この古いGeneral製トランジスタラジオ 6G630の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
修理( 1/11) 修理( 2/11) 修理( 3/11) 修理( 4/11)
修理( 5/11) 修理( 6/11) 修理( 7/11) 修理( 8/11)
修理( 9/11) 修理(10/11) 修理(11/11)
このトランジスタラジオの修理がようやく終わりました。本体の電子回路などの修理よりも、本体を収納する革に時間を取られてしまいました。今では購入することができない古い規格の電池(BL-R006,BL-M106)を使うこのラジオ、現在購入できる電池(006P)で使えるように最低限の改造をせざるを得ず困ったこともありました。
ようやく故障を直すことができた古い古いトランジスタラジオ
最後の確認として、このラジオの受信周波数を調べてみることにしました。SGから電波を出して、規格どおりの電波を受信するかどうかチェックしました。場合によってはトラッキング調整もしようと思いました。
SGの前に置いて、裏蓋を開けて新しい電池を挿入
受信可能な周波数は、低い方が520KHzで高い方が1610KHzでした。このラジオの裏蓋の内側に張り付けられている規格は、535KHzから1605KHzです。ほんのわずかにずれていいますが、実用上は問題ないと思います。このままとしました。
低い方が520KHz 高い方が1610KHz
次にダイヤル調整をしました。このラジオはダイヤルの円盤が取り外しできます。このダイヤルの支持先が正しい値を指すように固定しました。800KHz当たりで指示出ししたかったのですが、その周波数付近はFEN放送があり、SGが出す電波と混信しました。
外すことができるダイヤル盤は、正しい位置で固定要
そこで混信しない650KHzで支持出しすることにしました。SGから650KHzの電波を出しました。その電波を受信させつつ、その時に650KHzを指すようにダイヤル盤を接着剤で固定しました。
接着剤を薄くダイヤル盤裏に 650KHzを指すようダイヤル盤を固定
これでダイヤル盤も正常な位置に固定することができました。実際のラジオ放送を受信して受信感度も調べてみました。低い方で感度が良く、高い方ではやや感度が悪いようです。トラッキング調整してみようかと思いましたが、発信コイルや中間周波数コイルはどれも回せないように固着させてありました。無理に回そうとすると、破損する恐れがあります。このため、このままとしました。
ひととおり受信周波数範囲、受信感度を調べたラジオ
問題の革は良い状態とは言えません。しかしながら、手で持ってぶら下げることができるほどには修理しました。また、ラジオ本体の左右の裂け目も遠目にも目立ちません。明らかに傷んだ革ではありますが、私の革修理技術ではここまでで精一杯です。レトロな風貌で、古風な音を出し、一種不思議なこのトランジスタラジオを今後大切に使おうと思います。
レトロな風貌、レトロな音を出すこのトランジスタラジオ
今年初めてのユギ・ファームの農作業です。ぽかぽか陽気の中で、最初に麦畑の草取りをしました。これまで私がこつこつ草取りをしたり肥料を蒔いてきましたが、すべての畝は草取りできていませんでした。今回、みんなで一気に草取りを済ませました。
みんなで一気に麦畑の草取り、人数が多いとすぐ草刈り完了
全員での麦畑の草刈りが完了すると、各人ごとの作業に分かれました。お昼のうどんを作る人、薪灰を蒔いて耕運機をかける人、サトイモを収穫して洗う人などに分かれました。私は写真を撮影したり、畑に残った小さな雑草を刈り取りました。
暖炉で使った薪灰を蒔くYさん 薪灰を耕運機でうない込み
去年の夏に育ったサトイモは、冬の寒さで葉が枯れてしまい姿がありません。しかし、芋だけは田んぼの斜面の土の中にあります。そのサトイモを、うどんの具として入れるためにクワで掘り出しました。そして、近くの小川に行って水で土汚れを流し落としました。
土から掘り出したサトイモ 小川の流れる水で土汚れを落とす
