一昨日の台風14号のため、田んぼは池のように水浸しになっています。水が引いていれば稲刈りか脱穀でもしようかと思っていましたが、これほど水浸しだと何もできません。早急に水を出す必要があります。田んぼの低い所の畦を切って水を出すことにしました。
水浸しの田んぼ、歩くと水面に波紋がゆらゆらと
小屋においてある三本クワと三角ホーを持って田んぼの畦に向かいました。水が流れ出しやすいように、三本クワで畦を切りました。すると貯まっていた水が勢いよく流れ出しました。さらに田んぼ全体の水が流れ出しやすいように、三角ホーで田んぼ内に簡単な筋をつけていきました。この筋に沿って水が流れます。
三本クワで畦を切ると、貯まった水が流れ出る
田んぼに貯まった水は大量にあります。明日昼頃までには田んぼ内の水はひけると思います。後は乾いて歩けるようになるのを待つだけです。この大雨でザリガニや沢ガニなどが田んぼにたくさんいました。タニシなどの巻貝もたくさんいました。
畦から出ている、田んぼに貯まった水 沢ガニやザリガニがたくさん
先週田んぼに防鳥網を被せましたが半分程度の被覆でした。今回、田んぼ全面に防鳥網を被覆して完成させました。前回よりも日差しが強く汗だくの作業でした。朝9時から始めて正午までかかりました。途中一回休憩をとりました。
新たに購入した防鳥網を解いているMさん
今回もMさんと一緒に防鳥網を張りました。前回網が足りなかったため、Mさんに近くの農協で防鳥網2張を新たに購入してもらいました。大きい網一つと小さな網一つです。
前回張った網に重なるように新たに網を張る
前回張った網との間に隙間ができないように、微妙に重なるように新しい網を張りました。網と網が重なる部分の取り扱いが以外と難しく、時々手が絡まったりロープがひっかかるなどの苦労がありました。
広い防鳥網の張り始め 時々ペットボトルが落ちる
細い網は衣服によく引っかかります。網の下をくぐっているときに帽子頂部の突起が網にひっかかって何度も帽子が田んぼに落ちました。さらに、上着のボタンに網が引っかかって立ち往生することも何度もありました。
前回張った網と、今回張った網の終端を糸で結ぶ
この田んぼは南から強い風が吹くため、網が風下に流されることがあります。これを避けるため網の何箇所かをロープに結び付けました。そいて、前回張った網と今回張った網の間が外れて隙間ができないように糸で結びました。
網が外れないように糸で結ぶ 網と網のつなぎ目も糸で結ぶ
9時から作業を始めましたが、最初小さい網を張ったにも関わらず1時間半もかかりました。小さい網を張り終わった時刻は10時半でした。太陽はだいぶ昇っていたため直射日光が強く汗だくの作業でした。30分位日陰で休憩をとりました。
田んぼ全部に張った防鳥網、散々苦労して張りました
小さい網の次に大きく広い網を張りました。広いにも関わらず12時には張り終えました。張り終えると疲労困憊、お腹もすいてきたので昼食にしました。気温も最高になったので防鳥網の裾調整やロープの張り調整は次回にすることにしました。1時間ほど日陰で昼食兼休憩にしました。その後畑に行って野菜を収穫してから自宅に帰りました。1時間ほど昼寝した後、準夜勤業務に向かいました。
防鳥網は、稲の穂上10cm位の高さになるよう張る
昨日は田んぼでロープを張りましたが、今日は朝9時頃から田んぼに行って防鳥網を張りました。一人で網を張るのはなかなか大変なので、今日はMさんと協力して張りました。最初は新規に購入した一枚を張りました。束ねられた新しい網を解いて田んぼの畦に一直線に伸ばしました。そして、それぞれの端に紐を通しました。
新しい網を解いて伸ばす 畦の上に一直線に伸ばす
端に紐を通すと、紐にそって網を田んぼの上に広げました。二人共、それぞれの端を持って引っ張りますが、田んぼ内にある支柱は二人で協力して乗り越えるようにします。支柱の上にはペットボトルなどが乗せてあるので、よほどのことが無い限り網はスルスルと乗り越えます。
網の端を持ちながら、二人同じ速度で歩きながら網を広げる
網を広げ終わると終端の処理をします。終端は田んぼの端ですので、そこから鳥が入らないように田んぼの地面に接するように網を下げます。少しでも隙間があると、そこから鳥が入ってお米を食べてしまいます。
網の端は地面に接するよう下げる 上を見ながら網のたるみを取る
網はたるみが出ないように広げたつもりです。しかし、どうしても支柱にひっかかったり、小枝がからまったりしてたるみが出てしまう箇所があります。特に、去年使用して回収した網には小さな小枝や草屑が付いているためたるみが出やすくなります。そのたるみを取るようにしながら網を再度広げます。常に上を見ながらの作業のため首の後ろが疲れます。
網の下に入って上を見ながらたるみを取る、首の後ろが疲れる
