雲林縣斗六に行ってきました。まずは台北から台鐵に乗り、斗六駅で下車。
駅を正面から出て、徒歩2,3分のところに斗六圓環(ロータリー)がありますが、ここから南東の方角に延びている石畳の道が90年の歴史を誇る「太平老街」です。
赤煉瓦と『女兒牆』と呼ばれる白い飾り屋根が、道沿いにずらっと並び、美しく見えます。西洋のバロック建築と日本式建築および台湾式の建築が融合したような、素敵な佇まいです。看板のサイズも規定があるのか、皆同じように揃えられていて、看板を設置する高さも一律になっていますね。
ここのお宅にはローマ字で「CHOHATSU」の文字が。これは「順發」の音訳だという説が。今はブティックになっているようです。
ここの女兒牆の模様は細かい!本を開いたデザインの中に、2本の国旗が交差していますが、このうち左側の旗は日の丸らしいです。花や竹などの植物で彩られた素晴らしい飾り屋根だと思います。バルコニーも凝っています。
こちらのお宅の女兒牆も特徴があります。長く伸びたアンテナのようなものをつけて個性的なデザインですね。
ここは郭さんのお宅だったのでしょうか。女兒牆のデザインもさることながら、3つ並んだヨーロッパ調の窓が素敵!
ここは残念ながら女兒牆は残っていませんが、丸みのある優雅なバルコニーは残っていました。
このお宅も個性的ですね!2本の柱(?)になっているのがポイントでしょうか。
ここの女兒牆は西洋風です。二人の人物、鳥、獅子が目をひきます。上を見ると大変優美な感じですが、下は服などをバーゲンで売っていて、現実に引き戻されます。
細かく彫られた彫刻に、色がきれいに塗られていて、当時の家主の拘りが感じられますね。左の人は天女かな?
「隆泉薬房」という漢方薬のお店がありました。
なんと!この漢方薬屋さんの柱には弾痕が残っています!あの台湾全土で起こった二二八事件は、ここ斗六でも発砲騒ぎがあったようで、その歴史を照明するものとして、今でも生々しさを醸し出しています。
じつは、このお店の柱に弾痕があると聞き、どこかなあ~と探していたら、お店の中からおじさんが出て来て、「ここだよ!」というふうに指でさして教えてくれました。おじさん、ありがとうございます~。
斗六太平老街:台鐵斗六駅から徒歩約2,3分
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