ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

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南園 その1

2012-09-12 14:31:47 | お勧めスポット

 新竹縣にある南園という中華式建築の邸宅へ行ってきました~。実はここ、以前は有名紙「聯合報」の創始者王吾氏が造った別荘でしたが、2007年に一般に開放されるようになりました。



 ここが玄関口なのですが・・・



 お宅はさらに道をずずずいーーーーっと下ったところにあります。かなりの勾配がある坂道を下ります。



 おおおお!ここが入り口です。おうちはなんとも素敵な煉瓦造りではありませんか!こりゃあ期待しちゃいます!



 南園にはガイドさんが随時いて、訪れる人に詳しく解説をしてくれます。入場制限もしていますので、混雑することなくゆっくり見学できるのがいいです~!



 さて、この場所はいわゆる舞台。パフォーマンスなどに使われていたようです。今でも来客用に何か出し物があるそうです。この日は残念ながら何のパフォーマンスもありませんでしたが、地面に書をするパフォーマンスが運がよければ見られるとのことです。



 大きな邸宅は谷間にすっぽり収まるように建てられていて、かなりの広い敷地ですからいい眺め!



 池には黒鳥さんが気分よく泳いでいました。噛むこともあるそうなので、手を出さない方がいいと言われました。



 それにしても見事なまでの素晴らしい閩南式建築です!見てください、もの素晴らしい装飾窓を!チョウチョのきれいなデザインです。中国語で蝶のことを「胡蝶(フーディエ)」と言いますが、「フー」は「福」の発音と同じで、また「ディエ」は「畳」と同じ発音です。つまり、福が何重にも来ますようにという縁起担ぎの窓なのです。


    
 このように花瓶をモチーフにした飾り窓もありました。花瓶の「瓶」は「ピン」と発音し、「平安(平安無事)」の「平」と同じ発音。これも縁起かつぎだと思われます。


    
 花瓶の窓はこのお屋敷にいくつかありました。この花瓶窓から見える風景も素敵です。



 こちらは大きな花瓶窓。飾り窓がいくつか連なっているのも面白いですね。


    
 花瓶窓の向こうにもう一つ同じデザインの花瓶窓があります。これもゲン担ぎ?二重に平安無事を祈っているってことなのでしょうか。


    
 こちらも花瓶窓がありました。お隣の壁には六角形の飾り窓。いろいろな形の飾り窓が施されているのがまた面白いです。


    
 こちらはヒョウタンの形をした飾り窓。ヒョウタンは中国語で「葫蘆(フールー)」と言い、この発音が「福録」というおめでたい言葉と似ているので、モチーフとされています。



 これは桃の飾り窓ですね。桃も中国では長寿を表す果物です。


    
 飾り窓の中にまた飾り窓がある、こういう風景がお屋敷内にはいくつかあって、本当にアートな気分。



 渡り廊下の煉瓦の壁にもいくつかの飾り窓が・・・ここからお庭が眺められて、いい雰囲気です。



 庭園の木には赤い文字飾りが吊されていて、華やかで楽しげな雰囲気!



 閩南式建築の特徴の一つとして、この屋根のデザインがあります。屋根が隆起した形になっていますが、この形を「五行馬背」と言い、文字通り馬の背中のように一番高いところがとがっています。この形も5種類あるらしく、丸くなだらかな形を「金」、とがって高くなっているのが「木」、などと五行になぞらえて造られているそうです。ちなみに上の写真はちょっと丸まっているので「金」じゃないかと思われます。



 また、馬背のすぐ下に施されている白の彫刻のことを「懸魚」といい、この懸魚も様々なデザインがあって、見ていてもおもしろいです。もともと懸魚は防火を連想するよう、水にちなんだデザインが多く用いられているそうですが、南園の懸魚はやはり縁起のよいユニークなものが多いです。



 この建物の懸魚はなんと孔雀!ずいぶんと派手です!というのもすぐ隣に「孔雀亭」という昔孔雀を飼っていた東屋があるからなんでしょうね。



 この懸魚はお金が2枚上からぶら下がったデザインですね。お金と縁があるようにってことなんでしょうか、わかりやすいわ・・・



 こちらの懸魚も個性的!筆などの文房具だと思われるのですが、勉学に励めますようにってことなんでしょうかね。

南園のサイトはこちらです。

南園:新竹縣新埔鎮九芎湖32号
台湾新幹線台湾高鐡新竹駅からならタクシーで30分。台鐡湖口駅からタクシーで20分。
南園入園はすべて予約制になっています。予約のサイトで必要事項を書き込み、申し込んでください。

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