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ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

斗六の太平老街

2009-03-03 23:06:36 | 町を訪ねて
       
 雲林縣斗六に行ってきました。まずは台北から台鐵に乗り、斗六駅で下車。


            
駅を正面から出て、徒歩2,3分のところに斗六圓環(ロータリー)がありますが、ここから南東の方角に延びている石畳の道が90年の歴史を誇る「太平老街」です。


       
       
       
 赤煉瓦と『女兒牆』と呼ばれる白い飾り屋根が、道沿いにずらっと並び、美しく見えます。西洋のバロック建築と日本式建築および台湾式の建築が融合したような、素敵な佇まいです。看板のサイズも規定があるのか、皆同じように揃えられていて、看板を設置する高さも一律になっていますね。


            
 ここのお宅にはローマ字で「CHOHATSU」の文字が。これは「順發」の音訳だという説が。今はブティックになっているようです。


            
 ここの女兒牆の模様は細かい!本を開いたデザインの中に、2本の国旗が交差していますが、このうち左側の旗は日の丸らしいです。花や竹などの植物で彩られた素晴らしい飾り屋根だと思います。バルコニーも凝っています。


            
 こちらのお宅の女兒牆も特徴があります。長く伸びたアンテナのようなものをつけて個性的なデザインですね。


       
 ここは郭さんのお宅だったのでしょうか。女兒牆のデザインもさることながら、3つ並んだヨーロッパ調の窓が素敵! 


       
 ここは残念ながら女兒牆は残っていませんが、丸みのある優雅なバルコニーは残っていました。


            
 このお宅も個性的ですね!2本の柱(?)になっているのがポイントでしょうか。


            
 ここの女兒牆は西洋風です。二人の人物、鳥、獅子が目をひきます。上を見ると大変優美な感じですが、下は服などをバーゲンで売っていて、現実に引き戻されます。


       
 細かく彫られた彫刻に、色がきれいに塗られていて、当時の家主の拘りが感じられますね。左の人は天女かな?


            
 「隆泉薬房」という漢方薬のお店がありました。


       
 なんと!この漢方薬屋さんの柱には弾痕が残っています!あの台湾全土で起こった二二八事件は、ここ斗六でも発砲騒ぎがあったようで、その歴史を照明するものとして、今でも生々しさを醸し出しています。
 じつは、このお店の柱に弾痕があると聞き、どこかなあ~と探していたら、お店の中からおじさんが出て来て、「ここだよ!」というふうに指でさして教えてくれました。おじさん、ありがとうございます~。

斗六太平老街:台鐵斗六駅から徒歩約2,3分

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金山の金包里老街

2009-02-23 22:18:51 | 町を訪ねて
      
 台北市にそびえる陽明山の北に、海辺の町であり温泉の町でもある金山というところがあります。今回はこの金山で週末賑わう「金包里老街」をご紹介します。

 金包里街は石畳の古い町並み。この道沿いにいろいろなお店が並んでいて、大勢の人が行き来し、週末は常に大変な活気に満ち溢れています。


      
 海に近いこともあってか、寒天の原料テングサを売っているお店も多かったですねー。しかも今年は日本から入ってきた寒天ダイエットブームが台湾でも火をつけ、寒天関連の食品販売は大繁盛のようです。


      
 ジュースの屋台もたくさんありました。透明のプラスチックコップの中に入っている不思議なモノにひかれて見てみると、それは「石蓮花」でした。(日本にもこの植物、あると思うのですが、日本語では何というのかわかりませーん)台湾の人はこの石蓮花に梅味砂糖をつけて食べます。スーパーなどでも石蓮花+梅砂糖のセットがパックに入って売っていますが、ジュースは初めてなので飲んでみることに。おばさんが石蓮花と砂糖と水をミキサーにかけ、氷を加えてくれました。アロエみたいな爽やかさがあって、意外とおいしかったです。


      
 他にも名物の鴨肉を売る店や、名産のサツマイモを使ったお菓子を売る店、牡蠣フライの店、いろんな味のシャーベットを売るお店なども人だかりがしていました。(上の写真は行列ができていたシャーベット屋さん)


      
 シャーベット屋さんでシャーベットを食べてみました。白いのがヤクルト味、黄色いのがマンゴー味、紫のがサボテンです!


