中核都市として発展してきた歴史は垣間見えましたが、新幹線で鹿児島市にスプロールされてしまった…のでしょうか??


■沸きました!・鹿児島中央駅


 午後5時、鹿児島中央駅に到着。駅ビルの増床工事が進み、新幹線の終点の先に広がっていた桜島も、ちょっと窮屈な風景になりました。


 西鹿児島駅時代から見慣れてきた大階段は姿を消し、駅ビルが姿を現しつつあります。
 もともと当初から計画されていた駅ビルが10年目にして実現するもので、活況を示す喜ばしい出来事ではあります。


 2段階に分かれた新幹線の開通で、2波に分かれて観光客が押し寄せた鹿児島。開業景気も陰りが見えてきたようですが、JR側は、あの手この手のキャンペーンで盛り上げています。
 温泉キャンペーン「ゆ活」では、おなじみ指宿・霧島だけでなく、鹿児島市内の温泉銭湯も「まち湯」としてPR。その中の一つ、桜島の眺望が楽しめる「新とそ温泉」で温泉を楽しみました。


■サクラサク・博多駅


 久留米人にはあまり縁のない列車、みずほで一気に博多へと上りました。開業2日目に、博多~鹿児島中央を下って以来の乗車です。わずか76分、驚異の早さです。
 みずほこそ、新幹線の速達効果が発揮される列車で、ダイヤ改定の度に増便が進んでいます。あまり久留米を通過されても困るけど、全体の効果を考えれば、もう少し増発されてもよい列車のように思います。


 博多駅ビルも、開業3周年。予想を上回る好調ぶりで、七隈線延伸、郵便局の再開発など、周辺の開発も留まることを知りません。
 この春は初の試みとして、Hakata Hanami~さくらイルミネーションが開催中。駅前広場も駅ビルもピンク色に染まり、冬のイルミとはまた一味違った夜景を演出していました。


 専門店街「AMU」も好調を受け、筑紫口にも進出。これまでのデイトスからAMU ESTへ、3月1日にリニューアルオープンしました。
 居酒屋や立ち飲み屋が並ぶ「ほろよい通り」は、AMUに変わっても健在。お洒落なだけじゃない駅ナカの魅力で、今夜もぎっしりの酔っ払いで盛り上がっていました。


■新ダイヤで飛躍・新鳥栖駅


 「さくら」で下り、最後の一駅、新鳥栖へと向かいます。博多駅で行われるJR西日本からJR九州への引き継ぎも、すっかり見慣れた光景になりました。
 今回の新ダイヤから、すべての「さくら」が新鳥栖、久留米に停車。所要時間は伸びたのは残念ですが、分かりやすいダイヤになりました。新鳥栖にとっては新大阪直通列車が劇的に増え、飛躍のダイヤ改定と言えます。


 大きく翼を広げたようなスタイルの、新鳥栖駅舎。駅舎内の明かりが、周囲に光を投げかけます。
 新鳥栖駅周辺は蔵上と呼ばれる新市街地ながら、開業当初は駅前に何もありませんでした。現在はがんセンターやドラッグストアが進出しており、ホテルの建設も予定されています。マンションこそないものの、ファミリータイプのアパートも増えてきました。


 24時間100円の駐車場は好調。キャパシティが大きく、めったに満車にならないのも安心です。夜10時でも止まっている車は多く、泊まりの旅行にも活用されているようです。
 というわけで九州新幹線全駅をめぐった、怒涛の一日は終了。運賃、ダイヤとも試行錯誤が続いていますが、最適解を目指し、今後もいっそう磨きをかけられんことを願っています。

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 今年3月、九州新幹線は新八代~鹿児島中央の部分開業から10年を迎えました。ホーム対面乗り換えという斬新な方式でデビューしてから10年、3年前には全線開通を果たし、今や九州の基幹交通として大活躍しています。
 この記念すべき春のダイヤ改定の日に合わせ、1万円で博多~鹿児島中央が乗り放題になる「開業10周年感謝・九州新幹線フリーきっぷ」が発売されました。そこで改めて、3年目・10年目の九州新幹線の全駅を巡る旅に出かけました。


■立体駐車場が間もなくオープン!久留米駅


 まずは、地元の久留米駅からスタート。久留米市のゆるキャラ「くるっぱ」生誕1年と、草野の「世界のつばき館」オープンとタイアップして、15日、16日には記念イベントが開催されました。
 朝9時前とあって、駅前はまだ出店の準備中でした。昼は大勢の来場者で賑わったようです。


