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ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

陶器の町鶯歌

2007-10-24 23:03:39 | 町を訪ねて
      

 久しぶりに鶯歌へ行きました。鶯歌は陶器の町として有名で、日本人も訪れる観光スポットにもなっています。

      

 鶯歌「老街」はここ2,3年でお店の数が増えたような感じでした。休日にはお客さんも多く、賑やかなスポットになります。レストランも7,8年前には「老街」沿いにはそんなになかったのが、今では多くなったようです。

      
      
      

 「老街」を歩けば至る所に食器が売っています。

      

 急須やコップの類も多く見られます。

      

 砂糖壺とマグカップ!コップの蓋もいろいろあります。 

      

 風水を気にする台湾ならではのインテリア、「時来運傳」もたくさんありました!

 以前と変わらないのは鶯歌商法とでも言いましょうか、食事をしたらサービスに食器をプレゼントしてもらえること。今回は葉っぱの形の小皿一枚と、小さめの四角い皿を2枚選んでもらいました。だけど、もっと前は大きい丼なんかをくれたんですが、そんな大きい食器は置いていなかったなあ。ま、大きすぎると重いし、持って帰りにくいからかえって敬遠されるのかもしれません。

      

 写真はおもしろい丼に入った牛肉麺です。

      

 また、大きいお店の中では食器の手作り教室があり、ちびっ子達がろくろ回しに挑戦していました。う~ん、皆さん真剣な表情。

      

 子どもも大人も皆真剣に作品作り。

 このように鶯歌は陶器に溢れた楽しい町ですが、実のところこれらの陶器の多くは中国から輸入されたものだそうです。最近鶯歌では陶器の職人さんの数が減り、量産は難しいとのこと。本当の鶯歌陶器は結構値が張るんだそうです。だけど、中国からの輸入物なら手頃な値段で買えるし、数も多いし、観光地としてやっていくにはこうするのも一つの「手」なんでしょうね。ですから、本物の“鶯歌”を買うなら、店員さんによく聞かないといけないらしいです。

      

 最後にご紹介するのはもう一つの鶯歌名物、「阿婆寿司」。いなり寿司や海苔巻きのお寿司、味噌汁、茶碗蒸しなどを売るお店です。台湾の人も日本時代の影響でいなり寿司や巻きずしが大好き。そんなわけで庶民的なお寿司を販売しているこのお店も有名になりました。我が家も買ってみましたが、いろいろなお寿司を知っている日本人にとっては『まあまあかな』という感想。お味は確かに懐かしい味わいで、日本人にもOKでしょう。

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澎湖南海ツアーだよ~

2007-08-22 23:06:14 | 町を訪ねて
 澎湖の旅最終日は南海へ。本島の南に点在する島々を巡るツアーに参加しました。前日に引き続き、小型船に乗って馬公の港から出発です。

      

 船はまず桶盤島へ。この島には火山の跡が残っていました。昔火山が噴火し、玄武岩を激しく吹き上げた様子を今も留めています。この島の玄武岩群なかなかも迫力がありました。

      

 次に虎井島へ。この島には日本統治時代、山本五十六が作らせた地下の戦闘基地があります。ガイドさんの話によると、地下壕を作るのに1年以上かかったそうで、島の石をふんだんに使い、頑丈な造りにしたのだとか。

      

 虎井島の高台から海を臨むととってもいい景色。凛とそびえる玄武岩の壁が印象的。ガイドさんが「てっぺんにポコンと突き出ている岩はちび丸子ちゃんに似ているでしょう」と言っていました。

      
           
 桶盤島もそうですが、ここ虎井島にもあちこちでサボテンとアロエが群生していて、風が強く日射しの厳しい風土がうかがえました。サボテンの葉にくっついている紫色のものは実。サボテンの実は「澎湖赤りんご」と呼ばれ、ビタミンCが豊富に含まれているとのこと。爽やかな酸味があって、ジュースやお酒やアイスクリームに加工され、澎湖島の名物になっています。

      

 続いて望安島へ。この島には『中社村古厝』という集落があります。この集落の住宅は島の石(菊花石など)で造られた塀に特徴があり、300年以上そのままで残っていて、まだ人が実際に住んでいます。ここの住宅を見ていて、どっかで見たような風景だなァ~と思いましたが、そう、沖縄の離島なんかもこんな雰囲気ですよね。
 『中社村古厝』にはのんびりした南国の風情が漂っていて、台湾映画の「桂花巷」や「殺夫」の撮影ロケが行われたそうです。