      

 が、老街での一番人気は何といっても“お寺レストラン”!老街沿いに「保安宮」というお寺があるのですが、その中に露天の厨房があって、ここでおばさん達が海鮮料理や野菜炒め、焼きそばを脇目もふらず一心不乱に作っているのです!料理が出来上がったら前の台に順次並べていきます。観光客はその中から自由に気に入ったおかずを取って、老街沿いの空いているレストランのテーブルにつき食べます。食べ終わったら最後に精算するのですが、レストラン自体はただお箸と小皿を出すだけ。なんだか不思議なシステムですが、つまり、この老街ごとセルフサービスのレストランになっていて、厨房がお寺の中に位置しているというわけです。(上の写真のおじさんはおかずを手にテーブルのある所へ移動中)それでお客さんはおかずの皿を持ったまま、空いているテーブルがあるレストランが見つかるまで、混み合った道をしばらく歩かなくちゃならないのです。


      
 というわけで、ゲットしましたよ!人混みの中格闘すること15分!大変でしたがお皿を運んでまいりましたっ!!!

 なかなかおもしろい金山。もう一度行きたい町でした。台北に来られたら、この金山にも是非足を伸ばしてみてください。

 金山へは台北からバス(国光客運か、皇家客運で約1時間半)で「金山」下車。

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ジャッコーマイ!!大溪漁港

2008-12-28 23:01:12 | 町を訪ねて
       
 宜蘭縣頭城鎮にある大溪の漁港へ行ってきました!


       
 くわえタバコの漁師さんが、取れたての魚が入った籠を陸に揚げるところ。ああ、鳥羽一郎の世界だわ。こういうのが男の中の男でしょうか。


       
 今日の収穫を全体的に水洗いしている漁師さん。今日は大漁ですか?


            
 ここは漁港ですから魚市場もたくさん!!訪れた日は雨まじりの風が強い日だったので、お客さんなんか少ないだろうと思っていたのですが、いやいやどうしてどうして。お客で溢れ、魚で溢れ、磯の香に溢れ、「ジャッコーマイ(食べてって)!」というかけ声に溢れ、港はものすごい活気!


       
 小さなイカを売るお店も多かったです。水揚げしてゆがいたものがどっさり売られていました。店員さんのかけ声も凄かったです!


       
 おおおお!太刀魚だ~。数多く並んでいると美しく見えますね。太刀魚の右側にあるのはミルクフィッシュ(上)とボラ(下)。


       
 鯛だの、マナガツオだの、甘鯛だの・・・。籠に一盛りが安いんです。台北市で買うよりも格段に安いのが嬉しいですね。


       
 伊勢エビとか、セミエビとか、カニとか、高級食材が~!おいしそうだ~!!


       
 赤や黄色やピンクなど、南国のお魚たちが並びます。こういう所でとれたてピチピチ、活きのいい魚介類を見るのって、楽しいものです。

 市場ではずいぶんお魚を買ってしまいました。籠一盛りで100元(約350円)だから、ついつい
手が出ちゃうんですよね。気がついたら両手にどっさり魚の入った袋を持っていました。こりゃあ向こう1ヶ月は魚料理だわ~。


       
 ここでは海の幸の「小吃」もその場で食べられます。これは地瓜蝦餅という小吃。桜エビとサツマイモのミックスフライです。甘くて香ばしくて、うーん好吃!


       
 これは桜エビとニラ、またはキャベツを春巻きにして揚げたもの。サクッとしていて美味~!


       
 白身魚を赤麹に漬け込んで味付けし、揚げたものです。お酒のアテなんかにもいいかも!


       
 スープもあります。左側はちりめんじゃこがたくさん入ったとろみスープ。右側はイカのすり身が入ったとろみスープです。これもまた絶品!


       
 カニ、ミニダコ、エビ、サツマイモ、じゃこなどのミックスフライです。九層塔(台湾ハーブ)がアクセントになっていて、これもいいお味!


