「サマータイムマシンブルース」につづくヨーロッパ企画の舞台の映画化。いろんなところに「サマータイム～」や「ＵＤＯＮ」の小ネタがあります。
やっぱり舞台でやってた作品だけに、「カフェ・ド・念力」の中のシーンは面白いです。長澤まさみが上手いことハマっているのがいい・・・やはり彼女は映画女優なんだなと再確認・・・。
セリフ回しが面白味になってるので、舞台でやってる役者陣を揃えたのは正解でしょう・・・その分小振りな印象は否めないけど・・・。
ただ超能力と超常現象が一緒になってるのはいかがなものかと・・・。
タイトル長いわ・・・・・でも・・・。
まぁブログが原作なんでしょうから、よくここまで話を作ったね・・・ていう感じ。「電車男」のような幸福感がないのは残念。
役者陣はそれぞれのキャラをしっかり演じていますが・・・最後のレオさんにすべて持っていかれた感じがしないでもない・・・。
これは面白い！クドカンがホームドラマを書くとこういう風になるのか・・・・・。
阿部サダオ主演で『舞妓Ｈａａａａａａ！』のスタッフでということですが、『舞妓Ｈａａａａａ！』よりも好きです。阿部サダオの良いところが全面に出ていて、2時間を超える作品ですが少しも長さを感じない作品でした。
ストーリーも意外な展開もあって、決して普通な話じゃ終わらない所がクドカン脚本なんだろうねぇ・・・。
結婚して7日目で金沢へ行き失踪した夫を捜す禎子・・・しかし、それをきっかけに不可解な連続殺人が・・・。
さすがに松本清張・・・原作とはニュアンスが違っても、根底に流れるものがしっかりしてるから見事な作品です。女優3人もそれぞれ違うけど・・・それぞれ見どころのあるいい演技です。
特に謎解きから、後半に向けての展開は緊張感のあるいい作品です。
昭和30年代・戦争・戦後すぐ・成長する日本・・・などなど、当時の世相を充分反映させた、さすがの社会派推理作品・・・これをまとめた犬童監督も見事！
北海道警の不正が絡んだ殺人事件・・・真相は明らかになるのか？
これね、おそらく原作はよく出来ていると思うんですよ・・・そして役者陣も監督の言うとおりの演技をしてるし、仙元さんをはじめスタッフもしっかりとした仕事をしてる・・・しかし、監督・脚本の角川春樹が・・・。
角川春樹のプロデュース力はスゴイと思うんですよ・・・でも、この人には監督そして脚本は無理です・・・というか、自分の思い込みが全く作品に活かされていない。せっかくいい作品になるはずだったのに、監督のために訳のわからない作品になってしまった・・・残念の一言に尽きます。