           
 
 最後に七美島へ。この島にも玄武岩とこの地方の気候が作り出したおもしろい風景が見られました。獅子に見える岩や、龍がくねっている姿に見える岩(写真上)、妊婦が仰向けに寝ている姿に見える岩などがそうです。

      

 が、メインの見所は何といっても『雙心石滬(ツインハート)』!!これを見るの、すっごくすっごく楽しみにしていたんです~!!七美島の北岸にある二つのハート形の石囲いは、昔地元の漁師さんが作ったもの。満ち潮の時にハートの中へ入った魚が、引き潮の時に逃げられなくなって残るという、伝統的な漁です。定置網漁の簡単版とでも言いましょうか。
上から見ると、エメラルドグリーンが混じった青い海に、ぽっかりと浮かび上がったツインハートが何とも愛らしく、とってもファンタジックでしょう?このハート石をこの目で見たくて、はるばるやってきたのですよ~。

      
      

 澎湖の島々には地面に赤い可憐な花があちらこちらに咲いています。これは「天人菊」という花で、澎湖縣の縣花なんだそうです。夏になると開花するのだとか。 
 南海ツアーも他のツアー同様、ホテルのフロントや馬公市の旅行代理店などで手配できます。小島までは小型船に乗りますが、島に着いたらバスで移動するかバイクで移動するかを小型船の責任者にはっきりと告げてください。バイクの方が安いですが、暑い日は疲れるのでバスでの移動をお勧めします。澎湖本島から七海島までは1時間10分かかりました。天候により船の走りが変わりますので、時間は参考まで。

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澎湖東海ツアー

2007-08-16 16:20:49 | 町を訪ねて
 澎湖島本島の周りにもたくさんの島々が浮かんでいて、それぞれの島を訪れるツアーがあります。今回我々は「東海一日ツアー」に参加し、澎湖島本島の北東部に点在する島で遊んできました。

      

 ツアーは上の写真のような30人乗りくらいの小型船で出発。沖へ出ると、真っ青な海!!風を受けて気持ちいい~!

           
      

 最初に着いたところは澎澎灘という白い砂浜の丘。鳥島と員貝島の間にある珊瑚礁の丘です。港がないので船にはしごを掛けて下りました。この辺りは引き潮になると、「珍道物語」の歌詞のごとく
 ♪ 海が割れるのよ~  道ができるのよ~
   島と島とが~    つながるの~ ♪
というように砂浜の道ができるとのこと。(写真ではわかりにくいのですが、遠方に道が細くつながっているのが見えるでしょうか)しかし、ガイドさんの話では“昨年の台風で道がめちゃくちゃになっちゃった”というから、ちょっと残念。

      

 次に員貝島へ移動し、島のぐるりの浅瀬で魚捕りをしました。5人一組になって網を使い、魚を追い込んで捕まえます。が、魚の方はなかなかどうしてすばしっこく、結局捕まえられたのは7匹。もっといっぱいいたのに~。それでも自分たちで捕まえるのっておもしろいものです。海にはウニやでっかいナマコもいました。

      

 その後、海上に固定された魚釣り台に行き、今度は魚釣りに挑戦。私は釣りの方は全然ダメでしたが、主人は赤い魚をゲットしました。ここではカキやウニを炭火で焼いて食べたり、さっきみんなで捕まえた魚でスープを作って食べたりしました。

      
      

 員貝島には島の暮らしが窺えます。丁香魚(おじゃこ)を盛ったカゴが並べてあったり、とれたての魚が干してあったり。

      

 また、澎湖名物の「小管麺線(イカの汁そば)」もあって、これがなかなか美味しかったです!