網は、新期のもの一つ、去年使ったもの二つを使いました。しかし、この三つを使っても田んぼは覆おいつくすことができませんでした。もう二つ程度の網が新たに必要です。去年使った青い網は、何年も使ったためあちこちが痛んでいますので使えません。
ようやく田んぼの半分を覆った網
今日は、田んぼの半分を網で覆いました。来週までに、新規に網を購入して田んぼをすべて網で覆い尽くすつもりです。網を張り終わって夕方もう一度田んぼに来て網を点検したとき、スズメに食害された穂を数本発見しました。今年も、スズメの食害に悩まされそうです。
橙色の網紐が太陽に光に反射して、きれいに輝く
出穂した稲の穂を手に取ってよくみると、一部の穂はすでに乳熟期に入っていました。籾を指でつぶすと白い乳汁がじわりと出てきました。急いで田んぼに防鳥網で覆わらなければスズメなどの害鳥が襲来します。すでにMさんが東西方向のロープを張っていたので、残り南北方向のローブを張ることにしました。
巻かれたロープをほどく 南北方向にロープを張る
この時期は毎年のように、乳汁を吸うためにスズメなどの害鳥が大量に襲来します。乳汁を吸われるとその籾はもうお米になりません。お米にならないだけでなく、こぼれた乳汁が穂や葉についてカビが生えます。すると病気が蔓延するなどの二次被害が発生します。
田んぼの縦横に、ます目状にロープを張る
ロープを張り終わると、網がスムーズに貼れるように支柱の上にペットボトルなどを載せました。専用の器具もあるのですが、高価なため一部はペットボトルで代用しています。多少加工する手間はかかりますが、ペットボトルならば実質無料で手に入りますので。
ペットボトルをハサミで加工 ペットボトルを支柱に被せる
巻いたロープ,支柱,ペットボトル,ハサミなどの工具を持って田んぼの中に入りました。両手がふさがっているのと、田んぼがぬかるんでいるため長靴が脱げそうになり何度も転びそうになりました。誤って稲を何株か踏んづけてしまいました。
支柱の上に被せたペットボトル、これが一番良い
ここの田んぼは一番街に近い位置にあります。このため、街のスズメが一番襲来しやすい田んぼです。ここの田んぼを食べつくすと、次に離れた田んぼに移動します。このため、一番奥にある田んぼは網を張らなくても食べられる心配はありません。
農協で購入した器具 「午後の紅茶」ペットボトルも利用
南北ロープ張り作業、そしてペットボトル加工と支柱載せ作業は午後7時頃に終わりました。8月下旬にもなると午後7時頃になると暗くなります。少し草刈り作業をしようとしたのですが、暗くなってきたので帰宅しました。
ロープを張り終わり、支柱の上にペットボトルなどを載せ終わった田んぼ
田んぼで稲穂が出始めました。去年もだいたい同じ頃に出穂し始めました。穂が出始めると、すぐにこれからお米が実り始めます。硬いお米になるまでに、胚乳の時期があります。しかし、この時期になるとスズメなどの害鳥が大量にやってきます。害鳥を防ぐための網を早急に張らなければなりません。
出穂し始めた田んぼの稲(品種:ミルキークイーン)
ジャガイモやサツマイモなど、地下にでん粉が貯まる作物はそれほど害鳥や害虫を気にする必要がありません。しかし、麦や米は油断していると完璧なまでに実を食べられてしまいます。実を食べられた稲は穂がスカスカになり田んぼは壊滅的な被害を受けます。こうなると脱穀しても籾は取れません。このため、防鳥網を田んぼ全体に被覆することは収穫の絶対条件です。
籾の外に出て風に揺れる白い花粉
正月料理などに使われるクワイの種芋を田んぼに植えました。クワイは今ではとても珍しい食材になりました。芋類は一般的にサツマイモに代表されるように食感がもちもちしていますが、クワイは食感がしゃきしゃきします。この食感はユリ根に近いかも知れません。今はどこで主に栽培されているのか分かりませんが、私が子供の頃には田んぼの隅っこによく植えられていました。
田んぼに植えたクワイの種芋
クワイは葉が雑草のオモダカにとてもよく似ています。稲の随伴雑草であったオモダカが栽培化されてクワイになったのではないかと思います。オモダカも田んぼの地下に小さな根塊を作ります。クワイは、芋としては小さい上に収量も多くありません。また、水田のような湿地帯で栽培されるため手間もかかります。、今では正月料理などにしか使われないまれな食材になりました。
手に持ったクワイを押し込むようにして田んぼに植える
昔の人は、クワイが里芋と同様に小芋がたくさんできるので子孫繁栄の願いを込めて作ったのかも知れません。そして、お正月などのおめでたい日に調理してみんなで食べたのではないでしょうか。また、病気にも比較的強いのでお米の不作時の飢餓対策の意味もあったのかも知れません。
クワイを植えた田んぼ(去年はここで古代米を栽培)
水を入れる前に稲ワラなどを散布

