亀戸天神を出て北十間川沿いをしばらく歩くと旧中川に着いた。
もともと中川の一部であったが荒川放水路の開削で分断され、
今は荒川から分岐し荒川に合流する6.7kmほどを旧中川と呼んでいる。
うねうねと蛇行していて昔の流れがしのばれる。
通常は水門を閉鎖して静水としているらしい。
少し上流へ歩くと大正民家園というのがあった。
大正六年(1917)に建てられた旧小山家住宅で、
江戸時代からの農家と近代の町屋の両方の性格を持った都市近郊住宅の構造を保存している。
関東大震災や東京大空襲にも被害を免れて、平成10年に墨田区に寄贈された。
大正時代の民家が保存されているのは珍しいのではないだろうか。
残念ながらイベントが行われているようで室内を見学することはできなかった。
庭には七福神の石像があちこちに配置されていて四季の花も楽しめそうになっている。
最初の写真に煙突が見えたので、その方向へ行ってみると銭湯が残っていた。
そのあと東武亀戸線に乗って向島百花園にも行ってみた。
亀戸天神では梅の花が少し早かったが、こちらでは早咲きの何本かが見ごろだった。
これは紅冬至(こうとうじ)と呼ぶ品種だが、その他の品種名を書きとどめることはしなかった。