カイコバイモ(ユリ科)
片倉城跡公園に今年もカイコバイモが咲いた。
今年も柵の向こうの方に咲いているので花のクローズアップは難しい。
中国原産のバイモ(アミガサユリ)に比べるとずっと小さい。
コバイモは日本古来の花だが各地に分散して7種類ぐらいの品種に分かれ、
ミノコバイモとかイズモコバイモとかアワコバイモなどと呼ばれている。
カイコバイモは山梨を中心に見られるので甲斐小貝母と呼ばれる。
けっして蚕貝母ではない。
コバイモのところからカタクリなどを眺めながら坂道を上がっていく。
目のいい人が小さな虫を見つけて綺麗!!と教えてくれた。
黒い筋の透明な翅、青緑色のきれいな胴、黄色い口吻それに蛾らしい触覚。
名前は分からないけれど魅力的な姿に感心する。体長2cm弱ぐらい。
帰って調べたらブドウスカシクロバ(マダラガ科)ではないかと思われる。
非常に似たものにルリイロスカシクロバというのもいる。
両者は大変よく似ていて、調べた限りでは明確な区別点を知ることができなかった。
ただルリイロスカシクロバは神奈川県絶滅危惧Ⅱに指定されるなど最近の目撃例は少ない。
翅の黒い筋にハート模様的なものも入っていて面白い。
今年も行ってきました。泉の森より遠いので、花の時期を推し量るのが少し難しいです。
カイコバイモはそれほど期待していなかったのですが咲いていました。
もう少し近くで見られるとましな捨身になるのですが・・・
甲斐とブドウつながりは気づきませんでした。ありがとうございます。
このところ毎年見せていただいているのに、すっかり忘れているカイコバイモです。
せっかくの日本のものなのに。そして、頭の中で最初に変換する漢字も
毎度 蚕貝母 になってしまいます(^^;)
甲斐という地名からきていると、今度こそちゃんと覚えられれば
と思っています。
珍しい蛾も見つけられましたね。
ブドウスカシクロバかもとのこと。甲斐といえばブドウの栽培も多いなぁと
思いましたが、関係あるやらないやら…