土汚れを落としたサトイモは、包丁で丁寧に皮を剥き落としました。表面は茶色の皮でおおわれているサトイモですが、皮を剥ぐと白い芋になります。その白いサトイモを火が通りやすいように、さらにカットしました。
土汚れを落としたサトイモの皮を、包丁で丁寧に剥き落とす
うどんの中には、サトイモの他に畑で収穫した新鮮な野菜を入れました。入れた野菜は、小松菜,長ネギ,京菜などです。そのほか、油揚げや肉なども入れました。今回は、風が入り込まないように、コンロにフードを取り付けたり風が弱い場所で調理しました。このため、ぐつぐつと鍋がよく煮えて、肉や野菜などのエキスが溶け込んでこれまでにない美味しいうどんになりました。
出来上がったうどんを注ぐ セルフサービスでうどんを椀に
うどんを食べて楽しく談笑した後、後片付けをしました。そして、各人が持って帰る野菜を収穫しました。収穫した野菜は、一番多く作付している小松菜、次に京菜、長ネギなどです。中国野菜のタアサイも収穫しました。
根ごと抜いた京菜の根を、ハサミでカットして袋に収納
この一か月、全く雨が降らず雪も降りません。一方、日本海側は大雪です。このためか、野菜が高騰しています。値段が高騰している葉物野菜は、世間ではとても貴重のようです。しかし、この畑ではまだまだ野菜がたくさん収穫できます。みんなで収穫した葉物野菜は、参加人数分均等に小分けしました。
小松菜も根ごと抜いて収穫後、ハサミで根をカット
野菜を収穫している間、私とMさんは笹林にでかけて長めの笹を選んで切り出しました。20本位切り出したでしょうか。切り出して畑に運び込んだ後、その笹を支柱にできるようにノコギリで加工しました。
笹の余分な枝をカット 枝を払った笹は約180cmに揃える
約20本もの笹の支柱を、絹さやエンドウ豆の畝に刺しました。二本ずつクロスするように刺します。この一か月雨や雪がまったく降らないので、地面はとても硬くなっています。このため、支柱を刺しても深く刺さりません。今後雨が降って地面が緩んだときに、深く刺すようにします。クロスした支柱は麻ひもでいったん巻き結びで止めます。
笹の支柱2本がクロスするように、絹さやエンドウ豆の畝に刺す
クロスした笹の上に一本の長い笹を水平に通します。そして、クロスした部分で止めます。今回の作業はこれまでです。次回は笹の支柱を強くするために、斜めに筋かいを何本か入れようと思います。順調に絹さやエンドウ豆が育てば、5月には美味しい絹さやエンドウ豆が収穫できると思います。
参加者全員で、絹さやエンドウ豆の笹支柱を縛る
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このラジオの修理で一番困っている革修復は、今回で見切りをつけようと思います。革加工の素人である私には、これ以上の革修復は無理だと分かりました。このため、今回で革修復の試みを終わりにします。
修理し終わったトランジスタラジオを修復中の革に収納
前回、水で湿らせてさらに破れてしまった革のつなぎ目を糸で縫って縛りました。縫った糸が太いためにつなぎ目は見苦しくなりました。つなぎ目は接着剤を付けていたため、糸を取ってもつながっているため糸を外しました。まるで手術後の糸を取り除いているようです。糸を取ると、多少見苦しさがなくなりました。
糸で縛った革のつなぎ目 つなぎ目の糸を丁寧に取り除く
このラジオの革は、厚くするために革と紙が重ねる構造になっています。その革や紙がはがれて分離している個所がいくつかありました。そして、ストラップの革ひもも一か所切れていました。はがれている個所や切れている個所を、やはり接着剤で固定しました。
はがれた個所を合わせて接着 切れたストラップを接合
革は何十年もすると紙のようにもろくなり、修復することはもはや無理のようです。新しい革を購入して新規に縫い上げて同じものを作るしか方法がないようです。革制作技術を持っていない私には、新規に革を縫うのは無理です。残念ですが、これまでの革修復でよしとしました。
ラジオを収納した革。傷んだ革は擦れた紙のようにポロポロ、やむなし。
