明日は朝から大学生が稲刈りや脱穀などの体験をします。恵泉女学園大学の3年生が10人ばかり来ますが、彼女達は6月下旬にこの田んぼで田植えをしました。その田植えした稲を刈り取ったり脱穀するためにやってきます。そのための準備をあれこれしました。
脱穀機を動かすための発動機を移動 稲ワラを細断する農機具も移動
稲刈りをするだけならばカマなどの小物を用意するだけでよいのですが、脱穀はいろいろな農機具を用意しなければならず時間がかかりました。三つの脱穀機を用意しました。江戸時代に使われた千歯こぎ、次に明治から昭和初期に使われた足踏み脱穀機、そして、昭和30年代に使われた発動機で動かす脱穀機の三つです。
発動機と脱穀機をベルトでつないで試運転、手前にワラを切る機械
脱穀機類はとても重いので一人では運べません。私一人だけで準備するため運搬機を使って田んぼ内にそれぞれの脱穀機類を運び込みました。田んぼはぬかるむため何往復もかけてゆっくりと運びました。そして、なるべく乾いている箇所に農機具を設置しました。
足踏み脱穀機を運搬機に載せる 各種体験用農機具を並べる
稲刈り後に脱穀をしますが、脱穀機は歴史が古い順に体験してもらう予定です。体験順序は、千歯こぎ>足踏み脱穀機>発動機+脱穀機の順です。この順番に体験すると、歴史的にどのように農機具が改良されたいったかが実感できます。
体験の順に農機具を並べて設置
農機具を設置すると、今度は稲刈りする場所を整備しました。稲刈りができやすいように、稲刈り場所、稲束を結束する場所、結束した稲を干す箇所です。その箇所を確保するため、稲刈り機で4列程度の稲を刈り取ってスペース作りました。その後、稲刈りの時に使う、カマ、結束用の稲ワラ、脱穀時に使う網などの小物類をすべて準備しました。夕方近くまでかかりましたが、これで明日大学生達がいつやって来ても大丈夫です。
夕暮れ近く、稲刈り機で4列程度の稲を刈り取る