      

 風の強い島ではカボチャの栽培も盛んです。これまた澎湖名物の「金瓜米粉(カボチャビーフン)」もカボチャの甘みが出ていて美味でした。

      

 さて、食事のあと、船でいろいろな離れ島を巡って見ましたが、実はこれは私が最も楽しみにしていた澎湖島旅行の目玉!!澎湖は玄武岩でできた島。島の土台はすべて玄武岩と言っても過言ではないでしょう。海から島を見ると、玄武岩の縦長の石柱がきれいに並び、まるで壁のようにそびえ立っているのがよくわかります。岩のカーテンという感じで、実に迫力があり、自然の神秘に心打たれます。写真の島は鶏善島ですが、どの島にもこのような規模の玄武岩の壁が大なり小なり存在し、その眺めは圧巻です!

 現在澎湖島の玄武岩群は世界遺産に申請中だそうです。個人的にはそれに匹敵する価値がじゅうぶんあると思いますので、是非世界遺産になってほしいものです。 

  午後5時過ぎにツアーは終了し、解散。ツアーで仲良くなった人達と写真を撮ったり住所交換したりしてお別れしました。

 東海ツアーはホテルや民宿のフロントの他、馬公市内の旅行代理店でも申し込めます。ツアー内容は何種類かありますので、よく確認の上、自分にあったものを選んでくださいね。

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行け行け!澎湖島!

2007-08-10 14:16:48 | 町を訪ねて
      

 台湾の離れ島の中でも最も大きな澎湖島へ行ってきました!見所の多いこの島の魅力がじゅうぶんお伝えできればな、と思います。上の写真は澎湖島のシンボル『跨海大橋』!全長2160メートルの橋の両端にある白いアーチが印象的です。

      

 澎湖島唯一の市、馬公市には『老街』と呼ばれる古い通りが残っています。中央街がそれです。

      

 その中でも『四眼井』という穴が四つ並んだ井戸は、今でも水が枯れることなく活用されているというので、珍しく思いながら見学しました。三級古蹟に指定されていて、市で一番古い井戸だそうです。

      

 『四眼井』のすぐ前にあるのが『乾益堂中薬行』というお店。このお店の建物も古いもので、日本統治時代に建てられたのだそうです。お店の名物薬膳玉子は味が濃く、旅のお供に最適!

      

 これも三級古蹟に指定されている『萬軍井』という名の井戸です。清朝の頃、島に上陸した軍が水がなくて困り果て、媽祖の神様にお祈りしたところ、ここから水が湧き出たという伝説があるのだとか。

      

老街のわきっちょに『模乳巷』という細い小路がありました。ここも100年の歴史がある道だそうで、人とすれ違ったら必ず体が触れあってしまうほどの小道です。

      
   

 島の北部、白沙島の西に大榕樹という台湾で一番大きなガジュマルの木があるというので見に行きました。これを見るのが楽しみの一つだったのですが、実際見てみて更にびっくり!ここのガジュマル、島に吹き付ける強風に煽られ長い時間を掛けて広がっていったとかで、枝分かれの数が尋常ではないのです。あまりにも広がりすぎて石で作った棚に支えられており、その下を人が歩いて通れるようになっていました。藤棚は見たことがありますが、“ガジュマル棚”は初めて見ましたから驚きました。このガジュマルの幹はどんなに太いのかと思いましたが、意外と細くてまたびっくり。(赤いリボン状の紐で結わえられているのがもともとの幹)しかし、ガジュマルは枝葉を伸ばし、影を作って涼を呼び、島の人々の憩いの場となり、観光名所となっていました。

      

『跨海大橋』を渡って西島へ。西島の北にある小門島には海辺に『鯨魚洞』があります。玄武岩が重なって巨大なオブジェのようになっていますが、鯨に見えるでしょうか?引き潮の時は洞窟に波音が低く響くのだそうです。さしずめ鯨の声ってところでしょうか。

      
      

 澎湖島の最南端に移動してみましょう。ここには『風櫃洞』というおもしろスポットがあります。玄武岩がゴロゴロしている浜辺ですが、ところどころ岩場がV字型になっているので、そこに波が勢いよくあたると激しく水しぶきが上がります。勢いが強いと水しぶきが水柱のように高く上がり迫力があります。また、波が洞穴の部分に打ち寄せたとき、その勢いで空気が岩と岩の隙間からこだまするように発せられ、ドォーン!!とすごい音がします。まるで大砲か何かを打ったみたいな、重くてお腹に響くような音でした。

      

 風の強い澎湖島には風力発電の風車が風を受けてくるくる回っていました。自然の有効活用、大いに結構!