 自由通路でも、イベントの準備が着々と進んでいました。
 ここではいつも、久留米ゆかりの歌手たちのヒットソングが流れています。


 さて3年目の新幹線久留米駅の話題といえば、西口の立体駐車場がオープン間近なこと。
 民間・市営合わせて駐車場は余裕があり、満車になることはあまりありませんでしたが、今回オープンの立体駐車場は屋根付き通路で駅に直結。雨の日でも濡れずに乗れて、ますます快適になります。


■名実ともに公園の中の駅へ・筑後船小屋


 「つばめ」で下り、筑後船小屋駅へ。駅周辺に広がる筑後広域公園の整備が進み、「公園の中の駅」というコンセプトが目に見えてきました。
 公園内を1kmほど歩いていくと、温泉施設や物販店もあります。ちょっと距離がありますが、公園の散策と思えば気持ちいいかも。


 そしてこの3年間でもっとも大きな変化といえば、駅前の九州芸文館のオープン。隈研吾氏設計の3つの特徴的な建物が並ぶ、芸術文化交流施設です。
 その名も「ななつ星」と呼ぶカフェレストランもあり、降りて楽しい駅に変貌しました。


 利用者数低迷の一因でもあったと思われる駐車場不足は、駅裏の砂利敷きの暫定駐車場整備で解消が図られましたが、正式な駐車場の工事も年度内完成に向けて進んでいました。


■イベントで賑わう・新大牟田駅


 筑後船小屋からは一旦新玉名に下り、上り列車で新大牟田へ戻って来ましたが、駅の順番通り新大牟田から先に紹介します。
 新大牟田駅でも、イベントを開催中。ミニSLや鉄道模型、1周年の際にもお見かけした抹茶のサービスもお目見えしており、大勢のギャラリーで賑わっていました。


 東口には民間、西口には市営の駐車場が立地していますが、西口の市営駐車場は拡張が進んでいました。
 筑後船小屋や新大牟田は、利用者数が低迷している駅として上げられることが多かったのですが、いずれも駐車場の増設が進んでいます。それだけ、パーク&ライドの割合が多いということでしょう。


 東口には宅地が造成されましたが、まだ家が立ち並ぶには至りません。一部の区画は、月極駐車場になっていました。


■無料駐車場が功を奏したが・新玉名駅


 新玉名駅は、開業当初から想定通りの乗降客数を記録しており、筑後船小屋や新大牟田に比べ好調ぶりが際立っていました。博多まで遠く速達効果が高いことに加え、駅を乗り換え拠点と割り切り、巨大な無料駐車場を整備したのが功を奏しています。
 ただ無料駐車場は好評すぎるのか、東口の送迎ロータリーには無断駐車の車が何台も停まっていました。


 西口も駐車場不足を解消するため、駅前広場や芝生の公園も、駐車スペースに使われていました。
 暫定的な措置ならば仕方ないのですが、あまり好ましい眺めではありません。中長期的には、きちんとした駐車場整備に進んで行ってほしいと思います。


 駅内のカフェや土産屋を除けば、店らしい店もなかった駅周辺ですが、電気屋さんとホームセンターが進出していました。


■在来線の高架化工事が進む・熊本駅


 熊本駅に入る直前、東側の車窓には工事が進む在来線高架橋が姿を現します。
 駅ではすでに、一部のホーム上屋が立ちあがり始めていました。木造(おそらく熊本県産材でしょう)の上屋は特徴的で、はやくも完成が楽しみです。


 今日は1万円乗り放題に加え、隣接駅間を500円で利用できる「ワンコインきっぷ」も発売。
 子どもと一緒に新幹線体験ということか、新玉名~熊本の1駅間を乗る親子連れの姿が目立ちました。


 ホームを降りると、県内各地のパンフレット詰め合わせを持った女性たちがお出迎え。
 震災翌日でイベントが中止になる中、最小限の歓迎行事が行われた開業の日を思い出しました。


 白川口の広場ではイベント開催中。出張開店中の人吉ラーメンを、お昼ごはんにしました。
 開業1周年の際は、各駅ごとのイベントもダイヤ改定の日に行われましたが、今年は1週間前に行われた駅もいくつかありました。


■駅前の変化よりも駅内の変化が大きい・新八代駅


 暫定開業時から7年間は、新幹線と在来線のホームタッチ乗り継ぎで賑わった新八代。
 かつての在来線ホームは新幹線規格に改軌されていますが、通常列車が乗り入れることはありません。