       
 この日は気温が低く、台湾にしては寒かったのですが、海の水は触ってみると生あたたかくてびっくり。やっぱり南国だなぁ。

 活気溢れる港の様子を見たい!新鮮な海の幸を食したい!という方は是非とも大溪へどうぞ。

行き方:台鐵大溪駅下車、徒歩約500メートル。

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列車の町だよ、泰安鉄道文化園区

2008-10-31 16:19:23 | 町を訪ねて
 台中縣后里郷の旧泰安駅周辺は“泰安鉄道文化園区”と呼ばれており、列車をテーマにした町作りが印象的な魅力溢れるスポットです。


       
 まずは旧泰安駅に行ってみました。この駅はもう使用されてはいませんが、縣の古蹟に指定されているようですね。では、ホームに入ってみましょう。


            
 プラットホームは屋根などのペンキのはげた部分は塗り直してありますが、その他は昔のままの佇まい。線路の向こうは勝興駅に続いています。


       
 この黒い建物は待合室だったのか、倉庫だったのか?今は「鐵路飯館」という文字が貼ってありますが、レストランはやってなかったけどなあ。


            
 線路に下りて散策もできます。記念写真を撮り合いっこしている観光客の姿が見られました。また、すぐそばの山はハイキングコースになっていますので、春の油桐花が咲くころなどに訪れると、更に楽しいと思います。


       
 線路沿いの商店前には汽車が置いてありました。お店の看板オブジェになっていて、子ども達の人気者?


            
 列車をテーマにしている町作りは標識にも表れています。ほら、標識も踏切の信号機でしょ!


       
 矢印の看板だって汽車ぽっぽが描いてありますよ~。


            
 こういうタイプの矢印看板だってあります。


       
 旧山線沿いには列車をモチーフにしたいろいろなものが見られます。これは橋の欄干ですが、列車になっているのがわかりますか?


            
 旧泰安駅の線路脇に石碑が建っていました。「臺中線震災復興記念碑」と刻んであります。


       
 1935年4月に起こった大地震で壊滅状態となった台中縣、苗栗縣でしたが、見事鉄道を復興させたその記念として石碑が建てられたようです。石碑の下の方に日本語で当時の様子が書かれていました。ちょっと読みにくいかな。

 素敵な町作りに感動を覚えた后里郷の散策でした。旧泰安駅の近辺にも個性的な民宿がいくつかあり、駅前はちょっとした老街になっています。老街の商店は昔懐かしい駄菓子屋さんなんかがあったり、水車が回っていたり、タイムスリップしたような感じになりました。

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木工芸術の町、三義

2008-10-19 16:02:17 | 町を訪ねて
 木工彫刻で有名な苗栗縣の三義に行ってきました!


       
 台北から列車に乗って三義駅に降り立つと、あららあらあら、プラットホームの駅名プレートからして木彫りの彫刻ですよ。立派なお宅の玄関に据え付けられている表札のような重々しさを感じますね。


       
 駅舎もこんな感じです。なんと立派なレンガ造りの建物!駅舎とは思えないですね。公民館か市民ホールの建物みたいじゃあーりませんか。


       
 駅から中正路を南下し水美街に入っていくと、そこはもう木工彫刻の世界が広がっています。いろいろな木彫りのお店が軒を連ね、大勢の観光客で賑わっていました。このストリート、「木雕藝品街」と呼ばれているそうです。


       
 福々しい神様も木彫りです。見事な手作りの作品ですね。


            
 木製のブランコも販売していました。しっかりしているから、安心して遊べますね。


            
 ん?これはなんだ?お店の人の説明では、右側についている棒でぶら下がっている木管を叩くんだそうです。まあ、楽器の一種ってことでしょうか。それにしても立派な彫刻ですね。


            
 ひゃあ~、千手観音様まで木彫りですか!こりゃー傑作です!うーん、神々しい。


            
 この彫刻も素晴らしい!完成までいったいどれくらい時間がかかるんでしょうね。


       
 この彫刻の中の、菊の花の部分をクローズアップしてみました。うわあああ、細かいですね。いい仕事してますねェ、と思わず言ってしまいます。


            
 これまた豪華な木製花瓶!おいくらなんでしょうか?ま、聞いたところで買えないからオンリー見るだけで・・・

 もちろん大きな作品だけじゃなく、スプーンや棚に並べて飾るような木の人形、玩具など、小さな物も売っていますので、お土産としてどうぞ!