革の修復はこれまでとして、革にラジオを収納してみました。ボロボロの革ですが、トランジスタラジオを収納すると、ラジオの見栄えが良くなります。革に収まったラジオは心なしか高級感があります。ボロボロの革ですが、これ以上傷みが進行しないように大切に使い続けようと思います。今後は、ラジオ本体の汚れを取るな綺麗に磨いて、受信周波数などのチェックをして修理を終えようと思います。
革を半分開いたこのラジオ、心なしか高級感
先日に続いてこのトランジスタラジオを修理しています。ダイヤル関係のハード部分と回路故障の両方を平衡しての修理が必要です。中間周波数部は正常の様子のため、今回は周波数変換部周辺の回路を調査することにしました。
トランジスタラジオ T-40の外観、かなり重症の故障
周波数変換部の回路素子周辺を調査しましたが、とても悲惨な状況でした。永い間湿気にさらされたのかずいぶんと傷んでいました。草色のトランジスタは錆びた上に塗装が剥げて番号が判別できません。抵抗はかろうじて正常のように見えます。セラミックコンデンサ(チタコンとも)は特にひどく、見た目にもわかるほど破損していました。
多年の湿気のためか、傷んだ部品ばかりの周波数変換部周辺
セラミックコンデンサの傷み具合はひどいものです。セラミックの外装部分が割れているものがありました。また銅線が錆びているのか、ピンセットが触るとポロリと折れるものがありました。セラミックコンデンサは全部取り替える必要がありそうです。
外装が割れて内部が露出したもの 銅線がポロリと折れるもの
このトランジスタラジオの回路図を持っていません。回路図をなんとか再現したいと思い、各素子の種類と値をスケッチしました。このように紙に破損状況を正確に調べてから、修理方針を検討しようと思います。最初にするべきことは、セラミックコンデンサの全交換です。電界コンデンサも交換した方がいいかも知れません。トランジスタは生きているでしょうか。
周波数変換部周辺の各種部品と破損状況
回路図を再現するにあたって、同じようなトランジスタラジオの回路図を探しました。周波数変換するトランジスタは2SA103ではないかと思いましたので、2SA103を周波数変換に使っている下の回路図二つ(多励式)を参考にしようと思います。
高周波増幅一段の回路図 高周波増幅段なしの回路図
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革の修理に四苦八苦する上に、今では販売していない旧式電池のためにどのように修理しようか迷っていたGeneral製トランジスタラジオの修理を再開しました。このラジオを動作させるためには、今では購入することができない旧式電池(BL-M106又BL-R006)が必要です。この特殊な電池は、形状が単2に似ている9Vの電池です。
特殊な9V電池を使用するトランジスタラジオ
今回、修理の方針を決めました。完全に元のままに修理するのであれば、電池がないためラジオを受信することができません。このため、最低限の改造をしてラジオ放送を受信できるようにしました。その改造は、同じ9Vである006Pを使用できるように端子を交換する方法です。
ラジオとして機能させるには、006Pが使えるように最低限の改造要
最初に今ある端子が006Pに使用できないか調べてみると、BL-R006用の単は径が大きくて006Pには合いません。やはり、006P用の端子に交換するしか方法がありません。トランジスタラジオ創世記に販売していた電池BL-R006は淘汰されてしまったようです。ビデオのベータがVHSに淘汰されて販売されなくなったようなものでしょうか。
このラジオに必要な特殊電池 BL-R006用の端子
改造は、第一に現BL-R006の端子を根本1cmで切断します。第二に006Pの端子を取り付けしました。根本1cmを残したのは、将来BL-R006用端子に回復する場合を想定してです。006P用端子を取り付けて電池006Pを取り付けてみました。しかし、微妙に電池の角が当たってラジオの筐体に収納できません。困りました。
根本1cmでBL-R006用端子を切断 微妙に電池006Pの角が当たる