      

 夜には馬公市に戻り、西瀛虹橋を見に行くのをお勧めします。夜暗くなってきたら、橋の欄干部分が虹の七色にライトアップされてファンタジックです!海にもこのライトが映ってとってもきれい!
 
 澎湖島へは台北、台中、台南、嘉義、高雄からそれぞれ飛行機が出ています。嘉義と高雄からは澎湖島行きの船もあります。
 宿泊先のホテルや民宿に馬公空港まで迎えに来てくれるサービスがあるか、確認した方がいいでしょう。是非、空港まで送迎のサービスのある宿を選びましょう。
 澎湖島の本島観光は見所が多いので、バイクか車をレンタルしたほうが効率よく回れると思います。暑い時期や寒い時期はバイクはきついので、車を使った方がいいでしょう。車の手配はホテルのカウンターや市内の旅行代理店でできます。

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野柳

2007-07-11 14:52:26 | 町を訪ねて
 北部海浜公路沿いの海辺の町で割と有名なのが野柳です。野柳漁港のあたりは岬になっていて、ここは「野柳風景区」に指定されています。おもしろい岩がぽこぽこ並んでいるので、日本から来た友だちを何度か連れて来たものです。この間、久しぶりにこの野柳を訪れました。

      

 チケットを買って風景区に入ると、見えてきました、ぼこぼこしたキノコ岩の大群!何回見てもこのようなへんてこな形の岩は飽きないから不思議です。観光客も多く、特にこの日は香港のお客さんが多かったようです。

      

 これは蝋燭を立てる燭台みたいな岩。限られた岩の所にだけこのような不思議な形になっているのがおもしろいですね。

           

 中でも一番人気の岩は「女王様」。観光客は皆「女王様」岩の前に立って写真を撮っています。さすが、野柳のシンボル!だけど、心配なのは「女王様」の首が、昔と比べたらだんだん細くなってきているということです。何十年後かに折れちゃうのかな?

      

 これは私の一番好きな岩です。岩肌に細長く浮き出たこの形、いったい何に見えます?これには「仙女の靴」という名前が付けられています。けれども4年前、ここに連れてきた友だちは
「仙女の靴というより、お便所のサンダルみたい」
なーんて言っていましたっけ。うーん、そう言われれば確かにお便所用にも見えるかな。仙女の靴と見るか、お便所のサンダルと見るかは見る人それぞれのイマジネーションによるんでしょうね(笑)。

      

 野柳の奇岩群は、長い間の波と風との浸食によってできたもの。ここの景色を見るにつけ、自然の不思議さ、おもしろさ、そして畏敬の念を感じずにはいられません。

野柳にはたくさん海鮮料理のレストランがあり、客引きのおばちゃんの呼び込みがすごいです。今の時期は暑いので、おばちゃん達は傘を差し、目の下からあごまでを覆う覆面みたいな布を巻いて観光客に果敢にアタックしてきます。この姿は遠くから見るとちょっと無気味ですが、覆面おばちゃんの元気の良さが野柳の活気の元かもしれません。

      
      

 また、干物などの海の幸も屋台にてたくさん売っています。お気に入りのものを選んで買ってみるのもまた一考でしょう。

 野柳へは台北から国光バス(金山行き)で1時間余り、野柳駅下車

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桃園縣復興郷小烏来

2007-04-17 16:01:01 | 町を訪ねて
 ちょっと小旅行というわけで行ってきました、桃園縣は復興郷の小烏来。小雨のぱらつくあいにくのお天気でしたが、うちからバイクでのんびり走って2時間半ほどで辿り着きました。

 ここは特別風景区に指定されているだけあって、抜群の景色。濃い緑色の山が連なり、何カ所か滝が流れている所もあって、まさに山紫水明という眺め。お天気が悪いのもまたいいもので、霧に煙る山並みはまるで水墨画のようでした。



 上の写真は滝を上から見たところと、滝壺に近づいたところで撮ったものです。

 山道を歩くと至る所からぽこぽことタケノコが生えているのがわかります。この辺りのタケノコは細い種類(ラーメンに入れるメンマみたいなやつ)のようで、割と簡単に手でもぎ取ることができました。本当は勝手に採ってはいけないのかもしれませんが、3,4本もいで、後でうちに持って帰り、若竹煮にして食べました。



