高峰高原ホテルの近くの草原にヤナギランのちょっとした群生があった。
ヤナギラン(アカバナ科)
ヤナギランはニッコウキスゲなどより茎を高く伸ばしている。
一つの花は数センチで花弁や雌しべの様子がアカバナ科らしい花だ。
池の平湿原の近くにはアヤメが咲いていた。
アヤメ(アヤメ科)
文目の模様が名前の由来とは知られたところだ。
近所の泉の森などに比べるとかなり遅い。
ノハナショウブ(アヤメ科)
木道で池の平湿原に入っていくとノハナショウブも咲いていた。
アヤメからノハナショウブにバトンタッチしていく時期だ。
シュロソウ(ユリ科)
シュロソウがすっと伸びた茎や枝に赤紫色の小さな花をいっぱいつけていた。
一つの株に雄花と両性花が一緒に咲く。
バイケイソウもシュロソウと同じ属の仲間だ。
バイケイソウ(ユリ科 シュロソウ属)
シュロソウの写真ではよく分からなかったが、
このバイケイソウでは茎の中心あたりの花と側枝の花との様子が違う。
こちらが側枝に多い雄花。雄しべだけしかない。
そしてこちらが茎中心で多く見られる両性花だ。
よく見ると細い雌しべの花柱3個がある。
雌雄同株の中でも雄花と両性花を同株につけるのを雄性両全性同株というそうだ。
ヤツデなども雄性両全性同株だ。
ピンクの花をつけた円錐形?の花穂がけっこう良く目立ちますね。
ほぉ アヤメにノハナショウブも今の時期に。高原の夏は短いですから
春も初夏も盛夏も初秋もほとんど差がないくらいにやってきそうですね。
シュロソウとバイケイソウは知りませんでした。遠目の全体像を見て
スイバとかギシギシに似て見えましたが、寄ったお写真で全然違うと
分かりました。もっと可愛いお花の集合体ですね。
「雄性両全性同株」ですか。ヤブミョウガもその類でしょうか…?
ヤナギランは日本では高地で見かけるぐらいですが、
外国では大きな山火事の後、最初に生き返って大群生を作るそうです。
アヤメやノハナショウブが今咲いているのを見ると高原の夏が短いことに気づきますね。
シュロソウやバイケイソウのほかにも穂状の花がいろいろ咲いていました。
シュロソウはもう少しきれいに撮りたかったところです。
たしかにヤブミョウガも雄性両全性同株のようですね。