 新幹線とバスの乗り継ぎで、宮崎までを陸路最速で結ぶ「B&Sみやざき」も3周年。
 これまで10人も乗らない姿ばかり見てきたので、15人ほどが乗り継いだ様子を見て少しほっとしました。


 駅周辺は、東横インやマンションがあるくらいで、あとは田んぼが広がるのどかな風景が広がります。
 見どころといえば、駅から徒歩5分の物産館と、松中信彦スポーツミュージアム。駅のイベントに協賛して、ミュージアムは無料開放されていました。

 後編に続きます。

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 九州新幹線開業2周年。祝賀行事は開業日の3月12日ではなく、週末の3月16日・17日に準備されました。3月16日は、JRの全国ダイヤ改定の日でもあります。
 昨年は筑後船小屋をのぞく全駅で催されたイベントでしたが、今年は博多、久留米、筑後船小屋、新大牟田、熊本、鹿児島中央のみの開催に。昨年は唯一「普段の姿」で終始した筑後船小屋でイベントが開催されるのは、注目されます。
 昨年のような全線乗り放題きっぷが出れば鹿児島まで行ったのですが、残念ながら今年の発売はなし。近場の博多、新鳥栖、久留米、筑後船小屋の各駅を巡りました。


筑後推し!博多駅

 巨大ターミナルの博多駅では、昨年と同じく駅前広場で記念イベントが開催されました。


 テーマは、「ふくおか筑後まつり」。久留米焼き鳥や八女茶など、筑後の特産品が並びました。僕にとっては「地元」の特産品ですが。
 JR主催の空くじなしの抽選会も行われ、チャレンジしてみるも残念賞の飴1個。くまもんグッズ、ほしかったな。


 コンコースでは、2周年記念企画「DREAM九州新幹線」のPRが。
 博多から鹿児島までの片道、新幹線まるごと1編成と装飾費50万円をプレゼントしてくれるこの企画。寄せられたアイデアが、次々投影されていました。


 屋上の「つばめの杜広場」は、気候がよくなってきたこともあり大賑わい。つばめ電車も、列ができていました。
 開業2年を経てなお、大ターミナルの勢いは留まること知りません。


普段の姿で迎えた「減便改定」新鳥栖駅

 昨年は、大阪直通「さくら」の増便を祝って「元気増発!さくら祭り」と銘打って大々的なイベントを打った新鳥栖駅ですが、今年は普段の姿でダイヤ改定日を迎えました。


 「羽を広げたような」と形容される駅舎も、静かな様相です。


 12日限定で、隣駅間が500円になる「お隣ワンコインきっぷ」が発売されていたこともあり、「乗り試し」風の親子連れが目立ちました。新鳥栖から博多は駅間距離が長く、お得感があります。


 今回のダイヤ改定では、昼間時間帯の熊本行き「さくら」が上下2本ずつ減便に。新鳥栖駅では13時、14時台の運転本数がやや疎になりました。

  
 24時間100円という料金が好評の駐車場は、台数も多く確実に止められるのも強みですが、今日は満車状態!お隣鳥栖駅前でJ1サガン鳥栖の川崎戦が行われており、サポーターが大挙押し寄せていたようです。

  
「くるっぱ」登場!久留米駅

 久留米駅の開業イベントは、東西自由通路と駅前広場で開催です。


 まちなか口には、ずらりと出店が並びました。


 東西自由通路では、景観賞受賞作の展覧会と、鉄道模型の運転実演会を実施。西鉄600形とJRの813系が併走という、現実にはありえないシーンで楽しませていました。


 ステージでは、1日目の11時半から久留米市イメージキャラクターの愛称お披露目会が行われました。一般公募されてきた愛称の中から選ばれた名前を、ご当地出身の女優・田中麗奈さんが発表。その名は「くるっぱ」!
 田中麗奈効果か、ギャラリーはすごい数に。昨年の1周年イベントよりも盛り上がった印象がありました。


 地元出身のシンガーソングライター・伊藤祥平くんのライブも、2日間に渡って開催。1時間以上に渡る熱演で沸かせました。


ゆるキャラ大集合・筑後船小屋

 快速電車で3駅を下り、筑後船小屋へ。


 ステージでは、各地のゆるキャラが大集合!2年前の開業日に予定されていたイベントが、ようやく実現されました。


 西鉄バスも、「バス運転士なりきりイベント」で協賛。JRでも、同種のイベントを行っていました。


 駅前の芸術文化交流施設も、だいぶ形になってきました。


 これまで「南高北低」と言われてきた九州新幹線の利用状況ですが、2年目は割引きっぷの効果もあり、北部区間での利用者増が堅調に推移したとのこと。3年目に向け、ますます身近な新幹線に育ってほしいものです。

