僻地で診療所に勤めている男には人には言えない秘密が・・・
『ゆれる』の西川監督の新作。人に好かれていながらも、どこか怖がってるというかおどおどしてる男という役柄を鶴瓶師匠がはまり役のように演じています。
いろんな問題が詰まってる作品だとは思うのですが、鶴瓶師匠の存在でなにかユーモラスな話になっています。そして、八千草さん、香川さん、余さんのしっかりした演技でこの作品がより素晴しいものになっています。しかし、こんな作品を作る西川監督というはスゴイです。
ラスト・・・あの終わり方大好きです。たとえこの先、どんな結果が待ってるとしても・・・。
東京での仕事に行き詰まり、故郷江差に帰ってきた中年男が、同級生との会話のはずみでヨットによる無寄港北海道一周に出かける。
思ったよりちゃんとした役者の出てくる作品でしたが、なにかちょっと中途半端な感じが残るものになりました・・・まあヨットに乗るっていうことが唐突すぎるんですね・・・会社でのシーンとか無くてもいいから、このあたりをしっかりしてればとは思いましたね。
石黒賢さんの主演は安心できるのですが、物語に意表感が少ないのは残念。
ちゃんとした原作とちゃんとした俳優とちゃんとした監督が手間暇かけてしっかり撮った映画ですから悪い訳がありません。
剣岳の自然と険しさが画面を通じてひしひしと迫ってきます。そしてCGなしの映像は迫力が違います。正直どういうカメラアングルなんだ?と思うシーンの連続です。
もちろん役者陣の演技は素晴しい・・・しかしそれ以上に事実を基にした話ということに説得力があります。
これは見ておいたほうがいい作品の一つです。
『シムソンズ』『キサラギ』の佐藤監督だから期待値が高かったんだけど・・・。
主人公以外が少女を守らなくてはならないという理由が希薄な感じがしたんですけど・・・。それとスピード感というかちょっと都合良く間延びしちゃったのが残念!
竹山は主役としてよくやってるのはわかるんだけど、ハチャメチャ感が少ないというか、なんならもっと情けない度を高めてもよかったと思うけど・・・それに蔵之介の役柄がちょっと中途半端でした(『アフタースクール』の時ぐらいでちょうどいいのに)。それと、寺島さんはこの役を引き受けたのは凄い!ですね。
終戦間際、日本海軍の潜水艦と米国の駆逐艦の生死を賭けたやりとり・・・。
戦争の悲惨さという面よりは、みんな生きるために戦っているという点が強調されてますね。まぁこんな大将どうしなら、悲惨な戦争にはならんかったかもしれませんが・・・。
最初の段階で結末がある程度わかってしまうのは欠点・・・そしてそれを補って余りあるほどのどんでん返しがないのも残念なんだけど、人間魚雷「回天」を使わなかったことと、「回天」の利用法が好き(こんなに「回天」が有効利用される物語も珍しい・・・)。
しかし、玉木宏はいい役者になってきたねぇ・・・。