 また、こんなモノも発見!カタツムリです。なんと、タバコの箱より大きなサイズ!しかも殻がコルネ状に巻いていました。自然が豊かだとカタツムリもこんなに育つのね。



 それから不思議なモノも発見しました。「風動石」という大きな岩です。川のそばの不安定な地にごろんとした巨大な石が、これまた不安定な角度で立っています。写真の右の方に立っている人と比べたら、この石の大きさがわかるでしょう?この「風動石」、8年前に起きた台湾大地震のときもびくともしなかったそうです。いったいどうやってバランスを保っているのか、謎です。


 
 小烏来の宿は「象山温泉民宿農場」。広い敷地にある民宿には花で彩られたカフェコーナーもありました。




 この民宿ではそばの川から湧き出している温泉を引いて温泉施設も作ってありました。露天風呂もありましたが、宿泊した日は気温が低くて寒かったので、露天風呂が解放されておらず、「湯屋」という家族風呂に入るように言われました。ここのお湯は炭酸ナトリウム泉で、無味無臭だそうです。 



 民宿のすぐ下手にある川も民宿のオーナーの土地で、宿泊客には釣りをさせてくれました。川の水は澄んでいてとってもきれい!しばらく釣り糸を垂らしていると、かかった、かかった、川魚!!戦利品は民宿の女将さんが唐揚げにしてくれました。




 最後にこの宿で食べた晩ご飯。名産のタケノコ炒め、川魚の香味煮、焼きそば、そして左側の黒い壺の中に入っているのは、なんとアガリクスのスープ。アガリクスは近くで結構採れるのだそうです。



 小烏来はあまりメジャーな観光地ではありませんが、景色は素晴らしいので、機会があれば是非行ってみてくださいね。

 「象山温泉民宿農場」のホームページは
http://siang-shan.ho.net.tw/htm/1_intro.htm です。参考までに。

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淡水散策

2006-10-23 16:55:41 | 町を訪ねて
 今回は台北からの1dayトリップに最適な淡水をご紹介します。ワクワクするような散策が楽しめること、間違いナシです!

        

 MRT淡水線終点の淡水駅を下りると、ずらあ~っとお土産物屋や食べ物、飲み物の屋台が川沿いに並び、土日は人出も多くまさに縁日気分。この賑やかな雰囲気にもうすでに圧倒されちゃうでしょう。が、食べ物や飲み物を味わう前に、ちょっと川縁を見てみてください。まずは川向こうにそびえる観音山や対岸の八里の町を眺めると、 ここ淡水が風景的にも素晴らしいってことがわかるはず。

        

 また、川沿いの公園には大きなガジュマルの木があるし、川の南一帯にはマングローブが広がっていたりと、意外と自然に恵まれた地であることにも気づかされます。

          

 さて、ではお待ちかねの食べ歩きを始めましょう。まずは淡水名物のロングアイス。細長~く伸びたソフトクリームは若者や親子連れに大人気。写真はバニラ&チョコですが、ほかにもマンゴー&イチゴバージョンなんかも新しく出たみたいです。

        

 そして絶対はずせないのが魚丸湯(魚のつみれ団子スープ)。白くてハンペン状の俵型団子の中に挽き肉の餡が入っているんです。スープも刻みセロリと油葱酥(揚げネギのチップ)がきいていて、あっさりしているのにコクがあっておいし~い!我が家は淡水に来るといつも魚丸湯の店で魚丸を買って帰ります。で、冷凍しておいて好きなときに自分で魚丸湯を作ります。

         

 淡水ならではという食べ物はやっぱり阿給(アゲ)でしょう。四角い厚揚げの中に糸こんにゃくが入っていて、甘辛いタレがかかった台湾味の食べ物なんです!“アゲ”という言葉はは日本語から来ているとのことで、日本統治時代の置き土産なんでしょうね。お店によってはアゲの中に糸こんにゃくだけでなく挽き肉や香菜なんかが入っています。初めてアゲを食べたときは不思議な感じがしましたが、今ではとってもおいしいと思えるのだから、食べ物のおいしいとかおいしくないというのは慣れによるもんなんでしょうかね?