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 お正月は家を空けてしまう、そんな僕の「癖」を作ってしまったのが、10年前まで売られていた、お正月2日間、全九州のJR特急が乗り放題になるきっぷでした。
 値段は6,000~7,000円という大盤振る舞いで、日頃は「高嶺の花」の特急に思う存分乗れる、滅多にないチャンス。高校生、大学生の頃は、嬉々として出かけていたものです。特に南九州方面の鉄道各線は、正月のたびにコツコツと「乗り潰し」ていたものでした。
 ところが2003年、九州新幹線の部分開業を前に設定されなくなってしまい、以後はパッタリ売られなくなってしまっていたのですが…

 今年、というか来年2013年のお正月に「元旦九州初旅きっぷ」として、待望の復活!
 残念ながら元旦1日のみの有効、しかも1万円という設定にはなりましたが、九州新幹線が全線開業したので、移動可能な距離はむしろ広がったかも。たとえばこんな旅行も可能です、題して「久留米発・元旦1日で九州全県庁所在地めぐり」!

久留米6:08(つばめ320号)6:26博多7:00(ソニック3号)9:32大分10:07(にちりんシーガイア7号)13:07宮崎14:16(きりしま13号)16:22鹿児島中央17:00(さくら568号)17:59熊本18:22(つばめ360号)18:59新鳥栖19:24(かもめ43号)20:54長崎21:30(かもめ50号)22:57新鳥栖23:04(つばめ377号)23:09久留米

 九州全県の駅弁をお土産にすれば、家族もびっくり、元旦早々達成感もひとしお!?

※写真は2002年1月2日、乗り放題きっぷで訪れた鹿児島市竜ヶ水。珍しい雪に、桜島も霞んでいました…

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 九州新幹線全線開業から、間もなく500日。筑後の平野に生まれた3つの新駅も、節目を迎えます。
 6月最後の土曜日、新鳥栖駅に立ち寄ってきました。


 駅前の「目玉施設」ともいえる がんセンター、だいぶ形になってきました。


 500日記念日の7月23日限定で使える「500円きっぷ」の告知も、華やかに。
 新鳥栖駅の場合は博多駅までの距離が離れていることもあり、お得感は大きそうです。


 一方で、ホームページなどでは告知されていないながらも、大きな改善のお知らせが。
 6月15日から、割引きっぷを使って新鳥栖駅で下車、在来線へ乗り継いで鳥栖駅へ行く際に、新鳥栖~鳥栖のきっぷを別途購入せずにそのまま乗れるように改善されたそうです。

 160円とはいえ、特に短距離区間では大きな改善。また新鳥栖駅発着のきっぷに限らず、例えば福岡市内~鹿児島中央間のきっぷを一部放棄して使う際にも適用されるというキメの細かさです。

 しばらく行っていないと、いろんな変化があるもの。今後も、定期的に訪れてみたいと思います。

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 九州新幹線の1周年記念イベントは、開業日から初の週末を迎えた17日に準備されました。この日はダイヤ改定の日、多くの駅で新大阪直通が増便する「ハレの日」でもあり、各駅とも祝賀ムード…かと思いきや、日頃と変わらない表情を見せる駅も。
 17日から20日までの期間限定で発売された、1周年記念のフリーきっぷ(1万円!)を手に、お祝いの日を迎えた各駅に降りてきました。

●筑後船小屋駅 9:06~9:30

 筑後船小屋駅は、なんと唯一、何のイベントも準備しなかった駅です。めでたいのか、めでたくないのか…。
 それでも、スタンプラリー参加者に加え、この時間はお出かけで新幹線を使う人も多いようで、ホームは開業日以来の賑わいを見せていました。

●新鳥栖駅 9:42~10:40

 開業日には使われないまま撤収されていたテントたちが、今日は大活躍。西口では大規模な物産市が開かれていました。イベントの名前は大阪直通増便を祝うかのように、「元気増発!さくら祭り」。

 新たに大阪直通となった10:23の「さくら」に合わせて、記念出発式も開かれました。百日祝いでは姿を見せなかった県知事が臨席、一日駅長のミス・インターナショナル日本代表が出発合図を送り、華やかなものでした。

●博多駅 10:52~11:16

 博多駅の開業イベントはさすがに大規模なものでしたが、駅ビルが大きすぎて、あまり目だっていないような…
 駅ビル1階には、1周年記念の巨大ノボリがかかっていたはずなのですが、JQカードのキャンペーンに変わっていてがっかり。商魂たくましいのは結構だけど、節目は大切にしてほしいものです。