それでも電池006Pを収納できないかどうかあれこれと動かしているとうまく収まる個所を探すことができました。少し斜めに006Pを入れると、ちょうどよく収まる個所が一点だけありました。これで電池の問題は解決しました。古いBL-R006用端子は筐体の空いた隙間に収納しました。将来の回復を見越しての収納です。
電池006Pを入れてこの古いラジオのスイッチを入れると、音量が最小でも「サーッ」と言うホワイトノイズのような雑音が出ました。しかし、音量を上げていくと元気よくラジオ放送を受信しました。
丸は、基板の隙間に収納したBL-R006用端子
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修理(5/7) 修理(6/7) 修理(7/7)
ラジオ放送が受信できるようになったこのトランジスタラジオですが、ボリュームを最大にして音がとても小さくてよく聞こえません。今回は音が小さい原因を調査したうえで、その故障を直すことにしました。前回と同じように裏蓋を開いて回路基板を露出しました。
修理のため、裏蓋を開いて露出した回路基板
音が小さい原因の一つと考えたのが、検波段と低周波増幅段の間を遮断している基板の割れです。その割れのため銅箔が切れています。その切れた銅箔のある個所を導通すると、音が大きくなることを発見しました。どうも基板の割れが音が小さい原因のようです。さっそく、その割れた基板をアルコールで綺麗に拭いて接続することにしました。
無水アルコールで基板を掃除 割れた基板周辺を清掃中
基板をよく見ると、製造中か販売後に手が加えられた跡が見受けられました。基板は汚れていると半田ののりが悪いので、割れた部分を集中的に無水アルコールで清掃しました。すると、切れた銅箔部分がよく見えるようになりました。
アルコール清掃前の割れた基板部分 アルコール清掃後の割れた基板部分
割れた基板部分は手で持つとグラグラします。このため、歯の治療で言うところのブリッジのように割れた基板の両側を針金で半田付けして固定しました。万全ではありませんが、これで基板の割れの応急処置が終わりました。
歯の治療で言うところのブリッジのように、割れた基板を針金で半田付け固定
割れた基板を固定後に電源をつないでみると、うれしいことに音が正常に出るようになりました。基板の割れのために、検波後の音声が低周波増幅段に伝わらなかったようです。音はけっこう大きいので、容量抜けなどの故障はないようです。外部アンテナを元通りつないで、回路基板を筐体に取り付け、裏蓋を取り付けて回路上の修理は終わりました。
半田付け固定した基板部分 外部アンテナを元通り取り付け
ラジオを元のように組み立てなおして、ラジオ放送を一通り受信するテストをしてみました。すると、NHK第一をはじめ、TBSなどほとんどを正常に受信しました。次に外部アンテナを取り付けて、短波放送を受信してみました。すると、短波も正常に受信しました。今後は、経年の使用で汚れた筐体の清掃などをしようと思います。
外部アンテナを取り付けて、短波放送の受信を確認中
深夜勤務明けで眠い目をこすりながら、畑に行って小松菜を収穫しました。今の時期の小松菜は、早朝はすっかり霜がかかって白くなっています。このため、いわゆる寒締めの小松菜になっています。葉肉が厚くそのままかじっても濃い味になっていることがわかります。小松菜を数束つかんで引っ張ると、根が土ごと抜けます。軽く土をはたいて調整しました。
寒締めの葉肉が厚い小松菜 数束ごと根ごと抜いて調整
小松菜の根本をハサミでカットした後、根本に付いた小さな葉や枯れたような葉茎を取ります。大きく育った小松菜は筋が多いのであまり美味しくありません。しかし、今回収穫した小松菜は小さめですので葉色が濃いのでとても美味しいと思います。さっそく夕飯で食べてみようと思います。
調整後、根や枯れた茎葉を取り除いた小松菜
小松菜を収穫した後、ついでに麦畑の草取りをしておきました。この畑の土には細かな石がたくさん混じっています。このため、なかなか草取りをはかどりません。時間を見ては少しづつ麦畑の草取りをしています。
根をカット中の小松菜 草取り中の麦畑