冬水田んぼにすると春先にカエルが卵を産むようになります。そして、その卵からおたまじゃくしが孵ります。すると、今度はそのおたまじゃくしを狙ってサギなどの鳥が来るようになります。いろいろな生き物が田んぼを巡って生存していることが実感できます。また、田んぼを水で満たすと稲株で越冬する害虫の螟虫類(二かメイチュウなど)が死滅する効果もあるようです。
水を入れた田んぼ(田植え準備する4月頃まで水で満たす)

散乱した籾殻と袋に開いた穴

この穴はネズミの仕業に違いありません。数年前にも同じように米袋に穴が開いて同じような被害にあいました。このときはすぐに被害が収まりました。収まった理由は蛇です。被害の数日後にお腹を膨らましている蛇がこの小屋にいました。ネズミを食べてお腹が膨らんでいたのでしょう。今回、蛇を待つわけにもいかないので、穴の開いた袋やまだ開いていない米袋をいったん自宅に持ち帰ることにしました。
ネズミが食い開けた穴、この穴から古代米がこぼれ落ちる

一度その田んぼに入って稲刈りしょうと思いましたが、ひざ下までぬかって身動きできず稲刈りどころではありませんでした。毎年冬に畦の修復を兼ねて水路を修復しますが、今年は、この秋が修復開始になってしまいました。
排水を促すため、水路に埋まった土を掘り上げる

まずは水路の流れを取り戻すため、水路に埋まった土を掘り出すことにしました。最初に三本クワで大まかに水路を掘り、続いて平クワで土を両脇に上げました。クワで掘っているとザリガニなどが驚いて飛び出してきました。
ぬかるんだ田んぼ 掘り下げた水路


ここの田んぼは近代化されない江戸時代さながらの田んぼです。上流から流れてくる自然水や湧き水を田んぼに入れて稲を作っています。のどかでいいのですが、ひとたび大雨になると水路が崩れて埋まってしまいます。10年ほど前には台風で土手が崩れて水路を越えて田んぼに土砂が流れ込んできました。スコップやクワを使って人海戦術で復旧に二ヶ月ほどかかりました。毎年の畦修復や水路堀りは疲れます。
元のように掘り下げた水路

この夏に採種したレンゲの種(自家採種のためゴミ混じり)

レンゲの種はとても小さいため、手で掴んで蒔くとあっという間に種が無くなってしまいます。また風で飛ばされたりして思い通りに蒔くことができません。これを少しでも防ぐため砂を混ぜて蒔きます。増量剤として砂を加えるわけです。こうすると量が増えるため手で掴んで蒔きやすくなり、遠くへ種を飛ばしやすくなります。
レンゲの種に砂を加える 砂と種を均等に混ぜる


砂を混ぜたレンゲの種を容器に入れて田んぼに入ります。そして種を田んぼ全体に均等に蒔きます。市販の種まき器がありますが、このくらいの狭い田んぼでは手でばら撒いても十分です。不均一にならないように田んぼ内を歩き回りながら種を蒔きます。種を持った手を上に放り上げるようにしてばら蒔くと、比較的均一に蒔くことができます。
種を放り上げるようにしながら均一に種まき