       
 こんな木工芸術の町の道端には、このように無造作に巨木が転がっていたり、積み重ねられていたり。これらの木がいつしか職人の手によって、素晴らしい作品に変わり店頭に並ぶのでしょうね。


       
 しかし我が家は「花より団子、アートより客家フード」というわけで地元でも人気の食堂「金榜麺館」に入って腹ごしらえ。


       
 名物の客家板條を食べて満足、満足!

 木工彫刻の興味がある方、台湾アートがお好きな方は是非三義の町を訪れてみてください。

木雕藝品街への行き方:
 台鐵三義駅を下車し、そこから新竹客運バスにて「水美」駅下車

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客家文化の町、北埔ぶらぶら

2008-07-15 23:58:31 | 町を訪ねて
     
 客家の伝統的な集落が残っている町、北埔へ行ってきました。台北からはまず、國光客運の竹東行きに乗って出発です。竹東までは1時間半強の道のり。

     
 竹東に着いたら、今度は新竹客運に乗り換えます。竹東から北埔までは15分くらいで着きます。

 北埔に着いたらもうお昼。なにはともあれ腹ごしらえよね、と「北埔食堂」に駆け込みました。

     
            
 レトロな造りの店内で食事です。客家板條、九層塔入りの玉子焼き、川魚の五味ソースかけ、客家小炒、タケノコサラダなどなど。写真には写っていませんが、客家湯圓や干し柿の天ぷらなどこの土地ならではの菜を注文しました。

     
 お昼の後は「慈天宮」というお寺を見学。三級古蹟に指定されているそうです。1846年に造られた古いお寺。去年修理が済みました。

            
 上り龍を表す柱の彫刻が凄いですね。このお寺の彫刻は台湾でもかなり有名なんだそうですよ。

     
 名産の干し柿を売るお店がありました。柿は台湾では縁起物。お土産としても人気があります。

 北埔でもひときわ目立つ洋館、姜阿新宅に行きました。ここを見学するには予約を入れないといけないということだったので、前日に予約を入れたのですが、なんと私達が日本人だというと日本語ペラペラの会長さん(御年80歳)が来てくださいました。恐縮しつつも中に入りました。

 1940年に建てられたゴージャスな洋館は完成に2,3年費やしたということで、室内の天井や壁、柱などに施された木造彫刻は「いい仕事してますね~」と溜息が出るような優美さ。内部は本当は写真禁止だったのですが、撮ってもいいという許可をいただいたので、その一部をご紹介します。

            
 部屋の外の廊下に置いてあった引き出しつきの台でしょうか?これは机のように見えますが、小さな細い穴が机の表面にあいていて、硬貨を入れる仕組みになっています。これは何か品物を売買したときに使われたということですから、現代ではさしずめレジスターというところでしょうか。

     
 鏡台です!この鏡台に細かく施された彫刻が素晴らしい!椅子の背もたれのデザインも素敵です。

     
 タンスの扉に施された彫刻も非常に緻密。物語の一部を描いたものなのでしょうか。

     
 姜阿新宅の管理人さんの林さん(左)と、通訳をするために竹東から駆けつけてくださった会長さん。本当にありがとうございました。

     
 この家は「金廣福公館」。金廣福というのは当時北埔を開墾したグループの名前だそうです。この建物は1922年に開墾事業団の事務所として建てられたものだそうです。外観は黒い屋根瓦と白い壁というシックな造り。50㎝もの厚みがある外壁から「武装移民本部」であったことを窺わせます。

            
 古い建物を利用した茶芸館「水井」。どっしりとした佇まいの中に懐かしい優しさを感じさせる落ち着いた雰囲気です。 

     
 「水井」で擂茶をしました。大きなすり鉢に茶葉、ピーナツ、ゴマを入れて、すりこ木ですり混ぜ、どろどろになるまでよく擦ります。その後に抹茶や豆類などを入れた特製の粉を混ぜ入れ、薄目のお茶に溶かしていただきます。
 静かな空間の中で擂茶を作って飲むのもいいですが、みんなでワイワイ言いながら楽しく擂茶するのも一興ですね。

 いにしえの客家文化が残る町を半日ぶらぶらした、素敵な初夏の午後でした。

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新竹から内湾へ その2

2008-07-03 12:39:09 | 町を訪ねて
 内湾の駅を出るともうそこはにぎやかな老街!!休日になると老街は大勢の人で混み合いますが、ここ内湾のそれも例外ではなく、見渡す限り人人人・・・。