前回、ラジオのダイヤル関係を分解しました。そのために、回路基板が見えやすくなりました。そこで今回は回路のどこが故障しているのか、もう少し調べて見ることにしました。低周波関連は故障していないことが分かっていますので、高周波関連を調べました。そのために、今回はSG(Signal Generater)を使って調査することにしました。
シグナルインジェクター(左)とSG(上)を使って調査
まずは、中間周波増幅部が正常かどうか調べてみました。そのために、455KHZ付近の電波を1000HZの正弦波でAM変調した電波をラジオのアンテナから注入して調べてみました。すると、スピーカーから1000HZの正弦波の音がちゃんと出ました。中間周波増幅部は正常のようです。ただし、中間周波数が455KHZではなく450HZでした。少しずれているようです。
中間周波数は455KHZではなく450KHZ 今度はペン型簡易オシロで調査
次に、ペン型簡易オシロスコープでもう少し詳細に調べてみることにしました。低周波増幅部からはちゃんと1000HZの正弦波が観測されました。そこで、今度は視点を変えて混合発信部を調べてみました。すると、100mV程度の発信が確認できました。このため、局部発信は正常のようにみえます。正確にはカウンタでこの発信周波数を計測すれば、局部発信が正常化どうか分かります。どうも、混合段が一番怪しいようです。
1000HZ正弦波の波形 100mV程度の発信波形
今回は、他に用事があるのでここまでとしました。今後は、混合段のトランジスタ付近を調査しようと思います。混合段のトランジスタは錆びてボロボロでしたので、交換の必要があるかも知れません。ダイヤル関係も直さなければならないので、修理は長期間を覚悟しなければならないようです。
ダイヤル関係の部品を入れた袋と一緒に保管
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修理(5/7) 修理(6/7) 修理(7/7)
音が出ないSONY製トランジスタラジオ TR-710の修理を少しずつしています。前回まではこのラジオの調査に主眼を置いていましたが、今回からは修理に入ります。使用しているSONY製トランジスタの番号が2Txxxですので、おそらく昭和30年代初~中期に製造されたラジオのようです。だいぶ経年感がある上に色もだいぶくすんでいます。さらにあちらこちらにヒビが入っています。
経年感があり、だいぶくすんだ色をしたトランジスタラジオTR-710
まずは電源を入れてみることにしました。電池BOXは錆ているため安定化電源から3Vの電源を供給してみました。すると、予想したとおり全くの無音でした。ただ、電源線を接触したり、ボリュームを回すと少しガリガリ音がしました。
修理のためラジオ筐体から電子回路基板を取り出す
まずは、あきらかに故障の原因とみていた混合発信をしているトランジスタ2T201の取り付け基板を治すことにしました。そのため、いったんこのトランジスタを外してみました。昔のトランジスタは熱に弱いので手早く外しました。
丸は、2T201の外れた足一本 取り外したトランジスタ2T201
トランジスタ2T201が取り付けられてた基板部分を見ると、三か所の穴には抵抗やコンデンサ類が通っていました。これでは、トランジスタを穴に挿入することはできません。基板を見ると、トランジスタのE(エミッタ),B(ベース),C(コレクタ)の銅箔マークが付いていました。外す前と同じように、銅箔マークに合わせてトランジスタを寝かせるように半田付けするしかありません。
2T201の足があった三か所の穴は、抵抗やコンデンサ類で埋まる
そこで、トランジスタ2T201を外す前と同じ位置に、トランジスタを付け直ししました。そして電源を入れると、うれしいことにラジオ放送を受信するではありませんか。しかしながら、ボリュームを最大にしても小さな音しか出ません。低周波増幅段のコンデンサ容量抜けなどの故障などがまだあるようです。次に音が小さい故障を直そうと思います。
足三本を付け直したトランジスタ 53863台目の製造番号 ?