●久留米駅 11:35~13:07

 JRが公式に開いた出発式は、沿線各県を代表する博多・新鳥栖・熊本・鹿児島の4駅だったのですが、県南の雄都を自負する久留米でも独自に開催。12:06の上り「さくら」に合わせて行われました。
 1日駅長は、近隣の小学校3校からやってきた86人の小学生で、全員で小旗を振って出発合図。新鳥栖駅に比べて心温まる雰囲気で、列車から手を振る人も大勢いました。

 開業イベントの開会式には、某大物政治家も登場!新しい駅出口の愛称お披露目も開かれました。

●新大牟田駅 13:21~14:20

 去年は東口にステージを設けていましたが、その土地はすでに売りに出されていることもあってか、今回のイベントは西口広場にテントを並べたささやかな規模でした。

 それでも、コンコースでは本格的なお抹茶の振る舞いがあったり、ホームではスピードガンとストップウオッチを使った「通過する新幹線の速さを測ろう!」という知的な催しがあっていたりと、人の手が通った素朴さを感じるイベントでした。

●新玉名駅 14:28~15:12

 昨年の開業日には、唯一チャリティーイベントに舵を切って開業イベントを開催した新玉名ですが、今年もほぼ同じ規模で開催され、なんだか懐かしい気分に。午後2時過ぎとあって、玉名ラーメンやB級グルメブースなど、美味しそうなものはほとんど売り切れていました。
 「巨大くまモン」は今回初登場。子どもたちの人気を呼んでいました。

●熊本駅 15:21~16:22

 新幹線口、白川口、くまもと森都心前の3会場で開催されたイベントは、駅の規模を考えればかなりささやか。森都心での1日駅長「くまモン」ステージは大賑わいで、現地での人気も絶大なようです。
 全力かつ暴走気味のステージ終了後、くまモンは歩道橋を自力で渡り、白川口の物産展でお買物。多くの観客も引き連れて行き、経済効果も絶大!?

●鹿児島中央駅 17:09~18:04

 全線開業で、まさに「独り勝ち」の様相を呈する鹿児島は、今日も盛り場のような賑わい。この勢いを2年目にどうつなげていくのか、1年目が成功「しすぎ」ただけに、現地ではさらに力を入れて行くようです。

 開業イベントの規模も大きく、5時を過ぎ焼酎の振る舞いが終わっていたのは心残りでしたが、ステージイベントは大盛況でした。

●川内駅 18:16~18:39

 開業9年、すっかり新幹線が日常の足として定着している地域だけに、イベントはささやかな規模だろうと思っていたら…東口にずらりと並んだテントに圧倒!これは行ってみたかったです。

●出水駅 18:51~19:24

 17時までイベントが開催されていたはずですが、痕跡はなし。駅前にこれといった店はなく、雨も降ってきて、行き場を失ってしまいました。

●新水俣駅 19:32~20:08

 駅舎デザインが壮大な駅。駅前にあるのはジョイフルくらい…という環境は、大きな変化を見せていません。
 唯一、開業イベントを明日に開催する駅ですが、特にテントやステージは建てられておらず、日常の姿でした。

●新八代駅 20:22~20:50

 昨年、大きく駅の役割を変えた駅。1周年は節目たと思いますが、イベントは14時までだったこともあり、すっかり日常の様子になっていました。
 到着した宮崎からの高速バス・B&Sみやざき号からは13人が降り立ち、昨年の各便数人という状況と比べれば、定着してきた…のかな?


 というわけで、めでたく全駅下車を完遂!
 駅ごとに賑わい方は違いましたが、1年前には見られなかった華やかな1日でした。13日には大きなトラブルを起こしてしまい、イベント中にもJRから平謝りするシーンが見られましたが、今後は安定輸送が続きますように。


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 1年目の一番列車で到着した博多駅。1周年の日なのに、このまま帰るのも惜しい気がして、引き続き九州新幹線各駅の「普段の1年目」を見に行くことにしました。
 新鳥栖や久留米は近所なのでよく見に行くのですが、新大牟田や新玉名といった駅は、開業日に行って以来ご無沙汰。ただ、こまごまと新幹線を乗り継いでいく財力はなく、1回分が残っていた「旅名人の九州満喫きっぷ」(九州全鉄道路線の普通列車乗り放題きっぷ)を使ってののんびり移動です。