種まきされたレンゲの種子は稲の株元に落下します。そこはじめじめしているので数日で発芽します。天気予報だとこれから数日間雨が降る見込みのため発芽には良い条件です。
稲の株元をよく見ると、去年種を蒔いたレンゲのこぼれ種が発芽していました。今日種を蒔いたレンゲとこぼれ種から発芽したレンゲが、今年から来年春にかけて成長し春には賑やかに花を咲かせそうです。
落下し着地したレンゲ種子 こぼれ種から発芽したレンゲ


先日購入した稲わらカッターを使って、田んぼに積まれた稲わらを少し裁断しました。初めて使う機械のため、今日は機械調整を中心にした試し裁断です。最初、稲わらカッターを運搬機で畑に運び上げ、続いてそれを動かす発動機を畑に運搬しました。
運搬機の荷台に稲わらカッターを載せて運搬
畑に機械を運ぴ終わると稲の裁断長を決めるギアを調整しました。一番短い裁断長は2cmで一番長い裁断長は15cmです。なるべく短く裁断できるようにギア比を変えました。
二つのギア比で裁断長を決定 調整後、安全カバーで覆う
発動機を動かしてから稲わらカッターのプーリーと平ベルトで繋ぎました。意外と静かにカッターが回り始めました。稲わらカッターのクラッチを入れて、稲わら投入口に稲を入れてみました。
すると、稲がカットされていることは音で分かりましたが、一向に排出口から稲わらが出てきません。どうも回転が遅いようです。回転を上げるため、発動機のローター径を太くして試して見ることにしました。
発動機の細いローター 太いローターに急遽変更
今度はちゃんと稲わらが裁断されて、排出するようになりました。いろいろ稲わらの量を変えて入れてみました。すると、発動機の馬力が弱いのか平ベルトがスリップするのか、大量に稲わらを入れると裁断された稲が詰まって排出されません。わら束を半分にして入れると良いようです。今回は稲わらカッターの調整が主でしたが、今後の課題です。試しにモロコシの茎を入れるときれいに排出されました。
もう少し回転が早く馬力のあるエンジンが最適か
私が稲わらの裁断に奮闘していると、東京薬価大学ASIATOの1,2年生達が田んぼにやってきました。先月の脱穀の後始末にやって来たとのこと。田んぼに置いてあった竹ざおなどを整理していました。長い竹ざおは大学に持って帰るとのことで、二人一組になって長い竹ざおを持って大学に帰って行きました。
竹ざおを田んぼから運び出している東京薬価大学生達
久しぶりの秋晴れとなりました。近々稲刈りが始まるため、田んぼ周りの草刈りを中心に農作業しました。今日は、ボーイスカウトの細谷さんが手伝いに来てくれました。お言葉に甘えて、田んぼ周りの畦の草刈りをお願いしました。
私は、畑を中心にやはり草刈りをしました。田んぼは先日だいぶ草刈りをしましたが、畑は手付かずです。草刈り機を動かして草刈りに専念しました。秋になったとは言え、日差しが強いため作業しているとすぐに背中が汗ばんできます。一時間ごとに休みながら草刈りを続けました。
田んぼの畦周りを草刈りしてくれた細谷さん
草刈りの合間を見ては、稲の生育状況を確かめました。網を二重に張ったため、スズメにはそれほど食害されていませんでした。今年は田植え時に苗の一本植えをしました。このため収量が少なくなるかと思っていましたが、思った以上に株が増えて平年並みの収量になりそうです。
見事に稲が実り、重く垂れ始めた稲穂
畑の草刈りをある程度済ませると、今度は耕運機を使って秋冬野菜の種を蒔く畝を作りました。10月になると、気温が日に日に下がり冬の気配がすぐそばに迫ります。10月になると早めの上旬に種まきしないと、その後野菜は大きく育ちません。野菜用の畝を作ると、すぐにほうれん草と小松菜の種を蒔きました。
空に向かって伸びる稲穂
曇り空で肌寒い一日でした。今日は、田んぼにレンゲの種を蒔いたり10月の稲刈りに備えて畦周りの草刈りをしました。レンゲは稲刈り後に種を蒔いてもその時期はすでに寒くなっているため、その後はあまり成長しません。芽が出て小さな葉が出いてる頃に稲刈りをすると、春に田んぼは見事なレンゲ畑になります。