去年の4月、古いトランジスタ方式の目覚まし時計を修理しました。しかし最近また、時々止まったりいつの間にか動いたりととても不安定になりました。このため、再度この時計を分解して修理しました。
再度修理したトランジスタ方式の目覚まし時計
この時計は私が18歳の夏(1971.7.25)に購入したものです。当時、私が持っていた時計は腕時計だけでした。当時はまだまだゼンマイ式の目覚まし時計が主流でしたが、最新式のトランジスタ方式のこの時計を購入しました。確か、地下鉄丸の内線新大塚駅そばの時計屋さんでした。5千円位だったでしょうか。
修理のため裏蓋を取り除く 透明なカバーを取り外す
当時一般的だったゼンマイ式時計は、ほぼ毎日のようにゼンマイを巻かなければなりませんでした。そして、精度もよくありませんでした。トランジスタ方式の時計は、掛け時計では多くありましたが目覚まし時計はまだまだ少なかったと思います。電池一個で1年ももち、ゼンマイを巻かなくてよいのは便利でした。
再修理するため、電子化回路部分を露出し調査
最初、どこが悪いのか全く分かりませんでした。困ったのは動いたり止まったりする不安定な動作の理由です。そのうち、電子回路ではなく接触が悪いのではないかと思うようになりました。電池を押したり引っ張ったりすると、突然動き出すことがあるからです。
接触不良の筐体部と基板 ベルはうるさいので断線
いろいろ時計を調査して分かったのは、電池のマイナス側電線が筐体金属部にアースされていることでした。そのマイナス側の筐体金属部と電子回路の接触不良だと分かりました。回路基板と筐体金属部がより強く接触するように、固定ネジを強く回すと故障がピタリと治りました。なお、目覚まし用のベルが突然鳴ることがあるので、今後鳴らないように断線しておきました。以後、秒針がきびきびと動くようになりました。
ベルを透明カバー上に取り付け 裏蓋を取り付けて、修理完了
久しぶりの真空管ラジオ修理です。この夏から中断していたgeneral製真空管ラジオ6S-16の修理を再開しました。と言っても、中古のマジックアイ(6E5)が手に入ったため交換しただけなのですが。マジックアイは昔、どこでも安く手に入れることができました。私も、高校の頃に使ったものを山口県の田舎に一本保管しています。
交換したマジックアイ 上が中古品、下は光らないマジックアイ
新品のマジックアイを手に入れようと秋葉原に行ったことがありましたが、五千円以上の価格とのことで購入をあきらめていました。ところが、今回中古品ですが約半額のものを見つけて購入しました。
交換後のマジックアイ、少しばかり管の直径が異なる
子供の頃、マジックアイはとても不思議で神秘的に見えました。今はその役割はメーターになっています。ラジオ放送を受信していて同調していかるかどうか、蛍光色の開閉で視覚的に分かります。
左上に取り付けたマジックアイ 蛍光が開閉して同調を表示
今回何十年ぶりにこの黄緑色の光に出会いました。そのままソケットに挿入して電源を入れると、黄緑色の蛍光色が発光し、閉じたり開いたりしました。強いラジオ放送局を受信すると完全に閉じ、弱い放送局を受信すると完全には閉じません。この真空管ラジオ、トランジスタラジオ修理の暇を見ては修理しています。チューニング関連や外観などで修理が必要な個所がまだありますので、修理完了まではまだ時間がかかりそうです。ラジオ放送自体は、今のままでも十分に受信できるのですが。
マジックアイを交換した真空管ラジオ。左は息子のiPad、今と昔の最先端製品
半年ぶりに秋葉原を散策しました。今回秋葉原に来た理由は二つです。一つ目は、家内が仕事がら秋葉原の萌えファッションなどを調査したいとのこと。二つ目は修理中のSONY製トランジスタラジオ TR-714のコンデンサを手に入れることでした。いつものように岩本町から歩いて秋葉原に行きました。最初にヨドバシカメラ秋葉原店に行きました。
最初に散策したヨドバシカメラ秋葉原店前にて
ヨドバシカメラ秋葉原店は開店当初から知ってはいましたが、これまではいつも通り過ぎていました。今回初めて行ってみました。予想にたがわず、パソコン,AV,フィギュアなどで溢れていました。8Fには食堂もあるので、ヨドバシカメラ秋葉原店だけで一日が過ごせそうです。
店内のビーズショップ 店内のフィギュアショップ