【新大牟田駅】

 早朝、鹿児島本線に下り快速列車は運行されないので、地下鉄で天神に出て、西鉄特急で南下。
 JR在来線の特急が廃止になり、福岡~大牟田間ではJRより西鉄が便利になったシーンも多いと思うのですが、新幹線開業が西鉄大牟田線の利用動向に影響した…というような報道は、今のところありません。
 残念ながら4扉ロングシートの6000形電車で、眠気と寒気と戦いながら1時間、大牟田着。


 大牟田駅と新大牟田駅を結ぶのが、55番バス。新幹線アクセスバスになるのは既定事実だったのに、廃止申請が出されて物議を醸した路線です。
 大牟田駅前バス乗り場は、なぜかグリーンランド行きのバスを待つ学生で大混雑。必死でバス時刻表を探しても、経由地に「新大牟田駅」の字は見当たらず、往生しました。

 バスは駅から吉野周辺の住宅地、南関を結ぶのが目的であり、新駅アクセスは副次的な役割です。このバスの乗客は乗り降りを繰り返しつつ、5~6人程度。すれちがった市内方面バスは満席に近く、廃止対象だったとはいえ閑散路線というわけではありません。
 新大牟田駅で降りたのは、僕と赤ちゃん連れの母親の3人でした。


 1年ぶりの新大牟田駅前は、大きな変化はありませんでした。もともと駅周辺は住宅地でしたが、定住促進を狙って新たに造成された宅地は、空き地のまま。
 東口の民間駐車場、西口の市営駐車場ともに、1日料金が値下げされていました。駐車可能な台数は双方ともさほど多くなく、休日には満車になっていないか心配でもあります。


 周辺も住宅展示場やコンビニがある程度で、変化はなし。


 コンコースは、人影が見当たらずガランとしていました。


 新大牟田から新玉名までは、新幹線で移動。10時54分発の「つばめ341号」に乗り込んだのは、グループ客がいたにも関わらず、10人にも満たない数でした。
 駅の立地の悪さや、競合交通機関の多さから苦戦が伝えられる新大牟田駅ですが、数十分いただけでも厳しさがひしひしと伝わってくるようでした。


【新玉名駅】
 新玉名は、筑後船小屋、新大牟田と並んで、基本的には「つばめ」しか停車しない駅の一つです。博多から距離があり速達効果が高いからか、3駅の中では唯一、当初から想定水準以上の利用を確保してきました。


 341号からも、20人近い乗客が降り立ちました。


 ガラス張りと木材を生かした装飾が、不思議とマッチする駅舎。春の青空を映します。


 新玉名駅の特徴の一つが、大きな無料駐車場。無料としているのは新規開業区間でも新玉名駅だけで、満車になることも多いのか、一部で拡張が始まっていました。
 反面、駅の周囲の開発は進んでいない…というか、開発のための土地造成そのものが、ほとんど行われていないようです。もともと周囲は田園地帯で、空港のように「乗り継ぎ拠点」と割り切ってしまったことが、逆に功を奏しているようです。


 駅内は、常に訪れる人がいる状況。お土産屋さんや観光案内所も、充実しています。


 薬草ダイニングなる、こじゃれた飲食店もあり、薬草パスタをランチにしました。少し苦味があるものの、味のいいアクセントになっていて、なかなかの美味。タンポポの根を煮詰めた「たんぽぽコーヒー」も、ノンカフェインながらコーヒーらしさを感じる逸品でした。


 マイカーは便利ながら、バスのアクセスは少し不便な新玉名。本数は1時間に1本以上あるのですが、既存路線が複数乗り入れているため、確実にバス接続があるわけではないのが惜しいところです。この点では1時間に1本ながら、新幹線のダイヤに合わせている新大牟田駅の方に軍配が上がります。


 在来線の玉名駅へ。在来線特急は朝晩だけになり、旅行センターは引き揚げられ、少し寂しげです。


 駅前はもともと空き店舗が多かったのですが、1年を経てかなり増えたように感じます。新玉名駅そのものは、まずまずの成功を収めているのですが、「2つの拠点」の運用には難しさも垣間見えます。


【熊本駅】

 昨年の開業日に乗るつもりだった「くまもとライナー」。その後も機会に恵まれず、1年目にして初の乗車です。「くまもとライナー」の愛称は駅では見当たりませんでしたが、車内放送では頻繁に流れていました。


