ミチタネツケバナの白い花が咲いていたのはだいぶ前のことだった。
すでにたくさんの実が茎に沿うようにできていた。
少し遅れて咲いたタネツケバナの実は茎からちょっと張り出してから立ち上がっている。
ミチタネツケバナと違うところだ。
雄しべが6本見える。ミチタネツケバナには4本しかない。
さて、これは ?
少し引いて撮ってみると・・・ミチタネツケバナの実だ。
今はミチタネツケバナの花が全て実になっているので目立たない。
ほかの草花を撮ろうと近づくとバチバチバチとはぜるものがあって驚かされる。
最初は何か分からなかったが、熟したミチタネツケバナの実がはぜているのだった。
熟すと実の莢の部分がゼンマイのようにめくれ上がり中の実を弾き飛ばすのだ。
たいていゼンマイも飛び散ってしまうが、ときには隣の熟し切っていない実に絡むこともある。
飛び散った種子とゼンマイの部分。
熟す前で弾けない実を解剖して見ると薄皮を挟んで両側に数十この種子が並んでいる。
花だけ見るとタネツケバナにも似ているナズナだが、実の形が全く違う。
弾けるだろうかと思って触ってみたがそうでもない。まだ熟していなかったのか。
それでも莢の部分は外れやすくなっていて、中には20個ぐらいの種子が入っていた。