東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

サトウキビ(サトウモロコシ)の甘さを楽しむ

2017年11月26日 | 麦,穀類,雑穀

 寒い季節が到来しましたが、サトウキビ(サトウモロコシ)は今頃が一番甘くなります。この地域でサトウキビと言っているのはサトウモロコシの事なのですが、本当のサトウキビよりも甘いのではないかと思います。両者の一番の違いは糖質の違いです。サトウモロコシは水分を蒸発しても固形の砂糖になりません。水飴状になります。本当のサトウキビは水分を蒸発させると黒砂糖になります。

    畑の片隅のサトウキビ         食べやすくするため茎を折る
 

 このサトウキビは広く瀬戸内海で栽培されたようです。上関では昭和50年代位まで特定の方によって栽培されていました。私の知っている古老は四代に住んでおり、畑でサトウキビを栽培していました。しかし、その方は20年位前に亡くなり上関のサトウキビは絶えてしまいました。江戸時代以前は砂糖は貴重品でした。柿やサトウキビが唯一の甘さだったと聞きます。
 私はこのサトウキビをわずかながら栽培していますが、大人も子供達は見向きもしません。噛んで汁をすする食べ方が分からないからでしょう。また甘さもケーキなどと比べて低くく、やや草っぽい味がすることも好まれない理由です。私はこの味を楽しむたびに、昔の人の暮らしに思いをはせます。

   皮を剥いだ茎      芯を取り出して噛む     カスは捨てる
  


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