8Fで軽食をとった後、秋葉原南口側のメインストリートに行きました。AKB48劇場がある建物に行ってみましたが、とても狭苦しい所でした。今では知らない人はいないAKB48ですが、発足当時はこの劇場でひっそりと講演していたのではないかと思います。当時私はAKB48を知ってはいましたが、素人集団だと思ってあまり注目していませんでした。これほど興隆するとは思ってもいませんでした。まったく新しい形態の劇場型芸能と秋葉原文化がぴったりはまったのではないかと思います。
なお、秋葉原散策後に駅の喫茶店で休憩しました。その時シンガポールにいる娘に電話すると仕事中でしたが、「シンガポールでもAKB48は有名だよ。」とのことでした。AKB48はすでに国際的にも知名度が上がっているのですね。
秋葉原メインストリートにあるAKB劇場
私が電子部品をよく買う通りにも行ってみました。この通りには、今ではメイド喫茶がたくさんあります。また、その喫茶にさそうメイドファッション嬢もたくさんいました。この通り脇に、秋月電子と呼ばれる電子部品を売るお店などがあります。この秋月電子は私が学生時代にできましたが、エレクトロニクスを志す学生ならば一度はお世話になるお店ではないかと思います。エレクトロニクス分野を広くカバーする電子部品が揃っています。買うものがなくても秋葉原に来た時には必ず寄る店です。
若者で賑わうAKB48ショップ 人通りが激しいメイド喫茶通り
ラジオデパートと高架下電子部品店にも寄りました。ラジオデパートでは、バーアンテナ,OSCコイル,中間周波トランス(IFT),2SA型ゲルマニウムトランジスタなどを購入しました。そして、高架下電子部品店ではSONY製トランジスタラジオ TR-714修理用の小型電界コンデンサを3個購入しました。なお、このラジオ修理に必要な20μF3個を内包した電界コンデンサは製造もしておらず無いとのことでした。このため、20μ単体を3個を買うしかありませんでした。
小型電界コンデンサを三個購入した高架下電子部品店
今回購入した電子部品を使うと、簡単なスーパー方式のラジオを組み立てることができます。それをCADで基板を作って組み立ててみたいと思っています。そのためには部品の大きさや配置をCADに登録しなければなりません。その採寸のために今回、必要な部品を購入しました。
左の丸内は、SONY製ラジオ TR-714修理用の小型電界コンデンサ3個
ようやく仕事が休みになったので、麦畑に行って肥料を蒔くことにしました。手で筋蒔きしてもよいのですが、どうしても蒔きむらがでてしまいます。蒔きむらを避けるため、古い種まき機を利用して肥料を蒔くことにしました。この種まき機は、打ち抜き式と呼ばれるとても古い形式の種まき機です。通常は小麦などの種を入れて蒔くところを、粒状の化成肥料を入れて蒔きました。
粒状の化成肥料を入れる 一つの穴に蒔かれる肥料の量
種まき機のスライド扉を開けて、化成肥料を満タンに入れます。そして、種まき機を押しながら麦の上を歩きます。すると、約10cm間隔でパラパラと肥料が麦の上に落とされます。麦の上を歩くので、麦踏みをすることにもなります。
種まき機を押しながら麦の上を歩く
肥料散布に使ったこの種まき機の正式名前,製造日,由来などはよく分かりませんが、打ち抜き式種まき機とも呼ぶようです。昭和20年前後に使われたもののようです。私のように人力農機具を多用するも者にはとても便利な農具の一つです。今では、製造もしていないでしょうし、販売もしていない貴重な農機具です。
コロコロ転がしながら肥料散布 麦株そばに散布された肥料
今日は暖かいお正月日でした。種まき機を押しながら肥料を蒔いていると体がポカポカしてきました。エンジンを使うような農機では、人は単に機械の後ろに付いて歩くだけです。この古い農機具は押すのに少し抵抗があります。このため少しばかり力が必要です。このため、人力農機具は健康に良いのではと思っています。
肥料を散布していると、体がほのかにポカポカ温まる
お正月の長沼公園を歩いてみました。半年ぶりの長沼公園ですが、半年前は春でしたが、この時とは歩くコースを変えてみました。長沼駅方面から山を登るよう歩きました。それも、メインルートを外れた尾根のコースです。
長沼公園入口、この入口を右に回って尾根を歩く
