Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 明治維新以来、日本ではすっかり旧正月を祝う風習はなくなってしまいましたが、最近ではアジア圏からの観光客が増加する時期ということで、国内でも意識されるようになってきました。また国内であっても、伝統的に旧正月を祝う地域もあります。
 そこで旧正月から1週間後の月曜日、日本の「春節」を感じに長崎へ出掛けました。


 まずは特急「みどり」で武雄へ。併結のハウステンボスは、平日にも関わらずレジャー客でそこそこ賑わっていました。
 「みどり」は空いていたものの、相対的に外国人の割合は高い印象。僕の後ろの席には中国人ファミリーが乗っていましたが、佐賀で入れ替わりに韓国人グループが座りました。国際特急の雰囲気です。


 武雄温泉駅に下車。高架完成後の駅に乗り降りするのは、はじめてです。
 なにかとアピールのうまい武雄ですが、韓国式トレッキングコース「オルレ」もその一つ。下車した韓国人グループが1組や2組に留まらなかったのは、「オルレ」効果かもしれません。


 武雄温泉駅から徒歩15分、武雄市図書館を訪れました。TSUTAYAが指定管理者となり、これまでの図書館の概念を覆したことで、全国的にも有名な図書館。僕ももう、4度も訪れています。
 週末だと席を探すのも一苦労で、平日の午前中でもさらりと席が埋まっています。スタバのコーヒーを飲みつつ、ゆったりくつろげる空間は相方も気に入ったよう。すっかり長居してしまいました。


 祐徳バスで駅に戻り、また10分歩いて武雄温泉楼門へ。東京駅が開業100年で話題になる中、「東京駅にない十二支のうちの4つ」があることでも注目を浴びた、辰野金吾氏の遊び心がつまった門です。
 温泉も名湯で、石鹸を使わずとも、すっかり肌がツルツルになってしまいました。


 普通電車で早岐へ。さらに大村線の普通に乗り換えて、長崎へ向かいます。乗り換え時間の5分間の間に、大急ぎで佐世保~長崎間の「2枚きっぷ」を買いに行きました。
 ちなみに今回の日帰り旅は、福岡~武雄~長崎~福岡の周遊コース。この区間をつなぐようなフリーきっぷはないため、
・ 福岡~武雄温泉間のネットきっぷ
・ 武雄温泉~早岐間の普通乗車券
・ 佐世保(早岐)~長崎間の2枚きっぷ
・ 長崎~福岡間の4枚きっぷ(金券ショップでのばら買い)
 を組み合わせました。


 大村線は、大村湾を忠実にトレースして走る、まさに「シーサイドライナー」。かの豪華列車「ななつ星」の1泊2日コースも、この区間をサンセットに合わせて走ります。


 彼杵駅では、いつもは三角線を走っている観光特急「A列車で行こう」とすれ違い。団体専用列車だったのでしょうか。
 車内バーで飲みながらの大村湾の風景なんて、最高だろうな。


 A列車が発車した後のホームには、東彼杵町のゆるキャラ「茶子ちゃん」がベンチに座っていました。たぶんA列車の見送りではあったんだろうけど、こちらにも手を振ってくれました。


 長与経由の列車だったので、西諫早でトンネル経由の普通電車に乗り換えショートカット。5時前、ようやく長崎駅に到着しました。
 窓口で、帰路の8時台の「かもめ」の指定席を求めてみれば、残り1席とのこと。7時台以前は空いており、さすがはランタンのシーズンです。


 路面電車で築町電停へ。平日夕方にも関わらず、乗り慣れない観光客でいっぱいです。
 石橋方面への乗り継ぎ停留所になる築町電停も、あふれんばかりの混雑に。電車も数珠繋ぎになっていました。


 中華街や湊公園は、正月ムードで盛り上がっていました。角煮まんをほおばりながらぶらぶらしていると、異国にいるような気分になります。


 アーケード商店街も、春節一色に。


 眼鏡橋周辺の中島川会場は、黄色いランタンに彩られていてちょっと雰囲気が変わります。水面に映るランタンもきれいです。


 3系統に乗って長崎駅前へ。築町方面が分岐する公会堂前電停では、電車のライトが、路面に絡むレールに反射します。
 20年も前、長崎の学生バンドが長崎電軌の電車を「街のロマン電車」と表現していたのを思い出しました。