レンゲの種子、ソラマメの種子をずっと小さくした形(長さ約1mm)に似る
購入したレンゲの種は中国産でした。輸入物にしては値段は1Kg1,600で決して安くはありません。国産のレンゲの種があるといいのですが、種子を採取するには手間がかかりますし、機械化はとても困難のため仕方がないのでしょう。
自家採種することも考えられますが、種が実るのは早くても5月下旬です。その時期は代かきや田植え準備で忙しいうえに、その頃になるとレンゲは耕運機のロータリーに絡み付いて作業がやっかいです。このため、花が咲く5月上旬までに刈り取ってしまいます。種が実る前に刈り取るため採種できません。
レンゲの種子 レンゲ種の増量用川砂
レンゲの種子を田んぼに蒔く前に、同じ量の川砂と混ぜました。川砂を混ぜた理由は、種をなるべく偏らないで均一に蒔くための知恵です。また、増量すると蒔く量が増えるため手で摘みやすくばらまきやすいことも理由です。少ない量を偏らないように均一に蒔くのはベテランでも困難です。
レンゲの種に、増量材としての川砂を混ぜる
田んぼの区画の数に合わせて、増量したレンゲの種を分けます。そして、小型のバケツに分けたレンゲの種を入れます。そして、いよいよレンゲの種まきです。田んぼはスズメの食害を防ぐための網を張ってあります。この網に帽子が引っかかるため帽子はかぶりません。
左手にレンゲの種が入ったバケツを持ち、右手でレンゲを少量掴んで広く均一にばらまきます。このとき均一に種が蒔かれていないと、レンゲが混んで生える所、まばらに生える所ができます。私の経験上、種を横に放り投げるよりも、空に向かって放り上げた方がより均一にばらまけます。
空に向かってレンゲの種子を放り上げて播種
種を蒔いた後、ちゃんと種が蒔かれたか確認しました。すると、まずまず均一に蒔かれていました。地面の水分を吸って一週間以内には発芽し、10月中旬以降の稲刈り時には小さな葉が出ていると思います。
稲株にばらまかれたレンゲ種子(タヌキの足跡がある)
今年も古代米(赤米)が出穂しました。見慣れているコシヒカリやキヌヒカリなどのお米に比べて、いつもながら不思議な穂です。コシヒカリやキヌヒカリに比べて背が高く穂も大きくのぎが長くしかも色が赤い穂は、知らない人からすれば異様に見えるかも知れません。野生に近いお米の品種だからではないでしょうか。
いっせい出穂した古代米(赤米)
古代米にはいろいろな種類があります。赤米以外にも、穂の色が黒っぽい古代米(黒米)などがあります。黒米は、8月上旬には出穂が始まりしかも熟すのが早いため、スズメなどの害鳥に食害されやすく、二年前に作るのをやめてしまいました。他にも作っていましたが、管理が難しく古代米は今では赤米だけ作っています。赤米はとても晩生なので熟す時期が遅く、のぎ(籾に付いたヒゲ)が長いためかスズメあまり食害しません。倒屈しやすいのとあまり美味しくないのだけが欠点です。
花が咲いてオシベが外に出ている古代米(赤米)
赤飯は白いご飯に小豆かささげを混ぜて作りますが、意外に古代では古代米(赤米)を混ぜたのかも知れません。赤米の玄米は色が赤いため、白いご飯に混ぜると赤飯のように見えます。ちなみに赤米の玄米を精米すると白くなります。
風に揺れる古代米(赤米)
乳熟期のお米、米粒を爪でつぶすと白い汁が出る

この乳熟期の一番の悩みは、スズメを代表とする害鳥が田んぼに来てお米を食害することです。乳熟期のお米を口ばしをかんで汁を出してすすります。すすられた米粒はもうお米にはなりません。垂れた汁は穂を白く汚します。そして黒いカビが生えます。
スズメは器用にも羽をすぼめるように網目の中に入ってきます。さして、網の外に出るときも同様に羽をすぼめて飛び去っていきます。もっと網目の細かい網にすればよいのでしょうが、価格も高く網掛けにとても労力が必要です。困ったことです。スズメの餌としてお米を作っているようで、毎年今の時期はがっかりしています。
防鳥網で囲まれたお米、スズメなどの小鳥には効果なし