 熊本駅の新幹線口は、少しずつながら建物が建ち上がり始めており、数年後には玄関口らしい様相へと一変しそうです。さすがは政令市昇格間近な街だけあり、勢いが違います。


 ガラス越に新幹線の足元が見えるのも、熊本駅の特徴。近代的な風景を作ります。


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 11日に迎えた、あの日から1年の節目。
 改めて犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、月並みな言葉ではありますが、被災地の復旧・復興と、1日も早い原発災害の収束を願って止みません。
 そして僕自身が明日を生きていくために、子どもと孫の代の未来へと続くように、1年前に起きた数え切れない出来事を、決して忘れずにいたいと思います。

◆ ◆ ◆

 ところで東日本大震災の翌日、九州新幹線は予定通り全線開業しましたが、開業記念行事は全て中止され、静かなスタートとなりました。

 僕は、筑後船小屋発博多行きの一番列車「つばめ320号」の切符を取っていました。この列車を選んだのは、博多発の一番列車が取れなかったのも理由の一つでしたが、筑後平野に住む者として、筑後船小屋、久留米、新鳥栖にとっての一番列車こそ、待ちに待った開業を迎えるに相応しいと考えたのが一番の理由です。

 11日の早々に、開業記念行事は中止ということが決まり、それも当然のことと受け止めていたのですが、「祝いの言葉がない開業」も一つの時代の記録と思い、予定通り乗りに行ってきました。
 震災発生から15時間、被害の全容も見えず、原発も制御不能、さらには新潟県でも大地震が発生という、先の見えない不安を感じていた中での一番列車。数十年間待ちに待った気持ちも忘れ、高揚感も期待も感じない、ただの新幹線でした。

 そして迎えた一周年という節目。震災の翌日ということもあってか祝賀行事は一切なく、出発式や一周年記念イベントは、ダイヤ改定が行われる来週に持ち越しになっています。
 節目のはずの今日だけど、「普段着の新幹線」の1年目を見届けようと、あの日と同じ「つばめ320号」に乗りに行ってきました。

◆ ◆ ◆

 早朝5時20分、車に乗って久留米の自宅を出発。1年前と同じ、NHKラジオ第1を聞きながら、早朝の209号線を下ります。
 1年前は、冷静なNHK口調ながら混乱の最中にあったラジオでしたが、今年は落ち着いたトーン。それでも震災1年の話題が続き、「震収まり災収まらず」の今を伝えていました。


 昨年は記念行事は中止ながらも、コンコースには大勢のスタッフが予定通り配置され、見物人もちらほらいたものですが、今日はさすがにガランとしています。きっと普段通りの、早朝の筑後船小屋駅の姿でしょう。


 1周年記念の飾り付けはなく、各駅に飾られた ひな人形だけが、静かにお祝いの気持ちを伝えています。


 ホームにも、人っ子一人いません。僕と同じような考えで、1番列車を迎える人がちらほらいるかと思ったのですが、同じ思いを持っていたのは、僕に触発されてやって来た職場の先輩だけでした。


 自由席用2枚きっぷと同額の「ネットきっぷ」で予約した指定席は、無人。他の乗客は自由席に2人が姿を見せただけで、総勢4人が、1年目の1番列車を迎えた乗客でした。


 6時00分、筑後船小屋発。1年前、普段どおりの内容で終わった車内放送でしたが、今日も特別な言葉はありませんでした。
 白み始めた平野を走り、久留米に到着。意外にも、指定席に家族連れや出張の会社員が乗り込んできました。この先、博多駅で「のぞみ」に乗り継ぐ人たちのようです。


 数分走れば、あっという間に新鳥栖。乗客は合わせて約25人と寂しい数ですが、早朝の始発列車とあっては仕方ないのかもしれません。昨年の1番列車でも、空席の方がはるかに目立っていました。


 トンネルを抜けて下り坂を駆け下り始めれば、那珂川町。車両基地に並ぶ新幹線が迎えてくれます。
 博多駅到着前の車内放送は、1年前は津波警報によるソニックの運休を伝え、マイクの後ろ側では警報音が鳴り響くという穏やかではないものでした。今日は平穏に、いつも通りの放送でした。


 30分もかからず、あっという間に博多駅着。1年前、津波警報が発令される中でも通常通りのダイヤで走った新幹線は、今日も着実にダイヤ通りの運行でした。


 1年前は、青いJR西日本の看板が掲げられたホームに停車する800系に、相当な違和感を覚えたものでした。あれから1年、すっかり博多駅もホームグラウンドになったようです。


 しばらくして、隣のホームにやってきたのは「さくら401号」。下りの始発は「つばめ」なので、この列車が「さくら」としての1番列車だったのですが、1年前は空席を残して発車して行ったものです。
 今日は通勤客に加え、受験に行く高校生も乗せて3~4割程度の乗車率。新幹線のある日常は、だんだんと定着しつつあります。