この西尾根コースは痩せた尾根のためあまり人が歩かないコースです。春や夏ならばまだしも、冬の今は歩いている人はまれです。秋の落ち葉が、朽ちずにルートに敷き詰められているように残っていました。乾燥していたので、落ち葉の上を歩くとカサカサと音を立てました。
痩せた尾根道コース 秋の落ち葉が朽ちずに残る
この公園は人の手があまり入らない自然林です。このため、主に広葉樹であるコナラなどのどんぐりなどの木々がたくさん生えています。秋には、このどんぐりを食べるリスをよく見かけます。しかし、冬の今は穴に入っているのか、リスの姿は一匹も見かけませんでした。
コナラなどの広葉樹が、尾根道にたくさん生えている
この尾根道コースはあちこちが崩壊しているため安全柵が所々に備え付けてありました。崖と言うほどでもないのですが、転げ落ちるような急斜面が尾根道の左右に切り落ちています。木々の根が張っているこの道を注意しながら歩きました。しばらくすると広い道に出ます。その道を歩き続けると、八王子市内を一望できる休憩所に着きました。
左右が切り落ちた急斜面の道 八王子市内を一望できる休憩所
休憩所からは夕日に照らされた八王子市内が一望できました。市内中央には、ひときわ目立つ高層ビルであるオリンパスホールが見えました。そして、その八王子市内の向こうにかすんだ奥多摩の山々を遠望することができました。
八王子市内の向こうに、かすんだ奥多摩の山々を遠望
この都立長沼公園は山全体が公園となっています。人工物はほとんどなく、自然がそのまま残ったような山です。山全体が落葉広葉樹でおおわれており、特にどんぐりなどの実がなる木が多く生えています。このためか、リスや狸が生息していますし、いろいな鳥も住んでいます。もちろん貴重な木々や草花も生えています。永く残したい自然です。
休憩所から、八王子市内や関東北部を広く望む
2年前に高幡不動尊に初詣に行きましたが、去年は元旦から3日間仕事でしたので初詣に行けませんでした。今年もやはり仕事でしたが、深夜勤務でしたので昼間の短い時間を利用して高幡不動尊に初詣に行ってみました。とても混んでいました。
警察の入場制限の中、高幡不動尊の門をくぐる
確か、元旦に高幡不動尊にお参りしたのは初めてです。これまでは、二日か三日目にお参りしていた。このためか、初詣で警察が入場管理しているのに出会ったのは初めてです。二十年ほど前に鶴岡八幡宮にやはり初詣に行ったことがありました。この時は入場管理はより厳重だったように思いました。
境内は人また人 賽銭箱は二つ用意
賽銭箱はいつもは木の階段を上がったところにありますが、さすが元旦です。二つ用意されていました。私は木の階段を上がった方の賽銭箱に向かいました。賽銭を投げようとして、ふと床を見ると無数のコインが落ちていました。賽銭箱に届かなかったものや、こぼれたコインなのでしょう。
賽銭箱付近から境内を振り返ると、大変な数の人の渦
無事賽銭箱を通過すると、いろいろな出店の間を回りました。去年購入した破魔矢などを回収する納札所がありました。見ていると破魔矢の他にダルマなど思いがけない物が納められていました。出店はほとんどが食品関係です。10年ほど前には骨董品の店もあったのですが、最近は店を出さないようです。
並んだいろいろな出店 破魔矢などを納める納札所
出店の中で毎年必ず出ている竹製品の店に向かいました。昔懐かしい竹製の農具などの他に、箸やしゃもじなどの生活用品も売っている店です。この店で竹製の「孫の手」を買いました。そして通路の途中にあった小さな香炉の煙を体に浴びました。
竹製品を並べた出店 煙を浴びた小さな香炉
境内を過ぎてあちこち歩き、目立つようにそびえ立っている五重塔の下に出ました。ふだんは広い五重塔の下ですが、いろいろな出店が五重塔を囲むように並んだ上に人通りが激しいので狭く感じました。8年位前に介護福祉士の資格を取るための夜学に通っていた学校が主催した、ウォークラリーのスタート地点がこの五重塔でした。
高幡不動尊境内を見下ろすようにそびえ立つ五重塔
五重塔を過ぎると、坂を下りて出店の間を通って新撰組の像の前に出ました。そして、行列になったおみくじ所を見たり、自動車の交通安全祈祷受付所を見たりしながら京王高幡不動駅に向かいました。この駅、以前はひなびた駅でしたが、今は近代的なビルに生まれ変わっています。
行列ができたおみくじ所 交通安全祈祷受付所