東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い日立製トランジスタラジオ KH-1200の修理

2012年01月27日 | 古ラジオ修理工房



 私が今一番良く使っている日立製のトランジスタラジオのFM放送が入りずらくなりました。このラジオ、FM用アンテナ取り付け位置にヒビが入っています。ヒビが入っているだけでなく、グラグラしていました。このアンテナ取り付け位置のグラグラと関係あるかと思いラジオ本体を分解してみました。

          丸は、ヒビが入りグラグラする外部アンテナ取り付け位置


 裏蓋を外すと、AM/短波受信用ラジオと比べて、FMが受信できる小型ラジオ特有の細かな回路構成になっていました。このラジオは昭和50年代にでも製造されたのでしょうかシリコントランジスタがふんだんに使われています。日立固有の四角いパッケージのトランジスタです。一つだけ松下製ではないかと思わるトランジスタが使われていました。

      AM/短波受信用ラジオと比べて、FMラジオ特有の細かな回路構成


 FMフロンドエンド部は数回巻いただけのコイルがいくつかありました。FM帯は寄生発信などが起こりやすいので、11.8MHzのFM中間周波数段はシールドがしてありました。FM送信機が作ったことがありますが、受信機はまだ作ったことがありません。いつか作ってみたいと思っています。

          FMフロンドエンド部        11.8MHzのFM中間周波数段
 

 故障個所の外部アンテナは取り付け位置にヒビが入っています。このため常にグラグラしており、このどこかで接触不良となっている可能性があります。そこで、ラジオを分解してFMフロンドエンド部から外部アンテナまでのルートのどこかが接触不良になっていないか調べてみることにしました。

           ヒビに入ってグラグラする外部アンテナは取り付け位置 

 ラジオを分解して調べると、やはり外部アンテナからの線が切断していました。これでは電波を正常に受信することができません。すぐに外れた個所を探して半田付けしました。すると、元通りFM放送を正常に受信できるようになりました。

     切断した外部アンテナからの線   外部アンテナからの線を元通りつなぐ
 

animo様

裏蓋の開け方について。
電池を入れる個所のすぐ下、ラジオの底部に裏蓋をこじ開ける窪みがあります。その窪みをコインか平ドライバーでこじると裏蓋を開けることができます。

             〇の窪み部分に、コインか平ドライバを差し込んでこじ開ける


 なお裏蓋をこじあける場合、電池を取り外しておいたほうが無難です。裏蓋にアンテナが付いていますので、裏蓋は注意深く外しアンテナとつながる線が切れないように注意します。このラジオは見栄えはとても良いのですが、アンテナ基部が壊れやすいように思います。優しく使う必要があるラジオです。

      裏蓋を取り外した状態               丸の部分がアンテナ基部
 

コメント (6)
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