荻上監督・小林聡美・もたいまさこ・・・「かもめ食堂」の監督と出演者が再び揃った作品。
「かもめ食堂」よりもさらにエピソードが少ない（笑）。荻上監督の作品はだんだんエピソードが少なくなってる・・・。でも、「かもめ食堂」よりオモシロイ・・・か？否、私はすごく面白かった！もう、もたいまさこ最高！っていう感じです。
あの「氷あずき」食いてぇ・・・あの朝食、食いてぇ・・・「メルシー体操」１回はやってみてぇ・・・あの民宿（なのか？）行ってみてぇ・・・。
ただ、出来れば薬師丸さんと光石さんの共演部分が少しでもあれば・・・（という私は『セーラー服と機関銃』ファンです。）。
本木雅弘扮するカリスマヘアメイクアップアーティストが上海での仕事を終えた後に、上海の街をぶらついてると、タクシーに衝突されてしまう・・・その女性運転手に無理矢理の乗せられて、夜の上海を一晩中過ごすこととなる・・・。
２人の会話が全く通じないという前提と、２人とも恋人や好きな人と上手くいってないというとってもありがちな設定なんだけど、そして結末もある程度予想のつくものなんだけど、モックンの雰囲気がとってもいいので面白い作品になっています。男の私が見てもカッコイイと思いますもん＾＾；
あとね・・・竹中直人のオーバーな演技が鼻につく人は見ないほうがいいかも・・・。
傷ついた人を癒すために、依頼された場所に包帯を巻いていく・・・そんなことをやりだした若者たちが自らの傷を癒していく・・・。
柳楽優弥はいい俳優になっていってるねぇ・・・もちろん主役なんだけど結構難しい役をやっていたしね・・・。そして石原さとみは絶対この子は映画の方がいいって！ＴＶの主役もいいんだけど、映画のほうが絶対いい。
内容的には・・・面白いんだけど、共感できるほどではなかった（って言うか、私がもう若い感性をなくしているからだと思う・・・）。でもね、包帯ひとつで人が助けられるならめっけもんだし、この作品で癒される人がいるのなら、それはそれでめっけもんということ。
さすが三池監督・・・スゴイ映画作っちゃいましたねぇ・・・ここまでやってくれれば文句の言いようもないです＾＾
壇ノ浦の戦いから数百年・・・根畑（ネバダ）の近くにある平家の落人の集落、湯田村にあるされる平家の埋蔵金を目当てに、平家と源氏の集団が村を荒らしていたところにさすらいのガンマンがやって来て・・・・。
・・・とあらすじを書いてみて、ふと考えるとこの作品の主役って誰？だったんだろう？やっぱりガンマンの伊藤英明なんだろうけど、印象にあるのは清盛（佐藤浩市）だったりユリ子（桃井かおり）だったりするんだけどなぁ・・・。ということで、桃井さんがスゴイです。
これは是非、スピンオフかなんかで、「ダブルＢ（血まみれ・弁天）」の物語を作ってもらいたいよなぁ・・・。
なんか久しぶりに無茶苦茶な映画を観た感じ（もちろん褒め言葉）。
ＴＶ版は好きでした。なにより面白かったからね。さて映画となったんですけど、ＴＶ版のエッセンスはそのままに、多少豪華に（特に出演者は・・・）なってましたね。
ただ話自体は、それほどひねりの効いたものでもないし、どんでん返しがあるわけでもなく（『踊る大捜査線』の方がひねりがあって面白かった・・・）、キムタクの存在に頼りすぎじゃないかなぁ・・・。
でも、映画館に行くだけの作品にはなっているとは思いますんで、１回行って観るのもいいじゃないかなと・・・（ＴＶのＳＰ版の話は復習しといた方がいいけどね・・・）。