 ソニック型車両の「白いかもめ」に乗り、3時間の滞在で終わった長崎を離れました。
 指定席はほぼ満席。指定席と知らずに、レールパスで指定を受けずに座っていた中国人2人が、車掌さんに促され自由席に移っていきました。英語は堪能ではないものの、同じようなケースは多いのでしょう、慣れた感じの対処でした。


 「かもめ」といえば3月のダイヤ改定を前に、客室乗務員の車内サービスが廃止されることが決まってしまいました。すでにシートポケットからは、車内販売メニューが姿を消しています。
 特に欲しいものがあったわけではないけど、最後の記念に、ビールを1本求めました。


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 毎年恒例の「城島酒蔵びらき」が、今年も2月第3週の土・日に開催されました。2日間開催になって2回目の今年は、天候に恵まれたこともあって、過去最多の11万人が訪れたのだとか。
 僕自身も、毎年楽しみにしているイベントのひとつ。合わせて開催された市内の飲み歩きイベント「酒駅伝」と合わせて、夜まで酒びたりの1日を楽しんできました。


 酒イベントなので、心行くまで楽しみたければ公共交通機関でのアクセスが必須。城島町へは通常、1時間に1本のバスしかありませんが、酒蔵開きではJR荒木駅と西鉄三潴駅からのシャトルバスが走り、便利になります。
 例年「飲み比べ」の100円引き券が付いてくる西鉄電車を使ってましたが、今年はJR荒木ルートを利用。バスは3台待ちで、電車を降りてからバスに乗るまで、およそ30分でした。三潴駅の待ち時間と、大差はない印象です。


 シャトルバスは「酒蔵めぐりバス」を兼ねていて、沿道の酒蔵や「うなぎ店」に立ち寄っていきます。出発時から満員なので、途中から乗れるのは降りた人の数だけ。バスを頼りに蔵を巡ろうと思えば、時間の余裕が必要です。
 今日のように天気のいい日だったら、酒蔵の間は歩いてもいいかも。ただし、千鳥足には気をつけて。


 城島インガットホール前に到着。お祭り会場の一つで、案内所や「飲み比べ」Aクラス(普通酒~本醸造酒クラス)のブースがあります。
 午後1時前とあってお腹も空いていたので、まずは「城島マルシェ」でお腹を満たしました。


 歩いてすぐの「町民の森」が、メイン会場。「飲み比べ」では、500円で6種類の城島の酒を試飲できます。毎年参加しているので、そろそろ全種類を制覇できてしまうかも(笑)。
 英語で声をかけてきた2人組は韓国からの個人旅行で、ネットで調べて訪ねてきたとのこと。訪日客の情報収集力、恐るべし! JRパスを持っていれば、「博多からすぐですよ」の感覚だそう。ただシャトルバスはよく分からず、久留米駅からタクシーを飛ばして来たそうです。


 メイン会場から、西鉄大川線跡の「ポッポ汽車のプロムナード」を歩いて5分の、花の露へ。昨年は、積み上がった酒樽から並々と日本酒があふれる「酒の泉」で、左党を沸かせてくれました。
 今年は同じ蔵で、団欒酒場「酒の間」なる企画が。好きな酒を4種類選べるセットが500円で、席を1時間使えるシステムです。


 薄暗い蔵に裸電球が下がった「だけ」といえばだけなのに、なんだかムーディーな空間。モンゴルの伝統音楽「ホーミー」のライブを聞きながら傾ける酒は、千金の味がしました。
 さすがは花の露。毎年、粋な企画をやってくれます。


 そうこうしているうちにお開きの4時になりましたが、時間を延ばしてくれて、4時半までゆっくりしてしまいました。本気でメイン会場と酒蔵を巡ろうと思ったら、2日間連続参戦が必要かも。
 シャトルバスは5時が最終便。行列に並んで、三潴駅に戻りました。事前告知はありませんでしたが、三潴駅への特急臨時停車も恒例になったようです。