 さてここでの名物はいろいろありました。新竹縣に位置する内湾には客家の人が多いため、客家のお餅(甘いミルク味)や菜包(餅の中に肉、切り干し大根などが入ったもの)、黒砂糖味の蒸しパン、イカ団子・・・・。いろいろありすぎて紹介し切れません。

      
 特筆すべきはショウガの花の根を使って作った野薑花粽というちまき。すっかり内湾名物のこのちまき、普通のちまきより一回り小さめだけど、ひもを解いて包んである葉を開くとショウガの香りがぷんぷんしてちょっとびっくり。しかし食べてみるとそんなにショウガは主張していなくてほどよいお味。やや胡椒が効いていてほんのりスパイシーでした。ショウガの花の天ぷらの屋台もあったから、ショウガの花は内湾の特産物なのかな。
 
     
 レストランではバンティアオ(板條)と客家湯圓(上の写真)も食べました。バンティアオ(板條)というのは米の粉で作った麺のこと。ほら、ベトナムではフォー、中国南部では河粉と言われているやつです。台湾ではバンティアオ(板條)と呼ばれ、麺の太さはきしめんと同じくらいでしょうか。スープは焦がしネギの風味が効いていてとっても好呷(おいしい)でした。客家湯圓は湯圓なのでおしるこのように甘いのが出てくるのかと思ったら、そうではなくて、やっぱり焦がしネギの風味のスープに椎茸や豚肉の細切り、ネギがはいっており、ちょっと日本のお雑煮のような感じで懐かしくなっちゃいました。

        
 ところで、内湾の老街のあちらこちらで‘おばさん’にお会いできるのです。この‘おばさん’は内湾の漫画家が生み出したキャラクター。上の写真を見てください。看板に‘おばさん’が描かれてるでしょ。更におもしろいのは手前の漫画民宿の看板の‘おばさん’は靴を履いているけど、その少し後ろの粽屋の看板の‘おばさん’は靴を履いていないのがわかる?靴を履いている‘おばさん’のお店は比較的新しく、履いていない‘おばさん’のお店は老舗なんですよ。

                        
 この写真はレストランの前に立っていた‘おばさん’。記念写真のモデルになっていました。

     
 町の地図の上部にも、おばさんはちょこんと座っています。おもしろいですね。

 内湾には他にも見所がいくつかあって、長い吊り橋も人気スポットのようです。また日本統治時代の建物をそのまま残した派出所やトロッコが通っていた昔の道など見たい所はあったのですが、食べ歩きだけでほとんど時間を費やしてしまったので、とても回りきれずまた次回のお楽しみとなってしまいました。にぎやかな老街を後にして夕方の列車に乗り、内湾の1dayトリップを終えた我ら一行は満腹腹をかかえて家路についたのでありました。

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新竹から内湾へ その1

2008-07-03 12:28:43 | 町を訪ねて
 台湾の北西に位置する新竹からローカル線の電車に乗って内湾までお出かけしました。

        

 現在新竹には電子関係企業が集まっており『台湾のシリコンバレー』と呼ばれるほど発展し、大きなビルや外資系デパートなどが立ち並ぶ大都市に変身していますが、我が家の興味はそんなところにはありませんのよ。新竹といえば食い意地張っている我々の頭にはビーフンしか思い浮かばないのよね。おいしいビーフンの産地に来たんだから食べずにはいられない!!見よ!これが新竹ビーフンだ!(上の写真参照。これは乾米粉というやつです。)たっぷりのもやしとニラがポイントよ。あ、そうそうビーフンって‘米粉’の台湾語の発音なんです。知ってました?