 レールスター、つばめ320号、さくら401号のそろい踏み。レールスターは「こだま」としての運行で、山陽新幹線も車両の世代交代が着実に進みつつあります。


 博多駅筑紫口コンコースでは、今週末に控えた100系・300系の引退記念パネル展も開かれていました。


 一方の博多シティ側には、1周年を記念した巨大な垂れ幕が登場していました。開業時には「祝!九州」特設コーナーが設けられ、放送が中止になった「祝!九州」のCM映像を見られる唯一の場所でしたが、1周年記念の飾りつけも、今日はここだけでの展開でした。
 世相を反映してか「祝!九州」のような派手やかさはないけれど、この写真を元に作られるCMも、感動の作品になることを期待しています。


 使われることのなかったイベント会場の、撤収作業が行われていた1年前。今年は平日とあって、1年前よりも人通りは多いように感じました。


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 九州新幹線も、間もなく全線開業1周年。1周年記念イベントは開業日の3月12日(月)ではなく、週末の3月17日(土)から20日(祝)にかけて準備されています。
 3月17日のダイヤ改定に合わせた、あるいは1周年を迎えて初めての週末に合わせての日程と思われますが、震災から1年という節目を外すというのも、一方の理由かもしれません。

 各駅では、出発式や記念イベントが目白押し。1年前に予定されていたものの、震災の影響でほとんどが中止になった開業記念イベントを彷彿させます。激安フリーきっぷの発売やスタンプラリーも企画されているようで、今から楽しみ。詳しくは、JR九州の特設サイトに掲載されています。

 一方で、当初の想定値こそ越えつつあるものの、好調とまでは言えない新規開業区間のテコ入れ策もリリースされました。


【1】 定期券にプラスして使える「新幹線特急料金回数券」発売

 ちょっと寝坊してしまった、飲み会帰りに早く家に着きたい、疲れたから座って帰りたい…通勤でも、ついつい使ってしまいたくなる新幹線ですが、そんな気持ちを後押しするかのような回数券が発売されます。その名も「定期券専用新幹線特急料金回数券」。

 新幹線に平行する区間の在来線定期券に、プラスして使える回数券です。博多~新鳥栖・久留米間は4枚で2,400円。1枚あたり600円という値段は在来線の特急券と同じ値段で、在来線時代に「ときどき特急」を使っていた人には、抵抗なく受け入れられる値段だと思います。
 また大牟田までの定期券に、新大牟田までの回数券を組み合わせられるという、柔軟な対応も。一度回数券を買ってしまえば、その後は「ついつい新幹線」という流れにもなりそうで、新幹線定期の利用拡大にも貢献するかもしれません。


【2】 近距離の「2枚きっぷ」、吉塚~博多間延長

 在来線時代の「2/4枚きっぷ」は、博多発着の近距離区間のものを中心に、吉塚駅まで使えるものが多くありました。吉塚駅は県庁や県警、九大病院があり、ニーズの高い駅。朝の特急にも吉塚駅を終着とするものもあるほどです。
 ところが近距離の新幹線回数券は、博多駅までの有効に。吉塚に行こうと思えば、プラス320円の往復運賃をプラスせねばなりませんでした。かくいう僕も出張で吉塚に行く機会が多く、久留米から博多までは「日帰り2枚きっぷ」2,400円という値段に納得しつつ、吉塚までプラス320円となると、利用を躊躇させるに充分な「壁」でした。

 4月1日からは、新大牟田までの「2枚きっぷ」「日帰り2枚きっぷ」の有効区間が吉塚へ延長。値段は、これまでの据え置きになります。これからは、出張旅費にちょっとプラスで手出しして新幹線…という機会が増えそうです。


 この他にも「ビックリつばめ2枚きっぷ」の継続販売や、光の森までの2枚きっぷ発売など、熊本以北でのテコ入れが続きます。きめ細やかな大盤振る舞い…在来線で見せてきたJR九州「らしい」戦略が、新幹線でも花開いてきました。


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 「あの日、手を振ってくれてありがとう。
  笑ってくれて、ありがとう。
  一つになってくれて、ありがとう。」

 昨年のCM大賞も受賞した、九州新幹線全線開業記念CM「祝!九州」の撮影が行われた「あの日」から、今日で丸1年です。
 360万回の再生を記録したCMを見ながら、1年前の一体感を思い出してみるのも、一興ではないでしょうか…

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