 酒の1日はまだまだ終わりません。西鉄久留米で途中下車して、久留米市内のはしご酒イベント「久留米酒駅伝」に参戦です。昨年は酒蔵開き当日のみの開催でしたが、今年は1ヶ月前からのロングランになりました。
 酒蔵開き会場で買った3枚2,000円のチケットを手に、東口の丸秀鮮魚店へ。店名とは裏腹に、古い家の建材や建具を使った内装は風格が漂います。通常メニューは普通の居酒屋価格で、これも意外でした。


 駅伝セットは、全国の地酒+刺身のセット(写真は3人前)。これで700円未満なのだから、お店の雰囲気と相まってお得感がありました。また別の機会にも来たいものです。
 お通し代(300円)は別途になりましたが、満足して2軒目へ。


 広又の「ぐっち温泉ダイニング」。温泉に入れるわけではありませんが、店内の一角にはドンと「浴室」が置いてあります。
 「入れるんですか?」と聞いてみると、「入られますか?」と返されてしまいました(笑)。


 こちらの駅伝メニューは杜の蔵の「独楽蔵」に、お好みのおつまみ1品。日本酒100mlはけっこうな量で、ずいぶんゆっくりしてしまいました。


 3軒目は、文化街の「Ohana」。すき焼き屋ですが、場所柄カウンターを備えたムーディーなお店です。
 ホルモンと山口酒造場「庭の鶯」で満足、満足。心もお腹も満ち足りた、酒ずくしの1日でした。

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▲新観光列車はのどかな甘木線にも乗り入れ

 「西鉄、食堂車つき観光列車導入へ」という驚きのニュースを、3日付の朝日新聞が報じました。2016年以降にデビューの予定とか。
 全国で続々登場している「レストラン列車」ではありますが、通勤輸送メインの西鉄が走らせるとは まったくの予想外。今のところ朝日新聞の第一報しかないものの、どんな列車になるのか期待が膨らみます。

 限られた情報から注目すべき点を挙げてみると…

●甘木線に乗り入れ!
 運行区間は天神大牟田線の福岡~柳川、太宰府線、そして甘木線…え、甘木線!?
 太宰府と柳川といえば、観光きっぷも売られている西鉄イチオシの観光地。これに比べ今の甘木線は、普通電車が走るだけの比較的地味な存在です。
 しかし田園地帯に広がる耳納連山は なかなかの車窓だし、沿線には酒蔵も点在。甘木から足を伸ばせば、小京都・秋月も待っています。この10年で3割も乗客が減っている甘木線の、救世主になる…かも?しれません。

●料理は西鉄グランドホテルが監修
 多角経営の西鉄の強みといえるのは、この点ですね。特にグランドホテルは、博多湾クルーズシップ「マリエラ」を運航しており、動く車内での食事提供のノウハウは充分でしょう。
 沿線の食材を利用した料理をふるまうとかで、県南の農業地帯にとっては「売り込み」の余地もありそうです。

●新型車両を導入
 各地で走るレストラン列車は、いずれも現有車両の改造車。これに対し西鉄は新車になるとかで、本気度が感じられます。
 デザインを誰が手掛けるのかは、気になるところ。個人的には、JR九州の「水戸岡デザイン」とは別の路線で攻めてほしいなあと思ってます。

●「ゆっくりダイヤ」で運行
 全線を1時間で特急が走り切ってしまう西鉄電車ですが、観光列車はゆっくりダイヤで走るとのこと。昼間は30分間隔のきれいなパターンダイヤの中、どんな時刻で走るのかは気になるところです。
 普通電車に併結されて走ったりして…。

 その他にも、どんな形で乗車できるのか…ツアー形式なのか、片道乗車できるのか…や、何両で走るのかなど、まだまだ情報が少ないだけに興味が尽きません。
 デビューは1年以上先になりますが、「西鉄の本気」を今から楽しみにしています。

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