東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

ようやく、小麦,ライ麦の種まき開始

2010年11月28日 | 麦,穀類,雑穀



 先日まで麦の種蒔きのための準備を重ねてきました。今日、ようやく麦の種蒔きを開始することができました。数年前までは11月上旬中旬に種蒔きすることが多かったのですが、ここ2,3年は11月下旬に種蒔きすることが多くなりました。温暖化の影響でしょうか11月末の種蒔きでも十分麦は成長します。

                    巻尺を使って、種蒔きをするための直線を引く


 麦の種蒔きをする前に、種を蒔くための筋を引きました。芽が出たあとの除草は耕耘機のロータリー効率的にする予定です。耕耘機のロータリー幅は約70cmのため、種を蒔く幅を余裕をみて30cmとして、両者を足したおよそ100cmごとに筋を引いて種を蒔きます。

         種蒔き機に小麦を入れる             小麦を入れると蓋を閉める
 

 筋を引き終わると、手押し式種蒔き機に小麦(品種:農林61号)の種を入れました。この種蒔き機はもともとは田んぼ用の打ち抜き方式のもので、約10cmごとに穴を開けてその穴に数粒の種を蒔いてくれます。この種蒔き機はとてもレトロな木製農機具です。

            前方の車輪で穴を開け後方の筒で種を蒔く、手押し式種蒔き機


 数年前まで麦は手で蒔いていました。手蒔きだと、どうしても無駄とムラが出てしまいます。例えば、最初はたくさん種を蒔き過ぎた結果、後半は種を薄く蒔かざるをえないことがよくありました。特に慣れない人が種を蒔くとそれが顕著です。この手押し式種蒔き機を手に入れてからは、そのようなことはなくなりました。さらに、押して歩くだけですので早く効率的に蒔けるようにもなりました。

                     手で押しながら軽快に歩いて種蒔き


 このレトロな種蒔き機は今ではもう売っていません。最近の種蒔き機のように、どんな作物の種でも蒔けるわけではありません。またドリル蒔きのように一粒蒔きが出来ないなど精度もよくありません。土を被覆できないのも欠点です。そもそも手で押して蒔くこと自体、時代遅れなのでしょう。しかし、自給的に麦を作る程度の規模には最適だと思っています。

       約10cmごとにあいた穴             あいた穴にまかれた小麦数粒
 

 この種蒔き機の欠点の一つは、種を蒔いた後に土を被せることが出来ないことです。種を蒔き終った後、平クワやレーキを使って土を被せなければなりません。畑が広い場合この土を被せる作業は大変なものです。種蒔きはアッと言う間に終わりますが、その土の被覆作業にその何倍もの時間がかかります。

                  レーキを使って、種を蒔いた箇所に土を被せる


 小麦を蒔き終るとライ麦の種を蒔きました。ライ麦は一筋だけの種蒔きのため手蒔きをしました。種が入った袋から種を取り出して左手の手のひらに載せます。次に左手に乗せたライ麦を右手で掴んでもむようにしながらパラパラと種を下に落とします。種を蒔き終わると、小麦の時と同様にレーキを使って種の上に土を被せていきました。

         手蒔きしているライ麦               蒔かれたライ麦の粒
 

コメント
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