東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い東芝製トランジスタラジオ 7TL-204Sの修理(8/8)

2014年03月06日 | 古ラジオ修理工房




この古い東芝製トランジスタラジオ 7TL-204Sの修理履歴です。それぞれをクリックしてください。

  修理(1/8) 修理(2/8)  修理(3/8) 修理(4/8)
  修理(5/8) 修理(6/8)  修理(7/8) 修理(8/8)

 古い東芝製トランジスタラジオ 7TL-204Sの修理は今回で終わりです。今回はラジオ本体の積年の汚れを綺麗にしたりして見た目を少しでも綺麗にしました。最初は、濡れティッシュで本体を大まかに拭き掃除しました。表面のちょっとした汚れは取れますが、プラスチックに染み込むように付着した汚れはどうしても取れません。

      掃除に使った濡れティッシュ               本体をおおまかに拭き掃除
 

 次に、濡れティシュでは取れない汚れはアルコールを使いました。アルコールを浸した綿棒で汚れた個所を強くこするように磨きました。アルコールを使うと、脂質分の汚れをよく取ることができます。
 アルコール以外、例えばベンジンなどの溶媒を使うと、さらに汚れを落とすことができます。しかし、場合によっては強すぎてプラスチックが溶けたり文字が取れたりします。このため、私はアルコール以外の溶媒は使用しません。

     綿棒にアルコールを浸す               汚れた個所を綿棒でこする
 

 濡れティッシュやアルコールで浸した綿棒を使ってラジオ本体を綺麗にすると、修理する前よりは格段に綺麗になりました。このようにして、一生懸命修理して汚れを落としたラジオはとても愛着がわきます。

              綺麗になった古い東芝製トランジスタラジオ 7TL-204S


 本体の清掃が終わると、バーアンテナにわずかな量の油をさしておきました。油を少しつけて指でアンテナ全体に伸ばすようにしました。最後に、このラジオを包む革を綺麗にしました。濡れティッシュで革全体を擦るように拭きました。これで、ちょっとした汚れは取れました。

      バーアンテナに油をひく              濡れティッシュで革の汚れを取る
 

 これで、このとても古いトランジスタの修理を終わりましたが、いくつもの困難がありました。今後、これと同じくらい古いトランジスタラジオを直す指針になりました。単に部品を交換するだけでなく、いかにオリジナルを保つことに工夫するかが大切だと思います。
 綺麗にしたラジオを再度聞きましたが、少し感度が落ちたのか聞きづらくなっていました。いつか時間があれば、再度トラッキング調整などをやり直そうと思います。

      ようやく修理が終わって、綺麗になった東芝製トランジスタラジオ 7TL-204S


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
古いラジオ、いいですね。 (reon-evangelist)
2015-06-20 13:36:25
自分も半世紀前のサイクル表示のラジオを中心に集めて修理しています。
きっかけは小さい時に父が大切にしていたトランジスタラジオはどのメーカーのどの機種だったのかが知りたくて、気が付いたらオークションで100台以上のジャンクラジオを集めていました。
修理した革ケース付きのラジオを靴クリームで綺麗に磨いてあげるとラジオも綺麗になって喜んでいる様な気がします。
これからもブログ楽しみにしています。
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コメントありがとうございました。 (東京里山農業日誌)
2015-06-24 21:02:48
私はふだんは農作業やウォーキングをしています。
雨で家から出られない時、古いラジオなどを修理しています。
動かなかったものが、修理して動くようになると嬉しいですね。
修理で一番困るのは、やはり革です。
ぼろぼろになっているものは手のほどこしようがありません。
では。
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