すきですねぇ・・・三木聡ワールド＾＾
８４万円の借金を返済するために、取り立て屋から出された条件は東京を２人で散歩すること、行き先は霞ヶ関。ただ期間は取り立て屋が満足するまで・・・。
三木監督らしい小ネタは今回もたくさんありますし、岩松了とふせえり（と松重豊）の掛け合いは今回も健在ですし（しかし、今回ほど話と絡んでないのも・・・＾＾；）、普通そうに見えて普通じゃない役のときの三浦友和は絶品ですし、小泉今日子もこの雰囲気に似合ってる・・・。
これは三木作品の中でも傑作に近い出来じゃないでしょうか。あ、そうそう『時効警察』の三日月君がちゃんと駐禁切ってました・・・（ちゃんと仕事してたんだ＾＾；）。
真冬の北アルプスにステルス戦闘機が墜落してから始まる日本の存亡をかけた数日間・・・。
どうでしてもこの手のネタは映像化してしまうと薄っぺらくなってしまいますねぇ・・・。雪山のシーンなんか結構迫力があるとは思うんですが、戦闘シーンとかステルスの残骸などはどうしてもセットですよ～って感じが・・・。
藤竜也演ずるような総理が居れば決断力があっていいんですけど、まあ映画の話ですし・・・。それよりも国家の存亡をかけているような部屋に、いくら重要とはいえ子供を入れてもいいものなのかと＾＾；ましてやあんな場面を見せられたら・・・それになかなか子供には口止めは効かんぞ＾＾；
映画としての出来はいいので、まあ見る分には損はないかと・・・。
「東海道中膝栗毛」の弥次さん喜多さんをベースに、落語のいろんな話をちりばめた作品なのね・・・。
勘三郎と柄本さんだから面白いのは当然！小泉今日子が中に入っても全然遜色ないのが嬉しい＾＾。江戸の粋が出ていて気持ちがいい作品でした。ただ、「てれすこ」の話はいるのか？まあ寛平さんや藤山直美みたいに出てくるだけで笑いを誘う役者は必要でしょうけど・・・。
しかし、話はまだ途中だねぇ・・・できれば京か、大阪に着くまでを続編でやってほしいところ。
やっと浅田次郎原作で「いい」と思える映画に出会えましたわ・・・。
原作は３０頁ほどの話ということなので、映画化にあたりかなり話を膨らましてるんでしょう・・・。でもそれはいい方に出たんじゃないかなと・・・。まあ気になるって言えば、気になるところも多いんだけど・・・（トヨさんと留造さんの関係とか、どうやってあの映画館を維持していたのかとか、館内のイスを全面改装する金はあったのか？とか・・・）。
それにしても、宮沢りえは美しいです・・・映画女優って言葉がこれほど相応しい人は今いないでしょう。それと原田芳雄さんの最後の挨拶は泣けてきます・・・これほどの気概をもった映画館主が今どれだけいるんだろう・・・。
この映画（写真）は、出来ればシネコンじゃなく街にある映画館で観たいものです（大阪でいうなら、千日前国際とか新世界国際とかホクテンザなんかでね・・・）。
前作から４ヶ月たった、昭和３４年春から始まる三丁目の人々の様子を描いた作品。
まあオープニングからやられてしまいましたが＾＾；前作同様懐かしい雰囲気が漂う作品となりました。それぞれのエピソードが前作から引き続いたものが多くあるので、前作を見てないと少しツライものがあるかもしれません。
出演者がほとんど同じなので、前作ファンの方は見てるだけで嬉しくなってくるでしょうね（氷屋だったピエール瀧がアイスキャンディ屋になってたのは嬉しいところ・・・）。まあこれで話の方もほとんど決着がついたみたいなので良かったかなと・・・。
ただ、もう１回続編を作るなら、１１年後の大阪万博開催を中心とした話なんか面白いかなと・・・。
ああそれから、あれだけVFXをつかってるんなら須賀健太くんの身長をCGで小さく出来なかったのかな？と・・・（須賀くんを見てると２年たったなあ～と実感しますなぁ＾＾；）
