正直、今までの宮崎駿監督作品は観る気にすらならなかった・・・でも今作は子供向けでもファンタジーでもないので観る気になった。
実在の人物「堀越二郎」に堀辰雄の小説を掛け合わせたオリジナルストーリーですが、初めてちゃんとした人物を描いてます・・・今作に関しては宮崎監督の言いたいことがよく解る・・・いい作品です。おそらく人気はでないだろうけど、それにストーリー展開が早過ぎるけど、伝えたいことがよくわかる作品でした。
北海道のある町では、絵本に特化し読み聞かせなどを日常に行なうことで町おこしをしている・・・それに出会った大地康雄さんが企画を立てて、絵本を通じた親子の話をつくりました。
大地さんが集めたのかなぁ・・・芝居の出来る方々が集まりましたねぇ・・・まぁシンプルな話なんですけど、最後はホロッときますね。ただ、もう少し脚本に注意してくれればもっと良かったんですけどね・・・。
しかし、この絵本じゃ絶対にコンクールは無理だろうなぁ・・・。
交通事故で10年間の記憶が無くなった朔美・・・高校時代の友達とともに10年間の記憶を取り戻そうとするが・・・。
長澤監督5年ぶりの新作だそうで・・・。ただ結果的にいうと、一緒に探していた友達は2人ともこの10年のことを知っていたわけで・・・それならそれでさっさと言ってあげなよと思ったりもして・・・。
まぁほとんど倉科カナの一人芝居みたいなもんでしたけど、倉科カナにこういう役柄は最適なんでしょうね。
前作の豪華さはないんだけど、これくらいの方がいいのかなぁ・・・監督も三池さんから田崎竜太に替わったしね・・・。
しかし、あいかわらずの寺田農だねぇ・・・西田健さんもだし蛍さんも小雁さんもやり切るときは凄いもんがある・・・若手もこれくらいやってくれたらとは思うんだけどねぇ・・・子供たちは今回は3人だけだったけど、林遼威くんの成長がはっきりとわかるしね・・・。その分清史郎くんがめだたないんだけど・・・。
幼児殺害事件の隣に住んでいた夫婦・・・この2人には秘密があった・・・週刊誌の記者である男はこの事実に気づいてしまった・・・この夫婦はどこに進んでいくのか？
映画の出来としてはいいんですけど、どうして宣伝に「ある事件の加害者と被害者が～」なんてことを書いてしまうんだろう？ネタバレもいいとこなんですけどねぇ・・・それを知らずに見てるほうがショックが大きかったのに・・・。
で、最後の質問の答えは・・・・・自分で出せということなのか？