        

 そして、これは蝦巻という食べ物です。蝦の春巻きをカリッと揚げた香ばしいスナック。タレを絡めて食べるとなおおいしいです。

        

 また、淡水土産としても人気の高いのは鐵蛋。玉子を特製の醤油に何日も漬け込んだものなんです。硬くてかなり弾力があり、玉子だとは思えないような歯ごたえ。見た目も真っ黒で、まるで鉄砲の弾のよう。不思議な淡水フードです。

 食べ歩きが済んだら、水辺の生き物を観察して帰って来るというのもいいですよ。フナムシやカニやムツゴロウ(?)のような小さな生物が活動しているのを眺めるのもなかなかいいもんです。  

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春先は泰安温泉で その2

2006-04-23 15:51:24 | 町を訪ねて
             
         

 さて、苗粟はイチゴの産地でもあり、泰安温泉の近くにもたくさんイチゴ畑があります。こっちでは12~3月ぐらいがイチゴのシーズンなんですよ。なもんで、ちょうど上の写真のようにイチゴのかわいい赤い実が顔を出しています。この辺の畑はビニールハウスではなく、そのまま観光客に開放していて、1斤150元(500グラム約500円)で持ち帰れますが、その場で食べるなら食べ放題。というわけでせっせと摘んでは頬ばりました。                  

        
 
 イチゴを摘んだら温泉地を後にし家路につきました。途中ウェンスイ(ウェンはさんずいへんに文、スイは水)という町を通り、写真のように道が石畳で、素敵な町並みだったのだけど、お店はほとんどシャッターが下りていてやってませんでした。聞いてみると、土日じゃないと「老街」はオープンしないとのこと。うーん、残念。

        

 苗粟駅まで帰ってくるとメインストリートで蛇踊りをやっていました。(最後の写真)楽しそうな蛇のくねりを見つつ、今回の旅はこれにて終了となりました。


お茶どころ坪林への1day trip

2006-03-31 23:45:14 | 町を訪ねて
 台湾と言えばウーロン茶。しかし一口にウーロン茶と言ってもいろいろございまして、わが家のある新店近辺には包種茶(半発酵で清茶と言われるほどウーロン茶の中では発酵度が軽いお茶)の里があるんです。その一つ、坪林というお茶どころの里へ行ってきました、バイクで50分。

 坪林への道はくねくねの山道。ヘアピンカーブかと思われるようなコースの連続で、子連れの三人乗りツーリングにとっては緊張感満点、スリルとサスペンス満載、はらはらドキドキモード全開の道のりだーい。途中バイク事故を目撃、怪我した男の子が救急車に乗せられているのを目にして背筋がぞくり。くれぐれも安全運転でゆっくり行けと怒鳴る私、ゆっくり走ったらうまくカーブが曲がれないよと言い返す夫、びゅんびゅん走っておもしろいと叫ぶ娘、ぎゃあぎゃあわめきながらもバイクはのどかな緑の山路を進んでいき、やがて坪林に到着いたしました。あー、やれやれ。

      
          


 さすがお茶の町、ちょっと山沿いを見れば美しいお茶畑が広がっているし、町の中にはこんなおもしろい噴水(?)も発見。また、ここにはお茶の博物館があって
お茶の歴史や品種、茶藝道具の展示などが見られるのですが、展示内容よりも博物館の裏山から見える緑溢れる景色のほうがずいぶん印象に残ったのでした。

 坪林のメインストリートにはお茶葉を売るお店、茶芸館、茶葉料理のレストランが並んでいて、ついついお茶したくなるような気分に仕組んであるかのよう。夫の知り合いがこの町でお茶を売っているというので訪ねてみましたらお店はこんな感じ。(下の写真参照)やっぱりすごいな、お茶屋さんのテーブルは分厚い一枚板のしっかりしたやつ!しかもカットの具合というのかデザインというのか、とにかく形のいいテーブルざんす。うーん、お金持ちになったらこんなテーブル買って庭に置いて毎日お茶したい・・・と密かに思っているのですが、あぁきっと夢で終わるだろな。おっと独り言はこれくらいにして、写真の左二人がこのお店のご主人夫婦。老板娘(おかみさん)にお茶に関するいろいろなことを教えていただきながら包種茶をいただきました。ふつうのウーロン茶は葉が丸まっているけれど、包種茶というのは葉がのびた状態で乾燥しているのが特徴なんだとか。そばではご主人のお母さんがせっせと茶葉の選別をしていました(もう一つ下の写真参照)ので見せてもらうと、なるほど茶葉は縮れていても一本一本のびていましたぞよ。