        
 
 腹ごしらえが済んだら新竹駅へ。噂通り新竹駅の駅舎は重量感があります。(上の写真参照)日本統治時代に建てられたドイツ風バロック建築だそうです。旧満州の日本が建てた建物もそうだけど、ほんとうに重々しくどっしりとした丈夫そうな造り。地震が来ても大丈夫そうだ・・・・さて、新竹からは内湾線というローカル線があって、土日になるとその終点内湾駅を目指す人で混雑します。我々も台湾の人気スポット内湾へ行ってみようとてローカル列車に乗り込みました。(下の写真は内湾線の電車)

        

 ガッタンゴットン、ガッタンゴットン、スローペースでのんびり走るのがローカル線の魅力。ビンロウの山を越え、苗が伸び始めた田んぼ(台湾では米は三期作が普通)を抜け、各駅停車でぶらり旅気分。

     
短いトンネルもいくつか抜けて・・・

     
 内湾線の運転手さん。のんびりローカル線だから、お客さんとお喋りしながらの運転です。

小一時間ほどで終点内湾に到着。ホームに降り、駅舎を出、上を見上げてあらびっくり。駅舎の外壁には汽車に乗ったおばさんの絵がかいてある!(下の写真参照)なんとこのおばさんこそが内湾の主なんです!この後私たちは‘おばさん’に何度も出会うことに・・・。

        

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台中南屯老街

2008-05-23 22:25:17 | 町を訪ねて
 台中市の南西部、南屯区は市内で最も早くから開けた場所だそうで、今でもその面影を残しています。

           
 南屯老街は観光老街のように派手でもなければ大きくもありませんが、訪れてみると地味ながらも味わいの深さを感じます。

     
     
 レンガ造りの建物、古い看板など、昔ながらの佇まいにはここが台中市内であることを忘れてしまうほど。

     
 老街のすぐ近くに「萬和宮」というお寺がありました。台中市で最も古いお寺だということで、三級古蹟に指定されているそうです。

           
 老街にはこんなカフェもありました。「三角街人文茶館」というお店です。昔ながらの建物を利用してカフェにリニューアルされたカフェがこの町並みにも存在していることに感激しました。

     
 お菓子の老舗の看板です。看板を吊してある鉄(?)のデザインがなんとも粋でしょ。
壁一面に貼り付けられている小さなモザイクタイルがレトロ感をアップさせています。

 台中市の南エリアに行ったら、ぶらっと寄ってみたい所です。

南屯老街:台中市南屯区南屯路二段や萬和路一帯

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漬け物の町、大里市

2008-04-23 23:30:42 | 町を訪ねて
 台中市の南部に大里市という町があります。この町には老街という昔ながらの町並みがあり、下町っぽい風情を漂わせていました。

     
 観光老街ではなく、レンガ造りの建物や石畳の道など昔ながらの姿を留めたそのまんまの老街は深い味わいがありました。驚いたのはこの地域に住む人々です。訪れた私たちに向かって「こっちの方向にはお寺がありますよ」とか、「もう少し行ったら大きな老木がありますよ」などと気軽に教えてくれることでした。この親切さにちょっと感動!

     
 しばらく行くと、確かに老木がありました、樹齢もかなり経ったと思われるガジュマルの木が保存されていました。なんと、その昔大里は運河の畔に栄えた町だったようで、船着き場の跡が残されていました。ガジュマルの木の後方がその名残です。

           
     
 更に進むとお寺がありました。お寺のそばにはものすごい根っこのゴムの木がありました。木の幹のめくれたところから生ゴムが滴っていたのでびっくり!

     
 この日は休日だったのでクローズドでしたが、平日には大里の文化館で昔ながらの手法で作った家具などが見られます。この文化館は日本時代に建てられたものだそうです。

     
 老街のちょっと北側には「漬け物ストリート」がありました。通りの入り口には写真のように漬け物樽をデザインした飾りが・・・

     
     
 漬け物ストリートには青い大きな樽にたくさんの酸菜(雪菜の漬け物)が漬けられていました。もう今は木の樽ではなく、こういうプラスチック製の樽。

     
 ゴム手袋をしたおばさんが倉庫内で働いていました。カメラを向けると恥ずかしそうにしていましたが、どうぞ撮りなさいよと言ってくれました。

     
 町の道端にはこんな昔風のポンプ式水道があったり・・・・

     
 溝にはこんな水道が備え付けられていたり。これも漬け物の町ならではの工夫なのでしょうか。

     
 漬け物樽のモニュメントも発見!さすが、漬け物の町ですね。こういった人々の暮らしが垣間見られる通りを歩いてみるのもおもしろいなぁと、大里にて思ったのでありました。

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