東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

CB無線機 GORILLAの修理(2/3)

2014年03月31日 | 古ラジオ修理工房

このCB無線機 GORILLAの修理履歴です。それぞれをクリックしてください。

  修理(1/3) 修理(2/3)  修理(3/3)

 天気が思わしくないため、我家内でCB無線機を修理をしようと思います。今回は、電源12Vを入れるとショートする原因を探すことにしました。以前同じように電源がショートするカーラジオの修理をしたことがあります。この時の原因は、電源平滑用の電解コンデンサのショートでした。そのため、この無線機の電源部分もショートの可能性があるのではないかとよく調査しました。すると、電源の最初に入っているダイオードに気が付きました。焦げ付いてはいないようです。しかし、ダイオードやトランジスタは過電流が流れると短絡することがあります。

                 黄〇:短絡している可能性があるダイオード


 このダイオードはもしかして定電圧ダイオード?かも知れません。落雷などにより電源に、瞬間的に12Vより高い電圧がかかったり、瞬間的に逆電圧がかかった時に電流を逃がす役割があります。過電圧を逃がすことによって内部の回路を保護するのです。このダイオードが壊れていないかどうか、外して調査することにしました。

      基板上のダイオード取り付け位置         半田吸収器で半田を吸取る
 

 ダイオードを取り外すため、基板上のダイオードの取り付け位置を入念に確認しました。取り付け位置を確認すると、半田吸収器を使ってダイオードを基板に固定している半田を吸収しました。そして、ラジオペンチでダイオードを挟んでこじるように引っ張ると、簡単に取り外すことができました。

    半田が吸い取られた状態                  取り出したダイオード
 

 するとドンピシャリ、ダイオードが壊れて短絡していました。壊れたダイオードを取り出した状態で、12Vの電源を繋ぐと無線機のランプが点灯しました。このままでも、このCB無線機は使えると思います。しかし、再び同じように誤って逆電圧を接続すると、今度はダイオードではなく、内部の重要な回路が破壊されることになります。なるべく同じ規格のダイオードを探して元の位置に取り付けようと思います。

      故障したダイオードを取り外した後、電源を入れると全面パネルが正常に点灯


 次回は、この故障したダイオード(1N4002)の耐圧や最大順電流値などの規格をデータシートで調査しようと思います。似ているダイオードを数個持ってはいますが、同じ規格かどうかは分かりません。同じ規格のダイオードが無ければ、購入して取り付けようと思います。

           持っているのは、形や大きさが1番似ているダイオード
               左BOX内は整流用,右BOX内は検波用


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (元気なクマ)
2014-03-31 18:41:38
こんばんは、ありがとうございます。
さすがですね、電気の知識が無いクマには皆目見当がつきませんでした。
ホントありがとうございます、修理完了は急ぎませんので、手の空いた時で結構ですよ。
返信する
コメントありがとうございます。 (東京里山農業日誌)
2014-04-03 21:21:46
こんばんは。
この無線機に使われている保護用ダイオードと
ほぼ同じ規格のダイオードを入手しました。
近日中に修理しようと思います。
もう少しお待ちください。
返信する
お仲間(先輩)発見」 (3P41)
2014-04-14 20:25:09
古いエンジンの修理を検索していて偶然発見いたしました。
広島の町で、兼業農家をしています。無線や真空管ラジオなどの趣味をもっていますが、身近なところに同類の趣味を持つともはいませんでした。私は、まだ40代前半12で父を亡くし、明治生まれの祖父とがんばりましたが、祖父も22の時に亡くし、男手は一人です。
飯米農家ではありますが、祖父が分家し、小作から始めたわずかな田畑を維持しようと、改めて元気をいただきました。
今年も稲作のシーズンが始まります。お元気で。

PS 親父の形見のクボタの石発ES-40とヰセキの木製籾すり機で、籾すりを行う瞬間が、幸せです。(みんなが、元気だったあの頃を思い出、、、)
返信する
コメントありがとうございます。 (東京里山農業日誌)
2014-04-18 21:49:13
こんにちは。
私は定年を過ぎて、幼友達がいる田舎で過ごすことにしました。
農機具もほとんど古老からいただいたものばかりです。
その古い農機具を修理しながら使い続けています。
私も、
石油発動機,唐箕,足踏み脱穀機などを使う時、
そして古い真空管ラジオなどを修理する時が至福の時です。
来月には小麦が穂を出します。
そして6月には麦刈りや脱穀が始まります。
今度ともよろしくお願い致します。
返信する
Unknown (CB無線好き)
2016-01-31 09:30:53
はじめまして、先日ヤフオクですごく程度の良い同じ無線機を落札したのですが、電源を入れてみるとOVERLOADしてるみたいでダメだと思ってましたらこのブログにたどり着き同じ修理作業をおこなったら電源が入り送信受信OKでしたので、後は同じ規格のダイオードを探して元の位置に取り付けようと思います。すごく参考になりました。ありがとうございました。
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