      
      

 お茶だけでなく茶油という珍しいオイルもいただきました。そうめんにお塩と茶油を絡めて食べさせてもらったのですが、これがまたオツなお味。高級なごま油の風味とでも言いましょうか、濃縮された香ばしさが口の中に広がるようなオイル!老板娘曰く、「茶油はオリーブオイルと同じように体に良く、調味料代わりにいろいろなものにかけて食べられるのよ。」後日、白いご飯に少量の茶油としょうゆをかけて食べてみたら、あ~らほんと。好好吃!!この茶油、ピーナツなどのナッツ類と冬のお茶の実を一緒にして搾ったものだそうで大量にはできないためややお高く、1.8㍑1200元(約4000円)!少しおまけしてもらって購入しました。次に坪林名物の緑茶のお餅もゲット。老板娘お勧めの徳志茶園というお茶屋さん兼レストランの緑茶餅は特においしいということなので六個購入。お餅は濃い緑色で中には小豆あん、芋あん、切り干し大根などが入っているのですが、日本人の好みはやっぱり小豆あんかも。このお店では包種茶ゼリーもおまけにいただいちゃいました。これはうちでも作れそうだ、時間があればやってみたいな。後でわかったのですが、渡辺満里奈もこの徳志茶園が気に入っていて、台湾の旅について書いた「満里奈の旅ぶくれ」という本にも紹介されているそうです。満里奈ちゃんもここの緑茶餅が大好きだとのこと、老板娘の言う通り坪林で一押しのお土産ですね。

 お茶葉だの茶油だの一通りお茶食品を買って坪林の旅を終え、またバイク三人乗りで新店まで帰ってきましたが、また行ってみたいと思うのはこの町がのんびりしているからかもしれないなぁ。



九分 その1

2006-03-24 16:00:06 | 町を訪ねて
 九分(「ふん」は本当はにんべんに分)へは「台北から列車に乗り、瑞芳駅で下車、そこからバスに乗って目指せ九分」とどのガイドブックを見ても書いてありますが、これはあまりお勧めできません。瑞芳駅からバスに乗る人が多いためバスは満員、たとえ九分まで15分ぐらいの道のりであっても、くねくねの急カーブが続く山道を立ちっぱなしというのはつらいものがあります。そこでお勧めなのは台北市内から中距離バスに乗って九分へ行くというものです。八徳路あたりからバスは出ておりますのでこれに乗ると最初から座れます。所要時間は約1時間。

 観光客はたいてい九分の「旧道」というバス停で下ります。着いたら運転手がここで下りろと言う合図をするのでわかります。「旧道」のすぐ側には展望台があり、ここからは基隆の海が見えて眺めがよく、絶好の撮影ポイントにもなっています。
 バス道から基山路に入るとそこはもうおみやげ物街。右も左もいろんな土産物、小吃店がひしめき、目を楽しませてくれます。九分名物のサメのすり身が入った
「魚丸湯」や芋圓(台湾語で『オイン』という)を食べさせる店もたーくさん。オインはタロイモと小麦粉を練って一口大に切ったもので、日本の白玉団子といった感じ。もちもちしていて台湾人はとっても大好き。

 お土産街を道なりに歩いていくと右手にふと急な下り階段が現れます。これぞ九分の目玉、石段の道。急斜面の狭い階段を下りていくと九分がこの斜面に張り付くようにできた街だということがわかるでしょう。
 石段に一歩足を踏み入れればそこはレトロな世界。ノスタルジックなカフェや、茶芸館、クラシックを強調したようなレストランなどが建ち並び、赤い提灯が軒下に吊されていたりなんかするから台湾チック。この風景どっかで見たような・・・・。「千と千尋の神隠し」で千尋のお父さんとお母さんが豚になっちゃった街の雰囲気にそっくり。もしかしたら宮崎駿夫さんは九分をヒントに「千と千尋の神隠し」を作ったのかも・・・なーんて思いました。

 写真は魚丸湯のお店です。